ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

9/23 第50回日本選手権大会関東予選 日産自動車vs茨城トヨペット【公式戦】

俺の知ってる日本選手権最終予選と違う


スタメンはこちら。

<先攻・日産自動車
1(右)田中
2(左)朝岡
3(指)宮川
4(一)石飛
5(三)小柴
6(右)宮原
7(二)角田
8(中)石毛
9(捕)川副
(投)砂川
<後攻・茨城トヨペット
1(遊)牧
2(右)比留間
3(指)高嵜聖
4(一)酒巻
5(三)宮里
6(二)伊藤
7(中)武藤
8(左)松本
9(捕)大松
(投)鈴木重

  • 試合前

三塁側の日産スタンドには実に多くのファンが詰めかけていました。1階席は最終的に9割ぐらい埋まってたんじゃないかな?2階席にも多少人が座っていました。確かに、今年中に日産の試合を見れるチャンスはもうここぐらいしかないと思うけど、日産のファン熱すぎるだろ…
さらに2階席には、沢山の応援の横断幕が飾られます。

選手個人の横断幕だけでなく、首脳陣やスタッフを応援している内容の横断幕もありました。

もっと名前をデカく記載してもいいのよ。
あ、そうそう。実は横断幕によっては、よくよく見るとその選手と同じ部署と思われる方々の寄せ書きが書かれているみたいです。遠くから見て目立つようなものではなく、カメラで最大限ズームして気づける感じですが、いいですね。
こういう横断幕って、大抵「キャッチフレーズみたいないい感じの一言+選手の名前」って感じのデザインで作成されると思うのですが、フレーズには横断幕を作った職場の方々の色々な思いが込められているんだと思うんですよ。
でもね、俺比嘉君の横断幕に書いてあった「めんそ~れ~」だけはどうしても納得がいかないんです(爆)なんかもっと他にあったんちゃうんかと思わずにはいられない(爆)
一方、茨城トヨペット側のスタンドですが、こちらもそこそこ埋まっていました。それに加え、どこからともなくトランペットやドラムの音が聞こえる……どうやら、ブラバンを連れてきたようです。金管楽器をお持ちの方々と、ドラムセットがあったのを確認しました。日産にはブラバンはいなかったですが、どうやら応援団はいたらしく、コールをリードしたりしていました。応援旗もありました。さらに、試合前後には両チームによるエール交換が行われました。
いや、ちょっと待ってくれ。これ日本選手権の予選だぜ?次の試合の日通と日立は、んなもん来てなかったぜ?昔から来てなかったけど。休日だからか、普段に比べて人は多めだったけど……都市対抗関連でもないのに等々力のスタンドがこんなに埋まるなんて。都市対抗予選での日産戦の客入りを見て、もしかしたらとは思っていたけど…
だからなのか、普段社会人野球の試合がある時は「STAFF ONLY」みたいな出入り口から入るのですが、今回は首都の試合の時みたいにコンコースの門がちゃんと開いており、そこから入場しました。社会人野球の試合であそこが開いてるの初めて見ました。人の入りもそうだけど、あそこ開けとかないと楽器の搬入大変だよね……「STAFF ONLY」の出入り口めっちゃ狭いし…

  • では試合です

日産の先発は砂川君。共栄大のご出身だけど、私は縁がなくて見れていませんでした。

ちなみにファーストネームは羅杏と書いて「らいあん」と読むので覚えましょう。横断幕にはちゃんと「Ryan」とルビが書かれていました。
その立ち上がり、先頭の牧君は凡打に打ち取りましたが、比留間君にソロムランを打たれ、先制を許してしまいます。

やはり比留間君は熱男。
2回表の守備につく時、茨城トヨペットスタンドから比留間コールがあったのですが、比留間君は帽子を問って一礼して応えていました。ああいう光景を見るの、好きなんだよなぁ。全国の応援団はそのイニング活躍した選手をもっと讃えてくれ。
その後、高嵜君にヒットを許しますが、酒巻君をゲッツーに打ち取り、最少失点で切り抜けます。
一方、茨城トヨペットの先発・鈴木君も、先頭の田中君にヒットを出の出塁を許しますが、朝岡君を即ゲッツーに仕留め、宮川君を凡打で抑えて、三凡の立ち上がり。
ソロムランの先制点を貰った直後の2回表、この回先頭の石飛君にヒットでの出塁を許してしまいます。小柴君は内野フライ、そして宮原君に打順が回ってきますが、初球をスイングし、自打球になります。これが足に当たったようですが、歩くどころか、当たったほうの足をつけて立つのも厳しい状態のようで、控え選手におんぶされ、ベンチに帰ると、それからほとんど間を置かずして、宮原君に代打・梅澤君が起用されます。で、梅澤君は1ストライクのカウントからの打席となりましたが、ライトへのヒットを放ち、チャンスを広げます。宮原君の仇を即取ったのイケメンすぎた。仇(自打球)だけど(爆)

