ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

第85回都市対抗野球大会・3回戦&準々決勝(24日・26日・27日分)【公式戦】

※一部以下のレポ内にかぶっているものもありますが、他の写真はこちらをご覧ください。

23日以降は休みを取っていなかったのであれだったんですが、西濃が初戦を突破したからには、この試合はどうしても観たいと思って…シャイニング式土下座を繰り出して仕事を早く切り上げて来ました(爆)
にしても、吉川君のこの、三塁側ユニを来た時の神戸の人感やばいな(爆)すごい似合うw一塁側ユニの時はそこまで思わなかったんだけどなぁ。

今日はもしかしたら守安君の連投あるかな?とも思ったりしたけど、どちらが登板したにしても、この日の佐竹さんには敵わなかったかもしれない。

ちょっと石上さんに捉えられてたかも?と思った以外は全く危なげない。三菱重工神戸の打線はなかなかバットに当てられないなぁと思ったら、終わってみれば13個も三振取ってた(うち1個振り逃げ含んでます)
ピンチかなーと思ったのは、立ち上がりと6回だけか。立ち上がりはいきなり連打を食らってノーアウト一三塁だったんだけど、大島君・高本さんと連続空振り三振に、那賀さんはあっさり打ち上げさせる。連投はキツかったかも…とか油断させといて、なんやこのピッチング(爆)まぁ、かつてノーアウト満塁からリリーフで三凡とかやってるし、ここで本気出してあっさりゼロにするんだろうなぁという予感はしてましたよw
そんで6回も、2アウトから振り逃げされてヒットで繋がれて、またも那賀さんだったんだけど、佐竹さんが登板してると那賀さんすら全く怖く感じなかったな。そのぐらい佐竹さんのオーラが勝っていたといいますか。

しかしいただけないのは9回のセカンド中村君の連続エラーだなぁ。この時1アウトでランナーが一塁にいて、普通にプレーすればゲッツーコースな打球だったと思うんだけどね…ちょっと勝利を目の前にして浮き足立ちすぎですよ。
とはいえ、味方が足を引っ張るのにも動じず、佐竹さんは完投勝利しまして。

これを正面から見るとこのようなドヤ顔であったらしいw
で、試合後にはヒーローインタビューがありまして、当然ヒーローは佐竹さんだったんですが…西濃の応援席からどこからともなく、大佐竹コールが沸き起こってさ。聞いたところによると、これは応援団が煽って言わせたのではなく、自然と発生したものであるらしい。
これってすごいよね…補強選手がこんなにもスタンドのファンから称えられたことってあったかなぁ。確かにこれは、まごうことなき「最強の助っ人」だわ。

投打共にバランスのいいチーム同士の試合ですね。好ゲームの予感…だったのですが、色々あったなぁこの試合は。
守りの堅いチーム同士ロースコアな試合になるかな?と思いきや富士重がなかなか派手な攻撃を見せてくれました。4回に小川さんが、6回には小杉君が花火を打ち上げまして。7回には満塁から竹田君が走者一掃のタイムリーツーベースを放ちました。この時三塁側で『神風*1』を熱唱していた私はそりゃあ楽しくて楽しくてw普段明治側には絶対に座らないからさー、本気で『神風』できるのって社会人しかないんですよねぇ(爆)
但し、この7回の派手な攻撃の陰では、トヨタからの補強で本日スタメンサードの東邦ガス・たっきーが2連続でやらかしてしまったというアレがあってですね…ホントにもう、多木さん何やってんすか!!って思わず言ってしまうよこれ。
9回表が終わって5‐0という、予想外にも大差がついたゲームだったなぁ…と私の心境的には締めに入っていましたが、野球はまだまだここからだったのでした。
9回の頭から登板した飯野君(初めて見たけど、なかなかいいピッチャーではないですか)が難なく2アウトを取ったところで、富士重はピッチャー交代で平井さんが登板。
…いや、平井さんが見れるのはめちゃくちゃ嬉しかったけど、ここでなんか違和感があったんですよねぇ。
それが当たったのか何なのか、平井さんはあまりにもらしからぬ投球で、小野君・南さんに連打を許し、迎えた四番の山本さんは実に豪快にライトスタンドに持っていったよ…!いやまさか、と思っていたけど…。
代わって緊急登板した柳沢君は、1点は失ったものの、残りの1点差をなんとか守りきって富士重工業が勝利。いやぁ…やっぱり5点差なんかで油断しちゃいけないな。
こんなヒヤヒヤものの勝利になってしまったので、日置君の試合後恒例(?)のバンザイは、ちょっとスタンドのノリがあまり良くなかったっぽいですねw

