ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

11/30 オール早慶野球戦・浜松大会

距離的に行けそうだと思ったので行ってきました。


スタメンはこちら。

<先攻:オール慶應
1(中)柳町
2(指)郡司
3(二)下山
4(左)正木
5(三)沓掛(トヨタ自動車)
6(捕)福井
7(一)小川
8(右)橋本
9(遊)瀬戸西
(投)佐藤
<後攻・オール早稲田>
1(二)金子
2(三)中川
3(指)瀧澤
4(捕)岩本
5(右)中澤(JFE東日本)
6(一)吉澤
7(中)鈴木萌
8(遊)真中
9(左)砂田(山岸ロジスターズ)
(投)大野(ヤマハ)

オール早稲田の先発は大野君です。ヤマハの大野健介きゅんですね。

おお、懐かしい姿。8年ぐらい前に見かけた覚えがあります。
しかし、立ち上がりに郡司君にピッチャー強襲の内野安打を打たれ、盗塁を許して二塁に進まれます。下山君は見逃し三振に仕留めますが、正木君にはフォアボール。ここで沓掛君を迎えるという、5~6月ぐらいに見かけそうな対戦の図になりまして、沓掛君が初球を打って、レフト前へ。これで郡司君が生還し、オール慶應が先制点をあげます。


うーん、このかち上げる感じ、沓掛君だね。

さらに続く福井君が、今度はサードを強襲するヒットを放ち、これで二塁ランナーが一気に還って追加点をあげます。
2回表には、2アウトから柳町君がヒットで出塁、さらに郡司君がツーベースを放って、オール慶應がさらに追加点。
大野健介きゅんはそんなに悪いとは思わなかったんだけどなぁ。点は取られてしまったものの、沓掛君のヒット以外はちょっと運がなかったかなって感じだし(そのヒットも、ちょっと詰まったような感じ)、実はこの2イニングで5三振を奪っているし、在学生は大野健介きゅんのボールにほとんど歯が立たなかったといっていいと思う。


一方、オール慶應の先発・佐藤君。立ち上がりは無失点でしたが、2回裏に先頭のJEF東日本から参上した中澤君にヒットを打たれ、

盗塁を許してしまいます。その後2アウトまで取りますが、ここで迎えた真中君がタイムリーを放ち、オール早稲田が1点を返します。
ちなみに中澤君ですが、早稲田側のスタンドに、JFE東日本にて使用されていると思われる横断幕が掲げられていました。何せJFEのロゴが描かれているので、めっちゃ目に留まりました。
うーん、佐藤君は1点しか取られなかった。取られなかったが……何だろうな、なんかビミョーな選手だなぁ。という感じ。大学時代の加嶋君や三宮君を見ていた時の感じと似ている気がしました。


オール早稲田が1点を返しましたが、まだまだ流れは慶應側にある感じ。
そんな3回表、オール早稲田は投手を交代。佐竹君が登板します。うん、さ、佐竹君です…



…サングラスのせいか、よく見るいつものおじさんすぎて笑ってしまいます。
ちなみに、サングラスを着けていないとこんな感じです。

おじさんだこれ!
…あれですね、二十歳前後と並ぶと、30代ってこんなにも違うのかと驚愕しております。若いってええなぁ。
それにしても、おじさんの早稲田ユニ姿…7年前も見たなぁ。
bladecatcher.hatenadiary.jp
この時のおじさん、全然若かったですね……本当にすみません。
これまで、開催されたオール早慶戦の情報を時々見かけたりしていましたが、開催地の関係もあるんだろうけど、この人結構顔出してるみたいなんですよね…めっちゃ母校が好きなんだろうなぁ、たぶん。
んで、佐竹君…もとい佐竹さんですが、まずは正木君は3球で片付けて内野ゴロに打ち取ります。なんとなく、正木君相手の投球を見て、これまだ本気出してないんじゃないかなぁと思ってしまったのは、次の対戦相手のせいだと思います。
続いて迎えるのは沓掛君です。そうだね、トヨタ対決だね。
その沓掛君のことは2球で処理します。ちなみに1球目はファールで、沓掛君は悔しそうというか何というかなデカいリアクションをしていましたが、

佐竹さんはそんな沓掛君を超ボテボテのピッチャーゴロに打ち取り、ねえ今どんな気持ち?と言わんばかりに捕球したボールを見せつけながら、自らベースを踏みに行きアウトにする佐竹さんを見て、こいつぁーぐうの音も出ないほどの畜生だと思いました。このおじさん、敢えて最もバッターに屈辱を与えられそうな打ち取り方をましたよね…
いやーホントに、沓掛君はこの人が日頃は味方で本当によかったんじゃないかと思います。こんなん笑うわ。
そして続く福井君のことも難なく打ち取り、オール慶應に格の違いを見せつけ、小さくガッツポーズをしつつベンチに下がっていく佐竹さんを見て、そりゃあこの人来年も現役なわけだわ、と思いました。日本選手権で全く登板していなかったし、伊勢・松坂大会で打たれていたのを見たので、やはり衰えには勝てないのか……と思いましたが、全然そんなことはなかったですね。
1イニングしか投げなかったのが勿体なかったですが、おじさんが本気出したら簡単に完封しちゃうからね、しょうがないね(佐竹信者の妄想)


