ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

11/3 横浜市長杯争奪・第21回関東地区大学野球選手権大会 帝京大学vs杏林大学

首都勢としては、帝京大の行方は勿論気になる。
でも、去年し知ったばかりの杏林大も気になるのだ…!
だって、今大会かなり力を見せつけている創価大を、リーグ戦でストレートで下して優勝してるんだぜ?この1年でどれだけ強くなったか、気になるじゃないか。


スタメンはこちら。

<先攻・帝京大学
1(右)中山
2(遊)金澤
3(中)彦坂
4(三)森田
5(指)山田
6(捕)池田
7(一)牧原
8(二)宮城
9(左)山本涼
(投)沖田
<後攻・杏林大学
1(左)鈴木
2(遊)浦本
3(中)井圡
4(捕)酒井
5(右)高橋
6(一)藤川
7(指)下村
8(三)長田
9(二)今井
(投)松本悠

  • 試合前

エール交換はありませんでした。帝京大的に杏林大は初めてだから、人見知りをしたのかなと勝手に思っていたのですが、別な理由がある可能性があることがわかりましたので、後日書きます。
エール交換はありませんでしたが、スタンド間で指笛で会話していたようでした。指笛ができるのは男性だけと言われていますが、それもあって何か通じ合うものがあったのだと思います(いい方向に解釈している)

  • では試合です

杏林大の先発・松本君。去年も見かけましたが。相変わらず良い。いや、良いどころかさらにパワーアップしてません?
というのも、スピードガンを見たら145kmとか出してる時があったんですよ。気が向いた時だけスピードガンを見ているので、色々見落としていると思いますが、去年は確かMAXでも140行くかどうかだったと思うのですが……ピッチャーで、トレーニングの結果1年で球速が数kmとか10kmとか上がったというのをよく聞きますが、松本君もそれなのかなぁ?

(ちなみにランナーがいない時にこの構えをする時、よいしょと持ち上げるような独特の仕草をしている……気がする)
松本君がどれだけ良いかというと、攻撃力の高さに定評のある帝京大打線を、4回までエラーによる出塁のみしか許していませんでした。このエラーも、超ボテボテすぎて逆に処理が難しい打球って感じだったので、いかにもやらかしってなエラーではなかったと思います。
5回表に山田君・池田君の連打と暴投でノーアウト二三塁という大ピンチを招いたりしていましたが、後続をしっかり抑え、無失点で凌いでいました。山田君にこの試合初ヒットを打たれていましたが、初ヒットを打たれた途端急に崩れちゃうピッチャーもいたりしますが、そういうのがなかったのは良いと思います。
松本君がヒットを許したのはこの5回だけ。あと7回にフォアボールやエラーの出塁を許してしまっていましたが、7回を投げ切って降板するまで、帝京大のバッターで松本君を捉えられたとか、タイミングが合ったみたいなバッターはいなかったんじゃないかな。特に、昨日の関東学院大戦で3安打・全打席出塁の中山君が4三振と完璧に抑えられたのは、双方にとっても大きかったような気がする。

ところで松本君は4年生なのだが………この先はどうなるのだろうか。この試合が最後だったとしたら、もったいないなぁと思うのだけど……どうかなぁ。杏林大出身の社会人野球の選手って……いないことはないと思うけど、クラブチームを含めても思いつかないな……
と思っていたら、こんな情報が。
www.sponichi.co.jp
社会人の強豪に進む…だと!?よかった、やっぱりちゃんと松本君を見てくれていたチームはあるんだね。どこだろう?来年日本のどこかで会えることを楽しみにしよう。


一方、帝京大の先発は沖田君。あれ、宮田君にリベンジの機会を与えるとかそういうアレはないのか…
沖田君は今季ぐらいから出てきた選手で、まだ1年生ですが、結構頑張ってますね。

立ち上がりは1アウトから浦本君にピッチャー強襲なヒットを食らうものの、井圡君を非常にいい当たりなセカンドライナーゲッツーに打ち取り、結果的に三凡で抑えます。運を味方につけるのも大事ね。