しかし富士重の選手の人柄に何かとハートを掴まれたというか…日置君はこの通りだし、小杉君は喜怒哀楽が分かりやすくて、見てて和む。

この試合のヒーローインタビューは小川さんだったんだけど、なんというか素朴な感じがして、ああホント富士重の人だーって思ったw

あ、そうそう。毎年見かけるこのアナウンサーのお名前をやっと覚えました。端野幸治アナというのですね。フリーのアナウンサーなのか。
ところでこの記事では明言してないけど…私、この登板にはものすごく深い意味がある気がしてならないんです。
それにしても、ここで東邦ガスが敗退するとは…これは私の個人的なアレですが、東邦ガスの『サウスポー』を聴く度に「都市対抗に来た!」っていう感じがしていまして(爆)東邦ガスがここで消える即ち、都市対抗が終わりに近づいてるんだな、としみじみ感じるわけです。

もう、もうわかりましたから!野球は9回2アウトまで分からないってのは、第1試合でよーくわかりましたから!!
…と泣きながら土下座で許しを乞いたいと思ったのは私だけではないと思うんだ。
MHPSの先発・鶴田さんはえらくテンポが悪かったので、これはあんまり長いイニングは行かないだろうなと。だから亀川さんに交代する前に点を取ってしまいたいと思っていました。そういうわけで、5回に吉野さんのタイムリーと、6回には(ここでもう既に交代したので福地君からだけど)鎌田君のタイムリーツーベースとで1点ずつ、合計2点を取れたのはよかったかなぁと。もうちょっと点が欲しいなぁと思ったけど、2点目を取ったすぐ後に亀川さんが出てきてしまったので叶わず。
gdgdだった鶴田さんとは対照的に、日本新薬の先発・榎田君は本当によかったね!バックのエラーにも動じず、無四球で許したヒットも8回までで散発2安打か。こりゃあもうエースですわと思ってたら、9回にとんでもない落とし穴があってですね……9回2アウトでランナー一人って場面で、四番のベンさんに打順が回ってきてしまったのですよ。
そのベンさんを2ストライクまで追い込んで…本人曰く選択ミスらしいけど、あの内角のストレートはね…ベンさんだったら持っていけちゃうんだよ…
たった一球で全てが壊れる瞬間を見てしまって、もうね…これ辛いね。

私のいる場所からはわからなかったけど、榎田君はベンチでずっと泣いてたらしいです。そりゃあ…心境は察するに余りあるな…
その裏の攻撃も亀川さんにあっさり抑えられてしまい、大分日本新薬側に暗い雰囲気が漂っていたと思いますが、そこを救ってくれたのがNTT西日本から補強されたバッテリーでした。

吉元君と北崎さんですね。
ここからの展開において、このプレーが一番影響が大きかったっと思うのですが…10回に先頭の坂上さんにヒットを許して、次の前田君がバント。しかしこのバントが小フライとなり、これを北崎さんがダイビングキャッチ。すかさず一塁に投げてゲッツーという。このプレーはかなり日本新薬側に希望を与えてくれたんじゃないかと思います。少なくとも私は希望貰った(爆)
吉元君も最初にヒットは許したけど、それ以降は完璧で、MHPSの反撃を一切許さないという。

勿論まだ負けが決まったわけじゃないし、バッテリーだけじゃなく、バックも諦めていない。
坂上さんのヒットはショートの脇を抜けるような当たりだったんですが、これに倉本さんが飛びつくも捕れずに弾いてしまって、結局出塁を許すことになってしまったんですが。

本人は捕れる!って感じた打球だったんだろうな。悔しそうでした。
というわけで守りがいいリズムを作ってくれたので、これを攻撃にも持ち込みたいところ…だったのですが、10回から登板したMHPSの4番手・野村君の「今現在の社会人野球界にこれ以上のものがありますか?」と思ってしまうほどの鋭すぎるフォークを繰り出されて、三者連続空振り三振。11回の攻撃でも捉えられず、試合はタイブレークに。
日本新薬は倉本さんからの選択打順。この日の成績は大分イマイチだけど(爆)今大会調子よさそうだしね。
対するMHPSはベンさん…ではなく諒太から。諒太はこの日は内野安打を1本打ってはいるけど…あとはエラーで出塁したぐらいか。しかし関東策士四天王(※BladeCatcherが勝手にそう思ってるだけです(爆))の松下さんだし何繰り出してくるかわかんねえぞと警戒するBladeCatcherであった。
ここで吉元君は諒太を空振り三振、続く中西君もあっさり打ち上げさせて、なんと無傷で12回の守りを切り抜けたのでした。
そして直後の攻撃では倉本さんが早いカウントからバッチリ決めてくれまして、日本新薬が無事勝利したのでした。
ああもう、本当によかった。吉元君と北崎さんには、ただただ感謝しきりではないかと。

