今回の大会は情報が多すぎる。
で、いつものことですが、本記事では流血や鋭利なものが多数出てきますので、ご容赦の上、記事をご覧いただきますよう、お願いいたします。
正直、今回も結構きついぜ……いや現地の私はそれ以上の感情に襲われましたが。
- 試合前
藤田が登場。また手術があったそうで欠場していましたが、4.20新木場から復帰するとの報告がありました。
そんな藤田のスタートコールで大会開始。
あ、そうだ。なんかTwitter上にこんな画像が流れていたので、とりあえずここに遺しておきますね。
#みちのくプロレス#michipro#michipro30anniversary pic.twitter.com/ZdvQEnS0MV
— みちのくプロレス MICHINOKU PRO-WRESTLING 公式 (@michipro_jp) 2023年3月23日
これで昔のミノルはすごいイケメンだった、ということが証明できたな!いや、今もカッコいいよ!(爆)
何故か後楽園だとEREは普通のプロレスの試合ばかりなのですが、この日は最上が災難でしたね。
試合開始早々、GENさんから場外でタオルを使ってチョーク攻撃を食らう。
「効かねぇんだよ」とイキっていたら、
ビンタされたりサミングされたり。サミングされて目がショボショボになりながら「効かねぇんだよ」ってと尚もイキる。と、
さらに噛みつき攻撃も食らう。この日のGENさんキレッキレじゃん……名前が出てこないけど、ムーブが昭和プロレスのヤバいヒールのそれ感ありました(昭和のプロレス詳しくないから誰か良い感じに例えてほしい(他力))
他にも高岩にグーでグリグリされたり、
腕を極められたり、
レッカ君にやられたりもしていました。
あまりにも「効かねぇんだよ」を乱発しすぎて、どこからか「効かねえよな!?」みたいな野次が飛んできていました。最上は苦悶の表情を浮かべながら頷くほかありませんでした。
途中でようやくERE組のターンに。セコンドの植木も乱入。
やる気満々の植木。っていうか貴方今右膝を大怪我しているのではという気持ち半分、右打ちなんだなぁという気持ち半分(野球脳)
知 っ て た 。
で、GENさんのバックドロップと高岩のラリアットと立て続けに食らい、佐久田ピンチ。
と、そこに颯爽と駆け付けたのは…
植木でした。この、形容しがたい体当たりで佐久田を救出。
この機に乗じて、佐久田は逆打ちを決め、高岩から3カウントを奪います。
あれ、なんか素で嬉しそうじゃない?wまぁ取ったのがあの高岩から、だもんね。
そんな試合の後、植木がマイクを取ります。なんか決めポーズみたいなん撮れましたが、たまたまです。
このマイクで、植木は5.3後楽園大会での復帰を宣言!だからこの日の試合であんなに元気が良かったのね。
尚、その直後に植木はEREの面々からボコボコにされました。
佐久田も、この日の勝ちは植木のアシストのおかげみたいで不服だったみたいですが、私はこういうのは喧嘩するほど仲が良いだと思ってますよ(適当)
杉浦は通勤時のワイみたいなリュック背負ってんなお前な。何でIT系の人ってクソデカリュックで出勤する人多いんですかね……ノートPC入ってるからなんだろうけど、ワイPC持ち出ししてないのにクソデカリュックなんだけど(爆)
このリュックですが、試合中に杉浦とりなちゃんで何やらごそごそ…
着替え中…
ウワアアアアァーッ!!!殿が3人いるー!!
