ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

1.26 大日本プロレス・最侠タッグリーグ2022決勝トーナメント in 後楽園ホール

息抜きに来ました。
社畜の息抜きなので、ゆるい内容です。ご承知おきください。
で、このレポですが、本記事では流血や鋭利なものが少々出てきますので、ご容赦の上、記事をご覧いただきますよう、お願いいたします。
……いや、いつも見ている試合に比べれば少々だし、はっきり言って今回の試合の感じは大したことないと私は思っていますので、今回の記事ではデスマッチの写真も普通に載せます。いやなんかもうめんどくさくてさ(爆)

  • 第1試合:オープニングタッグマッチ・15分1本勝負 神谷英慶、〇橋本大地(7分7秒 STF橋本和樹、●永尾颯樹


あっ、普段そのようなペイントをされるのですね。かっこいいので何でもいいです(雑)
第1試合とあって、あまり高度な技を使わず、ゆっくり会場を温めるような感じの内容だったかな。
フィニッシュは大地のSTFだったんだけど、STFに移行する直前と、永尾がタップして離してすぐ、プロレスLOVEポーズを見せていました。普段そういうことする選手なんだろうか。
Wikipediaによると、このSTFは「蝶野に伝授され」た技とのことで……彼も何か、昨今の出来事について思うところがあるのかもしれないね。

  • 第2試合:6人タッグマッチ・20分1本勝負 ●関札皓太、梶トマト、チチャリート・翔暉(12分21秒 フロッグスプラッシュ→片エビ固め)阿部史典、エンデル・カラ、〇星野良

全員ジュニアの選手なんだけど、ジュニアらしい、スピードと多彩な動きに溢れた試合でよかったですね。
こちらのエンデル・カラという選手はスウェーデンのご出身の選手。

プロレスラーにしては随分スマートな見た目だけど、その分スピードと技術に全振りしているようなスタイル。間違いなくこの試合に出ている6人の中では一番速い。もうスウェーデンに戻ってしまったですが、また日本のどこかで見かけられるといいですね。
阿部史典は今はフリーだけど、BASARAに縁の深い選手か。何だろうな…動きが速いんだけど、他の選手が見せているような速いとはちょっと違うんだ。テクニカルというか…とにかく他のジュニアとは全く異なる個性を持っている。ちょっと1回見ただけではうまく理解しきれなかったというか。何にしても動きが面白かったのでもう1回見たい。シックな外見だからと侮ってはいけない。ヘッドシザースホイップとか普通にできるから。

あと試合内容に全く関係ないけど、ガチの僧侶でもある。

あ、えーと、この写真はですね……いや、チチャリート君がかっこよく撮れたな、って…
ほんで試合は、関札がフロッグスプラッシュで星野を沈めて勝利。滞空時間が長いような気がしたのはフォームが綺麗だから。で、フォームが綺麗なのは身体能力が高いからでしょう、たぶん。

試合後は阿部が関札にベルトへの挑戦を要求。関札は2.12後楽園の試合でタイトル戦をやってやる、そして「チャンピオンとしてジュニアの祭典に出る」と宣言。二人は握手を交わし、リングを去ります。
…と思ったら二人してまたリングに戻って対峙。この時の動きが巻き戻しをしているような感じで、この二人やっぱ身体能力高いんだなと言うのをうかがわせる感じでした。
阿部は「ジュニアの祭典に出る」という言葉に反応したようで、そうはさせんと改めてライバル心をむき出しに。
ちなみに「ジュニアの祭典」っていうのは、これのことです。
sp.njpw.jp
……ちょっと思ったことがあるけど、無粋だから言わないでおこう。
ちなみにこの試合、チケット速攻で売り切れていましたが何なんですかね…そんなに注目されてるのか。変な人らが買い占めてるんじゃないのかなぁ。


…この人が星野勘九郎なんですが、日ハムガチ勢のようです。おっさんとキツネ耳……うーん、割といいね(変態性癖)
で、試合ですが…フィニッシュ名は公式からコピペしてきたもので、この文言だけ見ると意味不明ですが、これは塚本が星野へ有刺鉄線事タックルをかまし、そのままフォールに行って3カウントを奪ったって感じです。前も言ったけど、技じゃない攻撃で3カウント取るのあんま好きじゃないんだよね……フィニッシュの技がプロレスの試合のクライマックスであるべきだと思うから。
デスマッチの割には、なんか全体的にまったりしていたような感じの試合でした。
その中で、普段よく見ているからかもしれないけど、伊東の動きが結構目につきました。よく頑張ってるなぁ、と…


