ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

7.28 プロレスリングFREEDOMS・葛西純プロデュース興行 東京デスマッチカーニバル2020 vol.1 in後楽園ホール

最近野球の記事を色々書いていたせいか、当ブログも読者様が増えてきているようです。大変ありがたいことでございます。
しかし、私は野球が好きだし、このブログは野球を第一のテーマとして色々書いていますが、私はプロレスも好きで、野球がない時はプロレスを見ております。
そしてプロレスの中でも、とりわけデスマッチを好んでおります。
そういうわけで、本記事では流血や鋭利なものが多数出てきますので、ご容赦の上、記事をご覧いただきますよう、お願いいたします。
そういった画像は、リンクを貼る形にしておりますので、以下の記事のリンクをクリックすると、私が撮影したエグい写真か、選手のツイートのどちらかが表示されますので、大丈夫そうであればクリックしてください。ダメそうだったら、絶対にクリックしないでください。
…私も長年デスマッチを見ているつもりでおりますが、この日の試合は結構エグかったなぁと思います。
それにこの試合、大声の声援を禁止されておりましたので、声を出さないよう頑張って見ていたんだということを頭に置きながら、ご覧いただけると幸いです。当然、選手の狂った姿を見て悲鳴を上げるのも禁止だ!

  • 第1試合・FREEDOMS対2AW団体対抗戦6人タッグマッチ:GENTARO、〇平田智也、香取貴大vs旭志織、花見達也、若松大樹●

実は2月にもダムズの試合を観に行ってたんですが、この時も第1試合は2AWとの対抗戦だったなぁ。あ、2AWというのは、KAIENTAI DOJOが色々あってこの名前になったって感じです(経緯はググればわかる…)
花見・若松の若手2人は元気いっぱい。旭はもう大分ベテランなのに、あんまり遜色なく見えるのは何でなんだろう。でもGENさんとの絡みは渋かった。もうちょっと見たかったなぁ。
ちなみにダムズ側にいる香取は、ダムズの選手ではなく、イーグルプロレスの選手。でも結構ダムズのリングで名前を見かけるような。ちょっとググったら、デビュー戦の相手が殿だったみたいなので、ダムズと縁の強い選手なんだろうね。
どうも香取と花見は因縁があるようだけど、香取の煽りが「バカバカバーーーーーカ!!」っていうやつで、今時の小学生ですらもっと語彙のセンスを感じる煽りをするで、と思わずにはいられませんでした。途中かなりガチなナックルパートをかましていましたが、まぁ。
試合は平田が若松をジャーマンスープレックス・ホールドで沈めたのですが、若松のホールドの姿勢が崩れて、途中で自らちゃんとしたホールドの姿勢に直しておりました。

拳剛とは……人に説明するとなると難しい選手だなぁ。みちのく界隈ら辺で名前を見かける選手というか。
正直どういうタイプのレスラーか全然知らないのですが、この日の試合ではじっくりめなレスリングを披露。進のスタイルなのか、UWA世界ジュニアヘビー選手権って結構じっくりとした攻防が多い気がするのですが、この日の試合もそんな感じの展開。しかしそれでも拳剛はしっかりやり合えていましたので、そういうテクニックは高めの選手だと思うよ。
今日の試合は声を上げての応援がNGだったんだけど、こういう時にこのタイプの試合はとても丁度いい。息を飲んで、黙って展開をじっと見守る試合展開。ダムズといえば血まみれ!キ〇ガイ!デスマッチ!って感じですが、こういう試合も見れるのよ。メジャー・インディー問わずどの団体もそんな感じな気がするんですが、派手な試合が多くて、こういう静かな、じっくりとした展開の試合が少ないのです……そりゃあ派手なほうが映えるし、盛り上がりやすいんだけどね。
試合はリング中央でクロスフェースロックに捕らえることに成功した進が勝利し、防衛を重ねました。
……そう、こういう試合でデトックスしておかないと、、この先の試合の毒気にあてられてしまうので……