…じゃなくて、これバキューンマスクという謎のマスクマンです(すっとぼけ)
ロープワークで殿をダウンさせ本家ばりのバキューンポーズを決める。
すぐ脱ぎましたけどね。
途中りなちゃんがついに殿の本丸♂を落としたり、
杉浦との連携がイマイチだったり、
連係がイマイチ、というのは違うな。なんか噛み合わないんだよな。この写真の時なんか、りなちゃんがダイビングボディプレスを決めるって時に何故か杉浦が倒れている殿との間に入るような感じになってしまって、ホント「何でお前今そのタイミングで出てきたんだ」という状況でした。こういう場面他にもあって、りなちゃんにパイプ椅子投げ渡そうとしたけどタイミング悪くヒットしてしまって、割とまじで謝っていました。
色々ありましたが、試合は伊東が俺ごと投げろ・マンモスホームランに耐え、
自らパイプ椅子で頭をぶち破り気合を見せましたが、最後はマンモスの29歳に沈みました。
試合後、杉浦が急に相手チームにいた正岡を巻き込んで何やらアピール。
この写真を見て、「正岡って意外と小さいんだな」というのと「杉浦って意外とデカいんだな」という感想が相乗していると思いました。
指差している先には、W佐々木の持つタッグベルトがあるのですが、この二人でベルトに挑戦するアピールなのかな?なんか正岡は急なフリで戸惑っている感あったような気がしますが、意外とこの二人のタッグって見ないような。ちょっとやってみてもいいんじゃない?感ありますね。ソウルミートは休止中だし、正岡も特定の誰かと組むイメージあんまりないし。
- 第4試合:KING of FREEDOM WORLD JUNIOR HEAVY WEIGHT CHAMPIONSHIP ◯神威(17分25秒 ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め)ドラゴン・リブレ●
前の防衛戦でも同じことを言った気がするけど、やはり神威兄貴の手数の多さを感じる。
そして神威兄貴のファイアーバードスプラッシュ……すんごい久しぶりに見た気がするなぁ。大事な技は本当に大事な時までとっとく。技の価値を高めるために無用な乱発は要らないよな。
それにしても…リブレはずっと、力不足感があってなぁ。見た目や動きのインパクトが薄いせいなのかもしれないけど。あとヨシタニックを返された時「もうできることねぇな」と簡単に察せてしまったのもなんかアレ。
で、試合後はだせぇチンピラが出てきたのですが、これをセコンドの拳剛兄貴が撃退。そして拳剛兄貴はマイクを取る。
「お待たせしました――――!!!」
というわけで、拳剛兄貴復帰のお知らせ。神威兄貴たちと共闘していくようです。
拳剛兄貴はここしばらくリング周りで裏方業をこなしていたのを見かけていたので、もう少ししたら……という期待はあったのですが、ここで来たか。この時はミノルや植木と違って復帰戦を明言してはいませんでしたが、4.20新木場で復帰戦が組まれることになりました。
ところで次の、第5試合の準備の様子を見ていたのですが、
ああ……なるほど…拳かぴというのもまたオツなもんですね……(邪)
※これ以降、流血写真が出てきますので、ご容赦ください※
- 第5試合:ドリュー・パーカーラストデスマッチ〜Bloody swan song〜 蛍光灯+αデスマッチ ●ドリュー・パーカー、アブドーラ・小林(17分10秒 クロスアーム式スティミュレイション→片エビ固め)葛西純◯、竹田誠志
ダムズの試合って、西欧系のお客さんをよく見かけます。海外で電撃ネットワークが人気だって聞いたことがありますが、それの勝手なイメージのせいか、なんとなく西欧系の人ってエクストリームなエンターテインメントが好きなイメージがありますね。ほんでこの日はドリューのラストデスマッチの試合だったからなのかな?いつもよりそちらの方々の割合が多いような気がしました。
いやー…この試合はホント、最後の選別とばかりにドリューがやられにやられた試合でしたね。
