ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

6/8 第66回全日本大学野球選手権大会・準々決勝

雨だって事前に聞いてたので、とりあえず体力が持つまで見ていくかーというゆるいノリでした。
何だかんだで4試合全部観て帰ってきました。簡単に感想を。
ちなみに今回、パンフを購入していないので、学年等々各選手の情報を全く把握しておりません。全日本公式では野手しか学年が載ってない…オ・ノーレ!

朝9時から元気だね、君ら…今日も起床4時半お疲れ様です。*1
上武大の実力ならばこの試合は余裕だろうかと思ったけど、そうでもなかった。特にピッチャーが。
3人で7イニングで7四球とは何だかなぁという感じ。フォアボールが多いだけじゃなくて、普通にボール球が多かったしなぁ。個人的には、左ながら145kmを叩き出した石井君が目に付いたけど、球が速いだけでコントロールは…ってところ。いつの間にか日立の小荒田君が退部してしまったので、左の150kmへのロマンは今のところ彼にかかっているのだが(私の中で)
上武大の野手側は特に問題ないな。よく打つし元気ですね。それにしても宮川・島田・増野のラインは八王子マニアとして胸が熱くなりますね。増野が「ますの」なのはわかってますよええ。
ところで公式のスコアを見たけど、和歌山大・山口君のエラーがどのプレーを指しているのか、自分でスコアつけてたのに全くわからん…ライトのエラーだったらかなり目立つプレーだよなぁ。

私が最後に国際武道大を見たのは5年も前の話でした。この時の印象が相当強かったみたいで、「国際武道大は打てない」と思っていたようです。ごめんなさい。めっちゃ打つんですね。でもこの時ノーノー食らってたから仕方ないよね。どうでもいいですけど、5年前の国際武道大のメンツの社会人野球臭ハンパないですね。
中盤までは投打共に互角で、ピッチャーもそこそこいいし、なかなか好勝負だなぁと思っていたんですが、九州産業大が岩田君を降板させたところが試合の分岐点になったようですね。確かに岩田君はランナーは結構出していたけど、交代になった7回は特にやらかしてはいないんだよなぁ。先頭バッターをヒットで出して、三振を奪ったところで交代している。その後に投げた草場君が結果的に連打を食らったので、変に安全策に行かないほうがよかったのでは、と思う。安全策と言っても、草場君は過去2試合に登板しているので、これが安全策と言えるのかどうか微妙なところだけど。
その後、本田君(前日先発済み)を出して4失点もしてしまったので…他にピッチャーいなかったのかなぁ?どうも破れかぶれな印象が強くて残念。国際武道大の投手陣も決して良いとは言えない内容だったので、点差によっては九州産業大にも十分可能性はあったと思う。
ちなみに、国際武道大の平川君は「千葉の則本」の二つ名を持つそうです。スケールちっさなんて思ったとか(ry
球のキレ・三振を奪う感じ…確かになんとなく則本。2四球はいただけないけど。

岐阜経済大学と聞いて、本気でどの辺のリーグの大学なのかわかりませんでした。なるほど、中部学院大とか朝日大とかと同じリーグなんですね。
今まで全然聞いたことがないチームだなぁと思ったけど、何故ここまで来れたのか見てわかった。非常にいいピッチャーを抱えてるんですね。
まずは濱口君。140km後半の球をバンバン出してくる。球が速いというよりも、すごくノビがあるのが強みな気がする。あんまり私の観戦範囲内で見かけるタイプのピッチャーではないですね。

そうそう、こういう感じでよくわからないチームから、おっと目を瞠るような選手を見つけるのが全国大会の楽しみなんですよ。
あ、あと岐阜経済大にはもう1人いる。與座君というアンダースローめいたピッチャー。濱口君とは全然タイプが違うピッチャーだけど、コントロールもキレも申し分なし。

