ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

実業団スポーツの運営って大変よね

今日の朝ぐらいにYahooニュースでアクセス数1位になってたから読んだ。

これは陸上部の話だけど、同じようなことは野球部とか、その他の実業団の競技にも言えることなんじゃないかな。

 陸上の実業団チームは、ビジネスモデルとして成立しているとは言い難い。たとえば、プロ野球Jリーグなどのプロは「広告料」「入場料」「物販収入」「放映料」が収益の4本柱になっている。広告料はユニフォームやシリーズの“”冠料”など、入場料はホームゲームのチケット代、物販収入は関連グッズなどの売り上げ、放映料はプロ野球ならテレビ局、Jリーグは、リーグから「DAZN」のそれがまとめて入るのだ。陸上の実業団チームの場合、プロでもないため上記の収益がほとんどない。


 基本的には所属企業が選手やスタッフの給料、活動費を捻出しているが、そのリターンは「企業のPR、イメージアップ」でしかない。選手14名、スタッフ4名のチームでは、18名分の給料だけでなく、合宿遠征費、治療費なども必要で、年間で億単位の“お金”が運営費としてかかる。


 好景気のバブルの時代なら、それらは「広告宣伝費」としてペイできるのだろうが、現在は、実質の広告宣伝の費用対効果の低いものへの出費は、経営トップも、そもそも株主が許してくれない。厳しい言い方をすると、一般社員が稼いだお金で、競技をやらせてもらっているというチームが大半なのだ。

社会人野球でも、これが維持できないチームは大体休部・廃部してると思う。
遠征費にしても、かなり削ってるよね。大会の開催地域やそこのホテルの立地具合にもよるけど、一般IT土方の私が泊まるようなランクのビジネスホテルに滞在して、大会に参加しているチームもある(遠征組の皆様は、どこどこのチームと同じホテルだったギャー!ってなりますよね。。。)
業務を免除されているとはいっても、すごく恵まれた環境で生きているとは言い難いチームもあると思います。
業務を免除されているというだけでも十分恵まれているとかそういうアレは言ってはいけない


でもニューイヤー駅伝箱根駅伝を比較するのは、なんか違うと思うな。
野球だって、都市対抗・日本選手権と、全日本野球選手権大会・神宮大会って、全然違うじゃないですか。もっと言えば甲子園とも全然違う。
あとね、箱根駅伝がやけに人気なのは、テレビとかマスコミの猛烈な推しがあるのも一つの要因なんじゃないかな。あのぐらいバンバンニュースにされれば、どんな大会も実業団スポーツも注目度が高くなってくると思うし、ミーハーが群がってくると思う


そもそも、駅伝の成り立ちってのを考えると、駅伝というのは本当に選手にとって有益な大会なのか?ってのもあるよね。世界大会に駅伝という競技はない、だから駅伝ってやる意味あんの?みたいな意見もどっかで見たし。
私のような一般人は見てて楽しいし、こんなチームや選手がいるんだって知ることができる絶好の機会だけど、駅伝の練習する分を本職の練習に費やせたら…って気持ちはあるんじゃないかな。


じゃあ競技ガチ勢は全員プロになったらいいやん!というわけでもないんだよね。
プロになっても、パトロンみたいなのつかないとキツいし、それだったら実業団の選手としてやってたほうが、環境的に良い可能性がある。
プロ野球選手の存在で感覚マヒしてる気がするけど、プロスポーツ選手として飯を食えてるアスリートはほんの一握りしかいないですし。



今回の陸上の件は言えば、陸上業界全体の衰退というわけではなくて、DeNAとか日清食品とか、そういう方向で陸上部を継続する企業もあるよ、という感じかなぁ。それが悪いことだとは思わぬ。良いことかはもう少し長期的に見てみないとわからん。
駅伝が衰退している!何とかしなきゃ!みたいな点に関しては…うーん、となってしまう。ニューイヤー駅伝は好きなんだけどね。
マチュアスポーツがショー化するのはいいの?って気もするけどね。個人的にはアマチュアスポーツがショーになるのは好かないのだけど。