なんか文章書くのめんどくさくなってきた余計な言葉は要らなくなってきた気がするので、とりあえず写真をペタペタ貼ろうと思います。
現地で見てた時、このハサミ攻撃の後ぐらいからドリューが血を滴らせてたんだよね。比喩表現ではなくまじで。そりゃあ、こんだけ深く切られたら顎からポタポタを滴るのが見えるほど血が流れるわけでさ……
ここでようやく先生登場。
流行語大賞待ったなしのペッパーミルポーズからのシャイニングウィザード。
ハサミ攻撃されても動じないどころか相手に向かっていく当たりはさすが先生といったところか。
この写真よりももっと前の展開だけど、葛西がドリューに対して「こんな楽しいものを止めちまうなんて、お前は馬鹿だー!!」って言ってたけど、この一連の流れを見ると、ホントにそうだわと思ってしまう。
最後は葛西が必殺のクロスアーム式スティミュレイションでドリューを沈めました。
もうこれ、デスマッチからの生還の儀式だと、私は思いますね。
そして最後のデスマッチを負えたドリューはリング上で何も語ることなく、四方に礼をしてリングを後にしました。うむ、余計な言葉は要らないってやつやな。
とはいえ、ドリューのデスマッチがラストってだけで、プロレスラーを引退するとは言ってないんだよな。この日以降も普通にダムズの試合のカードに組まれている。
ありきたりな言葉だけど、ここからドリューの第2章ってところなんじゃないかな。
最後のドリューの有難い言葉を貼っておこう。
- 第6試合:KING of FREEDOM WORLD CHAMPIONSHIP 〜The beginning of a new time〜 ガラスボード+αデスマッチ ●ビオレント・ジャック(23分48秒 ジャーマンスープレックスホールド)平田智也◯
結論から言うと、この試合は平田が勝ちました。
とにかくまず平田が勝利した直後のことから話したいから、ここから書きます。
平田の勝利が決まり、すぐさま平田のもとに駆け付ける殿。
写真には収められませんでしたが、Tシャツの襟元で目元を拭っていました。
吉野レフェリーもレフェリーのお仕事を淡々とこなしつつ、何度か目の当たりを擦っていました。確かにこの日はちょっと暑かったけど、皆して汗っかきだなーもうー( ;∀;)
皆で平田の勝利を喜び、そして号泣する平田を見て、私も嬉しくなって泣いてしまいました。一人プロレス観戦をしていて一人で勝手に泣くことほど恥ずかしいことはないがあんな光景観たら、普通の人間なら涙腺緩みますよ…
試合後のマイクで、平田は「ジャックさん」と呼びかける。過去の大会ではジャックって呼び捨てだったのにね。そして平田はこの日対戦してくれたことに感謝を述べ、この日勝ったとはいえ自分はまだ未熟であると認めつつ、「これからも自分の壁でいてください」とジャックに告げる。
対戦相手へのリスペクトを感じて非常に良い。昨この日本人の心を和ませているスポーツ選手同士のリスペクト……まぁ元々ダムズのKFC戦はそんな感じの試合が多かったけど、やっぱり見ていて気持ちいい。
これに対し、ジャックも「ありがとう」と返す。
ジャックは「沢山食べ、沢山寝て、沢山練習し、沢山遊び、このリングに上がり続ける」と宣言。ドリューがデスマッチ戦線を離れたというのもあるのかもしれませんが、頼もしい言葉に聞こえました。
ジャックは足を引きずりながら退場。惜しみないジャックコールと拍手。敗者だけど素晴らしい選手と誰もが認めた証ですな。
そして大会は「僕に付いてきてください」という平田の言葉で締め。
この試合を境に、ダムズの風向きが変わっていきそう……と思いましたが、そういやこの大会のタイトル、『下剋上』だったな。メインの試合でのタイトル回収はアツい。
と、先に試合の最後を書いたのは、この試合もまた大分エグかったからです。
試合の内容を書こうと思いましたが、最後の感動で文章にしたためようと思っていたことがぶっ飛んでしまいましたので、写真見ながらぽつぽつ思い出しつつ書いていこうと思います。
試合前の記念撮影。
