ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

9/30 World Baseball Classic 2023 パナマ予選 ニュージーランド代表vsブラジル代表

中継見たしスコアもつけたし、一応書いとこう、って…
尚、試合の全容はここから見れますので、もし興味があれば…
www.youtube.com
実況・解説付きなので、英語がわかれば楽しめると思います。私はヒアリング能力がうんこなので、単語がぽつぽつわかる程度にしか聞き取れなかったです…


スタメン……Starting lineupはこちら。

New Zealand
1(SS)J.Matthews
2(3B)C.Krauss
3(2B)N.Pauaka-Graso
4(LF)S.Kennely
5(RF)K.Richards
6(DH)A.Marck
7(C)T.W.Bishop
8(1B)D.Lamb-Hunt
9(CF)M.Brown
(P)B.Thompson
<Brazil>
1(CF)G.Maciel
2(SS)V.Ito
3(LF)T.Lopes
4(3B)L.Reginatto
5(1B)C.Lopes
6(2B)L.S.Rojo
7(C)D.Molinari
8(RF)Luciano
9(DH)P.Orlando
(P)G.Barbosa

っつーわけで、先攻ニュージーランド、後攻ブラジルです。
1回裏、ブラジル代表は先頭のMaciel選手がツーベースで出塁すると、Ito選手のセカンドゴロが進塁打となり、1アウト三塁。ここでバッテリーミスがあり(私はパスボールだと思ったが、実況がwild pitchと言っていた気がした)、三塁ランナーが生還して、ブラジルが1点を先制。
さらにT.Lopes選手が内野安打で出塁すると、Reginatto選手が右中間方向へのツーベースを放ち、二三塁となってまたもチャンス。C.Lopes選手はボテボテなピッチャーゴロに打ち取りますが、ファンブル。ランナーが1人生還して、さらにオールセーフになったので、一三塁とチャンスはまだまだ続く。
Rojo選手はピッチャーゴロに打ち取り、今度はちゃんと捕球。ピッチャーは二塁へ送球しこちらのフォースアウトを取ります。タイミング的にホームに投げても微妙だったかもしれないけど、この時ピッチャーは三塁ランナーを全く見てなかったんだよな……で、この間に三塁ランナーが生還したので、ブラジルは3点目をゲット。
2アウト一塁となったところでMolinari選手にフォアボール、Luciano選手にはデッドボールで満塁。ここでThompson選手は降板、ニュージーランドはBoyce選手に交代します。同じ右ピッチャーですが、なんかもうイニング終わりそうな気配なかったししょうがないね。
しかしOrlando選手にデッドボールを与えて、押し出し。ブラジルに4点目を献上します。いやーうん、まだ1回なのに急に登板してちゃんと抑えるなんて難しいし、しょうがないね。
で、打順が一巡してMaciel選手に戻ってきますが、無事ファーストゴロに打ち取って、長い1回が終了。ブラジルは初回に4点を先制する結果になりました。
ブラジル代表の先発はBarbosa選手。右のオーバーハンドですね。立ち上がりは三凡と好調でしたが、援護を貰った直後の2回表、2アウトからMarck選手にフォアボールを与えます。で、Bishop選手の当たりは外野を抜けるツーベース。と思いきや、バウンドしたボールがフェンスを越えてエンタイトルになりました。これ助かりましたね。フェンス越えてなければ、多分フォアボールのランナーは還ってきていたと思います。
で、二三塁の場面でLamb-Hunt選手を迎えますが、ここでアクシデントがありまして。1ボールからLamb-Hunt選手はスイングしたのですが、この時のフォロースルーがめちゃくちゃ大きく、バットがキャッチャーのMalinari選手の後頭部に直撃。アメフトの防具みたいなヘルメットを着用していて、自力でベンチに戻れてはいたのですが、映像では出血が見られました……ということで、ここからキャッチャーはKikuchi選手に交代。ピッチャーの動揺や、そもそもコントロールが微妙とかあったのかもしれませんが、この打席はデッドボール。流れが流れだったので殺伐とした試合にならないか心配になったビビりは私です。
満塁となったところで、Brown選手が放った当たりはレフトへの長打コースの当たり。これが走者一掃のタイムリーとなり、ニュージーランドが3点を返します。打ったBrown選手は三塁を狙いましたが、これは余裕でタッチアウト。守備の動き的に、Kikuchi選手がBrown選手の動きを最後まで見逃さなかったのが良かったのかなぁと思いました。


