ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

6/4 第88回都市対抗野球南関東予選・第1代表決定戦 オールフロンティアvs日本通運【公式戦】

てぜん成分を補給するためだけに観に来たつもりが、オールフロンティアを見れるチャンスに巡り会えるとは思わなかったぜ。ほんのり猛虎魂のかほりがするユニフォームですね。

今大会の台風の目の力を見せてもらおう。
スタメンはこちら。

<先攻・オールフロンティア>
1(右)森井
2(左)齋藤
3(遊)大塚
4(中)小林
5(指)安冨
6(一)垣内
7(二)関
8(捕)大野
9(三)高橋勇
(投)西岡
<後攻・日本通運
1(遊)大谷
2(二)浦部
3(一)大槻
4(三)北川
5(指)関本
6(左)藤嶋
7(右)高橋
8(捕)木南
9(中)手銭
(投)阿部

日通の先発の阿部君の調子が尋常じゃなく悪そうだった。だって投げる球がボール球ばっかりなんだもん…
いきなり初回に齋藤君にツーベースを打たれたり、2アウトから小林君にストフォア出したり…ところであれですよね、齋藤君って國學院の出身らしいですけど、つまるところリーガーですよね。
で、2回は三凡で抑えたものの、3回表に2アウトからリーガーにヒットを許し、大塚君にタイムリーツーベースを打たれて、オールフロンティアに先制点を与えます。

さらに暴投でランナー三塁となり、ここで迎えた小林君の当たりはセンターへ抜けそうな当たり。しかし遊撃手の大谷君が追いついて捕って一塁へ投げる。ところがここで小林君の足が勝って内野安打となり、この間に三塁ランナーの大塚君が生還して、オールフロンティアが追加点を挙げます。

大塚君って結構静かにガッツポーズするのね。薫ちゃんの喜び方が結構派手だったから、対照的でなんか印象に残った。
ちょっとここまでの展開は私も予想外すぎて、油断しててあんま写真撮ってなかった…オールフロンティアの勢いや頑張りは勿論だけど、日通の動揺具合というか、調子の狂い具合がおかしい。

打線もオールフロンティアの先発・西岡君を捉えられない。西岡君は別にびっくりするような球を持っているわけではないと思うんだけどなぁ…この日通の動揺ぶり、東大戦で1勝1敗で迎えた3戦目に登板した柳君の動揺(というか緊張)から来たであろう不調ぶりを髣髴とさせる、自分的には。
そんな日通は、実は3回までノーヒット。西岡君のコントロールもよかったので、四死球もなし。エラーで一度出塁しただけか。
4回裏に先頭の浦部君がチーム初めてのヒットを放ちますが、大槻さんはゲッツーに倒れてチャンスが潰えます。ここまではシナリオ通りなオールフロンティアでしたが、怖い大槻さんを一番いい形でアウトにできてちょっと油断したか、北川君にフォアボールを与えてしまいます。ここで迎えた関本君にホームランを浴びてしまい、あっという間に同点に追いつかれてしまいます。その直後に迎えた藤嶋君には、初球をバックスクリーンに持っていかれまして、即座に勝ち越されてしまいました。

いやぁ…2者連続ホームランは圧巻というか…言うほど珍しい場面ではないと思うけど、なんか呆然としちゃうね。
オールフロンティアは早めに西岡君を諦めたようで、5回からは佐伯君(オーバーハンド)が登板。ところが、この佐伯君どうもコントロールに難があるようで、なかなかストライクが入らず。5回は2四死球を出しながらも無失点で切り抜けられましたが、6回裏に先頭の北川君にソロムランを打たれてしまいます。さらに関本君にツーベースを打たれ、1アウトを取ったところで稲葉君に交代。2アウトまでいったものの、木南君に2ランを打たれてしまいました。あ、あと7回裏には北川君にタイムリーツーベースを打たれました。
…1試合で4本塁打って社会人野球ではそうそうない現象だけど…4回裏に2者連続で食らった時点でそうだったけど、こう…叩き潰された感がすごい。反撃する気力すらぶち壊されるっていうか。
阿部君の調子はずっと悪いままでしたが、オールフロンティアの打線からだんだん元気がなくなっていくというか、向こうの勢いに負けていってるような感じがしました。ホームランを打たれるのはしょうがないと思うけど、そのしょうがないのを4回も食らったらどうしようもないよな…
というわけで、7‐2で日本通運が勝利しました。

日本通運南関東第1代表で予選突破です。

ブルペン待機組ってこんな感じで合流してくるんだなぁって、写真を見返して思いました。
で、写真を撮っていたこの当時、まだ外野手合流してないよね?って必死になった結果がこれ。

Q.手錢ファンなんですよね?
A.手錢ファンで手銭ファンだからテゼニストだと思います。

<本日の投手リレー>
オールフロンティア:西岡(4回)‐佐伯郁(1回・1/3)‐稲葉(2回・2/3)
日本通運:阿部(6回)‐庄司(2/3回)‐和田(0/3回)‐池田(1/3回)‐高山(2回)

バランスがいいチームだと思います。粗いところはありますが、そこは今後経験を積んでいけば自ずと修正されるでしょう。
投手は1個ストライクを取るのにも苦しむ選手が多そうな印象。コントロールが悪いというより、ストライクを取るのにちょっとビビリ入ってるような気がしました。今日はどこの打順でも一発がありえるチームが相手だったので、警戒するのはわからんでもないが…
野手はかなりいいものを持っている選手が多そうです。今日の打線のリーガー・大塚・小林のラインは今後の要になっていきそうですね。但し下位打線がサッパリだったので、そこは頑張ってほしいところ。
今日の試合みたいに主導権を奪われると急に勢いがなくなるというか、弱くなりますね。そこはメンタル的な課題になるのかな。結果だけしか見てないのでアレですが、先日のかずさ戦・Honda戦では主導権を握る・もしくはどっちも主導権を握っていない状況では粘り強く戦えると思うので、そこぐらいじゃないかなぁ。
いずれにしても、良くも悪くも若いチームなのではないかという感じです。