ジャックのポーズラーメン屋さんの人みたいやな…と、この時は超どうでもいいことを考えていました。
平田のミサイルキックなんて初めて見たかも。高く跳んでいて、フォームも綺麗なミサイルキックだった。
ここまで見ての通り、平田が受けに回る場面が非常に多かった。で、相手もジャックだから攻撃の1つ1つがキツいんよな。
そんな中、どこからか起こる平田コール。これ以降、なかなか立ち上がれなかったり、窮地に陥ったりする、と平田コールが起こった。それも、熱心なファンが孤独ながらに一生懸命やるようなそれではなく、皆どこかで示し合わせたのかってぐらい、会場全体が一体となった平田コールだった。こんなの、他の団体でも滅多に起こることではないんじゃないだろうか。
2.2では、ドリューにもジャックにも等しく声援が飛んでいたような気がしますが、この日は平田への声援が圧倒的に多い。平田に勝ってほしい、というのも勿論あると思うけど、これだけの受け様を見せられたら、こんなところでくたばってほしくないし、頑張れって応援して、励ましたくなる。こんなことを言っては失礼かもしれないけど、デスマッチファイターとしては、平田のほうがジャックよりも下だと思います。でも、いい勝負をしているんです。これだけ食らってもリングに立ち続けているんです。だからこそ皆で後押しして、ジャックとの距離をもっと縮めさせたい、みたいな。まさに「応援」でした。
このガラスボードを受けた後のジャックの背中がとんでもなくエグいことになり、リンク先に隠してもちょっとキツイなと感じるレベルだったので載せないことにします……ジャックの背中はガラスボードを受けるたびにヤバいことになってないか…?(2.2を思い出しつつ)
この後も載せたい写真がナンボかあったんですが、載せられないので文字だけで説明すると、この後平田はミドルキックやヘッドシザースホイップも見せまして、非常に多才なんだなと思いました。見た目や普段のファイトスタイルからして、どう見てもパワーファイターだけど、そもそも身体能力が高いのかな。ムーンサルトも綺麗だしな……もしかして何でもできるジャックに対するちょっとした対抗心だったりするんだろうかと邪推したり。
必殺のムーンサルトを避けられ、パッケージドライバーwith蛍光灯を食らった時はもう終わったと思いました(失礼)
しかしこれをカウント2で返す平田。これはね、本能で拍手が出ましたよ。すごいんだもん。
これは、普段蛍光灯をしこたま入れてるボックスなんですが、ジャックはこのボックスごと平田に投げつける。こういう攻撃をする人はほとんど見たことがありませんが、ジャックが手段を選ばなくなってきたなと思いました。
さらにジャックは蛍光灯を紫紺で平田を投げようとしますが、平田はこのピンチをダブルスレッジハンマーで見事に打破しました。ダブルスレッジハンマーという言葉のイメージがつかない人は、1stガンダムでオルテガがマチルダさんが乗ったミデアのコクピットを潰した、両手を握った状態で振り下ろすアレを思い浮かべてください(これが書きたかっただけ)
当然ジャックの抵抗に遭うものの、ラリアットでねじ伏せ、
そして最初に貼ったジャーマンで3カウントを取り、平田が勝ったという試合でした。
これまで何試合かプロレスを見てきて、面白い試合や記憶に残った試合はいっぱいある。でも、ここまで感情を揺さぶられた試合は、ほとんどない。
普段、別な競技の選手を追っていても感じていることだけど、あの選手凄く頑張ってるな、もう少ししたら覚醒できるな、タイトルとか優勝とかに手が届くんじゃないか、という成長が感じられてから、その瞬間を目の当たりにした時の喜びといいますか、感情の爆発といいますか、たまらないですね。私は赤の他人だけど、なぜか私も嬉しくなる。何て説明したらいいんでしょう、このカタルシスは。
そのカタルシスで気持ち良くなりたくて、私はまた会場へ足を運ぶのでしょう、これからも。
まぁ、しばらくは野球中心でやっていきたいですが……もう何試合か見たい大会抑えていますけども(爆)