前回の続き。
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東農大オホーツクは多分初めて見るけど、名前は旧名の頃から知っている。
宮崎産業経営大学は初めて見るし、名前も初めて知った。所属的には、九州地区大学野球連盟の南部だけど、そもそも九州地区大学野球連盟は基本1枠だったのが、6年ほど前から北部と南部に分かれての2枠になったみたい。1枠時代は、西日本工業大や日本文理大が枠に収まることが多かったようだけど(確かにこの辺の大学の名前なら私でもわかる)、それで名前を見る機会がなかったのかな。今はこの2大学は北部枠みたいなので、今回は日本文理大が北部の代表として出場しているわけですね。南部枠のライバル…というか、他に私が知っているのは東海大九州キャンパスぐらいか。これも東海大系列だからピンとくるってだけで、ちゃんと知ってるわけではないからな。ここは全然未開拓の枠だな。
普段の私の性から言うと、ここは宮崎産業経営大学を推したくなるんですが、東農大オホーツクの先発の伊藤君が県立喜多方高校の出身と聞いて、これもうこっちを応援せざるを得ないよね状態になりました。やきうおたくよりも福島県民としての性が勝ちました。
フォームも俺の好きなやつですし!結局やきうおたくの性に負けてるじゃねーかとか(ry
伊藤君は終始危なげないピッチングで宮崎産業経営大学を全く寄せ付けず完封。
球数124球はちょっと多いかなぁ?そんなに時間をかけている印象はなかったんだけど、宮崎産業経営大学の打線は早打ちで簡単にアウトになるようなことはそんなになかったですね。結構球を見ていたのではないかと思うので、そのせいかな。もっとも、伊藤君はコントロールも良いので、四球で自滅するようなタイプではなさそうだったけどね。もっと積極的に行っても良かったのかも。
これは5回裏が終わった時の1シーンだったかな。
この回の伊藤君は先頭バッターの垣内君にフォアボールを与えて、二盗を決められてノーアウト二塁という、多分この試合で一番ピンチの場面だったんですよね。大したことないかもしれないけど、そのぐらい本日の伊藤君は良かったということで…
で、この後は全て打たせて取って無失点に抑えたんですが、多分このイニングだけ、伊藤君はベンチに帰る前に、野手が全員戻ってくるのを待って、こうして迎えていたのでした。伊藤君的には、ここでゼロに抑えられたのが大きいと感じたのかもしれないね。
東農大オホーツクは、打線もコンスタントに点を取って、伊藤君をしっかり援護していました。八番の吉井君が本日のポイントゲッターになってましたね。
大きな当たりはなかったけど、主将が着実に得点していったってのはチームの雰囲気も押し上げてただろうな。今日これだけ打ってるんだからどんどん任せたくなると思うんだけど、それでも第4打席はランナーを置いた状態でバントを決めるシーンもあったりして、献身的な選手だなという印象を持ちました。
宮崎産業経営大学の投手陣は点は取られたけど、コントロールがクソだとか、派手に打ち込まれたとか、そういう感じではなかったような印象なんですよね。援護がなくて終始苦しかったのが辛かったかな。
特に3番手で登板した岩切君は、失点はしたものの6回以降は東農大オホーツク打線をしっかり抑えてましたからね。ランナーを出してもゲッツーでちゃんと処理して、できる子という印象です。
リーグの成績的に岩切君がエース格なんでないかと思いますが、まだ3年生か。まだ見れるチャンスありますね。秋と来年も待ってます。
いくらアマチュア野球に慣れているとはいえ、多くても基本1日3試合なので、4試合目はさすがに気力が尽きかけておりました…なので8回表の大逆転には、ちょっとテンションがついて行かなかったというか呆然と見ていたというか(爆)
東日本国際大の先発・阿字君(そのまま「あじ」と読む)は、まだ1年生。リーグ戦で1度先発はあったようですが、全体的に登板数やイニングは少なく経験はそんなになさそうに見えたので、こりゃあ大抜擢だなと思ったんですが、3回裏に島崎君にツーベースでの出塁を許し、木越君のタイムリーで先制を許してしまいます。
東日本国際大学は阿字君に早めに見切りをつけて、竹田君に交代。竹田君はリーグ戦の成績的に、リリーフエースっぽい印象。迎えた中西君は空振り三振に仕留めましたが、井上君に2ランを被弾。
良い当たりでしたねぇ。
でも東日本国際大のこの、継投失敗した感の雰囲気は大分まずいなと思いました。その後、東日本国際大学は永井君を登板させたり、大山君を登板させたりと、大山君は5回に登板したのですが、5回にして4番手ピッチャーというマシンガンぶり。あまりこう、マシンガン継投するチームって勝てないイメージなんだよなと、この時は思っていました。
一方の金沢学院大ですが、全日本への出場は10年ぶり。私もこういう全国大会では初めて見たかな。ここの地区で強いというかよく見かけるのは、去年準優勝した福井工業大かなーと思います。
金沢学院大の先発・堀本君はバランスの良い感じのピッチャー。
打者が一巡した辺りからランナーを出しがちになっていましたが、そのゲッツーでしっかり帳消しにできる力もあります。
で、かの8回表ですが、この回は柏木君の代打・長田君にすないぽを与え、直後の小林君に2ランを被弾。突然の出来事だったのと、東京ドームの中段辺りまで飛んでいく大きな当たりにBladeCatcher全く反応できず(爆)ああ、すごいなーとぼんやり見ていました(完全に素人の感想)
