ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

4/19 第60回JABA長野大会 明治安田生命vsトヨタ自動車【公式戦】

赤い色のやべーやつ。
スタメンはこちら。

<先攻・明治安田生命
1(中)宮川
2(三)新城
3(遊)木田
4(一)大野
5(指)道端
6(右)泉澤
7(左)井村
8(捕)尾嶋
9(二)吉田大
(投)三宮
<後攻・トヨタ自動車
1(中)辰巳
2(二)北村
3(左)多木
4(三)樺澤
5(一)沓掛
6(右)水野
7(遊)河原
8(指)瀧野
9(捕)細山田
(投)川尻

2回裏、トヨタは沓掛君のツーベースで出塁した後、右京さんのタイムリーツーベースで早速1点を先制しました。

右京さんはともかく、沓掛君はヤバいね。四国大会で物凄い調子が良かったみたいだけど、その勢いそのまま長野に来ましたって感じ。スイングそのものもヤバいけど、ちゃんと捉えてるのがすごいわ(もしかしたら相手が三宮君だから、というのもあるかもしれないが)
んで、トヨタの先発・川尻さんは今日もキレッキレ。打てる気配が全くありません。

いくら最近成長著しい明安でも、これはちょっと無理だな。私はそう思っていました。
しかし4回表、1アウトから新城君がライトの頭を越える長打で出塁して、一気に三塁まで到達。続く木田君は空振り三振に仕留めたものの、大野君にはストレートのフォアボール。続く道端君がセンターへの当たりを放ち、これがタイムリーとなって明安が同点に追いつきます。

さらに一二塁の場面で、泉澤君の当たりは超ボテボテのゴロ。しかしバウンドがおかしかったのが送球エラーを誘い、この間に二塁ランナーの大野君が生還し、明安が逆転します。
とはいうものの、取られたらすぐ取り返すのがトヨタだし、すぐ取られちゃうのが明安です。4回裏、この回先頭のたっきーがフォアボールで出塁すると、四番の樺澤君がまさかのバント。

ランナー二塁となったところで、沓掛君はきっちり応え、タイムリーを放って同点に追いつきました。


沓掛君のスイングは写真で改めて見てもすごいな。ボールをシバく、って感じ。
樺澤君は決して悪いバッターではないはずだが、それでもあえてバントさせる辺りに最近の沓掛君の調子の良さがうかがえますな。というか、シナリオに描いたかのように打線を繋げられるトヨタ打線がすごいんだよなぁ。
などと感心していた5回表、この回先頭の尾嶋君がすないぽをゲット。吉田大成君が送りバントを決めて、宮川君に打席が回ってきました。この宮川君、何かやってくれそうな気がする。と思っていたら、センターオーバーの大きな当たりを放ち、1点を勝ち越し、打った宮川君は三塁まで進みます。

辰巳さんの守備位置は前めだったけどそれでも三塁を陥れられるとは。

ああ、とてもよく写真映えするよ宮川君。
ここで川尻さんは降板し、諏訪君に交代。うーん…川尻さんはそんなに悪いとは思わなかった。逆に、川尻さんを打ち込めた明安がすごいと思う。
諏訪君に代わってくれたのはラッキーだったのかも。尚も1アウトランナー三塁の場面で、新城君の当たりは浅めのレフトフライ。宮川君は足早いけど、ちょっと厳しいかな…と思ったけど、このチャンスを逃すまいとタッチアップを敢行。

これが間に合ったようで、明安が大きな追加点をゲット。その後、木田君・大野君のヒットで続いて、一二塁のチャンスがあったのですが、ここで登板した嘉陽君のことは打てなかった。残念。にしてもどうしよう…昔ボロクソにやられたトヨタに勝てちゃうかもしれない…!
とか言うのは甘かったのですが。明安は三宮君を降板させて、古田さんにスイッチ。慎重に行ったみたいですね。しかし、先頭の瀧野君にソロムランを打たれてしまい、早速1点返されちゃいました。やばい。

さらに細山田にヒットを打たれたり、北村君にもヒットを打たれたりで一三塁のピンチ。何故…何故ここでその古田さんが出てしまうんだ…
この場面で大久保君に交代しましたが、なんていうか、今更そんなことをしても無駄感が正直ありまして、やはりというかなんというか、たっきーにタイムリーを打たれて同点に追いつかれてしまいました。
生還した細山田さんはこの顔である。

尚も一二塁の場面で、続く樺澤君は何とか打ち取りましたが、沓掛君に打席が回ってきてしまいました。やばい、絶対にやばい。そんな沓掛君の当たりはレフト前へと抜けていきました。これはもう、勝ち越されたな…というわけで、私は勝ち越しの瞬間の沓掛君の姿を収めるべく、カメラを沓掛君に向けていました。
ところが、ここでレフトの井村君が好返球をした模様で、二塁ランナーの北村君がホームタッチアウトになってしました。なんと…こんなに攻守に頑張る明安、すごい…!どうしちゃったんだ?いや、こういう面白い試合展開になるとは思ってなくて、非常に嬉しいんだけど、驚き。
この勢いを持つ明安なら、本当に行けるかもしれない。そう思ってたところに、やっぱりあの人が立ち塞がるのでした。

