ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

9/23 第50回日本選手権大会関東予選 SUNホールディングスEASTvsオールフロンティア【公式戦】

最近いい感じに涼しくなってきたので、観戦再開します。陽の光が出ているとやっぱ暑いけどね、生命の危機までは感じないです。
そういえばSUNホールディングスは東西に分かれる前も含めて初観戦になるかな。よろしくお願いいたします。


スタメンはこちら。

<先攻・SUNホールディングスEAST>
1(中)高松
2(捕)宮谷
3(二)伊藤
4(指)佐藤旦
5(一)福浦
6(三)佐藤飛
7(左)平
8(右)鬼頭
9(遊)岡崎
(投)佐藤楓
<後攻・オールフロンティア>
1(中)森岡
2(左)笹本
3(二)原田
4(一)石原
5(三)関
6(右)高嶋
7(指)大平
8(遊)鶴見
9(捕)島田
(投)落合

スタメンが神奈川大学野球連盟関係者が多い気がしたのは気のせいか。
で、試合は初回から動きまして、1回裏のオールフロンティアの攻撃。先頭の森岡君がフォアボールで出塁すると、二盗・三盗と連続で決めて一気にランナー三塁の大チャンス。完全に盗んでいるように見えました。で、このランナーを笹本君がきっちり犠牲フライで還して、オールフロンティアが先制。
続く原田君は平凡なショートフライ……と思いきや、遊撃手が落球。エラーの記録がつき、ランナーは一気に二塁まで進塁。この時上空にはちょっと風があったようだが、正直凡ミスだったと思います……
で、石原君は進塁打、関君はストフォアに盗塁で2アウトながらランナー二三塁の場面でしたが、高嶋君は凡打に倒れ、この回のオールフロンティアの攻撃は1点のみ。
さらに2回裏、オールフロンティアは先頭の大平君・鶴見君の連打と、島田君のバントで、1アウトランナー二三塁。あ、この島田君っていうのは、元JPアセット証券の島田遼兵君です。元気そうで何より。
更に森岡君に対しフォアボールを与えたところで、SUNホールディングスEASTの先発・佐藤楓馬君は降板。初めて見るのに辛辣なことを言うようで恐縮だが、ストライクを取ることにすら苦しんでおり、どうしようもない感じがしました。
で、後を受けたのは芦内君。千葉経済大のご出身。

緊急登板気味になったと思うので仕方ないが、ボール球が多くやや怪しい感じはしたものの、後続をきっちり抑え、何とか無失点に切り抜けたのでした。
芦内君は3回も登板し、四凡。テンポは速め。速すぎるのではないかと思うぐらいですが、割と順調そうでした。
しかし4回裏、芦内君は尚も続投。この回は1アウトから島田君にヒットで出塁を許すと、森岡君は凡退。笹本君のところで、代打・山田君(兼任コーチ)を起用。この采配がバッチリ当たり、山田君はヒットで続き、ランナー一三塁。どうでもいいけど山田君って、


デカァァァァァいッ説明不要!隣にいるのが確か金子君(165cm)なので、尚デカく見えますね…
で、続く原田君の当たりはファーストゴロ。しかしこれを一塁手弾いてしまう。この間に三塁ランナーは生還し、オールフロンティアが追加点を挙げます。
えーと、まだ4回までしか経過していないのにこういうことを言うのはアレですが、SUNホールディングスEASTは企業チームの割に、守備のレベルが低いです。ちゃんとアウトを取れたプレーでも、動きが怪しいというか固いというか、送球がイマイチとか(低すぎる、山なりすぎてランナーによってはただのゴロでもセーフになりそうなど)オールフロンティアはその辺割としっかりしていたので、尚更気になってしまいました。
一方、オールフロンティアの先発は落合君。

新人さんで獨協大のご出身……ということで、実は大学時代に見かけております。
bladecatcher.hatenadiary.jp
大学時代に見かけた時は正直イマイチでしたが、本日は2三振と最高の立ち上がりを見せ、3回表に初ヒットを許したものの、落ち着いて後続を抑えます。先制点も貰ったし、今日はオールフロンティアは余裕だろうなと思いました。早とちりでした。
4回表、この回先頭の宮谷君に初フォアボールを与えてしまいます。ここで初芝神がマウンドに向かう。

これまでのピッチングに悪くなりそうな兆しは全くなかったし、こういう急なフォアボールは不穏だからね。
その後宮谷君に二盗を決められつつ、アウト→フォアボール→アウト→フォアボールと繰り返し、2アウトながら満塁。なにこれ(現地での率直な感想)しかしここで迎えた平君を空振り三振に打ち取り、無失点で切り抜けます。

ちなみに平君はこの直後の守備で和気君と交代になりました。こわ(率直な感想)


