ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

5/10 第53回JABA東北大会 JR北海道硬式野球クラブvs七十七銀行【公式戦】

3回表ワイ「えっ何この試合」
5回裏ワイ「えっ何この試合」
9回表ワイ「えっ何この試合」
9回裏ワイ「えっ何この試合」


スタメンはこちら。

<先攻・JR北海道硬式野球クラブ>
1(三)冨田
2(左)大槻
3(捕)南木
4(指)片岡
5(二)嶋田
6(一)松井
7(右)龍野
8(遊)巻→水木
9(中)井内→冨山
(投)伊藤宏
<後攻・七十七銀行
1(中)長嶋
2(一)赤平
3(捕)石井
4(指)中井
5(右)長田
6(三)長谷川
7(左)河田
8(二)高田
9(遊)根本
(投)西舘

巻君・井内君は1回裏にそれぞれ水木君と冨山君に交代しています。予告先発が広まった今ではプロ野球では見かけなくなった偵察ですかね。巻君は投手なのでともかく、井内君はキャッチャーなのですがそれは。

  • 試合の前に


選手の視線の先には、七十七銀行の大応援団が来ていました。そう、ガチの応援団です。過去に京都某所で見たことがありますが、東北では初めて見るパターンですね…
応援団員は二人、チアは一人ぐらいでしたが、ブラバン部隊は全員かわかりませんが、おおむね普段の応援で使われている楽器の担当の方は来ていたのではないかと思われます。あと七十七銀行特有のアレだと思いますが、チャンテの『孔明』で使う銅鑼も持参しており、私は七十七銀行の本気を見た気がしました。
あと服装の感じから、あれは全員新入社員の方々なんだろうか、数十人ぐらい社員の方が来ていました。新人だったら社内研修の一環的なアレになると思いますが、それで野球観れるのいーなー。私が新人の頃そんなの無かった(当たり前)今日は日差しが強く、後述の展開から試合時間が結構長かったので、ちょっと大変そうでしたが…
あ、JR北海道側は特に何もなかったです。普段通りだと思います。

  • では、試合のレポに行きます

七十七銀行の先発は西舘君。そう、筑波大の西舘君です。横浜市長杯で見かけたのは最後の姿ではなくなったな!


なんか中央大にいてる弟とか同姓の他大学の人(どこの大学だか忘れた)が話題の記事を見かけましたが、いやいや西舘姓のパイオニアはこの西舘君だから(意味不明)
しかしその立ち上がり、先頭の冨田君にフルカウントからのフォアボールを与えます。私はこれを見た瞬間「ああ、俺の知ってる西舘君だな」と思いました。
で、大槻君バント。南木君の当たりはレフトへ飛び込む2ラン。というわけでJR北海道が先制します。南木君は結構打つから警戒しろってお母さん言ったでしょ(去年)
2回表、今度はこの回の先頭の松井君にソロムランを被弾。そしてフルカウントからのフォアボール。これは点に結びつかなかったから、まぁいっか。
ほんで3回表、1アウトから大槻君が内野安打で出塁すると、南木君は思わず「オァアアア!!!!」と悲鳴が上がるレベルのすないぽを食らう。背中にモロに食らうとね、そうなるよね。
で、ランナー一二塁となり、片岡君は空振り三振に倒れますが、嶋田君にライト方向へのホームランを被弾し、3失点。


あのさぁ、3イニング投げて3被弾ってさぁ、いくら仙台の花火大会に七十七銀行が協賛してるからといってさぁ、ちょっと早すぎやしませんかね。
というわけで、3回表を終了して6‐0とJR北海道が圧倒的にリードを広げました。私の近くにいた人がコールドの話をし始めました。私は内心「それは死亡フラグや」と思いました。


一方、JR北海道の先発・伊藤宏太君。JR北海道のもう1人の伊藤。

その立ち上がりは三凡で完璧。2回裏は長田君に対しフォアボールを1つ出したものの、これは長田君が結構ファールで粘ったので、それに根負けした感じのフォアボールでしょうか。他の打者への投球は全く危なげなかったし、特に問題ないと思いました。
で、打線の猛攻もあり、大量リードを貰いはしましたが、3回裏、この回先頭の高田君がサード強襲なヒットで出塁すると、根本君は多分初球をバントし、良いバントだったのかセーフになりました。すみませんここ、スコアを書いている途中だったのでちゃんと見てませんでした(爆)
で、長嶋君がバントしたのはこの目で見まして、良いバントで1アウト二三塁。この辺りで銅鑼が鳴り響く『孔明』が演奏され始め胸が熱くなるBladeCatcher。この曲は七十七銀行と、東京六大学野球慶應‐明治の試合でしか聴けないレア曲だけどホントだいすき。慶明戦はまた行きたいわね(今季はもう終わっちゃったみたいだけど)
ほんで赤平君すないぽで満塁。ここで迎えた石井君がファールで粘りまして、フォアボールをゲット。押し出しになり七十七銀行が1点を返します。


