ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

ニュージーランドの野球について調べたこといろいろ

レポの中にねじ込もうと思いましたが、こちらに記載します。
というか、今日のほうがちょうどよかったかも。


一昨日のブラジルとニュージーランドの試合は、ブラジル代表目当てに中継を見たわけですが、その前に、今回の対戦相手のニュージーランド代表のロースターをチェックしました。
WBC(というかMLB)公式のやつってちょっと見づらいんだよな。というわけで、ニュージーランド野球連盟(公式の情報を引用。
www.baseballnewzealand.co.nz
Diamond Blacksっていうのはニュージーランドの野球代表の愛称らしいが…おわかりいただけただろうか。どう考えても日本人名が見られるのである。


というわけでちょっと解説。
このうち、Nao Fukuda選手…もとい、福田夏央選手は、現在BCリーグの茨城に在籍しているので、既にご存じの方もいるかもしれない。
www.ibaraki-planets.jp
Ryota Okumoto=奥本涼太選手と、Yuuki Takahashi選手は地元のプロチームであるオークランド・トゥアタラに所属しているらしい。
奥本選手のことは、このブログでちょっと触れられていて、
news.yahoo.co.jp
「2010年に広島広陵高校の一員として甲子園に出場した」について、2010年の広陵高校は春夏両方甲子園に出場してるんだけど、春のほうはスコアを見つけられず、夏のほうは出場がなかったようだが、スコアを見て「あっ、こりゃしょうがないね」と思ったので、一応うpします。
www.nikkansports.com
広陵にそこそこわかる名前があって笑ってしまいます(爆)
で、何でYuuki Takahashi選手だけ漢字を併記しないのって点については、調べてわからなかったのと、前述の二人と違って、ニュージーランド生まれの日本人であるらしいからです。福田選手と奥本選手は、生まれは日本であるらしいのですが、一応WBCの出場資格は以下の通りになっています。めんどいからWikipediaから引用しちゃうけど。

  1. 当該国の国籍を持っている
  2. 当該国の永住資格を持っている
  3. 当該国で出生している
  4. 親のどちらかが当該国の国籍を持っている
  5. 親のどちらかが当該国で出生している
  6. 当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある
  7. 過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある

あまり国際大会には詳しくないですが、結構ゆるいと思います。
ちなみに、
abl-japan.com
「ABLでは奥本選手のように野球選手と一般職のダブルワークをしている選手がどのチームにもおり、平日の練習には参加せず、各自試合に向けて調整している」っていいっすね。日本でも……と思いましたが、よく考えたら私はそういう形でプレーを続けている野球選手のことを365日考えてるし観戦にも行ってましたね(爆)ただ、プロ=野球を専業とする人、と考えている私としては、このABLの選手が「プロ」なのかについては「?」って感じですが、その辺は「文化の違い」ということであまり深く考えないことにする。それ言うたら、日本の独立リーグも厳密に言ったら違うってことになっちゃうし。


ABLには日本の野球選手がちょいちょい派遣されているようで、上記サイトには、派遣されてきた選手たちのインタビューが読めますので、お時間があったらサイトを探検するのも良いのではないかと思います。プロはシーズンオフに海外に修行に行くというのは割とあると思いますが、そういえば社会人の選手でも何人かオーストラリアに行った、みたいなのを何かで見た気がするなぁ。
そのインタビューをちょいちょい見ると、ニュージーランドのプレーヤーはエンジョイ勢だな、という印象。日本が真面目すぎるというか、これで何億ものお金が動くんだから、そりゃあ真面目にやるのは当たり前って感じですが。
そもそもニュージーランドは野球人口が少なく、Wikipediaによると2000人らしい。ニュージーランド自体の人口が500万人ってことを考えても、かなり少ないんじゃないかな。日本だと、高野連による調査によると、高校の硬式野球部員だけで13万人いるらしいので。
ニュージーランド野球連盟のサイトにこのようなページがあるぐらいなので、本当に競技としての認知度が低いのではないかと思う。
www.baseballnewzealand.co.nz
www.baseballnewzealand.co.nz
…このページ見て思ったけど、私は当たり前のように毎日野球を見てるけど、いざ「野球ってどんなスポーツ?」って聞かれたら上手に説明できないなと思った。
あと、グローブの説明読んで「へぇ」ってなった。道具にはあんまり詳しくないからね、しょうがないね。


あ、奥本選手についてはこんな記事もありますので、ちょっと古い記事かもしれませんが、どうぞ。
abl-japan.com
競技人口からもわかるとおり、ニュージーランドで野球は俄然マイナースポーツのようです。確かにニュージーランドっていったら、ラグビーのほうがメジャースポーツよな。
だからまずは競技の認知と「いかに面白いスポーツか」を啓蒙するのが大事なんだろうな。プレーの端々が甘いなと感じたり、エンジョイ勢の雰囲気があるのは、まだそこをどうにかしようってなるまで競技が成熟していないからだと思います。いきなり日本みたいにガチガチでやってもつまんないかもしれないし。
なので、まだまだ発展途上のチームというか、国というか…なのだと思います。ただ、このチームや国には日本の縁がある、ということは、どこかで覚えておきたいなとは思いました。「こういうところでも日本人や、日本に縁のある人が頑張ってるんだ」って思うと嬉しくなるのは、その国の人間の性だろうな、多分。


で、今日ニュージーランドは敗者復活戦でアルゼンチンと対戦しまして、この試合で奥本選手が登板しました。左ピッチャーですが、数球ぐらいしか見れなかったのでアレですが、技巧派タイプとお見受けする。
ニュージーランドが1点をリードした7回裏にリリーフ登板しましたが、結果はセンターと二遊間の間ら辺に落ちるポテンヒットと、ユニフォームに掠るようなデッドボール。で、アルゼンチンに逆転を許してしまいました。
…これは登板した状況が悪い気がするな。だって1点リードの7回裏といっても、ノーアウト満塁の場面での登板ですよ。しかも3人のランナーは全部四死球だから、ニュージーランド的には大分流れ悪いですな。こんなん誰でもしんどいって。あと当たりが当たりなので、ちょっと運が悪かったなぁという印象です。
これにてニュージーランドは予選敗退となりました。レベルはさておき、やっぱり勝ち上がってほしかったなぁという気持ちはあります。