※これ以降、血まみれの試合ばかりになりますので、ご容赦ください※









力さん……乳揺れするようになったんすね………いや、うん、まぁ、ハイ。
しかし力さんがデスマッチに挑むとは意外ね。試合開始直後の有刺鉄線バットの争奪は、一目散に奪取して、見事にゲットしてたよ。他の5人は全員場外乱闘してて、全然有刺鉄線バットに目もくれてなかったけど。
構ってもらえない力さんは、自らリングを折り、戦いを挑みますが、リングを降りた直後に出会ったのは殿で、殿に襲い掛かろうとしていました。バーサーカーかな?
一応ちゃんと区別はついていたようでして、unchainの皆様を発見するなり、有刺鉄線バットを振りかざしながらリングを回り追いかけっこを始めます。何故かunchainの集団の中に殿とマンモスも加わり、5体1の追いかけっこに。どうしてこうなった(呆)
まずunchainで最初にリングに上がったのは吹本。力さんも追いかけてリングに上がろうとしますが、有刺鉄線バットを持った手を踏まれ、そこで手を離した隙に有刺鉄線バットを奪われてしまいました。「卑怯者!」と叫んでおりましたが、この試合ではレフェリーが危険と見なした行為以外は全て許容されるので、吹本の行いは全く問題ないですね(ニッコリ
にしても、力さんがこんな大流血を見せるとは思わなかったね。かなり訓練したんだろうね。力さんの血筋を考えると賛否両論待ったなしだけど仕方ないね。血まみれになりながら一生懸命だけどunchainの皆様にやられまくる力さん、面白いんだもん。
で、奮闘空しく力さんは3カウントを取られてしまいましたが、よく考えたらこの試合、流血してたの力さんだけだった気がする………いじられデスマッチとは斬新だな。

  • 第4試合・2ボードベッドライヤーデスマッチ:●正岡大介vsビオレント・ジャック〇

前回までのあらすじ(2.10のレポをうpすればいいんだけど、もう写真選ぶのがめんどくさくて
実は正岡は膝の怪我をしていて、1年以上欠場していました。しかし2.10の試合、KING of FREEDOM WORLD TAG CHAMPIONSHIPのベルトの贈呈の場面に正岡がプレゼンターとして姿を現したのです。いやぁ…感動というか、感慨というか……本当におかえり、という気持ちでした。

ちなみに、この日ベルトを渡す相手はマンモス・ジャック組だったのですが、

特にジャックとはベルトを賭けて血まみれになった仲だし、ジャックも思うところあるだろう。温かい言葉をかけて正岡を迎える……と思ってたら、突然キレて正岡を急襲し、容赦なくデスバレーをお見舞い(あれ、でもこれ後ろに落としてるからデスバレーじゃないかも)

ひどい、ひどいよジャック!と現地で悲しい思いをしたのでした。後ろの女性の表情……とてもよくわかる。
で、本当は3.31で遺恨マッチ的なシングルを組まれていたのですが、昨今の件でこの大会は中止になってしまったので、この日に至ったというわけです。たぶん。


ジャックが先に入場し、後から正岡が入場してきたのですが、ゴングを待たずにジャックが正岡を襲撃。「Welcome back!」と言いながら場外で痛めつけてました。ヤンデレかな。
7.28に至る前に何試合かあったはずなので、正岡もいきなりのデスマッチではないはずですが、ジャックは容赦なく正岡にホッチキスをパッチンパッチン。いつものデコにホッチキスだけじゃなく、右膝(多分痛めたところだろうな)にもホッチキス。
しかしジャックの試合の仕方…単にアイテムで痛めつけて血を流させるだけじゃなく、アイテムを無駄に使わずとも、相手の痛めている箇所を攻め立てるというプロレスの基礎戦法をしっかり見せていました。というか、(私のイメージだけど)デスマッチファイターは、どこか痛めてる的な風貌を見せながらリングに上がることって、基本的にない気がする。純プロレスだと、痛めている箇所にがっちりテーピングを巻いて、でも試合だとそこを攻められてピンチになるってのはよくあるけど、デスマッチでそういう場面に出くわしたことはないかなぁ。まぁ、そんな状態の体でデスマッチに臨むべきではないと思うけどね。
というわけなので、試合は血まみれになりつつも、ジャックが正岡の膝を極め、正岡がタップするという幕切れで終了。予想外だったのでちょっと面食らった……でもデスマッチ的なやり方で決着をつけなかった辺りが、正岡を煽ってるなぁという感じがします。
正岡もやる気になってくれたようだ。その辺の気持ちは、見ていて伝わってきたよ。動きもよかった。普通に飛べてたしね。
マイクでやり合わなかったので、この時の互いの詳しい心情はわかりませんが、この2人のストーリーはまだまだ見ていきたい。というか、久しぶりに正岡のデスマッチを見て、ちょっとしたマンネリから抜け出せたなと思いました。
というか、最近の試合をマンネリだと思っていたのが致命的に間違いなことに、次とさらに次の試合で気づかされたのですが…


そういえば、試合の途中で正岡がジャックのマスクを引き千切ってたんだよね。普通、プロレス的にはマスク剥ぎとかってかなり重大な行為なんだけど、この日の試合は誰も声を出せなかったから、他の観客がこの行為をどう捉えてるのかわからなくて、現地でリアクションがしづらかった……あまり気にしてないのかな?そもそもジャックのマスクは何ていうか、顔の半分だけを覆うようなやつだから、普通のマスクとはちょっとニュアンスが違うのかな。普通に試合続行してたし。一瞬菊澤という名前が浮かんだけどきっと気のせいだね、うん。