岐阜…下手投げ………どっかのカンガルーなチームは絶対に與座君を獲得しなさい。他にいいところがあればそれでもよし。
などと書くと、岐阜経済大優勝!となりそうですが、残念ながらそうはならなかった。二人が登板したのは中盤以降の話なので…
この試合は東海大北海道が1回に4点を先取したんですが、それが結果的に岐阜経済大にとって致命傷となってしまった模様。2回以降はほぼ完璧に抑えていたので。岐阜経済大の先発・栄野川君はリーグで個人賞を獲ってるみたいだし、実績がないわけではないんだろうな。ただ、たまたまここで本来のポテンシャルを発揮できなかっただけで。
しかし打つほうは、東海大北海道の先発・武澤君にうまいこと抑えられてしまった。東海大北海道は前の東洋大戦で「このチームにコントロールがまともな人はおらんのですか」と私を呆れさせたアレなので、フォアボールを全く出さずに試合を作れるピッチャーがいたとは…やりますねぇ。
さて、恒例の応援席チェックですが、東海大北海道…東京ドームでは全く気づかなかったからアレだけど、台に立っていたのはもしかして、本家(という言い方でいいのだろうか)東海大学の応援団長さんではないか?いやいつも首都のリーグ戦で見かけている気がするお顔ってだけで、団長かどうかも実は知らないけど…声も顔も似ていたので。各地方キャンパスに応援団がいるとは考えにくいので、もしかして本家が応援を取り仕切ってたりしたんだろうか。ちゃんとしたブラバンやチアもいたし。もし東海大九州の試合にも参戦されていたのだとしたら、非常にお疲れ様です。
で、岐阜経済大学スタンド。とても個性的な格好をしていらっしゃいますね。エール交換の時に「東海大学北海道キャンパスの皆さん、こんにちはー!」と呼びかけるフレンドリーな感じ、いいですね。ついでに何やら歌も贈っていまして、球場全体が暖かい拍手に包まれました。いいですね、掴みはOKです。ちなみに全体的に沖縄調でしたが、そういう学校なんでしょうか。選手でもそちらのご出身が何人かいるようですが。
そして何より、岐阜経済大はブラバンが非常に綺麗なのです。特殊な曲を演奏してたわけではないですが、あまりに綺麗だったので、これは何かしら賞を取ったりしてる吹奏楽部なんじゃないかと思って軽くググったところ、岐阜経済大吹奏楽部は現在休部しているらしいことが判明しました。ええええええええ!!??何それ新しい展開だな。
…となると、何かしらの有志の方が集まったんでしょうか。あのブラバン、もう聴けない可能性もあるのかなぁ。秋にも神宮に来てね!と言いたいのですが。あ、勿論野球部も秋の神宮でお待ちしてますよ。

今年の圧倒的ベストゲーム。野球の試合としても非常に面白かったし、こんなに一つのチームに感情移入して試合を見れたのは本当に久しぶり。感情移入したのは、天理大のほうだけどね。
の前に。私は貴方を一度この目で見てみたかったんだ。立教の先発・手塚君。

ある日たまたま立教の試合の速報を見てて、その日も立教の先発だった手塚君の出身校が「福島高校」というのが目に留まった。福島高校って、福島で一番頭いい高校じゃん!そこから来た人が立教の野球部で、神宮で先発投手務めてるのか!スゲー!というわけで気になっていたのです。福島高校自体はそんなに野球部が強い学校ではないと思うのですが(むしろ聖光学院学法石川日大東北以外で強いって言えるところあるん?)…ところで、最近の神宮の選手コールって、県立高校出身の選手は毎度「県立」を付けるようになったのですね(今年の社会人対抗戦の時もそうだった気がするけど)
今日はちょっと堅かったかなぁって感じ。でもピッチングは丁寧にしようとしてるのはわかった。それだけでも十分な収穫。
あと、立教に精度の高いアンダースローが存在していたのも衝撃的だった。中川君ね、覚えとこう。

で、本題。
本当にね、天理大は立教大と互角、それ以上と言ってもいいぐらいの野球をしてたんですよ。私は本気で天理大は勝てると思いました。試合が終わって何時間か経った今でもどうして負けたのかわかりません。天理大のピッチャーは崩れたわけではなく…ただ、点を取られた時に甘い球を捉えられてはいたのかもしれない。それでも1アウト三塁一打同点の場面で森浦君が2三振を取った時には叫びそうになるぐらい燃えたんだよ。

でもさぁ、点が入るようなゴロを1本打てたかどうかでこんなにも明暗が分かれるなんて……準々決勝が10回からタイブレークとは知らなかった。あっても13回以降とかだと思ってたよ…(首都脳)
天理大のことは、はっきり言って全く知らなかった。けれども今日、たまたま三塁側に座っていた私に天理うちわを配ってくれ、東京六大学代表と互角に戦い、私の心を熱くさせた貴方達を、私は忘れない。


まだこれが最後じゃない。秋も神宮で会えると信じています。
あと、もう1回ひでまさおじさんが聞きたいです(爆)*2

*1:近くの人の会話によると、上武大は全国大会でも近場で泊まらずにバスで帰ってるんだとか…いやそうだろうなとは思ってたけど…

*2:四番の田中君の時の応援歌で、ひたすら「ひでまさおじさん」と連呼していたんですが、絶対元ネタがあるはずなんですが結局わからずじまい…