3回表、ニュージーランドは先頭のMatthews選手がデッドボールで出塁するも、牽制で即タッチアウトになってしまいます。帰塁の拍子に勢い余ってベースから一瞬離れちゃったみたいです。
で、Krauss選手を打ち取られて2アウトになりましたが、Pouaka-Graso選手の当たりはセンターへ抜けそうな当たり。これを二塁手が好捕し、一塁へ送球しますがセーフに。実況はこのプレーをdifficultと言ってましたけど、捕球も良かったし、送球もかなり良かったと思うんだよね。なので一塁手の捕球の仕方すごい雑に見えたというか、二塁手が難しい体勢からあんな綺麗に投げたんだから、ちゃんと捕ってほしいなぁと思うプレーでした。
ここでBarbosa選手は降板。もうちょっと投げても良かったんじゃない?って感じもしますが、慎重に行きたいとか、球数の関係もあったのかもしれません。
で、続いて登板したのはToker選手。この選手は、試合が終わってから振り返っても、一人だけ次元が違うピッチャーのように思えました。
中継では球速表示がないので、球がどのぐらい速いのかはわかりませんが、何となく速そうでした(雑すぎる感想)
いや個人的に、ピッチャーの球速ってあんまり興味なくてさ(遅い方にはすごい興味あるけど(爆))、コントロールのほうが大事だと思ってるんですよね。そんでToker選手はコントロールが抜群に良い。今日の試合、特に序盤に出てきたピッチャーたちは、インコースへのコントロールがちょっと難アリな感じでして……右ピッチャーと右バッターの対戦が多かったというのもあるのかもしれないけど、インコースを狙おうとしてデッドボール、デッドボールにはならなかったけど結構危ういボールが行ったり、みたいなプレーが多く見られました。いやだって、3回終わって両チーム4死球って結構アカンやつというか、怒られてもおかしくないと思うんですけどね…
なんですが、Toker選手はそういう投球はほとんどなく、緩急を良い感じに操って三振を奪っていました。ヒットは5回に2本打たれたけど、ゲッツーでしっかり切り抜けて危なげなかったですね。そういえばこのゲッツー、6→4→3で成立したんですがちょっと難しい当たりでして、ショート逆シングルになる当たりでしたがちゃんと捕球し、送球も完璧で美しかった。実況にも「Beautiful six-four-three」と言われていた気がしました。なんか嬉しかったですね。君のそういうプレー、日本でも何回か見かけましたし……
話を戻して、ちなみにToker選手はアストロズに所属しているとのことなので、これはメジャーでバリバリ投げてるやつですね間違いない……と思ったら、アストロズ傘下のA+の所属で、しかもまだ22歳なんだそうです。何それ将来有望すぎるじゃん。今からでももっと上で投げてもいいんじゃないかなぁ。日本に来てもいいのよ?


4回裏、ニュージーランドはBoyce選手が続投中で、4イニング目に入ったところ。1アウトからIto選手にデッドボールを与え、盗塁を決められると、T.Lopes選手にふらふらっと上がってレフトスタンドに入るようなホームランを打たれてしまいます。これでブラジルは待望の追加点をゲット。個人的には、Toker選手の好投が、ブラジルに流れを呼び寄せた気がしますね。
ところで、この中継に限らずMLBの中継を見ている時もそうなんですが、ホームランが出て、実況が本当に「It's gone」って言うと、本当に言うんだと笑ってしまいます(爆)いやだってしょうがないじゃんgoneも「ゴーンヌ」って発音するんだもんっていうかこれ全部GAORAの日ハム戦の中継のせいだから(爆)
ニュージーランドはBoyce選手からAdamson選手に交代。Adamson選手…見ていてなんか違和感があったんですよね……投球内容は悪くないんだけど(むしろ今日のニュージーランド投手陣の中で一番良かったまである)、投球フォームが粗削りな感じだからなのだろうか……とか色々考えてわかりました。Adamson選手はソックスを長めに履くクラシックスタイルの着こなしだったんですが、そのストッキングが膝上まで来てたんですね。それですごい脚が長く見えたんですが、違和感の正体はそれでした。いや…ソックスを膝のお皿がほぼ隠れるほど長く履く選手はあんまり見たことないですね…うん…
とりあえず膝上まで履くとかなり足長効果があるとわかりましたので、気になる方は試してみてください(雑な締め)
とか何とかアホなことを書いていますが、この中盤のToker選手とAdamson選手の投げ合いはなかなか締まった感じで、序盤荒れた試合から投手戦の様相に変わっていくのかなと思いましたよ、本気で。


