ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

11.16 プロレスリングFREEDOMS『Go for it FREEDOMS!2022』in後楽園ホール

もはや2か月ぐらい前の試合のレポになろうとしていますが、頑張って思い出して書いています(爆)
で、いつものことですが、本記事では流血や鋭利なものが多数出てきますので、ご容赦の上、記事をご覧いただきますよう、お願いいたします。

香取は肋骨を骨折してしばらくお休みしていました。なので最近行われた、KFCのジュニアヘビーのトーナメントにも出れませんでした。
というわけで非常にやる気に満ちていたのですが、やる気ありすぎて気がはやっていたといいますか……試合前に先に出るという主張が激しすぎて「落ち着け」とミノルに制止されてました。

ダムズで見るミノルはダメなおじさん風な素振りが多いから、こんなちゃんとした先輩風にしてるの、なんか新鮮だ(爆)
というわけで先発はミノルでしたが、すぐに香取に交代。その後はほぼ香取に「やられさせてあげていた」ような感じ。
試合権がない時も結構挑発的に相手に仕掛けていましたね。張り手したり、GENさんにバックドロップを放ったりして。相手の必殺技を放ってみせるというのは、そういうことだね。
その意気にベテランタッグも応えてくれたというか…試合開始して2分ぐらいしか経ってなかったと思うんだけど、高岩が試合の割と序盤からラリアットをしてきたのは意外だったな。そういう香取の気を買ってくれたんだろう、デスバレー2発も食らわせてあげてたからね。これは、一発目のデスバレーで香取が即立ち上がったからなんよな。そこからラリアットともう一発デスバレーと、(ダムズの高岩にしては)徹底的に潰してあげていたように思いました。

試合後に香取のマイク……所属選手じゃない上に第1試合からマイクさせてあげるって、立場的には結構いいですね。香取は昔から頑張っていたから、それもあるのだろうけど。
ちょっと興奮気味だったみたいで何言ってるかあんまりわからなかったけど、要は
・高岩とGENさんがジュニアヘビーのトーナメントに出なかったのが不服
・自分がベルトを獲ったら二人とタイトル戦をやりたい
・あと拳剛とも(セコンドにいたみたいです)
…というような話だったと思います。まぁ最近第1試合でまったりしている二人をもうちょっと前線に引っ張りたいというのは、わからなくもないかな。
ダムズのジュニアの試合は面白いよ。ただ、面白いと、強いというのは、ちょっと意味が違うよ。

  • 第2試合:ダムズジュニア6人タッグマッチ 〇ドラゴン・リブレ、井坂レオ、レッカ(7分23秒 公認ヨシタニック)青木魔太郎、バラモンシュウ、バラモンケイ●

この試合、最初は青木魔太郎、伊東優作、バラモンケイwithバラモンシュウという3人組でしたが、当日に伊東が流行り病でお休みになってしまったため、何故かwith扱いだったバラモンシュウも参戦。そういやジュニアヘビーのトーナメントの時も何故かwith扱いで参戦しなかったんだけど、人の枠の問題何でだろうな?
お休みの伊東のことを魔太郎君がタオルを掲げてアピール。同じ団体の所属だもんね。

例えば葛西は「狂猿」の二つ名を持ちますが、伊東の異名は「狂蛸」です。……えっと、タコって音読みだと何て読むの……ショウ…?じゃあキョウショウになるのか…(ぼそぼそ
この試合は、いわばトーナメントで敗退した人たちによる6人タッグだったわけですが、敗退済みというレッテルを吹っ飛ばす、ジュニアらしいスピーディーな良い試合でした。私魔太郎君気に入ってるので、そっちの3人に注目して見ていましたが、バラモン兄弟ってああいうスタイルだから忘れがちですが、あの人らホントに、普通にプロレス上手いんやなと……上手いからこういうスタイルなんだろうけども。
で、意図してやっているようにはあまり見えなかったんだけど、魔太郎君とちゃんと連携できてるんだよなぁ。意外と噛み合う…のか?