本日熱田君はとても積極的に雑用をこなしていたため、このような写真が残りました。熱田君何か面白いことしてくれないかなーって追ってたんでしょうがないね。
さらに中井君もきっちり犠牲フライを放ち、もう1点。尚もランナー一二塁の場面で、長田君が初球を打ってツーベースを放ち、ランナーが一人還って3点目。あれ、6‐3と案外行けそうな数字になってきました。

あ、これは中井君の道具を片付けようとしたところで長田君が打ってしまったので、気の迷いが生じ神保君に道具を押し付けつつ雑用に向かおうとしている熱田君ですね(無駄情報)
長田君に打たれたところで、伊藤君は降板。3回になって急にどうしてしまったのか……その辺の調子は良くわからないですが、七十七銀行は応援のボルテージが上がると、グラウンドでも七十七銀行にとって良い展開になるというか、何か引き寄せている感ありましたね。やはり応援の存在は、色々思うところはあるけど間違いなく選手を後押ししてるんやな。
代わって登板したのは浪岡君。昨日もちょっと見かけましたが、右のサイドスローめな選手。

しかし長谷川君にストフォアを与えて再び満塁とすると、河田君の内野安打で1点を失います。打順が一巡して、高田君に戻ったところで3アウトになりましたが、七十七銀行はこの回一気に4点を返しました。


4回表から、七十七銀行は西舘君に代わって田邉君が登板。まぁ、当たり前ですね…


で、この田邉君のピッチングが非常に良かった。前に投げた西舘君がアレというのもあるけど、そんなの関係なしに良いと思いました。この球が良いとか、そういう技術的な話ではなくて(そもそもBladeCatcherは野球の技術的なことはあんまりわかんないし)、田邉君のピッチングから「今日はいける」「この点差を返せる」という自信を感じたんですよね。あんまりこういう話するの好きじゃないんだけどさ(爆)

ランナー出しつつも無失点で抑え、ガッツポーズをしながら戻っていく田邉君を見ていると、こちらとしても「今日の七十七銀行割といけそう」という何となくな感覚が確信になりつつあったんですよね。実際グラウンドでプレーしている選手も、この試合に手ごたえを感じていたかもしれないですね。
4回裏、JR北海道は浪岡君が続投中。しかし先頭の根本君にソロムランを打たれてしまい、6点あったリードはとうとう1点に。っていうか根本君ってあんまホームラン!って感じのイメージのバッターじゃないんだけどなぁ、やはり何かが後押ししているような気がしましたね。
さらに5回裏、この回は先頭の長田君がライトへのツーベースで出塁。長谷川君は三振に倒れますが、続く河田君はフォアボール、高田君はバントを決めて、2アウトですが二三塁のチャンス。JR北海道はここでピッチャーを浪岡君から夏井君に交代します。夏井君って違う試合で出す予定だったんじゃないかなぁと思いつつ、ここでどうしても抑えたいというJR北海道の意志を感じました。


実際に見ても思ったけど、夏井君のフォームってちょっと独特だと思います。
しかし相手は七十七銀行……とその応援団。鳴り響く銅鑼そして『孔明』(無駄な強調)
すると、まず迎えた根本君にフォアボールを与えてしまいます。前の打席にホームランを打ったから警戒したか、見えないプレッシャーか。
そして迎えた長嶋君の当たりは、サードへの深めの当たり。捕球した三塁手の目の前にはサードベースがありましたが、もう七十七銀行のランナーは三塁ベースに到達しようかというタイミングだったので、どう見ても今からじゃ間に合わない。というわけで一塁へ送球。しかし長嶋君の足が勝りセーフとなり、この間にランナーが一人還っていて、七十七銀行が同点に追いつきます。3回表のあの絶望感は何だったんだというぐらいの勢いが、この時の七十七銀行にはありましたねぇ!ほんの3イニングで6点差を消してしまいました。
しかしこの回の攻撃は同点止まり。でもあの、田邉君のピッチングが示したような「いける感」を七十七銀行の攻撃にも感じました。


その後はちょっと投手戦。田邉君は相変わらず好調。夏井君もちょっと立ち上がりにしくじりましたが、元は良いピッチャーですので、その後は安定していて6回・7回と三凡を重ねます。
そして8回表、夏井君はまだ続投中。1アウトから、長嶋君にサード強襲のヒットを打たれます。あれ似たような光景、序盤にも見たような……で、ボールがレフトのファールゾーンを転々としている間に長嶋君は二塁まで到達します。
ここで迎えた赤平君は、ファールで粘った末にレフトへ返し、これで長嶋君は生還し七十七銀行がついに勝ち越し!打った赤平君も二塁まで到達するタイムリーツーベースとなりました。


いやはや、ついに6点のビハインドを跳ね返して勝ち越しちゃったよ。
さらに七十七銀行の攻撃は続き、石井君の当たりは進塁打となり2アウト三塁。ここで中井君がセンターへ返すヒットを放ち、七十七銀行が追加点をあげます。