  • 第5試合・〜人生狂ワス〜蛍光灯+Stimulation weaponsデスマッチ:〇葛西純vs佐久田俊行●

やっぱさ、葛西の試合なんだから、入場時に葛西コールしたいよね。
でも、誰もしなかった。この日は大声での声援は禁止だったから。大会のしょっぱなに、いつもの癖でついうっかり声が出ちゃった、という方はいたようですが、基本的にルールを逸脱するような方はいませんでした。さすがダムズファンは訓練されている。その分拍手は多めにするし、それに…生声がなくったって、葛西コールの脳内再生は余裕よ。
ところで、
葛西純→言うまでもない、俺たちの葛西

・佐久田俊行→このブログで触れるのは初めてかな?大日本所属の選手。小さい。156cmとのことなので、ワタクシ(159cm)よりも小さい。…が、色々頭おかしい。それが佐久田という選手です。

試合開始直後、佐久田は声を出すのを随分気にしていた様子。葛西の入場時にも静かにってジェスチャーしてたし、真面目だなぁと思ってました。
しかしリング上の葛西にも注意していて………どうやら、リング上の選手も大声出しちゃダメだと勘違いしてたようです。
「俺たちはいいの!」と葛西に教えられて、この表情。

デスマッチなのになんかほっこりしますね。でもこの後の試合は大分凄惨だよ!(絵的に)


試合開始してそんなに経ってなかったはずですが、ここで葛西が高々と掲げたアイテム……カミソリだよ。私らも日常でよく使う系の。そのカミソリで、佐久田をザックザク☆さらにもいっちょ切ってあげる。
それから、巾着から何か取り出して……ああ、おなじみの竹串デコをトントンとね。
さらに、葛西は何やらボードみたいなのを取り出す………か、カミソリ型のボードにカミソリをつけてるのか…カミソリ大好きやんな。
佐久田もやられてばかりではない。先のカミソリボードに突っ込まされそうになるも、反撃して無事葛西をカミソリボード送りに。しかし葛西、喰らったのにめっちゃ嬉しそう。これは狂ってますわ(褒め言葉)
そしてなんかエグいボード(見ても具体的に何って説明ができない…)を葛西に持たせて、パイプ椅子でフルスイング。
さらにさらに、佐久田のターンは続く。コーナーに上って、何かを取り出した……針金?と思いましたが、後で調べたところ魚串とのことです。
で、この魚串をどうするのかと言うと……えっ!?葛西の両頬を貫通させた!?いや、ちょっと、これは……なかなかにグロいやつやでぇ…人の顔に串が貫通すると、こういう感じの顔になります…一応、貫通した直後の写真もあるんだけど、セルフ自主規制でもかかったのかピンボケしててね…
すごいね、そんなことするんだね…少しでもあれ、ちょっと可愛い顔もするんだなって思った自分が逆におかしいと思ったよ。
勿論、葛西も佐久田に魚串を刺してあげちゃいます。おおおお、右頬から串が貫通する瞬間見ちゃったよ……っていうか後でよく見たら、大会ポスターの時点で既に佐久田の顔を串が貫通していました。白目に気を取られて見てなかった……だって普通、人の顔を串が貫通してるとか思いませんやん…
で、貫通した串は、こうやって掴んで遊ぶこともできます。この葛西の顔こっわw
しかし、ただエルボーし合ってるだけなのに、なかなか狂気を感じる絵面になりますね。これでこそ、だね。
佐久田は葛西に蛍光灯をトッピングしてからの、スワントーン(でいいのかなこれ)決めますが、3カウントは奪えず。
そして覚醒したというか狂気の深淵に目覚めたというか、葛西は自ら刺さった魚串を抜き取った!んで、「佐久田!大好きだ―!」というなかなかにヤンデレな告白をしながら、断崖めいたパイルドライバーそしてスティミュレイション(と、ご本人が声高らかにアピールしておられましたので。ロックの仕方が普通のパイルドライバーと違うから、変形とか言われたのか)で葛西が3カウント。
試合後、佐久田に中指を立てる葛西、そして佐久田もやり返して中指の立て合い。うーんと、えーっと、彼らなりの愛を確かめ合うサインだと思います。この試合の葛西、全体的に楽しそうっていうか嬉しそうだし。こんな試合でこんな関係だけど、一瞬こういうのが見えるとちょっと萌えてしまいます。
いやー、葛西は言うまでもなく素晴らしいけど、佐久田も面白いなぁ!また大日本も観に行きたいなぁ。
葛西の壁は、まだまだ高い。でもあの狂気に完全について行ってた佐久田は流石。こんなん見たら、確かに人生狂うわ。もう狂ってるけど。