その後2回も三凡に抑えましたが、3回裏のこと。
この回は1アウトから長田君がヒットで出塁すると、今井君の当たりはショート逆シングルっぽくなる当たり。難しい当たりながらも遊撃手が捕球し、ゲッツーを狙って二塁へ送球しますが、悪送球となり、長田君は三塁まで進塁します。そもそも難しいプレーだったと思うのですが、ゲッツーを欲張って良くない結果になっちゃったかなぁという感じ。
続く鈴木君の当たりはピッチャーゴロ。今回もゲッツーを狙い二塁へ送球しますが、ちょっと浮いたように高い。カバーに入った野手が何とか捕球し、ベースへの足も間に合ったのでアウトにできましたが、球が浮いた分のタイムロスが効いてしまったか、一塁はセーフになり、バッターランナーは生存。この間に三塁ランナーが生還し、杏林大が1点を追加します。
4回裏、この回は2アウトから四番の酒井君に打席が回っています。酒井君は今季2本塁打も放っていて、長距離が打てるタイプのバッターなのだろうか、スタンドからも「アーチをかけろ酒井」とコールされていましたが、その直後に酒井君の打球はレフト方向へ文字通りアーチを描き、スタンドイン。杏林大が酒井君のソロムランでもう1点を追加します。
という具合に得点を許してしまった沖田君でしたが、5回は三凡に抑え、立ち直ったかなと思いました。失点してしまっても、切り替えられればOKや。
と思いきや、沖田君は5回を投げ切って降板し、6回から帝京大は継投に入りました。
うーん……立ち直ったような兆しも見せていたし、点は取られたけどフォアボールは1つも出していないからコントロールも割と安定していると思うし、球数も64球ぐらいとそんなでもないと思うんだけど、無理させなかったんだろうか。中継の解説でそんなことを言われていたような記憶があるのですが、沖田君は1イニングでも多く投げられるよう頑張りたいという気概を持った子らしいので、ビハインドの展開とはいえ、いけるところまで頑張らせてもいいんじゃない、と思ったのですが……
この継投の先に、帝京大の壮絶な運命が待っているとは、この時は思いもよりませんでした。


というわけで、6回裏、帝京大のマウンドに上がったのは伊藤君。昨日結構長いイニングを投げたばかり。
先頭の今井君にヒットでの出塁を許すと、バントとパスボールで1アウトながらランナー三塁。浦本君は空振り三振で2アウトまで行きますが、井圡君はフォアボール、酒井君はすないぽで満塁。ここで高橋君が放った打球は超ボテボテのセカンドゴロ。守備の上手い宮城君が前に出て捕球し、一塁に送球するも、高橋君の執念のヘッスラが勝りセーフ。この間にランナーが1人生還し、杏林大が3点目をゲットします。さらに藤川君は巣内ぽで押し出し。
ここで帝京大はピッチャーを伊藤君から功刀君に交代。功刀君は下村君を空振り三振に仕留め、3アウト。この回杏林大は2点を追加しました。この時点で4‐0と杏林大がリード。
が、ここからが(帝京大にとって)本当の地獄だ…!


7回裏の帝京大のマウンドは、前のイニングから登板している功刀君が続投。
しかし先頭の長田君をすないぽで出塁させると、今井君はバントするも、ピッチャーへの小フライで送れず。続いて鈴木君・浦本君の連打で満塁となり、ここで帝京大は功刀君から蓮君に交代。しかし井圡君にレフトへヒットを打たれ、これでランナーが1人生還。この時、井圡君は足を痛めたようで、治療をして試しに走ったりはしてみたものの、自ら×を出して交代していました。
で、酒井君の打席で暴投があり、杏林大はもう1点をゲット。酒井君はフォアボールでまたも満塁。高橋君が放った当たりはセンター前へのヒット。これでランナーが1人生還し、さらに本塁への悪送球も相まって、ランナーがもう1人生還。
蓮君はこれにて降板。冷静に考えると1アウトも取れていない……全然hshsできない…
代わって登板したのは近藤君ですが、流れを止められず、尚もランナー二三塁の場面で、藤川君にタイムリーを打たれ、1点を失うと、代打・岡田君にはダメ押しどころか死体蹴りのような3ランをを打たれました。一気にダーッと書きましたが、色々あってこの時点で12‐0でございます。あと、この次で打者一巡するわけですが、まだ1アウトです。
悪い流れは続くもので、打者一巡して、この回2回目の長田君の打席は、ショートのエラーで出塁。ここで帝京大は、近藤君から久野君に交代します。これを見て「もう帝京大にはこのイニングを終わらせられそうなピッチャーが他にいないんだな」と思いました。久野君は所謂勝ちパターンの投手である認識ですが、普通守護神とか勝ちパターンの投手を12点ビハインドの場面で登板させないでしょ…?そういうことです。
しかし、夜の支配者・久野君でもこの色々と厳しい流れの試合を制するのは難しかったようで、早速迎えた今井君にストフォア、鈴木君にはセーフティバントを決められオールセーフで満塁。浦本君はファーストゴロに打ち取り、ホームフォースアウト。やっと2アウト目が取れました。が、井圡君への代走・木山君にはストフォアで押し出しと1点を失います。しかし続く酒井君は空振り三振に打ち取り、長い長い7回裏が終わりました。
えー、というわけで、7回裏の杏林大学の攻撃は7安打・9得点でした。



ちなみに、杏林大では得点が入るび『Volare』のサビが歌われます。
『Volare』と言われても「何それ?」と思う方もいるかもしれませんが、この曲だと言ったら、少なくとも私と同じぐらいか、それ以上の年齢の方なら聴いた覚えがあるんじゃないですかね…?
1分ぐらいちょっと我慢して聴いてみてくれ。1分でいいから。
www.youtube.com
『Volare』は色んなアーティストがカバーしていると思いますが(そもそもジプシー・キングスのこれもカバーらしいのだが)「青く染まった空 心は幸せ」と言っていることから、たぶんこのバージョンを採用しているのだと思います。
www.youtube.com
…ですが、長年ジプシー・キングス版に馴染みのある者としては、『Volare』といったらビールのCMのイメージなんですよね……あとぐっさんのモノマネ
なのでこの回は杏林大が得点する→Volare→脳内にビールがちらつく、を何度も繰り返していました。
よって7回裏の杏林大の攻撃は、ビール7杯でもありました(新しい単位を作るな)