ウッキウキで帰ってくる赤平君。

と、代走の神保君が出たので普通に帰ってくる中井君。
この後長田君もヒットで続き、ダブルスチールも決めました。得点には結びつかなかったですが、この時点でもう完全に七十七銀行の流れでした。


9回表、七十七銀行は田邉君から新人の渋谷君に交代します。田邉君はまだまだやれそうで勿体ないなーと思いましたが、気づけば4回から5イニング投げてたんですよね……試合を立て直すどころか、自チームに流れを引き寄せるピッチングだったと思います、本当に
で、まず迎えるは途中出場の西山君ですが、割と普通のセカンドゴロだったと思いますが、これを二塁手ファンブルし、出塁を許します。西山君って、JR北海道のキャプテンなんですよね。思えばこれフラグでしたね…
で、冨山君はフォアボール。冨田君に代わって途中出場の久後君はバントを決めますが、これがまた絶妙な方向へのバントとなり、ピッチャーが捕球するも判断に迷いどこにも投げられずオールセーフに。えっ、これノーアウト満塁なんですけど…
ここで迎えた大槻君は初球を外野に打ち上げ、これが犠牲フライとなり、JR北海道は1点を返します。犠牲フライならまだヨシ、もう1点あるし。
が、次に迎えるはこわい南木君です。南木君の当たりは、右翼手の頭上を抜く完全無欠の長打コース。この打席中に暴投があって、ランナー二三塁となっていたのですが、この二人のランナーが見事に還り、JR北海道が逆転!だから、南木君は結構打つから警戒しろってお母さん言ったでしょ(2回目)

ちなみにこのポーズから、敬礼みたいなポーズをするのがJR北海道で流行?のようです。
しかしその後の片岡君・嶋田君はしっかりアウトにし、1点ビハインドで9回裏を迎えます。


七十七銀行的には絶体絶命な9回裏。JR北海道は夏井君に代わって内沢君が登板。夏井君打たれちゃったからね、しょうがないね。
しかしこの回先頭の河田君にヒットを許すと、暴投とバントで1アウト三塁。ここで根本君はスクイズを敢行。投手正面めの当たりで、内沢君はすぐさま捕球し本塁に送球。しかしこれがセーフとなり、七十七銀行が土壇場で追いつきます。
現地で見てても一瞬だったのと、写真見返してもよくわからなかったので、繋げて見返してみたのですが…

よくこのタッチかいくぐったな、すごいな……守る側のプレーとしても、そんなに悪くない感じだったんだな、やっぱり。
で、この時根本君は一塁に進塁しセーフになりましたので、記録はフィルダースチョイスです。
いやー………うん、凄い試合だね(語彙力喪失)ここまで書いて約6000文字ほどになったのですが(メタ発言)まだまだ分からないっすね。


七十七銀行の攻撃はこの1点止まりで終わり、試合はタイブレークに突入。
七十七銀行のピッチャーは渋谷君が続投。継続打順なので、先攻のJR北海道は松井君から。現地では試合展開に気を取られて気づかなかったですが、実は松井君はここまでホームラン・シングル・ツーベースと打ってるんですよね。よしここでスリーベースでも打ってサイクル達成しちゃおう。
が、松井君の打席の結果はショートゴロゲッツー。尚も2アウト三塁ですが、龍野君は空振り三振。これは……タイブレークで起こりうる中でも最悪の結果やで……逆に言うと、渋谷君は9回にちょっとやっちまいましたが、この10回のピッチングで大分取り返した感あったと思います。

そしてその裏。JR北海道は伊藤勝大君が登板。七十七銀行は石井君から。
石井君はこの状況において王道を征く作戦であるバントを敢行しますが、これは伊藤君のフィールディングが良く、三塁フォースアウトでランナーを進められず。途中出場の神保君はライトフライでしたが、タッチアップは難しい距離だったかな。というわけでこちらもランナーを進められず。
続く長田君の当たりはレフト前へのヒット。捕球した左翼手は、三塁ランナーの進塁を防ぐべく本塁へ送球。まぁよくやるやつですよね。ところがこの送球が悪送球(派手な暴投ではないと思ったので、個人的にはキャッチャーの後逸って感じがしましたが)となり、これを見て三塁ランナーの赤平君は本塁へ突入。生還に成功!

というわけで、10‐9で七十七銀行が延長10回の末にサヨナラ勝ちを収めました。


個人的なこの試合の感想は、冒頭の4行に集約されるのですが(爆)七十七銀行の皆様はお楽しみいただけただろうか。
まぁ、こんな5試合分ぐらいの要素を混ぜて凝縮したような試合はそうそうないですが…(爆)是非東京ドームにもお越しくだされ。

<本日の投手リレー>
JR北海道硬式野球クラブ:伊藤宏(2回・1/3)‐浪岡(2回)‐夏井(3回・1/3)‐内沢(1回)‐伊藤勝(2/3回)
七十七銀行:西舘(3回)‐田邉(5回)‐渋谷(2回)

西舘君のこととか、大分忘れてましたね…(爆)

ホントにベンチが賑やかなので、ベンチを観察することをオススメします。