ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

5/28 第87回都市対抗野球大会東京都二次予選・敗者復活2回戦 明治安田生命vsNTT東日本【公式戦】

第1試合は見なかった。興味なかったから。
今日の私にとって大事なのは、この試合ただひとつ。
今日は早慶戦で盛り上がってるところもあったと思うけど、その裏では早慶が協力して勝利を獲りに行ってたんですよ。
スタメンはこちら。

<先攻・明治安田生命
1(中)手錢
2(一)本田
3(指)小川
4(左)加藤
5(右)泉澤
6(捕)野地
7(二)島田
8(三)大野
9(遊)木内
(投)大久保
<後攻・NTT東日本
1(遊)福田周
2(中)高野
3(二)下川
4(右)越前
5(指)北道
6(三)矢島
7(一)喜納
8(捕)上田
9(左)目黒
(投)渡邉

おお…こんな絶対に落とせない試合なのに手錢君をスタメン起用してくれてるとは…監督の信頼を得ているんだろうか。嬉しい限り。
ちなみに、手錢君がバッターボックスに入った時にこうしてピッチャー側にバットを少し傾ける仕草、結構気に入っている。

1回表の明安の攻撃、先頭バッターの手錢君が早速ヒットで出塁!


やっぱ向こうも手錢君は足速いってわかってるのかな。結構牽制されてました。

続く本田さんは進塁打になって、1アウト二塁。さらに小川君もヒットで続いて、一三塁の大チャンス。


ここで加藤さんがタイムリーを放ち、手錢君が先制のホームを踏んで明安が先制します。

手錢君のヒットもそうだし、小川君と加藤さんのヒットもセンター方向へのヒットだった。昔、アマチュア野球界の結構偉い人が「センター方向へフルスイング」することが大事だって言ってましたが、皆それをしっかり体現できたってことですね。
その後、2アウトから野地さんがフォアボールを選んで満塁になりましたが、これ以上の得点はならず。
一方、明安の先発の大久保君ですが、立ち上がりはさくっと三凡。順調にいけるかなーと思った矢先の2回裏に、先頭バッターの越前君にヒットを打たれてしまいます。しかもこの当たり、センター前へのヒットだったのですが、これをよりによって手錢君が後逸してしまい、この間に越前君は二塁に到達。当然ながらエラーランプ付きましたよ。何でだろうね、まるで自分がやらかしたみたいな冷や汗かきましたよワタクシ(爆)
その後の北道さんと矢島君は凡退に抑えますが、矢島君の当たりで越前君はタッチアップしたので、2アウト三塁。ここで喜納君を迎えるとか嫌すぎるなーと思っていたら、粘って一二塁間を抜けるしぶとい当たりを見せ、これがタイムリーとなりNTT東日本が同点に追いつきます。さらに上田さんはフォアボールを選び一二塁。ここで回ってきた目黒さんが、セカンドとショートとセンターの間ぐらいにポトリと落ちる絶妙なヒットを見せ、この間にランナーが一人生還し、NTT東日本が勝ち越します。



……この回エラーもしたし2失点に絡んじゃったので、このままだと手錢君の守備の印象がすごい悪くなりそうなので、ここで全力で言い訳します、私が。
確かに後逸のエラーは明らかなやらかしだし、目黒さんの曲者感あふれるヒットは、正直仕方ないと思う。しかしそれ以外の手錢君の守備はちゃんとしていて、下手したらセンターオーバーの長打になりかねない当たりを後ろ向きで好捕するプレーを何度か見せてくれました。証拠写真ですが、正直真剣に見すぎてカメラを構えるのを完全に忘れていましたスミマセン。守備はカメラなんて構えてないで集中して見たいんだよぅ。
なのでこの試合、センターの頭上を抜けるような当たりは1本も出ていません。この試合を見る限りは、センター方向に打ち上げさせれば全く問題ないレベルの守備力と判断します。あと足も速いから守備範囲も結構広いしね。
フツーにフライアウトにしたプレーは試合中の節目になるプレーでなければ、レポートじゃカットしちゃうので(いちいち書いてると読み手も書き手も鬱陶しいと思うので)、無理矢理書いてみたぞ!もしこの先「手錢は守備が下手だ」と抜かすような奴がいたら、八王子の山奥まで観に来いと言ってやる。上手い下手は1試合で判断できるものじゃないんだから。



よし、あらかた喋ってスッキリしたので、試合に戻ります。
大久保君は2回裏に逆転を許してはしまいましたが、3回以降は完璧。NTT東日本にランナーを出すことすら許さないピッチングでした。
渡邉君の方も、珍しく立ち上がりは結構崩れたものの、それ以降は結構立ち直ったように見えました。このキャリアにしてこれだけの修正力があるのか…敵に回すと結構手ごわいな。
しかし5回表、明安は2アウトから本田さんがストレートのフォアボールで出塁すると、小川君がヒットで続き一三塁。ここで加藤さんに回ってきていい予感、と思ったら打ってくれましたよ!

