ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

10/3 首都大学野球1部秋季リーグ戦・第2週 東海大学vs日本体育大学【リモート観戦】

きっと皆、この試合を観たかったんだと思う。私もこの試合が、首都を知らない人にも自信を持って見せられるカードだと思ってる。
でも、もし現地だったら、この試合を観ずに帰ったと思う。だって試合開始が17時12分だったんだもん…
本当に、観戦環境を提供してくださる首都大学野球連盟の中の人には頭が上がりません。
だって皆、有料でしかも牛久開催ですってなったら絶対この試合観に行かないでしょ…?私も躊躇うもん。


スタメンはこちら。

<先攻・東海大学
1(中)東海林
2(三)串畑
3(遊)成瀬
4(一)児玉
5(左)城戸
6(左)竹内
7(指)新免
8(捕)亀田
9(二)小松
(投)高杉
<後攻・日本体育大学
1(遊)松浦
2(中)中妻
3(右)矢澤
4(指)猪原
5(一)三野原
6(三)小儀
7(捕)小口
8(二)高垣
9(左)本間
(投)森博

日体大の先発は皆様お待ちかねの森君です。
球速い!でもなんかボール多いね!っていうのはいつもの感じだと思います。球数がちょっと多めなのが気になったけど、それは立ち上がりだけの話であって、回を重ねていくごとに良くなっていく感じ。そもそも、球数ぐらいしか芳しくない点はなくて、ストレートも非常にいいコースにズバッと、それもまぐれではなくちゃんとコントロールして決められるし、変化球も…立ち上がりの精度はイマイチかなーって感じだったけど、これも回を重ねるごとに良くなっていったかな。何日か前の記事で、どっかのスカウトが森君のことを「変化球を使いこなせててすごい」みたいな感じで評価していて、昨年までのイメージしかなかった私は「誰と間違えてるんだ」と思いましたが、この日の投球を観て納得しました。確かにちょっと、速球でゴリ押し系から成長した感じというか。
一方、東海大の先発・高杉君。うーん、森君の後に見たせいか、霞んで見えたな。変なランナーを出したりしてたのもあったけど。
その高杉君は2回を投げて降板。アクシデント系でなさそうだけども…その後を受けたのは安里君でしたが、1イニングに2四球とイマイチ。
安里君は1イニングだけ投げて降板。3番手には宮路君が登場。早速三凡に抑えて、流れを引き寄せられるかなーと思ったのですが、5回裏、先頭の高垣君の打球を遊撃手がファンブルして、出塁を許してしまいます。
ちょっと話は逸れますが、第1試合から第3試合を通して、エラーが多すぎると思うのです。第1試合で3つ、第2試合で4つ、この第3試合でも最終的に4つ(5つかも)のエラーがありまして、特にショート界隈が非常に多い。エラーにならなかったけど、人によってはエラー扱いするよねってプレーもあったし。カメラの視点から見てても途中でバウンドが変わっちゃったってことが少なくなくて、帝京大vs武蔵大のレポに書いた通り、グラウンドの影響があるから、どこのチームの誰が下手とかいう次元の問題ではないと思うんだけど…それにしてもね。牛久って1回しか観に来たことないから、普段はどうかって言えないのが惜しい。
で、話を戻して。続く本間君はバントで、キャッチャーが捕球して一塁へ送球。しかしこの送球がちょっと逸れて、一塁はセーフ。この間に高垣君は三塁まで陥れて、ノーアウト一三塁。このプレーは、先に書いたグラウンド云々は全く関係ないと思うよ。
ここで回ってきた松浦君がタイムリーを放ち、日体大が1点を先制。続く中妻君はバントを試みますが、非常にいいバントだったのですが、宮路君の好フィールディングのほうが勝り、三塁への親類は阻止。1アウト一二塁で、矢澤君が左中間へのツーベースを放ち、これが2点タイムリーとなって、日体大が追加点をあげます。
この後激しいバスボール?がありまして、矢澤君は一気に二塁から本塁を陥れようとしましたが、これは東海大が本塁を死守したため、アウトに。でも結構際どい判定だったと思うから、暴走ではなく、矢澤君の狙いが良かったんだと思います。それに自分の足に自信がなかったら、本塁まで陥れようなんて思えないよなぁ。隙があれば取りに行くのは良いことだと思います。