この後は投手戦の様相でした。佐竹さんが登板して、ちょっと試合の雰囲気が変わったかも。
オール早稲田は、佐竹さんの後を受けて今西君が登板。

オール早慶戦のパンフ(タダでGET)によると、身長200cm・体重100kgとのこと。オバンドーと同じスペックだなぁと思いました。
その今西君ですが、先頭の小川君にヒットを打たれ、さらに橋本君の打席ではショートのエラー…と記録ではなっていたけれど、これはショート逆シングルな当たりで、難しい打球だったから、エラーにするにはちょっと厳しいんじゃないかなぁ。んで、瀬戸西君は三振になりまして、続く柳町君の打球はセカンドへ。ちょっとボテった当たりだけど、セカンドは二塁に送球し、フォースアウトを狙います。が、どうも送球が来るのとランナーが二塁に到達するのが同時だったのがよくなかったか、ショートは捕球できず、この間にランナーが1人生還し、オール慶應が追加点をあげます。意図はわかる、わかるのだが…無難に一塁に送球してバッターランナーをアウトにして、1つずつしっかりアウトを取っていくほうがよかったかもね。
とまぁそんな感じで失点してしまいましたが、今西君の投球は打ちにくそうにしているバッターが何人かいたので、やっぱり身長と角度のせいかなぁと思いました。ただ、少々コントロールが怪しかったり、真ん中高めみたいなバッターが打ちやすそうなところにボールが行ってしまったりしていたので、そういうところが直ったら化けないかなぁと思いました。私が個人的に、長身のピッチャーが好物なので、そういう補正込みで言ってるところはあるよ、うん。
一方、オール慶應も先発の佐藤君から、木澤君へ交代。この木澤君が、個人的に本日のベストでした。

球速い。キレ良し。結果は3者連続三振。変化球も投げていたような気がするけど、直球が一番強い。
最近の東京六大学は全然見てないのでアレですが、彼は世間から注目されていたりするのかしら?こういう選手がいるとわかったら、また六大学も観に行きたいなぁ。
ってな具合で以降も投手を小刻みに繋いでいきまして、両チームの投手とも無失点に抑えていきます。正直、見ていて興味深いとか、すごいなぁと思ったのは既に挙げた今西君と木澤君ぐらいで、あとはそんなに…という感じ。あれだな、佐竹さんの後に見たからよくなかったのかもしれないな。あんな(ネタ的な意味も含めて)インパクトの強いものを先に見てしまうと、どうしてもそれとの比較になってしまうし、大学生であれだけの人に勝てる選手なんて、そうそういませんので…
打つほうは…うーん、これは両チームともイマイチだったかな。ランナーは出すけど、これはほとんどフォアボールによるランナーであって(だから投手の印象もあまりよくないのかも)、ヒットはほとんど出てなかったかな。3回以降両チーム合わせて4本だけか。
そんな中、9回表に2アウトから、途中出場の宮尾君がフォアボールで出塁し、これを途中出場の山本君がタイムリスリーベースで返し、オール慶應がダメ押し点をあげます。
その裏は小林君(まだ1年生だそうで)が3者空振り三振で抑え、5‐1でオール慶應が勝利しました。

<本日の投手リレー>
オール慶應:佐藤(3回)‐木澤(1回)‐森田(1回)‐増居(1回)‐長谷部(1回)‐生井(1回)‐小林(1回)
オール早稲田:大野(ヤマハ:2回)‐佐竹(トヨタ自動車:1回)‐今西(3回)‐西垣(2回・2/3)‐柴田(1/3回)


  • 試合後

慶應の大久保監督の退任のセレモニーがありました。ちょうどこの日付で退任ですからね。
小宮山監督が花束を渡し、早慶両方の選手たちが集まって、大久保監督を胴上げしておりました。
…アマチュアで監督の引退セレモニーって珍しいなぁと思いました。でもそれだけの功績を残したんだもんな。

  • で、試合のほうは総合的に

お察しかもしれませんが、イベントとしては面白かったのかもしれませんが、野球の試合としては、ちょっとね…って感じ。すごい久しぶりに東京六大学の試合を観たけど、あれ?こんなにレベル低かったっけ?っという感じ。
打つのも投げるのも迫力不足だったけど、それ以上に守りがダメです。両チームともエラー2つというのもそうだけど(エラーじゃなくね?というプレーもあったとはいえ)、エラーはつかないけど、それに相当するようなプレーもあったし、経験不足なのか何なのかわかりませんが、新体制になった直後とはいえ、もっとこう…できるよね?と思わずにはいられなく。
セレモニーのスピーチで大久保さんが「柳町や郡司や沓掛の活躍で勝てました」的なことを仰っていましたが、この言葉が全てじゃないかなぁ。確かに試合には勝ったが、ほぼほぼ招集したXのおかげで勝てたようなものであるので…在学生はこの、大久保さんのチクリなコメントを聞いて何を思ったかな。

  • 今回のX・ネタバレ一覧

早稲田

大野健介きゅんに関しては、事前にネタバレを見てしまっていました。
hochi.news
まぁ地元だしそうだよね、と思って油断していたので、佐竹さんを見た時の衝撃といったら…やっぱりなとも思ったけど。
ちなみに右京さんは不在でした。そういえばトヨタ公式でもオール早慶戦の出場選手について情報を出していたけど、
sports.gazoo.com
こちらには右京さんのお名前はないのよね。
パンフ完成以降に何かあったのかもしれませんが…


そんで慶應

私が望んでいたものとは大分違ったが…まぁいいか。
津留崎君は多分不在だったと思います。いたら投げてるんじゃないかと思うので…