ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

10/14 首都大学野球1部秋季リーグ・第7週 筑波大学vs桜美林大学

実は日体大と筑波大で優勝争いをしていまして、今週どちらも2勝したら優勝決定戦が別途設けられ、どちらかが1敗でもしたら、2勝した方が優勝、という状態でした。
というのを知った時、え?筑波大は日体大との直接対決で勝ったんだから筑波大の優勝しか選択肢ないんじゃないの?と一瞬思ってしまいました。JABA大会のリーグ戦と混同していました(同率だと直接対決で勝った方が優位のアレ)
時々こういうのごっちゃになるんですよね……あたまよわよわ。


スタメンはこちら。

<先攻・筑波大学
1(中)石毛
2(二)永戸
3(三)生島
4(捕)西浦
5(指)田代
6(一)米田
7(右)松永
8(遊)宮澤
9(左)川上
(投)村上
<後攻・桜美林大学
1(左)長嶋
2(右)藤澤
3(指)森田拓
4(一)岡野優
5(遊)揚野
6(二)枯木
7(中)梅香
8(捕)寺嶋
9(三)手塚
(投)大坪

筑波大はまず先頭の石毛君がヒットで出塁するも、二盗を試みたところを刺されてしまいます。しかし永戸君がフォアボールを選んで出塁。生島君は空振り三振に倒れますが、西浦君がヒットで続いて、2アウトながら一二塁。ここで田代君がレフトへのツーベースを放ち、ランナーが一人生還。筑波大が先制します。


さらに2回表、1アウトから宮澤君がツーアウトで出塁すると、川上君は進塁打、石毛君フォアボールで一三塁。ここで永戸君がレフトへのタイムリーを放ち、2点目をゲット。

永戸君は割といつもこんな感じです。
しかしその裏、桜美林大は先頭の揚野君が振り逃げで出塁すると、今日はセカンドのスタメン・枯木君バント、そして梅香君がライト方向へのツーベースを放ち、これでランナーが還り、桜美林大が1点を返します。


さらに4回裏、この回先頭の岡野君がフォアボールで出塁すると、揚野君バント、枯木君の代打・千代松君は進塁打。2アウト三塁の場面ですが、ここでまたしても梅香君がライトへしっかり打ち返してヒットになり、これでランナーが還り、桜美林大が同点に追いつきます。これはプラムの花が咲き誇っていますわ。


筑波大は4回が終わったところで先発の村上君を早々に諦め、5回裏からは寺澤君が登板します。しかし1アウトから長嶋君がフォアボールで出塁し、藤澤君がヒットで続いて一三塁。ここで森田君がきっちり犠牲フライを打ち上げて、桜美林大が勝ち越します。

一方、桜美林大の先発・大坪君ですが、実はこちらは村上君よりも早く、2回を投げ終えての降板になっています。まぁ序盤にして大分捉えられている感あったのであれですが、大坪君にイニングを食ってもらうより、早々に下ろして失点を最小限に抑えるという選択肢を取ったのだと思いますが、それが逆転に繋がったのだと考えると、監督さんの読みというか、判断がすごいなと思います。
3回からは荒田君が登板しましたがランナー出しつつも凌いでいくという感じ。荒田君はそんなに悪い感じはなかったと思うんだよな。それ以上に筑波大打線の勢いがあったということで…


整備を挟んで6回表。桜美林大は荒田君が続投。この回先頭の川上君がセーフティバントで出塁。非常に良いバントでした。で、石毛君は普通に送りバント。永戸君はピッチャーゴロでランナー動けず、迎えるは生島君。ところで筑波大は各選手に専用曲を割り当てていて、例えば石毛君は荻野貴司の応援歌みたいな、そんな感じなのですが、生島君は『アフリカン・シンフォニー』だったのが、いつの間にかロッテのポランコの応援歌に変わっていて、一人だけvamosとスペイン語で応援されていました。エル・ショージィー(何となく口に出す)
で、その生島君が左中間方向への当たりを放ちまして、これで二塁ランナーが生還。筑波大が同点に追いつきます。

やはり天才バッターは違う。


同点に追いついてから、筑波大は3番手で国本君が登板、ヒットを打たれはしましたが、割と安定していたと思います。
一方、桜美林大は荒田君が終盤も投げ続け、気づいたら9回のマウンドにも上がっていました。とはいえ、8回は無失点で凌いだとはいえ2四球を与えて満塁のピンチを作ったりして、正直お疲れだったのではないかと思うのですが…
で、9回表は続投する荒田君に対し、筑波大は代打攻勢を敢行。まず大貝君がフォアボールで出塁し、米田君バント、さらに大貝君の代走・山田君が三盗を決めつつ、代打の藤代君フォアボール。あ、藤代君復活したんですねヤッター!
さらに宮澤君もストフォアで1アウト満塁。それでも荒田君続投。筑波大は川上君の代打に大高君を起用。大高君の放った当たりはボテボテのショートゴロ。しかしボテボテすぎたのが功を奏し、遊撃手はスライディングしながらの捕球となり、バッターランナーをアウトにすることを選択。三塁に投げるのはタイミング的にも厳しかったからね。というわけで、この一打で筑波大が勝ち越し。美しいヒットじゃなくてもいいのだ、勝てばよかろうなのだァァァァッ!!
その裏は国本君がきっちり三凡で締め、4‐3で筑波大がこの試合を制しました。

優勝への執念ってやつさ。

<本日の投手リレー>
筑波大学:村上(4回)‐寺澤(1回・1/3)‐国本(3回・2/3)
桜美林大学:大坪(2回)‐荒田(7回)


  • 前々から気づいていたけど

第7週にして確信を得たので。
1回裏が始まる前、桜美林大スタンドから起こる「ゆうたろう」コール。
これは三塁コーチャーズボックスに入っている、藤原悠太郎監督宛のコールだと思います。これに監督さんが手を挙げて応えてくれるのが、またいいんだ。
野球界広しと言えど、監督自ら三塁コーチャーズボックスに入るのは珍しいんじゃないかなぁ?以前中継で聞いたような気もしますが、藤原さんは長く桜美林大のコーチを務めていて、長年ここに立っていたのもあって、その方がやりやすいみたいなのもあるんじゃないですかね。にしても冷静に考えると、監督自ら止まれとか突っ込めとか指示するんですから、何気にすごいことだと思います。

  • この記事を書くにあたって調べて初めて知ったこと

○駆け抜けろホームまで 荻野貴司
×駆け抜けろ遠くまで 荻野貴司
盛大に勘違いをしていました。確かに口ずさみながら遠くまで駆け抜けるってどういうことだよ、と思っていましたがだってそう聞こえたんだもん(爆)