ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

8/9 関東選抜リーグ・JX-ENEOSvsJR東日本【公式戦】

これって今年の都市対抗の決勝カードじゃん、と思われがちですが、正直私は当時決勝がこのカードになった時、それ関東選抜リーグの対戦カードやんけ、と思ってしまっていたのでした。
しかしそんなカードが、あんな展開になるとは…
スタメンはコチラ。

<先攻・JX-ENEOS
1(中)田畑
2(二)白井
3(指)井領
4(左)山田
5(一)泉
6(右)齋賀
7(捕)柏木
8(三)宮田
9(遊)渡邊
(投)屋宜
<後攻・JR東日本
1(左)都築
2(遊)田中広
3(一)石岡
4(右)松本
5(捕)石川
6(指)竹内
7(三)遠藤
8(二)重谷
9(中)嘉数
(投)戸田

屋宜君は西関東二次予選以来、戸田君は…都市対抗前のJR東日本NTT東日本のエキシビジョンマッチ以来になるのかな。あの時はリリーフでしたが。
まず。ENEOSの先発・屋宜君が素晴らしかった。その素晴らしさは、立ち上がりから6者連続奪三振という結果に現れていると思う。まじでJR東日本は27者連続奪三振やられてしまうんじゃないかと心配になりました(爆)が、その記録は遠藤君のセンター前ヒットにより防がれました。

そんな勢いを感じさせるぐらい、今日の屋宜君は素晴らしかった。というか、屋宜君って都市対抗の本戦とか、あんまり肝心なところで投げさせてもらえてないイメージがあります。球も速いし、他のチームだったら主力ピッチャーなれるぐらいの実力を持ってると思うんだけどな。もっと使ってあげてほしい。
戸田君も屋宜君に負けじと、6者連続奪三振はさすがに無理だったけどwいいピッチングをしてました。戸田君って軽く投げてるように見えるフォームなのに、球速結構出るんだよなぁ。

先制したのはENEOS。四球でランナーを出してから、らいしーさんのタイムリーと山田のタイムリーで2点を先制。本当にこのチームは、ちょっとでも隙を見せると点を取ってくるな。
その後、5回ぐらいで両チームともに先発が降板し(関東選抜リーグだし(爆)初めから投げるイニングが決まってたりしたのかも)、ピッチャーを繋ぎつつ、このままENEOSが逃げ切るか、JR東日本が反撃するか…テンポもよく点差が点差だけにかなり締まった展開と空気の中、それは起こったのでした。



7回裏のJR東日本の攻撃、ランナー一塁で、バッターは竹内さん。竹内さんの打った打球はライトにフラフラと上がって、齋賀君がキャッチ…と思いきや、ボールがグラブからこぼれて、落としてしまいます。これを見て一塁ランナーの山口君は進塁します…と思いきや、竹内さんの打球にはアウトの宣告が。一塁ランナーの山口君は戻れなかったということで、ゲッツー成立。
このジャッジに、JR東日本の誰もが納得していませんでした。次のバッターの遠藤君は打席に入る準備をしてたし、グラウンドに出てたJR東日本の選手もコーチも誰一人ベンチに戻らなかった。
堀井監督が審判に猛抗議するも、判定は覆らず。

自分のいた場所から見た限りですが、ボールはグローブのやや下ら辺(手首に近いところというべきか)に当たって、掴み損ねて落ちたように見えました。あれは私は捕球したとは認められないプレーと思ったけどなぁ。
しかしこの出来事が、JR東日本を本気にさせたのでした。



8回から登板した白崎君のピッチングからは、絶対に勝つという気迫を感じました。最近の白崎君はすごくいい球を投げてるけど、今日の投球には普段の投球+αの何かがあったように思えました。

その裏のJR東日本の攻撃。1アウトから、重谷君のヒットでまず出塁。次のバッター・代打の弦輝君の当たりはレフトフライ…と思いきや、これを途中からレフトに入っていた前田さんが落球してエラー。実は4回にも、レフトの山田が何でもない(はず)のレフトフライを落球したという出来事がありまして…今日のENEOSの外野はちょっとおかしかったかも。
ランナー二・三塁となって、バッターは代打の大前。