で、この勝利の余韻に浸って気持ちいい気分のまま、BladeCatcherは家路に付いたのでした(爆)なので、第3試合は見ていないです。中盤ぐらいにちょっと覗いたけど…それだけで済ませてよかったという気持ちは(ry

  • 27日

ここからベスト8ですな。

前回うpするのを忘れた写真を1枚ここに。

2回戦・3回戦以降は前の試合のダイジェスト映像が流れるんですが、これに見入る選手が多いようで。まぁ自分映ってるかもしれないしねw
で、この試合なんですが…私、本気で東京ガスってチームは強いと思ってるんです。いつ都市対抗で優勝しても、東京都第1代表で来てもおかしくないって思ってるんです。選手の顔ぶれも豪華ですし、実力派揃いだと思ってます。
なんだけど、何故これ以上高みへ行けないのか。それは後ろが弱いからだと…いや薄々分かってたけど、やっぱりそうなんだなぁって改めて痛感してしまった。
打線は全国屈指だと思ってるんで、西濃運輸の先発が予想通り佐伯さんでも、ちょっと怖いなぁって思ってしまっていた。けど佐伯さん全然危なげなかったなぁ…でもね、1回の先頭の建部きゅんに許したスリーベースはいかんよ、外野陣。高く打ち上げて、これは完全に凡フライですわ…と思ったらセンターとライトでお見合いしよってからに(爆)建部きゅんの足だもの、あの当たりじゃ余裕で三塁まで行かれてしまうよ。西濃はなんかこう、守備面で油断しちゃうところがあるのかなぁ。
で、これを遠藤君に犠牲フライできっちり返されちゃうんですが…これはしょうがない。佐伯さんのせいじゃない(爆)それ以降はバッチリ抑えてくれたしね。

ここまでの西濃の打線なら1点差ぐらい簡単に返せそうなもんですが、やっぱり岩佐君は簡単に打たせてくれなかったなぁ。最大のチャンスは4回だったか、2アウト満塁という場面だったけど、ここで回ってきた金丸さんが空振り三振に仕留められてしまった。

岩佐君って実はピンチにめちゃくちゃ強くて、ヒットは打たれやすいような気がするけど、その代わり無駄なフォアボールはほとんど出さないんですよね。金丸さんの前の阪本さんは歩かせたけど、これは無理に勝負しない風だったし。
そんな岩佐君から、7回に谷君がよく決めてくれたなぁと思いますよ。今大会初出場(で合ってるよね?)でいきなり大仕事をやってのけた!
そして幸いというかなんというか、岩佐君は7回を投げ切って降板し、8回からは山岡君が登板。今大会の山岡君は高卒ルーキーでありながら、それを全く感じさせないぐらいのピッチングをしているし、数字でもそれが残っている。けどこれを西濃は間違いなく好機と見たでしょう。
森君・東名さんと連続して2アウトを取られてしまいましたが、ここから見せる西濃のド根性は凄まじいものがあったな。
どうせ次のグランドスラムとか書かれるだろうけど、面白かったからここに書いちゃお(爆)
中村君ヒットで出塁→幸長さんのツーベースで1点。

続き。伊藤君ショート内野安打からの、名手・遠藤君のエラーを誘いもう1点。ほんで幸長さん生還。

また続き。東京ガスセル吉原君に交代→阪本さんツーベースで二三塁→東京ガス山崎君に交代→途中出場の大野さんにすないぽ。満塁→谷君押し出しほあ。1点→東京ガス那須君に交代→藤中さんトドメの走者一掃タイムリーツーベース
…というわけで、一挙に6点を挙げたのでした。
東京ガスは…正直、山崎君が出てきた時点で「あっ、このチームもうピッチャーいねえんだな」と思ってしまった。うーん、岩佐君と山岡君以外はそんなにダメなのか?そんなことはないと思うんだけどなぁ。
とはいえ、正直「東京ガスはもうちょっと補強をしていれば…!」と思ってしまった。今回の東京ガスの補強選手は・鷺宮の永松君(キャッチャー)と久保君(内野手?外野手?どっち?(爆))の2名だけ。二人を獲ったことは全然いいんだけど、どうして1枠余らせてしまったんだろう。第4代表になって、正直もういい選手はほとんど残ってなかったけど…この1枠に鷺宮の高山君や明安の上松君がいたら、と思わざるを得ない。もしいたら、この試合の行方は全くわからなかったかもしれない。
ってことでこの試合のヒーローインタビューは、1失点完投の佐伯さん。


