出会って5秒で先制
スタメンはこちら。
<先攻・Honda鈴鹿>
1(中)長野
2(遊)中川
3(指)畔上
4(二)藤江
5(一)伊藤
6(左)栗原
7(捕)長
8(右)田野
9(三)貞光
(投)川原
<後攻・日本製鉄鹿島>
1(二)田﨑
2(遊)池間
3(左)山口駿
4(一)今里
5(指)松田
6(三)樫村
7(右山田
8(二)揚村
9(中)陶山
(投)諸見里
球審から試合開始のコールが告げられると、鹿島の先発・諸見里君がHonda鈴鹿の先頭バッター・長野君に1球目を投じる。
その打球はぐんぐん伸び、あっという間にスタンドイン。Honda鈴鹿が先制します。この間本当に5秒だったのではないかと思うぐらい、一瞬の出来事だった。マジで「プレイボール!」「投げる!」「ホームラン!」ってテンポだったから(爆)
出鼻を思いっきり挫かれた諸見里君は、続く中川君にフォアボールで出塁を許します。しかしその中川君を牽制アウトにすると、畔上君・藤江君と連続三振に仕留め、すぐさま立ち直ってみせていました。素晴らしい。
この後何度か得点圏にランナーを進められたりしますが、コントロールもテンポも良く、しっかり後続を断って抑えていました。

それ以上に良かったのが、Honda鈴鹿の先発・川原君。

立ち上がりは三凡と完璧。2回はフォアボールで、4回はシングルヒットでの出塁を許しますが、いずれもゲッツーに仕留めていました。5回を終了した時点で、鹿島の打者15人に対してしか回していない、つまり全てのイニングを打者3人で終わらせていました。素晴らしすぎる。
というわけで、文句なしな投手戦の様相で、前半が終了しました。
後半戦になっても、投手戦は継続。両チームの先発も続投。
6回裏、この回の鹿島の攻撃は、1アウトから揚村君がヒットで出塁。続く陶山君はバント。割と普通の、ピッチャー前やや三塁線よりのバントだったと思いますし、ピッチャーのフィールディングも悪くはなかったと思いますが、思ってたより陶山君が俊足だったって感じで間に合わず、オールセーフに。この試合、川原君は初めて2人以上のランナーを背負うことになりました。
続く田﨑君は、セカンドゴロに打ち取りゲッツー……のはずでしたが、一塁はセーフ。私は川原君のガッツポーズを撮ろうと思って川原君にフォーカスしていたため、状況を全く見ていなかったので、何故セーフになったのかはよくわからない(爆)川原君的にもこれはゲッツーだろと思ったのか、一塁線を跨いで帰りかけていました。
気を取り直して、2アウト一三塁の場面で池間君を迎えますが、池間君はサードゴロに打ち取り、ここも無事無失点で切り抜けました。



この状況で、先にマウンドを降りたのは諸見里君でした。7回途中、2アウトランナーなしの場面で、土屋君と交代になりました。
この回はランナーを全く出していなかったし、ここまで崩れた感じとか、疲れているような感じも見受けられなかったし、交代する理由がよくわからない。球数が90球を超えていたので、可能性があるとしたらそれかなーと思うのですが、この後の展開を顧みると、代えるタイミングが早かったのでは?という気がしてなりません。
8回表、この回先頭の田野君が相手のエラーで出塁すると、貞光君はファーストゴロ、一塁手自らベースを踏んで、二塁に送球しましたが、二塁はセーフ。結果的に進塁打ですな。
さらに長野君はフォアボール。ところで長野君は先頭打者ホームラン以降、このフォアボールまでの間、2打席連続で3球三振に倒れていました。空振り三振が1つ・見逃し三振が1つって感じでしたが、あれは諸見里君の意地だったのだろうか。
さらに中川君がヒットで続いて、1アウト満塁。畔上君に対してはストフォアで押し出し。Honda鈴鹿に1点を献上してしまいます。
続く藤江君にはレフトへのヒットを打たれ、これでランナーが2人生還。藤江君のフォームは崩れ気味でしたが、外野のフェアゾーンに落とせればそれで勝ちだからね。


伊藤君と、栗原君への代打・近藤君は凡打となりましたが、Honda鈴鹿が終盤に追加点をゲットしました。
9回表、この回の鹿島のマウンドには3番手で塙君が登板。
しかし今日の塙君は大分誤算でして、1アウトから田野君・貞光君・長野君と連続フォアボールを与え、満塁。中川君はショートゴロで、ホームフォースアウト。尚も満塁の場面で、代走からDHに入っている西山君の当たりは、左中間を破り、これでランナーが全員生還します。
さらに藤江君にはかなりライナーな当たりの2ランホームランを食らい、9回にして5点を失ってしまいます。8回からそんな気がしていましたが、何というか、鹿島は諸見里君がマウンドを去った途端に力尽きちゃったというか、これを契機にHonda鈴鹿打線の封印が解かれたような感じがしますね……しかも、おそらく当の諸見里君は力尽きていないというのに。
一方、川原君は元気に続投し、9回裏のマウンドにも登板。
6回のピンチの後は、7回に2アウトから松田君にツーベースを打たれたりしていましたが、ピンチかなーと感じたのはそれだけです。というか、7回以降許したランナーはそれだけです。
8回・9回とピシャリと三凡で締めた川原君は111球ぐらいで投げきりました。
というわけで、9‐0でHonda鈴鹿が投打共に圧勝しました。勿論、川原君は完封です。


こんなピッチャーがいるとは知らなかった。良いものを知れた。
あとね、この試合7回までと、8回以降で全然違う試合の様相になっていましたが、個人的には7回までの展開は大分好みでした。野球の試合としてウケないってのはわかってるんだけど(爆)緊迫した試合展開を固唾を飲んで見守るのが好きなんですよね。プロレスも、グラウンド的な攻防をじっと見守るのが好きだし、何て言うのかな……騒ぐよりは黙ってじっくり固唾を飲んで見ているのが好きというか、そんな感じ。あ、黙ってというのは意識して静かにするのではなく、見るのに夢中にやって声を出すことすら忘れるという、そういうアレです。
<本日の投手リレー>
Honda鈴鹿:川原(9回)
日本製鉄鹿島:諸見里(6回・2/3)‐土屋(1回・1/3)‐塙(2/3回)‐古川(1/3回)
諸見里君はあの先頭打者ホームランしか失点していないのだがね…
結果論だが、今日の川原君の出来を考えたら、あの初回の1点が致命傷だったのかもしれないけど、どうして諸見里君が敗戦責任投手なんですか?という気持ちは割とあるんですよ。