大前の打球は、ENEOSの外野を破るツーベース!これでJR東日本が2点を返して同点に追いつきます。さっすがミスターツーベースですわ。

試合は9回では決着がつかず、延長戦のタイブレークへ。
タイブレークはご存知の通り、1アウト満塁から、好きな打順から攻撃を始めることができるルールとなっていますが、JR東日本が四番の松本さんから始めたのに対し(松本さん今日ノーヒットなのに何でだろう、って正直思いましたが(爆))、ENEOSは六番の齋賀君からの開始を選択。これはENEOSJR東日本にいい感じにケンカを売っておるな、と思いましたw
ENEOSのピッチャーは、9回途中から投げてる倉又君。JR東日本のピッチャーは、10回から吉田君が登板しました。
まず先攻のENEOSは、齋賀君の犠牲フライで1点を追加。しかしその裏、JR東日本は松本さんのサードゴロの間に1点を入れて追いつきます。
そして11回表。途中から8番に入っていた柳田さんの打球は、レフトへのフライ。これでENEOSのランナーがタッチアップを試みますが、レフトきゃんしゅう→ショート田中君→キャッチャーしょーじの見事な中継プレーにより、ホームタッチアウトでゲッツー成立。
この時のJR東日本側なんですが……私、それなりの数の試合を観てきたつもりでいますが…関東選抜リーグの試合で本気のガッツポーズしたり、3アウトにしてよっしゃー!って言う選手初めて見たよ、吉田君(爆)ベンチもベンチで、このプレーで都市対抗の本戦かと錯覚するぐらいの盛り上がりを見せていました。
11回裏。バッターは7回裏のあの打球を打った竹内さん。竹内さんは初球をレフトへ鋭く持っていき、これがヒットとなって、JR東日本が4‐3でサヨナラ勝利!

都市対抗本戦に勝るとも劣らない、今年度のベストゲーム候補に挙げたいくらいの好ゲームでした。
JR東日本の選手、みんな嬉しそうだったなぁw
状況が状況だったし、相手も相手だからだったんだろうけど……たかが関東選抜リーグ、されど関東選抜リーグですね。
JR東日本の選手は、確かに選手個人個人の能力も高いんだろうけど、それ以上にチームの結束力といいますか、それが強さの一番の理由なんじゃないかな、とふと思ったりしました。今日はそんな試合。

<本日の投手リレー>
JX-ENEOS:屋宜(5回)‐磯部(2回)‐平野(1回)‐倉又(1回・2/3)
JR東日本:戸田(5回・0/3)‐湯本(1回)‐斎藤貴(1回)‐白崎(1回・2/3)‐片山(1/3回)‐吉田(2回)

このリレーで、JR東日本がいかに勝ちに来ていたかを感じていただきたく。

  • 本日の「仕事遅くね?」

もう既にお気づきの方もいると思いますが、一応もう一度言ってみます。
ENEOSの選手のユニに黒獅子ついてないんだけど……もしかしてまだ縫ってないの…?

  • これは10回表に入る時の選手の表情です。

一瞬ではあったけど…確かに関東選抜リーグだけど、これからタイブレークに入るっちゅーに、笑顔を見せられるのはすごいよ、吉田君…

吉田君の肝の座りっぷりには毎度恐れ入る。チキンハートな私からしてみれば、こんな緊張した場面でこんな笑顔にはなれない(爆)
しかし吉田君は試合中表情豊かで、常に100%エンジン全開なプレーで、見てて楽しいですね。

  • ちなみに、五十六は完全に覚醒しました。

断言できます。

  • 今日の試合後…

ENEOSの選手たちがベンチ前に体育座り?させられて、コーチにがっつり怒られていたのを僕は見逃しませんでした…
確かに、ENEOS的には勝てた試合だからね…