落合君は4回を投げ切ったところで降板。オールフロンティアの2番手には吉川君が登板します。帝京大のご出身とのことだけど、私は見たことはないかな。いやそれより。

野手番号なんですがそれは。グランドスラムでも外野手として登録されているし、一球速報のデータを見た感じ、投手として登板したデータが見受けられないが……ちなみに手元の首都のガイドブックでも外野手登録となっている(吉川君がいた時代のガイドブックを全巻持ってないので、どこかで投手になっている可能性はあるかもだけど)
吉川君は先頭の鬼頭君は打ち取るものの、岡崎君・高松君の連打で一二塁になった後、宮谷君にもタイムリーを食らい、SUNホールディングスEASTに1点を返されてしまいます。


尚もランナー一二塁の場面で、オールフロンティアは吉川君から小森君に交代。小森君は俺が好きな感じのサイドスロー


早速迎えた伊藤君には強烈なサードゴロを打たれるが、これを三塁手・関君が好捕。三塁フォースアウトにし、2アウト。ランナーは入れ替わって一二塁のまま。この時攻守ともギリギリなプレーだったこともあって、関君と走者が塁上で交錯したようですが、大丈夫だったみたいです。ナイスガッツ関君。
さらに佐藤旦(あきら)君はショートゴロに打ち取った……と思いきや、一塁手の足がベースから離れたようで、オールセーフ。満塁となります。しかし続く福浦君は打ち取り、オールフロンティアは1点のリードを何とか守り切ることに成功します。
この後、オールフロンティアは代走からの途中出場の辻子君が内野安打で出塁、原田君もヒットで続き、盗塁もあってランナー二三塁となったところで、石原君のサードゴロの間に三塁ランナーが生還し、1点を追加します。ちなみにこの石原君、実はきらやか銀行のOBだそうで。小島君・武田君の他にも企業チームで頑張っている選手がいます。覚えときましょう。


追加点をゲットした後の7回表。オールフロンティアのマウンドは小森君が続投中。
先頭の岡崎君をフォアボールで出塁させてしまいますが、高松君にはゲッツーを打たせ、2アウト。宮谷君にヒットを打たれたところで、オールフロンティアは山崎君に交代。正直、何故ここで山崎君に変えたのかはよくわからない。山崎君には右のオーバーハンドのピッチャーですが……
で、早速二盗を決められると、迎えた伊藤君はレフト前へのヒットを放ち、これでランナーが一気に生還。SUNホールディングスEASTが1点を返します。

佐藤旦君を迎えるところで、オールフロンティアは山崎君から川邉君に交代。川邉君も右ピッチャーなので、山崎君がワンポイント的な扱いになったのは何でか、本当にわからない。
佐藤旦君に対する初球、案の定というか何というか、打球は打った瞬間わかるレベルの放物線を描き、レフトスタンドへイン。いかにも飛ばしそうな外見をしているので、いつかあんな感じの打球を飛ばすんだろうなとは思っていたが……



というわけで、佐藤旦君の2ランで4‐3となり、SUNホールディングスEASTが試合をひっくり返します。


しかしオールフロンティアもこのままでは終わらない。
SUNホールディングスEASTは、5回途中から若杉君が登板して、ずっと投げ続けていました。8回裏のマウンドにも上がりました。
8回裏のオールフロンティアの攻撃は、1アウトから森岡君が内野安打で出塁すると、やはり完全に盗んだ二盗を決め、ランナー二塁。
ここで辻子君に打席が回ってきます。ちなみに辻子君は字のまま「つじこ」と読むのですが、チームメイトからがジーコと呼ばれているようです。なので辻子君が打席に入っている間はベンチから「ジーコ行けー!!」みたいな檄がよく飛んでおりまして、私の脳内にはどうしても他競技のことがちらつき、吹いてしまいました(爆)
で、辻子君の放った当たりはライトへの長打コース。

ランナーが生還し、オールフロンティアが終盤同点に追い付きます。

ジーコです。この情報は最新のグランドスラムには載っていないので、覚えておきましょう(無駄情報)


試合は9回では決着がつかず、タイブレークに突入。
オールフロンティアの投手は、手島君。8回から登板中。
一方、SUNホールディングスEASTの投手は、尚も若杉君が続投しています。
先行のSUNホールディングスEASTの攻撃は、三番の伊藤君から。8回・9回と手島君に完璧に抑えられ全く歯が立たないかのように見受けられましたが、1アウトから佐藤旦君のタイムリーで1点を先取。