レフトへのヒットがタイムリーとなって、明安が同点に追いつきます。
さらに6回表には2アウトから、この日八番という何だかよくわからない打順にいる大野君がレフトへのソロムランを放って、明安が勝ち越し!

なんというか、バットの快音も何も聞こえなかったので、インパクトの瞬間は「?」という感じでしたが、まさかホームランになるとは…
明安の勢いは止まらない。NTT東日本は渡邉君を降板させ、7回から沼田君を投入。手錢君は打ち取ったものの、本田さんにヒットを打たれ、続く小川君にはすないぽ。ここでぶっ潰したらええんや!と思った途端に沼田君は降板。大竹飛鳥きゅんが出てきてしまったよ…昨日先発していたはずなのに、加藤さんにフォアボールを与えただけで、しっかりと火消しの仕事をして帰っていった……こりゃあ、NTT東日本は大竹飛鳥きゅん依存症になるわけですわ。
これを機にNTT東日本のやる気がアップしたのか、7回裏に1アウトから矢島君が右中間への大きなスリーベースを放って出塁し、1アウト三塁のピンチ。怖い喜納君は高めの釣り球で上手いこと空振り三振に仕留めましたが、続く上田さんには2ランを打たれてしまいます。

言わないとわからないと思いますが、上田さんを真っ先に出迎えてるのは飯塚さんです。

あんまり強打者感はないかもしれないですが、上田さんって結構いいところでホームラン打ったりするんだよねぇ…というわけで、NTT東日本が逆転。大久保君も連打を食らったわけじゃないしフォアボールを出しまくったわけじゃないし…ホームランを打たれて点を取られちゃうのは仕方ないとしか言いようがないよなぁ。
試合は終盤に差し掛かりましたが、まだ1点差しかないし諦めるわけにはいかない。8回表に1アウトから大野君がヒットで出塁すると、木内君のところに代打で一真を起用。この采配が大当たりで一真は左中間へのツーベースを放ち、1アウト二三塁の大チャンス!ここで手錢君に打席が回ってきます。何でもできるカウントですね。ピッチャーが大竹飛鳥きゅんというのが非常に厄介ですが。
しかしここで手錢君が決めてくれました。

ちょっと無理矢理だけど、スクイズを敢行!これが上手いこと決まって、明安が再度同点に追いつきます。さらにその後本田さんがフォアボールを選んで一三塁となったところで、小川君がセンターへのいい当たりを打ちましたが、好捕されてしまい3アウトに。高野君結構守備いいんだよねぇ。小川君的にはかなり好感触だったのかな、すごい悔しそうでした。


その後は途中からリリーフで登板した大竹飛鳥きゅんと、重信さんの我慢比べ。9回では決着が付かず、いつの間にか延長戦になっていました。スクイズで点は取られはしたものの、それ以降の追撃は許さない大竹飛鳥きゅんのピッチングと、お通しの如くとりあえずフォアボールを1個出しとく重信さんのピッチング。後者サイドで見ていた身としては結構不安でした(爆)
しかし勝負の決着にフォアボールは全く関係なかった。12回裏、2アウトまで追い込んでから、福田君がヒットで出塁。続く高野君の当たりはライト方向への長打。これがライトに回った加藤さんの横を抜けてしまった…この間に福田君が生還し、5‐4でNTT東日本がサヨナラ勝ちしました。


すみません、正直ショックすぎたというか、なんだか茫然自失状態になってしまったみたいで、こんな写真を撮っておきながら、スコアボードを撮り損ねてしまいました。

<本日の投手リレー>
NTT東日本:渡邉(6回)‐沼田(1/3回)‐大竹(5回・2/3)
明治安田生命:大久保(6回・2/3)‐重信(5回)

