ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

なぜソフトバンクで成功したのか?CSでも打ちまくる、内川聖一の矜持。

一応言っておくと、別に彼に文句があるわけではありません。
ただ、ちょっとだけ思うところがあったので書いておきます。チラシの裏として。

右打者最高打率となる3割7分8厘を記録した'08年から、横浜は3年連続で最下位。向上する自身の打撃と反比例し続けるチーム成績に悩み続けていた内川は、国内FA権を取得した直後、そのことについて率直な想いを話してくれたことがある。
「それを身に染みて感じたのは'09年でした。WBCの日本代表に選んでいただいて世界一を経験しましたけど、その年も横浜では一番下になってしまって。そのギャップに個人的にすごくイライラして、正直、野球が面白くなかった日はたくさんありました」

これを読んで、昨年の広州アジア大会のことをなんとなく思い出しまして。
当時のメンバーはこんな感じでした。
このメンバーを選んだ理由として、監督の小島氏は「将来この選手達が指導者になった時、日本代表として戦うことの何たるかを伝播したい」的な目的があったと話をしていた覚えがあります。詳しい事はグランドスラム36号に色々書いてあるので、そっちをご参照ください(爆)
メンバーの中にはプロへ進んだ選手も結構いますが、日本代表としての経験は何らかの形で生きていくのではないか…と信じています。
…前置きが長いな。
内川はWBC代表、つまり日本代表に選ばれ、優勝するという経験をした。野球人口は数多いると思いますが、そんな経験をできる人間はほんの一握りでしょう。
で、「表だって若手を鼓舞するようなことはしなかった」という文章から察するに、日本代表として得た経験を他の選手にシェアすることはなかったんだな、という印象を受けました。日本代表として戦う何たるかは勿論ですけど、そういう大舞台で戦う上でのモチベーションの上げ方とか技術論とか…色々得るものってあったと思うんです。普段のペナントで応用できたりとかもするのかな、とも思いますし。
確かに村田も同じ舞台で経験はしているけど、村田がいるから自分は何も言わなくていいや、ってアレなのか…みたいな。
結局、その貴重な経験は内川だけのものになってしまったんだ、と。
いやそれが悪いとか言うつもりは一切ないです。そういうやり方をする人もいるだろうし。自分のことだけ考えやがってと、人には嫌われそうですが…なんとなく「チームのために我が身を犠牲にし貢献する」って選手のほうが人に好感を持たれやすい気がするので。
内川がもうちょっとリーダーっぽいことしてチームを引っ張ったら何か変わったのかなと、たられば妄想が膨らむだけなのです。



横浜って弱いくせに、健気に頑張ってるところが好きだったんですよ。最近はただの怠慢な気がしてならなくて、温かく見守ることができなかったんですが…何年やってもあんなんじゃ、そりゃ長く居ればい居るほどモチベーション下がるだろうけどさ。
ただ、こういう言葉を吐かれて選手に見捨てられていく横浜というチーム…ではなく、そのチームに残った選手が不憫だなぁ、と思うのです。
いつか見返してやりたいよな、と思ってさて、何年経ったことやら…その間好きになった選手達は、みんな横浜を出て行ってしまったよ…(遠い目)