自傷込みのミリオンダラーバスターはもうデスマッチあるあるなんですね、うん。

デスマッチで上の裸を見せるのは気合の表れ。
もっとデスマッチ戦線の上位に食い込んできていいし、もっと評価されるべきだと思うな。

  • 第4試合 蛍光灯タッグデスマッチ・30分1本勝負 アブドーラ・小林、●若松大樹(11分44秒 リバースUクラッシュwith蛍光灯→片エビ固め)〇竹田誠志、石川勇希

若松の、ガチのデスマッチの試合を初めて見ます。普通のプロレスの試合は何試合か見ているけど、そちらの印象が強いから、なんか緊張しちゃいますね。これはもうデスマッチと銘打たれているので、流血は当然というのは理解していますが(以前のチチャリート君のハードコアマッチはそういう心の準備が全くできていなかったので激しく動揺した)、しかも相手は竹田だし大丈夫ですかね…

竹田はいつもの感じ。

若松はデスマッチだとロングパンツ仕様になるのかな。普段は黄色のショートタイツだからね。
で開始早々、石川・竹田組は蛍光灯が並ぶロープへ若松を振る。

デスマッチを見慣れた身としては大したことない画だけど、でもこれ食らってるの、若松なんだよな…
その後は場外戦で、アブ小と竹田、若松と石川でそれぞれやり合う。

ああ若松、そうやって人の額に蛍光灯を躊躇なく当てられるレスラーになってしまったのね……いいぞもっとやれ(デスマッチ脳)なんかな、普段頭のおかしいおじ様たちがデスマッチしてるのばっかり見てるから、こんなまだあどけなさが残る子がデスマッチしてるのって、謎の背徳感あってワクワクするぞ…
一方、アブ小は竹田のハサミ攻撃のカウンターでローププレイを披露(言い方)

その後、石川を捉えるアブ小・若松組。
まずはアブ小がお手本を見せます。

それに対し若松は、蛍光灯2本を使ってヘッドバットを披露。


ちゃんとできましたね、いいですね(現地で見た時はそんなでもなかったと思うけど、何故か写真だとショボい画になってしまっているな…)
こんな感じのやり取りを重ねつつ、だんだんアブ小は同じようにやるだけでは許してくれなくなり、

蛍光灯の本数を増やして、ちゃんと割って見せる若松。そしてそれに付き合う石川。デスマッチの道は斯くも険しい(雑な〆)
その後、ようやっと石川は竹田と交代。

その竹田に若松が挑む……おっ、それだけの蛍光灯を持って挑みますか。いいですね。

顔面に食らわせるのもいいですね。


次の準備をしつつ。

さらに蛍光灯攻撃。

しかし竹田もやられっぱなしなわけがなく、若松が準備したところに振って攻撃。

さらに蛍光灯をトッピングして、スワントーンの準備。

ここでアブ小が救出に入る。

このカットの仕方、蛍光灯をかなり雑に投げてるように見えるんだけど、ある意味「わかっている」デスマッチファイターだから感あった。
ほんでコーナー上での攻防。ここで若松がアシストに入る。


俺ごと投げろ………いや待って、ちょっと待ってね。
参考情報(手元のプロレス選手名鑑より):竹田=85kg、アブ小=165kg
これはねぇ、いくら若松が20代前半の若者とはいえ絶対体のどっかいわしますよ大丈夫ですか、と心配で見ていましたが…


よく投げ切ったよ……最後手を放してたから投げっぱなしみたいになってたけど、それでもようやっとる。
尚もアブ小と若松の連携が炸裂。


あ、そうそう。アブ小はこの体型だけど、結構動けるんですよ。シャイニングウィザードも見せてたし。
さらにバカチンガーエルボーとサンセットフリップで畳みかける。

これ我ながら結構いい写真だなぁと…
このタッグ息が合いすぎますね。いいですね。ホントこのタッグの試合を見れたのはこの日の収穫ですわ。
さらに竹田に蛍光灯を持たせてもう一発サンセットフリップを仕掛ける若松。しかしこれは竹田が回避。