  • 今日の試合の反省会

初戦のJR東日本戦なんかそんな感じだと思うんですけど(PDF)、今年の都市対抗予選は重信さんと心中した、という印象が強い。JR東日本戦は明らかな采配ミスなのでアレですが、今日の試合に関しては、重信さんはすごい頑張ったからね…ただ、重信さんは長いイニングを投げると崩れやすくなることが多い気がしたので、交代を考えたほうがいいんじゃない?って結構思ったけど…
林監督が重信さんをかなり買っているのは知っている。でもそれは重信さんの実力がどうこうよりも、重信さんは頑張り屋さんだから、その頑張りに応じた出番をやりたい、という温情のような意思のほうが強いように感じる。
個人的にこういう采配はあまり好きじゃない。感情に走ってミスを犯して勝ちを落としては元も子もない。勝負では時に非情な采配をしなければいけないと思うのです。
JR東日本戦は観に行ってないけど、非情になりきれなかったために負けたんだな、と思いました。でも今日の試合は…どうなんだろう、誰も責められないや。誰も悪くないから。
それにしても、サヨナラになった瞬間の茫然自失感というか、自分の中にあったものが空っぽになっていく感覚がすごかった。何故だろう。
前にも一度書いたかもしれませんが、私は好きなチームは色々ありますが、だからといってそのチームが勝ったら嬉しいとか、負けたら悲しいとか、そういう感覚はあまり持ってないんです。どっちのチームが勝とうが負けようが、試合の内容が面白ければ十分満足というスタンスです。そういう意味では、今年の春季企業大会の鷺宮vs明安とか、あと他所だと三菱重工神戸vsトヨタとか。
なので、選手個人に感情移入することは結構ありますが(というか基本的に選手チェックが目当てで試合を観に行く)、チームに感情移入して入れ込むことは、基本的にないんです。はっきり言ってしまうと、今明安の試合を追いかけているのだって、手錢君がいるからであって、手錢君が別なチームに行っていれば、そのチームを熱心に見ていて、明安をここまで観戦することもなかったでしょう。
自分がいた席がいた席というのもあるけど、実は明安の応援にちょっとばっかし参加してたんですよね。だって楽しいんだもん…寿司…(爆)
あーこれも前書いた気がするけど、応援が楽しくてやってるうちに、なんかチームに感情移入しちゃうことあるんですよね。昔都市対抗でヤマハと東芝の試合があって、ヤマハの応援が好きなので一緒にやってたんですが、やってるうちになんか感情移入してしまったみたいで、サヨナラ負けを食らった時に泣いてしまったことがありました。ヤマハというチームに入れ込んでいたわけではなく、ただ応援が好きだからという理由でやってただけなんですが…あ、あと秦さんが補強選手でヤマハに行ってたから、それの応援もあったな。
あの時は悔しくて泣いてしまったけど、今日はなんか違った。楽しかったんですよね、明安の応援。大田スタジアムで収まってしまうのが勿体無いぐらい盛り上がってたし、延長戦になると結構だれてしまうこともあるんですが、延長12回にしてドリフ大爆笑のテーマが流れた時は腹筋がぶっ壊れました(爆)そんな楽しい時間が突然サヨナラ負けで吹っ飛ばされてしまったから、茫然自失モードになってしまったのかもしれません。悔しいとか悲しいとか、そういうのを感じる隙もなかった。
東京ドームで明安の野球を見れないのも残念だし、応援が見れないのも残念。大田はちょっと狭いのであんまり派手なことはやれないけど、東京ドームの応援団のお立ち台でドリフ大爆笑のオープニングを応援団で再現したら絶対に面白いのに、と思ったばかりのことだったんで。

↑こんな感じのやつ。

  • 早稲田と慶應が手を取り合う試合を観れる東京のチームは明治安田生命だけ!
    • 今日の早稲田OB
      本田さん:スタメン。4打数2安打2四球
      大野君:スタメン。5打数2安打1本塁打1打点
    • 今日の慶應OB
      手錢君:スタメン。4打数1安打1打点。守備のファインプレーも結構あったよ!(←贔屓目)
      一真:代打で出場。1打数1安打(二塁打)

ちなみに慶應マニアの知人によると、一真が放った左中間へのツーベースは、6年前の早慶戦で放ったヒットとほぼほぼ同じところに飛んだらしい。早慶における内海・島岡的な方が見守っていたんだろうか。勝ちで恩返しをすることはできなかったが。

  • 本日の手錢君

書き忘れるところだった…
6打数1安打1打点(うちスクイズ1つあり)1エラー…
守備機会は10回。