ここまで書いてきたけど、攻守共に東海大の良いところが全然なくてびっくりするね。首都の中でも東海大は、日体大との試合は苦戦することはままあるけど、こんなに一方的なのはあんまり記憶にないなぁ。
最初のチャンスは5回表。この回先頭の小玉君が遊撃手のエラーで出塁。うん、アレの影響だ。
さらに盗塁も決めますが、城戸君・竹内君はどちらも三振。
続く新免君の打席は、ファーストゴロ。ベースカバーに入るピッチャーに送球したつもりが、全然ベースに関係ない方向に投げてしまい大暴投に。多分、カバーに入った森君の姿が見えたから、反射的に投げたんだと思うけど、その森君はまだカバーに行く途中で、全然一塁に近くない場所にいたというね…
幸い、この暴投を小口君が素早くフォロー。この間に二塁ランナーの小玉君が一気に本塁を陥れようとしていましたが、森君がカバーに入り、クロスプレーの末アウトに。この時交錯したらしく、小玉君は担架で運ばれて交代。小玉君も心配ではありますが、交錯したはずの森君が無事で、その後も普通に投げていたのが謎でございます。こういうプレーって、ピッチャーがやるのが一番危ないと思うんだけど…
んで、そんなことがあったり、先制の3点を取られたりした後の6回表、先頭バッターの亀田君がヒットで出塁して、バントとか進塁打で2アウト三塁となり、串畑君はフォアボール、成瀬君はボテボテのピッチャーゴロに打ち取った、と思いましたが、やっぱりバウンドが途中で変わっちゃってうまく補給できず。この間に三塁ランナーが生還して、東海大は1点を返しました。
相手のミスをちゃんと自分たちのものにするのは東海大らしいとはいえ……こんなしょぼい感じだったかなぁ、と。結局森君は7回まで投げて降板したけど、森君のことを攻略できてたのは串畑君だけだったんじゃないかろうか。串畑君だけ2安打して、全打席出塁して、盗塁も決めてたし。ちょっとチョンボかましていたが、あれは見なかったことにしよう……動画見れば、私がどのシーンのことを言いたいか一発でわかると思う(爆)


日体大は7回裏に代打の関谷君のタイムリーで1点を追加したらしいですが、この辺で中継が一時的に途切れたので、詳しいことはよくわかんない。
で、追加点をあげた直後の8回表、日体大は森君に代わって吉高君が登板。すると、この時を待っていましたと言わんばかりに、東海大の打線が覚醒。1アウトから小松君がスリーベースで出塁し、続く東海林君(こちらの場合は「しょうじ」読み)も右中間を豪快に割るスリーベースを放って、これがタイムリーとなって、東海大が再度詰め寄ります。が、本日対森君の相性が良かった串畑君を始め、後続が続かず、反撃はこれにて終了。東海大的には、最後に小郷君が登板して好投を見せたので…まぁ、ちょっとは(観客向け的な意味で)盛り上がりがあったのではないかと。


というわけで、4‐2で日本体育大学が勝利しました。

<本日の投手リレー>
東海大学:高杉(2回)‐安里(1回)‐宮路(2回)‐松山(2回)‐小郷(1回)
日本体育大学:森博(7回)‐吉高(2回)

  • ちなみに、この試合の視聴者数は

最大で2200人ぐらいを超えたのは見ました。やっぱり皆、敷居をまたぐのに悩んでいるだけで、首都に興味があるのかなぁ。
でもね、私は改めて、この記事の冒頭に書いた言葉を投げかけたいと思うよ。
勿論、だからと言って現地観戦を強要するつもりはないし、しない人を見下すとか、そういうアレもない。ただ、紙媒体の情報もなく、ネットの情報もいまひとつだと感じた頃、興味のある試合の情報を仕入れるために各地を飛び回っていたのは何だったんだろうって、ちょっと考えてしまったのです。
当然、リモートで、カメラ越しで全てが事足りるわけではなく、「ああ、これ現地で見聞きしたいなぁ。自分の目と耳でちゃんと感じたいなぁ」と思うことは沢山ありましたけれども。
そういう感覚がなくならない限り、現地に焦がれ続けるんだろうな。
逆にそういう感覚がなくなったら、BladeCatcherという存在は要らなくなると思う。