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私、最近の全日本ってあんまりよくわかんないけどさぁ、これは全日本でやるプロレスじゃないよね。
全日本のことはニュースでしか見ないからアレだけど、自分の感覚で例えるなら―――私は葛西が大好きだけど、もし同じく好きなノアのリングで葛西のデスマッチをされたら「いやー葛西のデスマッチは良いんだけどさ、ノアでやるプロレスじゃないよね」「ダムズでやろうよ、ダムズで」ってなる思う。
葛西のことは決して否定しない。でもそのリングに合うプロレスではない。外敵みたいな感覚だったらちょっと見方変わるかもしれないけど、そういう雰囲気でもないような……新日本やドラゲー辺りでやられても同じことを思うだろうな。
昔、タカタイチ興行で葛西と飯塚さんのシングルがあったが、これは全然許せたし、むしろ再戦を未だ待ち望んでるレベルだけど（飯塚さん引退で永遠に叶わなくなってしまったが）、これはタカタイチ興行であるからとか、飯塚さんと葛西という二人の世界観が見事に融合できた故の例外的な賜物であって、葛西を出せば何でも盛り上がるぞ、というものではないんじゃないかな。ヨシタツがあかんという可能性もあるが、まぁ。
この件って野球で例えると何に当てはまるかな……アマチュアだとちょっと思いつかないけど、プロだったら今の楽天とか？それ名前が楽天なだけで、楽天の野球じゃないし選手も(ryみたいな感覚かな。あと、特定の球団に限った話じゃないけど、FAとかで選手を獲りまくって生え抜きを蔑ろにする、みたいな。
そのチームの名前、その団体の看板を愛していて、その名前が盛り上がれば・強ければ・有名になれば何でもいい、絶頂するっていう人なら、今回のことも受け入れられるのかもしれないけど……チーム名よりか選手への思いの比重が大きくて、誰々がいないチームは俺の愛したチームじゃない、みたいな考えをしがちな自分としては、こういうのって受け入れがたいなぁと思う。
全日本は生まれ変わります！これからと全然違うプロレススタイルでいきます！という意気込みならまぁ……いやでもそれでいきなりデスマッチはないんじゃない？ｗデスマッチそのものに賛否両論があるんだし……TAJIRIの影響なんかな？
ノアができた頃とか、武藤全日本の頃ぐらいから言われていたことだと思うけど、全日本っていう団体は、馬場全日本への思いがまだまだ強い人も多いみたいだし……武藤全日本もあれはあれで面白そうに見えたけど、全日本かって言われたら、うーんってなっちゃうのもあると思うのです。
野球だったら、勝つために野球のスタイルとか、チームの強化方針を変えるのもそこそこ受け入れられると思うけど（それで勝てばだけどね）、プロレスはなぁ…これまで掲げてきた看板と違うことをやるってのは、かなり難しいことなんじゃないかな。団体名というブランドと共に、そういうプロレスのスタイルですっていうのを長い年月をかけて培ってきているものだと思うので。それを変えて頑張るってのは、かなり賭けに近いと思うのです。そしてその賭けに成功した例は……パッとは思いつかないなぁ。