出たよ鬼畜眼鏡(爆)
この佐竹とかいう選手、早速登板するとあっさり三凡にして帰っていきました。そんなに本気出さないでよ…
しかし8回表、そんな佐竹さんから道端君がヒットを放ち、代走で手錢君を起用。

泉澤君はちょっと粘ってフォアボールをゲットし、1アウト一二塁のチャンスでバッターは井村君。ところが、井村君は空振り三振の挙句、エンドランがかかっていたようで、三塁に向かっていた手錢君が刺されてゲッツーになりました。あのさー、このチーム相手にエンドランで一気に2点取っちゃえとか、欲張りすぎですよね。大体エンドランが失敗するたと仮定しても、いくら二塁ランナーが足の速い手錢君だからって、このバッテリーから易々と三盗を決められるわけがないでしょうが…
なんかこのプレーでトヨタに流れが行った気がした8回裏、先頭バッターの北村君が出塁、たっきーがバントを決めて、早速得点する流れを生み出すトヨタ。ここで回ってきた樺澤君がタイムリスリーベースを放ち、トヨタが勝ち越します。

やっぱり、四番はやるときゃやるよね。ちなみに樺澤君は、殊勲ものの当たりを打っても叫んだりガッツポーズしたりしない。クール。

続く沓掛君は敬遠気味のフォアボール、水野君は浅い外野フライに仕留めて、タッチアップを阻止(っていうか、慎重に行ったんだろうな)続く右京さんの当たりは内野安打となり、この間に樺澤君が生還してもう1点。さらに瀧野君もヒットで続いて満塁のピンチとなりましたが、細山田のことは凡退に抑えられました。
うーん…大久保君は7回の時点で2四球出したりして、ちょっと怪しい雰囲気はあったんですよね。他にこういう場面を任せられるほどの信頼を得ているピッチャーがいないから、大久保君を引っ張るしかなかったんだろうけどさ。
でもまだ勝機はありました。9回表、先頭の尾嶋君がフォアボールで出塁。この時の佐竹さんのリアクションからして、決めに行った球がストライク取ってもらえなかったのかな、という感じでした。吉田大成君はさくっと見逃し三振しちゃいましたが、宮川君はヒットで繋いで一二塁。まだだ、まだいける…!
と思ったのも束の間、新城君・木田君ともに凡退して試合終了。なんかなー、9回ってトヨタバッテリーに遊ばれた感がちょっとあったよね(負け惜しみ)
というわけで、6‐4でトヨタ自動車が勝利しました。

明安が負けたのは悔しいけど、野球の試合としては非常に面白い試合でした。これは今年のベスト3に入るな。

<本日の投手リレー>
明治安田生命:三宮(4回)‐古田(1/3回)‐大久保(2回・2/3)‐玉熊(1回)
トヨタ自動車:川尻(4回・1/3)‐諏訪(1/3回)‐嘉陽(1回・1/3)‐佐竹(3回)

  • よろこび

上ではさらっと書いちゃいましたが、やっと手錢君が試合に出てるところを見られたよ。
でもさ、6‐4でランナー一人出たところで代走に出ても、それって同点のランナーでもなければ勝ち越しのランナーでもないよね。何故そこで代走使ったし、使うんならあと1人2人後のランナーじゃね?とか何とか考えたりしましたが、いやもうそんなことは別にいいや。手錢君が試合に出てるところを見られたことが、ただ嬉しい。それだけ。それだけで、長野まで来た甲斐があったというもの。

  • 日々のたゆまぬ努力

翌日は明安の試合がなかったので、善光寺とか色々ぷらぷら歩き回って、長野を満喫していました。
そこで温泉に行こうと思いつきまして、バスで向かっていたんですよね。
そしたら、前方から赤い身なりの集団が走ってくるんですよ。あれはトヨタ自動車野球部ですね間違いない、と思いました。
んで、すれ違いざまに確認したら、本当にTOYOTAって書いてあるウェアを着ている方々だったので、逆にびっくりしました。走る選手の後をいつものトヨタバスが走っていましたし。ちなみに、走っていたのは外野手勢だったのかな?全員の顔はわからなかったけど、水野君っぽいシルエットの人がいた気がするので。
にしても、ああいう選手がトレーニングしている光景を目の当たりにすると圧倒されますね。ブログでホテルまで走って帰りました、みたいな記述があって、頑張ってるなーと思ったりしてたけど、実際に見ると、ただただ圧倒されます。だって普通車移動するようなところを走って帰るとか、絶対無理ですもん。考えただけで吐きそう(長距離走苦手勢)
でもこういうトレーニングの積み重ねがあの強さなんだと思うと納得ですね。そりゃあこのチームは強くて然るべきだと思うし、この努力が結果として現れてほしいと思う。
私はこういう野球選手のトレーニングのシーンを見るのは初めてで、キャンプなんかも実際に見に行ったこともないんですが、野球選手ってすごいんだな、と実感したしだいでした。