いつものムーヴに混じってもしっくりくる。
そういう意味では、相手の3人はその辺がまだちょっと未熟なのかなぁと思ったりしました。
そういや最近リブレはヨシタニックでフィニッシュしているようだが……ヨシタニックの生みの親の戦績からするに、相当説得力のある技なんよな、あれ。
試合後、最初に書いた6人によるタッグマッチだったこともあって、フォールを取られたケイが「俺がトーナメント最下位なのか!?」と嘆くも、即「いや、最下位は今日欠場した伊東優作だー!!」と開き直る。
試合を終えても尚、今日出るはずだったた選手の名前を出してアピールしてあげるとは……なんだバラモンのくせに良い奴じゃないか、と思ってしまいました。

  • 第3試合:マンモス佐々木復帰戦ハードコア8人タッグマッチ マンモス佐々木佐々木貴、〇杉浦透、平田智也(12分13秒 スウィフトドライバ→片エビ固め)ビオレント・ジャック、佐久田俊行、ドブネズミ・フッキー、最上九●

そうそう、この大会はマンモスの復帰戦でもありました。

頸椎を痛めて長らくお休みだったとのこと。頸椎はね、しょうがないね。しかしダムズって怪我人に優しいというか……以前の葛西もそうだったけど、変に無理せずちゃんと休ませてあげるのが素晴らしいな。デスマッチとか見てるけど、あらゆるジャンルにおいてガチの負傷を目の当たりにするのは本当にショックなので、ファンとしてもありがたい。
で、随分長いことお休みしていたのではないかとマンモスですが、貴方本当に怪我してたんですか?ってぐらい元気でしたよ。とりあえずこの写真たち見てくださいよ。







元気すぎるでしょこのおじさん(歓喜
途中、最上がマンモスの逆水平を食らってさ、こういう時に「効いてねーよ」と強がるのがよくあるムーブなのですが、まだ2発しか食らってないのにガチで痛がってましたからね。

会場の誰もが「効いてるやんけ!」とツッコんでいたでしょう。誰とは言いませんがTwitterでタッグ組んでた人からもツッコまれてたからしょうがないね。
試合は杉浦が決めましたが、マンモス暴れ倒しててめちゃめちゃ目立ってましたねー。マンモスの試合は流血は少ないけど、見てて楽しい。やっぱプロレスって豪快さも大事な要素なんやな、と。
そんで試合後は杉浦とマンモスで握手。

かつてタッグを組んで、1年以上ベルトを守り続けた仲だからね。おっと思いましたねぇ。その杉浦は、今や別なパートナーと組んでのベルトを保持していますが…

  • 第4試合:KING of FREEDOM WORLD JUNIOR HEAVY WEIGHT CHAMPIONSHIP 初代王者決定戦 〇神威(16分26秒 イオマンテ→片エビ固め)政岡純●

11.9新木場でジュニアヘビーの選手たちによるトーナメントが行われまして、決勝戦がこの試合。この試合で勝った方が、KFCジュニアヘビー級の初代王者となり、ベルトをゲットできます。
…まぁ、そうだよなと結果を見て思いましたが。
pw-freedoms.co.jp
この面々から神威兄貴がフォールを取られることはまぁ、ないなと思っていました。
ほんで決勝のこの試合も、神威兄貴の引き出しの多さ・巧さが勝因な試合だと思いましたが、それも含めて全部「予想通り」だったので、それ以上の感想を持てなかった。うーんやっぱ神威兄貴は巧いね、終わり、以上。って感じ。


余談ですが、少し前にこんな記事を見たんですが、
www.nikkansports.com

「今の選手は、自分がやったぞ!と言うだけ。要するに(自分だけ)見せるということ。アナウンサーも『どうぞ、拍手を下さい、お願いします』なんて言うんだけど…嫌いでね。拍手なんか、みんなが勝手にするもんで、お願いするもんじゃない。昔は1万人も2万人も、手のひらに載っけてやると言っていた。いきがっていたのかも知れないけれど、見たくないなら見るな!というくらいの力関係があった」

これ読んで、ああそうだよな、と思いました。
拍手なんて、選手に求められてするもんじゃない。我々は選手のテンションを上げてあげるために金を払っているのではない。そういうのを好む人もいるだろうけど、少なくとも私は違う。
選手がすごいパフォーマンスを見せた時、自ずと発生するのが拍手だと思っています。だから拍手が起こらないパフォーマンスって、観客が拍手を忘れるほど試合に見入っているか、そうする価値もない試合だと思われてるってことだと思っています。
それと、選手が観客を意識してるなって感じがするのも、あまり好かない点かな。
選手にはリング上の、目の前の相手との戦い、つまり自分の世界に没頭していてほしくてさ。メタフィクショナルな動きが嫌いなわけじゃないけど。それに我々は第三者として見守り、見入り、魅了され、「すげー!」って本能的に、感情的に叫ぶように拍手を送る。それが私が思うに、の興行の理想の姿だと思うのです。

  • 第5試合:FREEDOMS対GCW日米対抗戦〜Hell inside and outside hell〜 四面楚歌デスマッチ 〇葛西純、正岡大介(15分55秒 クロスアーム式スティミュレイション →片エビ固め)山下りな●、X