ホンマ佐藤旦君のポイントゲッターぶり、いいですね。
しかし後続が連続三振で続かず、SUNホールディングスEASTの得点は1点のみ。
後攻のオールフロンティアの攻撃。八番の鶴見君からの打順でしたが、鶴見君の打球は一塁手を強襲するような感じでグローブを弾き、ライト方向へ。長打コースっぽかったですが、打者の鶴見君は一塁止まり。この間に二塁ランナーが生還し、オールフロンティアが同点に追い付きます。一打を打った鶴見君は塁上できょとんとしていました。俺も見ていてきょとんとなった打球でした(爆)
しかしこちらも後が続かず、互いに1点を取ったところで、11回に突入。
先頭の和気君はセカンドゴロ。二塁フォースアウトになったのみで、1アウト一三塁。二盗が決まって二三塁となったところで、鬼頭君の当たりはレフトへの長打コース。これでランナーが2人とも生還します。鬼頭君は二塁に到達。
その後暴投でランナー三塁となり、岡崎君はスクイズを敢行。しかしピッチャーへの小フライとなってしまい、2アウト。
三塁ランナーも飛び出しており、ピッチャーは三塁に送球しゲッツー……と思いきや、まさかの悪送球。どうしてこうなったのか俺にはわからない。ランナーは完全に飛び出していて、慌てるような場面でもなかったし、手島君も別に慌てているような様子はなく、落ち着いて投げたらなんか悪送球になったとしか言いようがない感じでした。手島君はガックシとしていました。
ってな感じで、この一連の攻撃でSUNホールディングスEASTのは3点を先取。
後攻のオールフロンティアは、辻子君のセカンドゴロで1アウト一三塁とし、原田君のセカンドゴロで1点を返しますが、反撃はここまで。

若杉君……私より髪長いわね……
というわけで、延長11回タイブレークの末、8‐6でSUNホールディングスEASTが勝利しました。

SUNホールディングスEASTは守備のミスがあったものの、チャンスや投手を攻略する糸口さえ掴めればガンガン攻めていけるって感じの戦い方をしていましたね。四番の佐藤旦君の存在はマジでデカいと思う。とにかく彼の前にランナーを置くことと、彼の後にもう1人ぐらいポイントゲッターがいたらいいなぁって感じ。
オールフロンティアも善戦したけど、最後はミスもあったとはいえ、とにかくチャンスを沢山貰っておきながら、得点が乏しかったのが厳しかったかなぁ。足を使った攻撃もかなり冴えていたので、打力が色々と惜しい感じがするというか。もっと点を取れそうな感じはあるんだけどな。

<本日の投手リレー>
SUNホールディングスEAST:佐藤楓(1回・1/3)‐芦内(3回・1/3)‐若杉(6回・1/3)
オールフロンティア:落合(4回)‐吉川(1/3回)‐小森(1回・1/3)‐山崎(0/3回)‐手島(4回)


  • 地味に師弟対決

オールフロンティアの監督は、皆様ご存じ初芝神。
SUNホールディングスEASTの監督は、坂本君。元セガサミーの選手。
初芝神もかつてはセガサミーの監督を務めていたことがあるんですが、実は坂本君は初芝神のもとでプレーしていたことがあるんですよね。
オールフロンティアとSUNホールディングスEASTは同じ埼玉県所属のチームなので、毎度対戦する仲だと思いますが(爆)現政権だと師弟対決になるんですね。

  • そちらのご出身

オールフロンティアの山崎君は、帝京大のご出身とのこと。この選手も見たことがないし、ガイドブックにも名前がない。
一球速報のデータを見てみると、大学時代には東海大専修大国士舘大との試合で投げたことがあるようだが………
という点から、わかる人にはわかる感じになると思いますが、山崎君は東都準硬式のご出身っぽいですね。
東都準硬式は私も全く詳しくないのですが、連盟に所属するチームの顔ぶれを見た感じ、硬式野球の東都に首都勢と諸々を足したような面々で構成されています。ちなみに、準硬式の帝京大のユニフォームは、帝京高校のデザインと大体同じ(に見える)です。
準硬式の出身で硬式の社会人野球に進んだ選手というと……王子の川口さんや髙島君ぐらいしかわからんな……あと確か、かつて鷺宮にいた渭原君もそうだったかな。グランドスラムのプロフィールを見ただけでは硬式か準硬式かの区別はつかないので、この辺の大学のご出身で名前を見た記憶がない……という選手がいたら、準硬式のほうを調べてみるのがいいのかな。

  • 本日の「初めて知った」

辻子君は近畿大学産業理工学部のご出身とアナウンスされていました。グランドスラムにも書いてあるね。
初めて聞く学部だなぁ、もしかして所謂近大工学部の正式名称ってこうなのか?と思いましたが、それとは別に、本当に近畿大学産業理工学部という学部が福岡にあって、そこの野球部があるようです。ちなみに近大工学部は、広島にあるっすね。
ググると出てきますが、このチームは九州地区大学野球連盟の所属。この連盟はわかりやすいところだと、日本文理大とかがいる連盟ですね。で、この連盟2部までありまして、現在2部に所属しているのが、近畿大学産業理工学部のようです。
…近大工学部に対しても同じことを思ってるけど、「近畿」大学とは……まぁでも、全然違う地方に研究機関やサテライトキャンパス的なのがあるのは、大きい大学ではよくあることか。
しかし近畿大学産業理工学部の出身の社会人野球選手って初めて聞いたなぁ。チーム時代2009年に創部だそうで、かなり新しい方ではあるようだけど。もしかしたら九州のチームには、ここのご出身の選手は少なくないのかもしれんが……思わぬ掘り出し物を見つけたという感じがしました。実際良い選手だし。