ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

3/28 東京六大学社会人対抗戦 立教大学vs日立製作所【公式戦】

今日は雨が降るらしいとの予報だったので傘を持ってきたんですが、そんな予報とは裏腹に明るい日差しが射すほど晴れました。そのため吉田君は半袖でした。若いですね。

あ、あと今日もイケメンですね。

スタメンはこちら。
…日立の先発に「何故この試合に出てきた!?」感が否めないのですが……また野球大好きおじさんなのか(爆)

いやでも、立教の先発・澤田君的には非常にいい比較対象となる人が出てきてくれたんじゃないかと。
あ、あと、これまでオープン戦の結果から「もしや?」と思っていたことがあるのですが、今日の日立のスタメンを見て確信に代わりましたので書いておくと、昨年の東海大の主将の田中俊太君は、日立に進んでいたようです。プロ志望届を出したけど指名がなく、大学野球にも進路の記載がなかったので、あれからどうしたものかと思っていたのですが…なるほどね。日立は菅野君といい、いい補強ができたね。かなり運ゲーだった気もするけど。
そんで試合はというと、日立の先発・荻野は完璧すぎる立ち上がり。2回しか投げなかったので打者6人しか相手にしなかったけど、これはもう寄せ付けないというか、力の差を見せ付けるようなピッチング。

万が一昨日の法政vsかずさで渡辺俊介ちゃんが登板してたら、同じようなことになっていたと思います。そう、これがプロのピッチングなのだよ!(昨年の都市対抗の出来事をなかったことにしつつ)
さあ、澤田君もプロ注目ということで己のピッチングを見せてもらおうじゃないか!…ってな矢先に先頭の田中君にほあ。野中君はバントで、岡崎大先輩のことは内野ぽpに打ち取りますが、2アウト二塁から迎えるバッターは菅野君。おお…去年までは脅威以外の何者でもない存在だった菅野君が味方とは、気持ち的にも非常に頼もしい。

その菅野君はライトへ転がすヒットを放ち、この間に二塁ランナーの田中君が生還を試みますが、ほんの僅かの差でホームタッチアウトに。


何とか初回のピンチを切り抜けた澤田君ですが、調子は戻らず、この回先頭の田中さんにまたほあ。大塚君はバントし、吉田君は見逃し三振。なんか前の回と似たようなシチュエーションですが、ここで回ってきた山川君はセンター前へ弾くヒットを放ち。この間に日立の大ベテラン・田中さんが激走を見せホームイン。日立が1点を先制します。澤田君はこの回を投げ切って降板。
Q.今年の澤田君どうですか?
A.三嶋パターンに入れば大逆転ドラフト上位指名あるで!って感じです。なければ、はっきり言ってダメです。
※三嶋パターン→全体的に調子にムラがあったり怪我したりで、リーグ戦前はダメそうに見えても、いざリーグ戦に入るとかなりの結果を出して、最終的にチームを優勝に導くこと。2012年頃の三嶋投手のデータを参照すべし。
3回裏からは立教は黒萩君を投入するも、早速先頭の田中君にバックスクリーンに叩き込むソロムランを叩き込まれてしまいます。

さらに野中君にもヒットを打たれ、盗塁も許し、ノーアウト二塁。ここから迎えるのは、岡崎大先輩・菅野君・田中さんという、日本で5本の指に入るぐらい強力なクリーンアップ。仮想明大打線といっても過言ではあるまい(まぁ日立はあと中村良さんもいるから、このクリーンアップはまだ完全体ではないと思うんだけどね)立教ベンチから飛ぶ檄。ここで黒萩君は、そのクリーンアップ相手にド根性の三者連続空振り三振を取ってみせるのであった。
立教もやられてばかりではいられないと、3回から登板した川又君から、4回表に田中君のタイムリーツーベースで1点を返します。うーん、川又君は左の変則フォームで面白そうなピッチャーだけど、ちょっとコントロールに難アリかな。それもまた日立っぽいけど…
しかし直後の4回裏、先頭の大塚君のフォアボールで歩かせると、またも山川君のタイムリーツーベースで大塚君が激走を見せ、取った1点を取り返されてしまいます。
んで、川又君も2イニングを投げて降板。平日で人が少ないので対岸のベンチの声も結構聞こえるんですよね。
立教ベンチ「ピッチャー代わった」「右だよ右」
……齋藤隼大先輩です。

えーと、齋藤隼大先輩は、2イニングを投げて、種田君(おいだ、と読むらしい。絶対に読めない)にツーベースを打たれた以外は、無失点4奪三振とこれまた素晴らしい内容。

このピッチングが(多分)点火済みの日立打線をさらに勢いづけました。
6回裏から登板した江口君は、先頭の大塚君にフォアボール。さらに吉田君には高いバウンドでファーストの頭上を越えるヒットを打たれ、ここで今日一番当たっている山川君に回ってしまいます。その一振りはレフトの頭上を越え、3ランに。


