ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

第89回都市対抗野球・観戦メモ

レポを書く元気もないし、今年はかなりゆるく見ていたので、簡単なメモ程度で。

ワイはな、東邦ガスの『サウスポー』が楽しみで、都市対抗東邦ガスが来てくれるのを毎年心待ちにしているんや。予選落ちとか、自分のスケジュールが合わなかったとかあって、3年ぶりぐらいの東京ドームでの東邦ガス戦になったと思う。
そんで、初日の試合で東邦ガスが先攻。早速聴けると喜んでいたんや。
そしたらなんということでしょう。後攻のNTT東日本東邦ガスよりも先に『サウスポー』を演奏してきたではありませんか。
いやー本当にね、ひどい精神攻撃を見たと思いましたね。NTT東日本のこと、相手の持ち曲とか、最初に何を演奏してくるかとか、大体把握しているはずです。意図的なものとしか思えないよね。
珍しく小椋さんが序盤から炎上したのは、この精神攻撃のせいだと信じて止まない。選手はあんまり影響受けないんじゃないかなぁ、という気持ちもあるけど。

  • 7/15 3試合まるっと

休日の1回戦は観に行くべきではないと思った。ドーム混みすぎワロタ。というか、普段ここまで混んでなかったはずなんだが…
あとやっぱり、Honda鈴鹿の応援はいいね。

こうなることはわかっていましたが、それでも観に行かなければならない試合があるんです(意訳:仕事上の付き合いで観に行きました)

個人的には、久保さんの教え子同士の対決ってことで結構楽しみにしていましたが、試合後のインタビューで久保さんもインタビュアーも全くその辺に触れなかったことに面食らいました。
よく考えたら、そうそう「前職が云々」みたいな話を公の場でするわけがないよな、と会社員目線になって悟りました。プロ野球でのインタビューだったら、そういうの触れたかもしれないけどね。
そもそももうパナソニックに久保政権時代の選手ってあんまり残ってないような…

この試合じゃなくて本当によかった(何がとは言わない)

あの近藤君があんなに調子が悪いことがあるのか…とびっくり。それもあるけど、那賀さんの近藤君キラーぶりがえぐかったなぁ。思えばこの試合の打ちっぷりから、打撃賞フラグが立ってたんだな。
あと、ナテルはヤマハバイオレットじゃなくなった途端、強助っ人オーラがすごかったんだけど、気のせいやろか。あんなにいいナテルは多分初めて見たぞ。

よかった、鷺宮がここまで生き残ってくれたおかげで、見ることができた。
それにしても、岡崎コーチは気さくなお人やなぁというか、選手との距離近すぎだろというか。

この試合の敗戦はしょうがないな。三菱重工神戸・高砂が守安君を完全温存して臨んできたんだもの。色々奇跡を起こしてきた彼らでも、百戦錬磨の守安君先発に、ピッチャーが心もとない状態だときつかったな。
…と言って終わりたかったところだけど、実はそんな心もとない投手陣がよく頑張ってくれたんだよな。5回の2失点だけに抑えてくれて。そもそも5回の失点も、始まりは……宮川君がドームの魔物に襲われて、ノーアウト三塁の状態になってしまったことがきっかけとか、認めたくない…
仮にあそこでドームの魔物が現れなかったとしても、散発2安打で二塁も踏めてないんじゃ勝てるわけがないよね、ということを前面に出したい。
それにしても宮川君…黄金装備なのに吹きました。これ鷺宮仕様のカラーリングにしてるんだよね?GOLDも着こなす宮川君さすがです。

今年のセガサミーは、1回戦のvsNTT西日本(今年弱体化が著しい)、2回戦のvsJR四国(ラッキーカード)と、トーナメントに恵まれているだけなのではないかと思っていました。で、このJR東海戦で本来の実力を試されることになる、と思っていたのですが、想像以上に本来の実力を発揮していました。
2アウトから、ピッチャー自身のエラーとデッドボールという自滅がきっかけとはいえ、宮川君のタイムリーと喜多君・本間君の2本塁打で粉砕という、実にセガサミーらしい豪快な攻撃っぷり。ここ最近のドームでのセガサミーはショボかった気がするので、ついに本領発揮というか、これが見たかったというか。そりゃあ応援団も序盤から輝彦するよね。
あと個人的には、3番手で登板した川本君が気になりました。前の試合でトヨタを抑えたそうで…トヨタはよく研究している相手だからというのもあっただろうけど、セガサミーも全然打ててなかったのよね。
フォーム的に、以前チームに在籍していた菅野君を何となく思い出しましたが、これからちょっとチェックしていきたい投手だと思いました。

JR東日本を倒しました。それだけで十分です。
「お前が今日ドームで戦った1戦は、明安がドームで戦いたかった1戦だ」

三菱重工神戸・高砂は準決勝まで1失点しかしていなかったという。
ついにボロが出た…という表現をすると大袈裟すぎるんだけど、そのボロが致命的だったんだよなぁ。守安君も、藤井君も。藤井君なんか、3年ぐらい前に似た状況で投げた経験があるはずなんだけど(そういやその時の相手も大阪ガスだったか)、そんな選手でも、あの決勝の空気には飲み込まれるんだなぁと思いました。準決勝のセガサミー戦での怒涛の輝彦は凌いだのに。
大阪ガスは確かにすごい。優勝したのも嬉しい。
しかし、三菱重工神戸・高砂がいつもの感じに戻ってしまったような気がして、経験の差かな、と思いました。
人は一度辛く・悲しく・悔しい思いをした時、さらに強くなれる。それを、今年の大阪ガスと、佐竹という投手が教えてくれた(後者が何を言っているかわからん、という人は第84回大会・第85回大会・第87回大会を見よう)
三菱重工神戸・高砂はまだ強くなれる。そして近いうちに同じ舞台に戻ってくるだろう。私はそれを確信しています。