…そりゃあ同い年で、既にいいピッチングを見せていたから、やっぱり意識してるのかなーとは思ってましたが…そんな佐竹さんの名前さらっと出さないで萌え燃えしにそう(爆)
かくいう佐竹さんですが、この試合中なんか落ち着きなかったというかソワソワしていたというか…自分が投げてないと落ち着かない、所謂毎日投げたい病なのかなと思いました(爆)補強選手でも、気持ちはエースなんだなw

この試合ね…その前に、25日のこれね。私は観に行かなかったんですが…
NTT東日本と松山フェニックスじゃ、松山フェニックスの方が圧倒的に不利で、一方的な試合になるだろうなってのは覚悟していた。実際スコアはそうだったし、仕方ないと思う。松山フェニックスも9回までよく戦い抜いたと思う。
そんなチームにさ、セカンド目黒とかいうのは失礼じゃないの?と思いましてですね。もしこれが、シーズンの初っ端から目黒さんをセカンドで固定して、色んなJABA大会や都市対抗予選も、本戦に入ってもここまでずーっとこれで戦ってきました、っていう事実があったら、私の思うところはちょっと違った。
けど実際は結局勝つために、(少なくとも私が確認している限り)予選前にいつものポジションに戻してたじゃない。で、ここに来てこれは何だ?まさか、点差が余裕すぎるから、相手がクラブチームだからこういう守備位置でいいだろ、なんて思っての采配じゃないよね?ナメすぎじゃない?クラブチームと戦うことがどういうことか、東京都二次予選で見たんじゃないの?去年までのチームだったら、絶対こんなことしないよ。
っちゅーわけで、私はこんなチームは応援できないな、と思ったんです。
…いや違う。私が応援してたチームは垣野さん退任と同時に消えたんだ、きっと。ユニフォームもなんか違うし。最初見た時はバイタルネットかJR盛岡かと。
だから大阪ガスには、こういうチームの鼻をへし折ってほしい…と思ったんですが、他のチームより1試合多く戦っている大阪ガスは、もうキツいんだろうなってのはわかってました。消耗が多い中でも踏ん張ってはくれたが…

小畑君もここでは捉えられてしまったけど、ここまでよく頑張ってくれたよ。小畑君の頑張りがなければ、ここにはいられなかったんだからさ。
小畑君が降板する時、グローブで目元の辺りを拭うような仕草をしていて…私もうダメだった。涙腺弱いもんで、ちょっと泣いてしまった…こういう選手にこそ勝ちを見せてあげたかったよ。
本当に本当に悔しかった。大阪ガスのことはもっと応援したいし、いつかあのチームが倒れるところを見なければ、と思っていた。そういう意味では、あの日観戦には行ってないけど富士重には感謝しているのです。

富士重工業の先発。猿川君。このユニフォームを着るとものすごく大人っぽくなった気がするのは何故でしょうか(爆)

日立からの補強選手ですが、とんだ隠し玉でしたよこれ…決して調子が悪くなかったはずの日本新薬打線がこんなに打てない!?と思うほど沈黙していました。
投手陣も頑張ったと思いますよ。先発の滝谷さんはあの富士重を2失点に抑えたし(唐谷君のホームランを打たれるとは、ちょっと予想外だったけど(爆))、リリーフの中村君もよかった。
しかしそれ以上に、猿川君がものすごくよかったんだよ…猿川君は8回途中で降板したけど、ここで石崎君を繰り出してくるのもまたエグいなと。終盤であの速球を投げまくられたらキツいって…
日本新薬は完敗だった。でも第2試合と違って、負けたのになんか清々しい気持ちになったのは何でだろう。

榎田君……この試合も自分が投げてたら、という気持ちがあったかもしれない。あるいは、ここで勝って次の試合で自分が投げて、チームを決勝に導きたかったかもしれない。
この後ろ姿には、今大会色々と考えさせられた気がする。

*1:言うまでもないですが、明治大学のチャンステーマですな。