山川君は今年2年目の選手のようですが、去年試合に出てたっけ…?名前を見た記憶がない。大学時代もよく知らないし、公式の選手名鑑を見ても、ニックネームが「安住さん」らしいという死ぬほどどうでもいいことしかわからなかった(爆)これは2年目にして打撃開眼ということでしょうか…日立は捕手の固定にも悩んでいるみたいなので、ここで山川君が出てきたのはデカいんじゃないかな。でも「今日寝るな。今の打撃忘れるから」とか言われていたので、もし今後山川君の打撃がイマイチなことになっていたら、睡魔に負けてしまったんだと思うことにしましょう(爆)
さらに2アウト二塁から、ここまで3打席2三振で温かく見守ってきてくれた岡崎大先輩が業を煮やし、ダメ押しの2ランを放ちます。私もカメラを構えるのを完全に忘れて「わー(´▽`)」と打球を見送るしかなかった、完璧な当たりでした。
…家に帰ってから知ったことだが、江口君は1年生だったんだね…まだ入学式もやってないのに、いきなり嫌な夢を見たね………大学を卒業した後に君を待ち受ける社会は何かと容赦ないことを覚えておくがよい(爆)
さて、7点差になったしもう余裕かなーと思ったらそんなことはなかった。日立の炎は何故か投手にも燃え移ってしまったのでした。
7回表からはルーキーの芳賀君が登板。

大学時代は良きリリーバーだったので、中継ぎに困ってる日立の救世主になってくれたら…と思っていたら、いきなり先頭の田中君に振り逃げを許してしまいました(前に球を弾いちゃったせいだけど…あれは山川君にちゃんと捕ってもらいたかったかも…)さらに盗塁を許し、飯迫君の進塁打もあって、1アウト三塁。ここで代打の上野君がタイムリーを放ち、1点を返します。続く代打の松尾君は、ショートのエラーを誘う高いバウンドの当たりで出塁し、尚も1アウト一二塁(野中君は時々ああいう博打めいた守備をするから、個人的にあまり信用が置けないんだよなぁ…)になりますが、何とかこれ以上の失点はなしで食い止めました。
が、8回表には先頭の熊谷君がツーベースで出塁し、石垣君の進塁打で1アウト三塁となって、笠松君のタイムリーでもう1点。さらに田中君がヒットで続いて1アウト一二塁。代打の大東君は空振り三振に仕留めますが、続く上野君にレフとオーバーの2点タイムリーツーベースを打たれ、日立はまさかの3点差に。<ここから芳賀君を全力でかばう言い訳(または盗聴した内容)>
7回裏の日立の攻撃は田中さんから始まる打順だったんですが、ランナーの出具合によっては、芳賀君にも打席が回ってくる可能性がありました。そんな芳賀君に打席に立つか?的なことをコーチが聞いたようですが「ヘルメットないです」と回答。するとコーチは「裸(≒ノーヘル)で立つか?」というまさかの返しで、慌てて「無理っす」と割とマジで答える芳賀君。しかし吉田君がヒットで出塁し、山川君に打順が回ったため、続投予定の芳賀君はネクストで待たなければいけません。色んな人のヘルメットやらレガースやらを借りて準備する芳賀君(20番台の選手のレガースを着けてるように見えたので、伊禮君辺りから借りたんだろうかと推測)

結局芳賀君には打席は回りませんでしたが、色々と予想外の展開がマウンドの外で起こったので、動揺していたのでしょう

まぁ色々ありましたが、最後は梅野君が締めてくれて、8‐5で日立製作所が勝利しました。
…なんか日立の試合って、投げるほうも打つほうも大味になるような…でもよく見たら、こんな試合内容なのに日立は無四球なのか。うん、非常に複雑な気持ちだ。

ちょっと日立のネタが多すぎて立教の情報を挟む隙が全くなかったのですが(爆)何も書かないとダメそうに見えてしまうので、ここに。
投手陣は課題アリアリだなーと思いますが(他は仕方ないとしても、澤田君がこれではね…)、打撃陣は期待できそうな感じがします。
今日五番だった田中君は勿論ですが、今回一番期待したいのは熊谷君かなーと思います。5打数3安打な点もさることながら、走るほうが非常に良いですね。今日は3盗塁決めましたが、そのうち1つは二盗から続けての三盗なんです。完全に日立バッテリーが油断していたのもありましたが、こんなに攻める走りを見せられる選手が立教にいたのかーと感心してしまいました。熊谷君はもっと伸びるべき。
あと、立教はキャッチャーを誰に据えるんだろう?今日スタメンだった高田君はいい守備を見せたし、途中出場の上野君は打撃が非常によかった。データによると、二人ともリーグ戦の経験はほとんどないようなので(但し上野君は4年生で、高田君は3年生)、その辺の差は同じ。或いは全く別の誰かが出てくるのかなぁ。誰が正捕手になるのかも見所じゃないかと。