ランナー一三塁の場面となって、ここで回ってきた角田君の打球は、セカンド正面のゴロ。二塁手は本塁へ送球。かなりギリギリなタイミングでしたが、判定はセーフ。日産が同点に追い付きます。記録はフィルダースチョイス
さらに石毛君にはすないぽで満塁。川副君の打席ではなかなかにダイナミックに投球が跳ねる暴投がありまして、日産が労せず勝ち越します。尚もランナー二三塁でしたが、後続が続かず、日産の勝ち越しは1点のみとなりました。
さらに3回表、この回は先頭の朝岡君がツーベースで出塁すると、宮川君の進塁打で1アウト三塁。石飛君は空振り三振に倒れ……と思いきや、球が逸れる。石飛君は一塁にダッシュ。この間に三塁ランナーはホームインし、石飛君も一塁に到達。というわけで、振り逃げで日産が3点目をゲット。いや、点が入れば何でもいいと思うけどさ、それにしても茨城トヨペットの失点の仕方がイケてなさすぎる。


この後は両先発とも立ち直り、投手戦となりました、茨城トヨペットは無四球(すないぽ1個)、日産も四死球合わせて2個でしたので、4回以降はかなり緊張感のある試合になったんじゃないかな。両先発とも6回を投げ切って降板したけど、後を受けた投手もよかったです。
日産の2番手・安藤君は知っているので言うまでもなく(青い安藤君もなかなか良いわね)、


茨城トヨペットの二番手・エーアン君も良くて印象に残ったなぁ。


8回はノーアウト一二塁というピンチもあったけど、落ち着いてピッチャーゴロとゲッツーに仕留められたのは非常に良かった。
ヒットの本数も、4回以降互いに1本ずつしか打てていませんでしたが、実は外野に飛んだ良い当たりも少なくありませんでした。しかし今日は両チームとも守り、特に外野守備が非常によく、外野手全員が最低1個はファインプレーをしていたのではないかと思うレベル。点は動かなかったけど、個人的にはファインプレーを見て「おー!!」となるのが好きなので、結構満足した試合でした。
というわけで、中盤以降は両チームが堅い守りを見せ、得点が動かず。
3‐1で日産が逃げ切り勝利しました。




日産は勝ったとはいえ、これでええんかという気持ちは、ちょっとある。まぁ、今の日産は勝てばよかろうかな。
茨城トヨペットは、バッテリーミスで負けてしまったようなもんなので、かなり勿体ない。バッテリーを除く7人の野手の動きが非常に良かったので、ホント勿体ないという言葉以外出ないなぁ。

<本日の投手リレー>
日産自動車:砂川(6回)‐安藤(3回)
茨城トヨペット:鈴木重(6回)‐エーアン(3回)


  • 応援について

茨城トヨペットの応援はアレなんだな、持ち歌をいっぱい持ってて、2~3ターンぐらい演奏したら、同じ曲は2度とやらないレベルで色々な曲を演奏していく感じなんだな。2回やったのは『銀河鉄道999』だけかな。ジャンルも様々、本当に色んな曲を演奏してるって感じです。
でも、ブラバンの演奏があるのは良いんだけど、全然声が出てなかったなぁ。
対する日産は、先に書いた通りブラバンはいなかったけど、しっかり声を出して応援していました。応援団がリードしていたのもあったと思うし、都市対抗予選に行っていた人なら、こういう感じで声出せばいいんだなって把握済みだろうし。
あの観客のうち、どのぐらいの人数が以前から日産野球部の試合を見ていたのかがわからないけど、何というか日産のスタンドは全体的に「声を出し慣れている」感じがするな。でもそれが非常にいいんだよな。対岸で聞いていると「おお、向こうのスタンドは結構声が出てる」って、やっぱりプレッシャーを感じるもの。
茨城トヨペットも日産に負けず劣らず集客力があるし、熱いファンも多いと思うので、声を出すってところを重点的に強化すれば、より良い応援団(スタンド)になると思うんですよ。
何より、茨城トヨペットの持ち歌の一つには『星空のディスタンス』があるのですから、これを声出しで生かさない手はないですよ(個人的趣味)