そして反撃。竹田がよく見せる感じの手だなぁ。

加えて若松の右腕に蛍光灯+パイプ椅子を置いて、これをパイプ椅子でぶん殴って割る。

これ痛いやつやでぇ…いやここまでやってきたやつ全部痛いと思うんだけどさ。
そしてありったけの蛍光灯を共に、若松をリバースUクラッシュで葬る。

思ったより蛍光灯割れなかったなーと思ったけど、先っぽのほうに落としたからか。で、竹田が3カウントを取って勝利。
この後、竹田はまだまだやれるぞとばかりに、フィニッシュの技で割れなかった蛍光灯へハードバンプを取り、平然と立ち上がってリングを去りました。うーん、キ〇ガイだな(褒めています)


竹田はいつも通りだったけど(最後のハードバンプから、もしかしたら血を流し足りなかったかも)、若松はよく生きて帰ってきたなと思いました。見る前はちょっと心配だったけど、この試合を通して「あ、これなら全然デスマッチやれそうですね」という安心感を持ちました。いや安心していいのかわかんないですが(爆)ちょっと今まで過保護な感じで見過ぎていたなと思いました。いやしょうがないじゃん、純プロレスでしか見たことなかった選手がデスマッチやりますなんて聞いたら……それでいて自分が普段見ているデスマッチもあるし…
それにしても、若松はアブ小とのコンビネーションがとてもいい。個のデスマッチファイターとしても、アブ小から色々吸収してるんだろうか。年齢的なアレもあるのかもしれないけど、全体的にお師匠さんとお弟子さん感あって、それもあいまって楽しく見れましたね。このタッグだけは、もっと見ていたいと思いました。
そういや、竹田のパートナーだった石川はほぼ空気だったなぁ。写真ではやられ役として随分写っていますが、動きは全然、印象にないです……これまで試合全然見たことなかったから、どういう動きをするのか気になったんだけども……また来いということか。


アルゼンチンバックブリーカーって技としてはメジャーだけど、実はそんなに使い手がいないと思うんですよね。それだけパワーを要求される技だからしょうがないね。
だからWでやると圧巻というか、メジャーのリングでもなかなか見れる光景ではないんじゃないですかねぇ。
で、浜亮太ですが、日本のプロレスラーの中で歴代最重量…だったか。220kgあるらしいです。昔1度見たことある気がするけど、その時はもう少し肉が少なかったと思うのですが……あの体躯の割にそこそこ動けるアブ小と違ってガチの壁ですね。逆水平は聞いていたようですが。そんな浜を岡林は持ち上げたものの、

このまま潰されていました。脳筋にだってできないことはある。
しかし後ほど、関本と力を合わせてブレーンバスターで投げ切るのは成功してましたね。脳筋なら何でもできるってそれ。

……でもそれしか印象に残ってないな……例えば浜に似た感じのレスラーとして、昔曙の試合を見たことがあるけど、曙はガチで強い!としか思えないパフォーマンスぶりだったんだよね。今リングから遠ざかっているのが惜しいレベル。そういうのはなく、ただ見た目通り重い人だなぁと、それだけだったので、特に感動みたいなのはないって感じ。

  • 第6試合:タッグマッチ・30分1本勝負 野村卓矢、●青木優也(14分29秒 腕ひしぎ十字固め)木髙イサミ、〇宮本裕向

ヤンキー二丁拳銃が揃って試合に出るところは初めて見るのかな。
試合中全体的にそんな感じでしたが、合体技が云々とかコンビネーションがどうこうというより「何も言わなくてもお互いわかっている」感があってよかったですね。仲良しではなく、熟練の技が噛み合っているという感じ。

で、野村と青木。キャリア的にはまだ若い二人。
そういや12.24で、野村の名前をどこかで見たことがあると言ったけど、こないだ東スポの記事を読んでやっと思い出しました。
www.tokyo-sports.co.jp
こんな感じで現在全日本でも活躍しています。
そんなカードですので、この試合は若いタッグのチャレンジマッチ、という印象を持ちました。
若いのは元気だし勢いがあるけど、ヤンキー二丁拳銃のお二人はテクニックが違うんよな。フィニッシュは宮本の腕十字だけど、この前に宮本が青木のラリアットを捕まえて脇固めに持ち込むという流れがありまして、ここの技術が本当に鮮やかだった。