ここで堀本君は降板。球数的には7回まで投げ切って89球と調子が良さそうだったので、できるだけ引っ張りたくはなると思う。ただ、前の7回表の投球は1アウトから2者連続フォアボールを与えていて、この間ストライクが1個しか取れなかったので、球数以上の苦しさが堀本君にあったのかもしれないね。その後ゲッツーで凌いだのでアレですが。
そして代わった西居君は、先頭の赤平君にツーベースを打たれ、佐々木君は進塁打、打川君の代打・大野君はフォアボールで一三塁。そして迎えた上崎君の当たりもまぁデカかったね。
あーかなり高めに行ってしまったのね。それにしても4枚目の写真の躍動感すごい(爆)
一応こうして写真は撮れたけど、すごいなーとぼんやり見ていました。もう気力尽き果ててました(爆)というわけで、東日本国際大がこの3ランで大逆転。
小林君の2ランの時点では、まだ金沢学院大が1点リードの状態でしたが、赤平君のツーベースで流れがグッと東日本国際大に傾いた感はあったかもしれないね。主将が打ったり何だりで活躍すると、結構そっち側に流れが行きやすい感はあると思う。前の試合の東農大オホーツクもそういう感じだったんじゃないかな。
さらに東日本国際大学は、佐藤君が凡退で2アウトになったものの、須貝君フォアボール、途中出場の青木君ヒットで一二塁となり、打者一巡。ここですないぽで出場した長田君に打順が回ってきましたが、長田君はすないぽで負傷して、代走の大里君が出ていました。こうして代走で出た選手ってさ、まさか打者一巡して自分に打順が回ってくるなんて思いもしないよね……打順が近づいてくるともしや、ってなるのかもしれないけどさ。で、大里君はツーベースを放ち、これでランナーが一人生還してダメ押し点をあげます。
実は大里君は、パンフの選手名鑑には名前が載っていなくて、もともとは出場登録されていなかった選手のようです。大会直前になって、選手の入れ替えがあって登録されたみたいで、登録変更の別紙にはちゃんと名前が載っています。4年生の選手だけど、こういう場合は成績が載ってないから、普段のリーグ戦でどんな感じで出場してるのかとかわかんないんだよなー…ともかく、この一打で何らかの爪痕は残せたんじゃないかと。色々な偶然が重なったおかげで、このような会心の1シーンを捉えることもできました。
あと東日本国際大は、大里君もそうだけど、青木君のヒットも良かったなぁと、個人的には思います。
リンクしているJUBF公式のスコアには、併殺を打った選手のことは記録されないんですね。金沢学院大が3つ併殺を取ったという形で記録されてるけど、このうち2つが青木君が打ってしまった併殺打になります。しかも青木君は4回裏に永井君が登板する折に、一緒に交代されて試合に出た選手でして、今日回ってきた打席が全部ゲッツーだったという、自動アウトどころではない戦犯候補状態だったんですよね……しかもどちらも、ランナーを2人置いていて結構なチャンスだったし。そんな状態で1本出て、タイムリーに繋がって、ご本人もちょっと安心したんじゃないかなと思いました。
そして投げるほうも、4番手で登場した大山君が無双状態。
私は後で知ったんですが、実は前の試合の静岡大戦で先発して、結構な球数を投げています。まぁ首都基準では99球なら問題ないと思うけど(爆)それを全く感じさせない投球内容でしたね。許したランナーはすないぽの一人だけで、金沢学院大の勢いを完全に止めていました。8回の逆転を呼び込んだ要素の1つでもあったと思います。
投球自体も勿論すごいんだけど、個人的に印象に残っているのは、8回表に青木君がネクストに入ろうとする時(だったと思う)に、大山君が何か声をかけているのが見えたんですよね。こういう場面で選手同士で声をかけるっていうのはよくあることだと思いますが、ピッチャーが声をかけるのか…と思いました。もう役目を終えていたとかならまだしも、大山君は8回以降も続投していたし、青木君が出てきた時点では2アウトだったから、こういう時って大体のピッチャーって次のイニングに向けての準備をするんじゃないかと思うんですが……青木君は大山君と同級生で3年生なのか。出場試合数的に、メイン捕手は今日スタメンの成田君ではなく青木君なのかもしれませんが、それで何か、大山君的にも思うところあったのかもしれないですね。こういうシーンを見てからの、青木君がちゃんと結果を出したシーンを目撃したので、何となく印象に残った次第でありました。
というわけで、投打共に勢いを得た東日本国際大がそのまま勝利。あのマシンガンは勝利への執念が実った継投となったか。
終盤、ホームランで試合が決まったって点では第2試合と同じ感じだけど、逆転というのと、試合の流れが変わっていく要素を多々目撃したせいか、個人的にはかなりインパクトのある試合だったと思います。
あと、こういう試合はもっとコンディションが万全な時にしっかり見たかったと思いました。いやまぁ単純に私の体力不足なんですけども…
それにしても、大山君は終始クールだったな。大学野球の場合、こういう試合で良い展開になると感情を結構表に出したり、ガッツポーズをする選手が多い気がするのですが、9回を抑えて勝利しても、リアクションはこれだけ。
ここまでクールな選手は結構珍しいと思います。
こういう選手こそ、破顔したところが見たくなりますよね!ということでしばらく追ったところ、試合終了の挨拶をしてようやくオフモードに切り替わったようで、やっと年頃な表情が見れました。
この試合は大分東日本国際大に魅せられたけど、金沢学院大も惜しかったなー。8回のアレがあるまでは、金沢学院大は行けると思いましたもの。
金沢学院大もまた、秋や来年にも見たいチームですやね。