  • 第6試合:KING of FREEDOM WORLD CHAMPIONSHIP〜MADNESS HELL DUNGEON〜ガラスボード+蛍光灯+αデスマッチ:〇杉浦透vs竹田誠志

試合前の杉浦。何やら竹田を模した手芸品に錐的なものをぶっ刺したアイテムを持参しての入場。

ちなみにこの竹田は、杉浦お手製らしい。
試合開始後、早速蛍光灯でチャンバラ。こういう時に見える竹田の表情、めちゃくちゃカッコいいよなぁ。

このチャンバラは竹田が勝ちますが、まぁこのぐらい大したことないよね、ってことで早速反撃に出る杉浦。竹田に蛍光灯を咥えさせて、後ろからドーンと(この後ろからドーンの瞬間が撮れなかった)そして蛍光灯の破片でグリグリ。…何故だろう、写真を見て「あっ、竹田もこういう表情するんだ」って思ってしまった。個人的にあんまり竹田ってやられてるイメージがないんだな。攻めてるイメージのが強い。
まぁ竹田なのでやられっぱなしなわけがなく「さっきはやってくれたな!」と杉浦にお口with蛍光灯をお返し。咥えたまま蛍光灯が破裂するとこういう絵になるんです(今度はちゃんと撮れました)あーそうそう。こういうのが私のイメージの竹田の表情。
そして竹田は持ち込み凶器ののこぎりを持参。この竹田えろい……えろくない?
当然杉浦は必死の抵抗を見せますので、ある程度痛めつけた後、デコを切ってあげちゃいます。あーこれ!この表情すげー竹田!(語彙力喪失)竹田が楽しそうで何よりなんですが、口にのこぎりは見てるだけで痛い……さっきの試合といい、最近は口腔周りを痛めつけるのが流行りなんやろか。杉浦もよく受けきるよなぁ。
で、杉浦も反撃。いきなりガラスボード破壊するとは思ってなかったから、イケてる写真撮れなかった……やっぱり杉浦ってこう、自分もダメージ受ける系の技よくやるよね。新しい境地ではあると思うけど。そして持ち込んだ手芸品よろしく、竹田に錐的なものをトントンっと。
しかし…うーん、杉浦は竹田を攻めきれないね。あんまり効いてないのか何なのか、すぐに竹田の主導権になってしまうような気がする。
これ、何やってるんだ?角度的によく見えない…と思ったら、君らも頬肉にぶっ刺していくスタイルなのか…
杉浦は持参凶器を相手に使われるわ、そしてこれ……杉浦の得意な右肘with蛍光灯なのでは?竹田にやられ放題じゃないか…
と思っていたら、異常事態が発生。竹田の出血量が明らかにおかしい。デスマッチプロレスではありえない、どす黒い流血が見えた。この写真でわかるかな?こんなにコスチュームに血が付くのは、さすがにヤバい。多分、先程の右肘with蛍光灯で脇か肩の辺りが破片でザックリ切れたか、深く刺さったかしたのだと思いますが、気づいた吉野レフェリーは即ゴングを鳴らさせました。判断早かった。竹田は全然納得してなかったけど、あれは仕方ない。むしろ吉野レフェリーはよく判断してくれたと思う。


実は、今年の2月にこんなことがありました。
number.bunshun.jp
この試合は現地に行ってなかったんですが、50針縫うとか、それで歩行困難な痛みとか、相当です……当時も竹田は「デスマッチで怪我するなんて…」みたいなことを言っていました。だからこそ、なのだと思います。逆にこんな事態にでもならなければ、普段の傷を怪我と言わないのが……デスマッチファイターの凄まじさだね。プロだね。プロだからこそ、こういう言葉が出るんじゃないかな。


情けないなんてことはない。プロとして極めようとして、ああなってしまう。仕方ないことかもしれないけど、やはり心配になってしまいます。
私はデスマッチが好きです。血まみれになってるデスマッチファイターの姿が好きです。
でも、見たいのはこういうのじゃない。エグくて、凄惨で、痛そうで、いっぱい血が出てれば何でもいいってものじゃないんです。上手く説明できないけど…
幸い、竹田は大事には至らなかったようですが……次8.31の試合で決着をつけると言ってましたが、あれだけの傷って1ヶ月で塞がるのかなぁ?さすがに8.9の試合はお休みみたいだけど。


ところで……もしこの試合、杉浦が3カウントを取ってたら、納得しなかったな。
確かに受けっぷりは良かったけど、攻撃力が足りない。繰り出すもの全てを倍返しされて、竹田のほうがデスマッチ脳が遥かに上だということも見せつけられて……あれだけされてから竹田から3カウントを奪うのは、ちょっとうーんってなるかな。
アクシデントとはいえ、今日のような結末は、シナリオ的にはある意味杉浦にとって良かったのかもしれない。