連写をGIFにするのは躊躇われたので、切り取ったコマ写真をうpしてますが…この一瞬の流れなぁ、本当に美しかったから動きで見せたいんだけどなぁ。
宮本はムーンサルトとかハンドスプリングみたいな動きとか結構見せてて、身体能力が高い技の印象が強いけど、ああいう渋い動きもできるのもまた魅力ですな。
若いの二人は頑張ったけど、ヤンキー二丁拳銃の引き出しが多すぎるというのを知らしめたような試合だったと思います。この二人はアジアタッグを取る程度に強いけど、これに加えてさらにデスマッチファイターとしても素晴らしい選手だからね。名タッグは色々あれど、様々な試合に対応できてかつ実績を残せるタッグチームはそうそういないんじゃないか。
試合後、野村が2人に向かっていっていましたが…

調べたところによると、野村もアジアタッグのベルトを持ったことがあるみたい(103・105代王者)
で、今野村が持ってるベルトは世界タッグ王座、アジアタッグとはまた別の全日本のタッグのベルトかな。世界タッグは、ヤンキー二丁拳銃は獲ったことはないみたいよ。ほんで今ってヤンキー二丁拳銃は全日本に定期参戦してなかった気がするけど(自信無し)思うところはあるだろうね、きっと。

メインの試合に対しこんな感想ですまなんだが、「うーん」って感じ。
私は第1試合から全力で見てしまって、気の抜きどころを見失った結果メインを見る集中力を途中で失うというのは割とあるのですが(爆)この試合の率直な感想は「この団体の、このリングの、この日じゃなくても見れた試合だな」でした。いたって普通のプロレスだったので、あんまり印象に残らなかったんです。一応、最侠タッグリーグのブロックの代表を決めるという位置づけの試合ではあったのだけど、なんかあんまり……「ああ、これが今の大日本のメインなんだ」と考えると、インパクト弱いなーと思いました。個性的なレスラーや試合が好きな身としては、ただ一生懸命若い選手が奮闘するだけの試合では物足りないんだ、仕方ないんだ。

  • 総評

他団体と比べるのはアレなんだろうけど「大日本のデスマッチって今こんななの…?」という失望は正直ありました。たまたま今日の試合がそうだっただけなのかもしれないし、過激に過激を積み重ねていくのもどうかと思うけど、第5試合は確かに面白かったけど、ほぼ竹田ワールドだったし、若松は奮闘していたけど、でも他団体の選手だし。
この日についてはタッグリーグ戦中だったこともあり、純プロレス…というかストロングを推したかったのもあるかもしれないけど、前も書いたけど「この団体の、このリングの、この日じゃなくても見れた試合だな」というのが多く、おかわりしたいと思える要素があまりなかったです。プロレスの団体や試合なんてごまんとあるわけでさ、「この団体じゃないとこういう試合は観れないだろうなぁ」ってユニークさが大事だと思うんですよね、私は。そういう意味では、デスマッチって非常にユニークな要素なのやもしれん。
だもんで、もしや私はデスマッチでないと満足できないのでは?と思いましたが、デスマッチの無い2AWの試合とか、大日本の試合というかアレだけど12.24の試合だって結構楽しく見れたし、団体の感じが合わないわけではないと思うんだが…
あと、平日だからというのもあるかもしれませんが、後楽園ホールで客入り271人だったそうですが、これ大丈夫なんですかね……現地民としてはスカスカやんという印象でした。まぁインディーってこんなもんでしょ、って感じなのかもしれませんが……5月に後楽園ホールダイヤモンドホール名古屋)でダブルヘッダーするとか言ってたけど……うーんこの。
まぁ、プロレスを色々見ていて、全部が全部アタリ試合ばかりじゃない日だってありますよ、好みの問題もあるし。ただ、「そうなるかもしれない」と思いつつ次回もチケットを買おうと思うかどうかは、また別の話だけど。