Toker選手は6回を投げ切って降板、7回はNakaoshi選手が登板し、2奪三振を含む三凡でパーフェクトリリーフ。ブラジルは流れを繋ぎましたね。さすがですね。
するとその直後の7回裏のこと。ニュージーランドはAdamson選手に代わってGay選手が登板。しかしこの継投が、ニュージーランド的にかなり裏目に出まして、まず先頭のT.Lopes選手にフォアボール、Reginatto選手の当たりはセンターオーバーのツーベースで、ランナー二三塁となります。ここでC.Lopes選手とRojo選手の連続タイムリーで1点ずつゲット。Gay選手は1アウトも取れずに降板し、Roberts選手に交代。Kikuchi選手の当たりはファーストゴロでしたが、一塁ランナーをフォースアウトすることを選択したので、三塁ランナーは生還し、ブラジルがもう1点をゲット。よく考えたら、このファーストゴロがこの回初めてのアウトでしたわ…
で、1アウト一塁の場面で、Luciano選手が放った当たりはサードのグラブを弾いて、ファールゾーンに転がりまして、これがツーベースとなってまたも二三塁のチャンス。この当たり、遊撃手が追いかけて行っていたけど、左翼手のカバーがすごい遅かったと思いました。
んで、Orlando選手は申告敬遠(たぶん)そして満塁となりMaciel選手は見逃し三振に倒れますが、Ito選手はまたもデッドボールで押し出し。さらに暴投と、三塁手のエラーもあいまって、ブラジルは結局この回6点をゲットしました。
ニュージーランドは…ちょーっと守備が雑だったかなぁ。暴投もエラーも、手だけでボールを取りに行っていたように見えましたが、もうちょっと全身で丁寧に捕りに行ったら、何か違ったかも。


継投と、9点差になったのとでブラジルはもう余裕の勝利でしょう、と思いましたが、そんなことはありませんでした。
直後の8回表。ブラジルはNakaoshi選手からKimura選手に交代。しかし先頭のBrown選手にヒットを許すと、Matthews選手にはツーベースを打たれて二三塁、続くKrauss選手にもツーベースを打たれて、これでニュージーランドが2点を返します。さらにPouaka-Graso選手の当たりは、ライトポールに直撃する2ラン。ニュージーランドが4点を返します。あれ、もしかしてこの試合…わからないやつ?
しかし続くKennely選手を三振に仕留めて落ち着いたのか、その後はさくっと残りの2アウトを取って終わらせていました。やればできる子ですね。だからこそ、あの4失点は何だったんですかねって感じですが…
で、9回表もKimura選手が続投。2奪三振しつつランナー一二塁のピンチを招いたりと安心しきれない内容でしたが、最後はKrauss選手をセカンドゴロに仕留めて、試合終了。
12‐7でブラジルが勝利しました。

<Today's Pitcher Relay>
NewZealand:B.Thompson(2/3)‐J.Boyce(2・2/3)‐C.Adamson(2・2/3)‐E.Gay(0/3)M.Roberts(1)‐T.Hatcher(1)
Brazil:G.barbosa(2・2/3)‐H.Toker(3・1/3)‐O.Nakaoshi(1)‐I.Kimura(2)

スコアについては以下をどうぞ。日本人には馴染みの薄い表記が多く読みにくいかもしれませんが…
www.mlb.com

  • 全体的な感想

ブラジルにもニュージーランドにも言えることですが、まだプレーの諸々が荒いな、と思いました。
先にも書いたインコースへのコントロールや、守備などなど……日本の野球ばっかり見ている者の感想なので、細かいかなぁとは思うのですが、どんな試合でも、細かいところでしくじっての失点が命取りになるので、その辺が磨かれていけば…と思います。
今日の試合を見る限りでは、両チームとも得点力は十分あるので、あとは余計な失点をしないようにしたいねって感じでしょうかね。
…ところでコントロールがイマイチとは言ったけど、与えたフォアボールの数はニュージーランドが6(申告敬遠含む)、ブラジルが2と、ここだけ見るとそんなに悪くないように見えますが、ここにデッドボールの数をプラスして四死球という考え方で見ると、ニュージーランドは10、ブラジルは4となります。それでもブラジルは結構少ないほうか。
いた、日本だとビビってボールゾーンに逃げちゃってフォアボール連発って割とあると思うんですが、この試合では単純にコントロールが悪くてフォアボールか、その前に当たっちゃうみたいな感じの投球が多いような、という気がしたのです。たまたま今日がそうだっただけかもしれないけどね。

  • これもたまたま?