杏林大のマウンドは松本君降板後、8回は古宇田君が登板。1年生の選手ですが、2奪三振を含む三凡で帝京大打線をサクッと抑えます。
9回表。先に書いた通り、この時点で13点差。こんなことは決して選手の誰も口にできないししないだろうけど、同点とか逆転とか、無理だろと思っていました。
9回表の杏林大のマウンドには内野君が登板。この選手も1年生。正直、今日の帝京大は杏林大の経験値と化しているな、と思いました。これだけの点差があれば、どのチームもそうすると思います。
で、2アウトまではサクサクと進み、こんな一方的にやられてしまうのか……と思いましたが。池田君・牧原君の連打、さらに主将の宮城君もヒットで続いて、2アウトながら満塁のチャンス。
見てくれ、このベンチの雰囲気を。

ナイターなので全然綺麗に撮れておらずボツにしたが、出塁した宮城君の表情や仕草には、非常に気合が入っていました。
続くバッター・途中出場の浅田君に、唐澤監督が声をかける。

競った展開の時、ここぞという勝負の場面の時、よく見た光景です。13点差がどうした、彼らは僅かでも存在する可能性に賭けて、全力で戦っているのだと思いました。
しかし浅田君の当たりは無情にもセンターフライとなり、試合終了。
13‐0の大量得点で、杏林大が勝利しました。

<本日の投手リレー>
帝京大学:沖田(5回)‐伊藤(2/3回)‐功刀(2/3回)‐蓮(0/3回)‐近藤(0/3)‐久野(2回・2/3)
杏林大学:松本悠(7回)‐古宇田(1回)‐内野(1回)


  • 最後、ちょっといい感じ風にポジティブなこと書いたけどね

この試合は結構ネタ試合だと思っています…(爆)

  • 楽しいことばかりあるはずない、苦しいことばかりあるはずない


試合が壊れる口火を切ったのは、伊藤君だったかもしれない。
でも昨日の伊藤君のピッチングがなければ、間違いなく今日帝京大は試合ができていない。
今日は悔しい内容だったが、せめて昨日の試合のことは、誇りに思ってくれ。

  • でも実は一番悔しいのって

1回戦でやらかし、一切挽回の機会を与えられなかった宮田君じゃないかと思ったりします。
4年生だし、と一瞬思ったが、功刀君も久野君も4年生なので…

  • 八王子エフェクト

それにしても、7安打で9得点………なんか既視感があるぞ……
bladecatcher.hatenadiary.jp
あの辺の土地で練習するとめっちゃ点取れるようになるんですかね(ただの偶然)

  • 「自由度の高い応援」を体現する杏林大

私は東京新大学野球連盟を「自由度の高い応援に定評のある連盟」だと勝手に思っています。リーグ戦見に行ったことないけど(爆)
でもね、創価大のスタンドを見てると「言うほどか?」と思ってしまうのです。創価大のスタンドの人数はちょっと少なめだったのもあるかもしれないけどね。
で、杏林大は自由だ。非常に自由だ。ナマステも見れたし大満足。あんな自由なスタンドの部員を率いているのが元東京六大学の監督だというのが信じられんレベル……某R大学も、リーグ戦では見せないだけで実はあんな感じだったりするのか…?(爆)
あと、ちょいちょい相手スタンドのことを意識してるんだなというパフォーマンスも見れてよい。
騒いでいるところでグラウンドの選手がアクシデントで治療していたりするとちゃんと止めさせて、この時は池田君がスプレーとかしてもらっていたようでしたが、そんな池田君に「頑張れ池田」コールを送ってくれる杏林大スタンド。ありがてぇ。この時は対岸の帝京大スタンドも反応を見せていました。
あと帝京大スタンドから池田君へたつきがんばれー!」という女子の声が飛ぶと、何故か杏林大スタンドの一部メンバーが「ありがとー」などと反応していました。別な部員にお前じゃないとツッコまれていたのを僕は見逃しませんでした。
あと何より、『Volare』なんだよなぁ。杏林大がオススメである最大の理由は、この『Volare』が見ていて楽しすぎるからです。
こういうチームは、無得点だと魅力激減だと思いますが(爆)そういう意味で私は杏林大は見るべきだと思っています。

  • そういえば

創価大の試合の時、一番バッターの大島君が打席に入る時、スタンドがサザンの『涙のキッス』のサビを歌うんですよ。大島君の好きな曲なんかを歌ってるのかなーと思ってたんです。
そしたらですね、杏林大の一番バッターの鈴木君の打席に入る時、杏林大スタンドも『涙のキッス』を同じように歌っていたんですね。
確かに名曲ではあるが……東京新では『涙のキッス』が流行ってるんですかね?杏林大スタンドが創価大スタンドをパk……オマージュしているだけのような気もしますが。