プロレスでXと聞くとワクワクするのは性ですね。他のジャンルで正体不明の何者かをXと表現するのは、プロレスで染みついた癖ですね。
ほんでこの試合は、りなちゃんがGCWから、この試合のためにGCWから相方を連れてきたとのこと。その正体は―――。

…え、アレックス・コロンじゃん!え、そんな簡単に日本に来ていい感じなの!?
というわけで、Xはアレックス・コロンでした。ゴリゴリのデスマッチするにはうってつけの相方ですな。
が、試合は全体的にりなちゃんのほうが出番が多かったような。連携はバッチリだし、

このようなエグめのアイテムもありましたが、この後のメインのような試合を期待していたせいか、GCW勢は流血度が少ないのだな、と思う。まぁ本国での試合と思われる写真とか動画を見ると、GCWのデスマッチは決して甘いわけではなく結構血を流しているようなので、外国で下手に大怪我すると色々面倒だから抑え気味なのかな、と思いつつ…
ちなみにこの後、コロンはダムズの大会に一月ほど帯同したようで、ただの今回限りのゲスト出演ではなかった模様。九州遠征まで帯同したみたいだからな。これは日本満喫してますね…

  • 第6試合:KING of FREEDOM WORLD CHAMPIONSHIP Deathmatch for Life ~ Reckless War 蛍光灯+ガラス+αデスマッチ 〇ドリュー・パーカー(18分20秒 スワントーンボムwith蛍光灯→体固め)竹田誠志


えーとこの、何ていうの、この…ガーデニングで壁的な感じで使うやつ……ググったらラティスというらしいですが、これ固定できないみたいで、絶妙なバランスをもって立たせていたんですが、この写真を撮った後ぐらいに崩壊しました。まぁデスマッチとして使えればヨシ。
で、この試合ですが、凄まじかった。とにかく凄まじかった。この画像に写っている蛍光灯の9割はドリューが受けただろう。こんなんとかこんなんとかこんなんとか。
そして先程の画像の蛍光灯ラティスは、このように使われました。
脚立を置いて、そこからの攻撃を画策するドリュー。しかし脚立を設置した場所はちょうど蛍光灯ラティスの真ん前。ここで竹田はその脚立を傾けドリューは蛍光灯ラティスに倒れ込む。蛍光灯の山…という表現でいいかアレですが、ドリューが蛍光灯の山に倒れ込み、蛍光灯が砕け散っていく様は圧巻でした。この光景ホント凄くてね、竹田は頭が違うんだよ、という仕草をしていたけど、いい意味で裏をかかれたというか。ここ拍手沸いてましたねぇ!
勿論、竹田お得意のハサミもあります。あ、よく見たら今回はダブルでしたね。
それとガラスボード。1枚目は竹田が受けていました。ガラスが飛び散るのは本当に美しい。ガラスボードデスマッチだと、如何に綺麗に撮れるか、実は一生懸命集中しています。
で、2枚目はドリューが受けたんですが、これは断崖に立たせた脚立上での攻防の末竹田がドリューをガラスボードへ落としたというもの。見ての通り(見づらいけど)リング下にガラスボードがセットされていて、私の位置からはガラスの飛び散り様はあまり見えませんでした。これはいつものことですが……少なくとも今回のこの攻撃については、ドリューの背中を見て非常にダメージが大きい攻撃だったのだなと悟りました。この写真、私が2022年に見たデスマッチの中でトップクラスのエグさを持つシーンだと思いましたので、見る時注意してください……これだけの傷を負い、血を流しても尚、彼らは生きているのですよ。
ってな感じで、竹田が攻め倒す場面が多かったですが、途中竹田の蛍光灯with膝蹴りを、ドリューが蛍光灯を割られつつも脚を掴み、そこから反撃。スタイルズクラッシュ(横から見るとどういう技かわかりやすいわね)に、最後は必殺のスワントーンで、竹田から3カウントを奪いました。


個人的に、第1試合から全力で見るタイプなので、途中で好みの試合に当たると、セミとかメインの印象が薄くなってしまうんですよね。その日のセミやメインのレポが手抜きだと思われたら、その手前の試合にBladeCatcherが食われたのだと思ってください…
で、今回はもうメインがバッチリ印象に残りました。凄まじい、竹田の世界だった。
常に「デスマッチは、受け切った者こそ勝者」と思っているけど、ホントそれでした。竹田の繰り広げる世界は勿論すごいが、それを受け切ったドリューもまたすごい。これはKFC王者ですわ。