この試合、右ピッチャー・右バッターがすごく多かったんですよね。
今日出場した選手で言うと、ピッチャーはニュージーランドのRoberts選手とBrazilのNakaoshi選手が左、バッターはニュージーランドはPouaka-Graso選手と途中出場のIzaaks選手、ブラジルはKikuchi選手とIto選手だけ。ちなみにMacial選手はスイッチヒッターみたい。両チームのロースターを見ると、やっぱり左打ちは少な目、左利きの野手は一人もいないようです。
私も右投げ右打ちなのでアレですが、やっぱり特に意識しないと、右利きの人は自然と右打ちになるのかな。やってみたらしっくり来たって理由で、右利きでも左打ちにする選手も中にはいるようだけど。

  • 投手リレーについて

小刻みすぎる、と思われたかもしれませんが、WBCではおなじみ投球制限の影響によるものではないかと思います。
ググったら2017年のルールしか見つからなかったのと、(英語版はめんどくさくて検索してない(爆))もしかしたら予選と本戦でルールが違うのかもしれませんが、この予選では、
・1試合30球以上投げたら中1日置く
・1試合50球以上投げたら中4日置く
・ピッチャーは予選では85球以上投げることはできない
というルールになっているようです。明記してるサイトは見つからなかったけど、中継の中でこの説明がされています。
この試合で好投を見せていた(と私は感じた)Adamson選手やToker選手が微妙なイニング数を投げて降板したのは、多分球数の影響だと思います。Adamson選手は30球、Toker選手は34球だったかな?うとうとしながら見てたから見逃したのもあるかもしれないけど(爆)下手に引っ張って50球超えちゃったら、ほぼ投げられなくなっちゃいますからね、じゃあ小刻みに行くしかないよねっていう。
故障予防の観点というのは勿論理解しているけど、個人的には投手の大量投入は試合を長引かせる要因と考えているので、MLBが一生懸命あの手この手で試合時間を短縮しようとしているのと矛盾してるなーと感じてしまいます。

  • 英語の入力は

大変でした(爆)
本当にもうね、Ito選手とかNakaoshi選手とかよそよそしい呼び方しないで、いつものノリでヴィットル君とかオスカル君とか書けばええやんとは思うのですが、なんか表現的に浮いたので…(爆)
え?レポも全文英語で書け?無茶言うな筆者は英検4級で、高校時代の英語のテストは学年80人いて60位後半を推移していた人間ですぞ(爆)だいたいこれ全部英文だったら皆さん読まないでしょ(爆)

  • そういえば

ヴィットル君の打席のとこで、ヴィットル君が普段どこでプレーしているのかを紹介されている…ように聞こえました。
最初に書いた通り、ヒアリング能力が低いのであれですが、「ジャパンのニッセイに所属していて、マイナーリーグでプレーしている」みたいに言われたのかな?「ジャパン」「ニッセイ」「マイナーリーグ」という単語は間違いなく言っていたと思いますが……
マイナーリーグかーちょっと違うかなぁと思うのですが、日本の社会人野球って、海外の人に説明するのが難しいと思うんですよね。NPBをメジャーと考えれば、社会人野球の世界をマイナーと考えるのはあながち間違いでもない気がするし(でもMLBと違って、日本はNPBJABAと分かれてるからやっぱ違うかも)、日本はこれとは別に独立リーグの存在もあるので、あちら基準で整理しようとするとちょっとややこしいと思います。
昔、東芝がカナダかどっかに遠征に行っていたと思うのですが(グランドスラムかどこかにこのレポートが書かれていたと思うんだけど、どこだったか忘れてしまった…)、そこで「東芝で働きながら野球をしている」と説明すると「何それすごくない?」みたいな反応をされた…というのを読んだ覚えがあるんですよ。なので、日本の社会人野球みたいな野球への携わり方は、少なくともアメリカ界隈では馴染みがないのかなぁと思っていたのです。
そもそも所属チームをNissayと説明するのが悪いんでないか、という気持ちもあり…「Nippon Life Insurance Company」の所属って言ったらまた違う感想を持ったんじゃないかな、と思ったりもします。