ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

10/21 首都大学野球1部秋季リーグ・第8週 城西大学vs東海大学

ふるえるな 瞳こらせよ 復活の時


スタメンはこちら。

<先攻・城西大学
1(遊)松川
2(中)片平
3(右)恋田
4(三)坂口
5(指)瀬良
6(捕)小林結
7(左)鈴木壮
8(二)小池充
9(一)中澤
(投)中川
<後攻・東海大学
1(中)金城
2(二)森
3(遊)大塚
4(右)東海林
5(一)石川
6(三)大松
7(左)鵜沼
8(指)赤﨑
9(捕)白川
(投)岩本真

東海大のスタメンを見た瞬間「最終試験」という言葉がよぎったのですが、何でですかねぇ(すっとぼけ)
というわけで、東海大の先発は岩本君。今日バッテリーを組むキャッチャーは、最近よく見る柳君や臼井君ではなく、白川君。このチョイスは、白川君が「4年生だから」だろうか。
っていうか白川君ずっと名前見なかったけどいつぶりだい?と思って自分のレポを見返したら、ほぼ1年ぶりだった……
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公式ガイドブック情報によると、一応今年の春のリーグ戦にも出場した記録はあるようだけど……お、覚えていない……見てない試合か、途中出場だろうか。
でも打数的に、スタメンで出場したのは、って視点で見ると、やっぱりこの日以来じゃないかという気がする。


では試合です。
岩本君の立ち上がりですが、片平君にヒットを許したものの、それ以外は特に問題ないかなーと思いました。4回表に2つの三振を奪ってから、坂口君ヒット・瀬良君フォアボール・小林君すないぽで一気に満塁になった時は、おやおや?と思いましたが、鈴木君を空振り三振に仕留めたのでヨシ。
岩本君は調子の悪い期間は長かったけど、この間めっちゃ球速が下がったとか、そういうわけではなかったんだよな。コントロールは、うーんと思うところはあるけど……数字や記録上で見る限りあまり大きな変化はないように見えるのだけど、なんか昨年の春のようにできなくなっちゃった、ってのが個人的な印象です。
なので、これまでの試合と比べて何が良くなりました、というのを明示することは、私にはできません。ただこの日のピッチングを見て「あー良かった頃の岩本君ってこんなだったような気がする」という印象はありました。大分かつての姿を取り戻したんじゃないかな。数字とかデータで…こう、というのは出せないけど…

一方、城西大の先発・中川君ですが、立ち上がりは先頭の金城君にヒットを許し、森君は進塁打、大塚君は空振り三振に仕留めますが、東海林君にヒットを打たれ、これで金城君が生還。東海大に先制を許します。

続いて2回裏。この回先頭の大松君がフォアボールで出塁すると、鵜沼君もエラーで出塁、さらに赤﨑君フォアボールでノーアウト満塁。ここで迎えた白川君がヒットを放ち、ランナーが一人生還して、東海大が追加点をゲット。
尚も満塁で金城君を迎えますが、ここはゲッツーに仕留めます。この間にランナーが一人還りますが、城西大的には致し方なしの失点でしょう。個人的には、金城君はこういうところでシブい仕事をするイメージなので、ゲッツーはちょっと意外だな、と思いました。あんまりゲッツー打つイメージもないんだよなぁ。
ここまでは、ノーアウト満塁を2失点で凌げたし、ということで多少許容範囲だったと思います、多少は。
しかし3回裏、この回先頭の大塚君がフォアボールで出塁すると、東海林君ツーベースで、ランナー二三塁。続く石川君が右中間を大きく割るスリーベースを放ち、ランナー二人とも生還。

…似たような構図の写真を最近撮ったような気がします……石川君はミスタースリーベースなのか。
ここで中川君は降板。常世田君に代わります。さすがに毎度先頭ランナーを出す+ノーアウトでランナー複数溜めるの連続はアカンすね。
この回の常世田君はフォアボールを1つ出すも、これ以上の失点は許さず。
が、5回裏。この回先頭の東海林君をフォアボールで出塁させると、石川君ヒット、大松君はバントで1アウトランナー二三塁。ここで鵜沼君にヒットを許し、これで三塁ランナーが生還。東海大が6点目をゲットします。


…いや、何だろうね、正直気持ちはわからんでもないんだ。5回終わった時点で6点差ついて、しかもこちらは1点も取れずって状況で、それでも諦めずに後半戦頑張りましょうって、なかなかしんどいと思います。あとこの試合でもし負けたら明日もあるし、勝ち点さえ取れればいいんだから明日勝てばよかろうだし、それも踏まえると尚更。
なんとなくこの試合、城西大側の覇気が、試合が進めば進むほど失われていたような気がしまして。打つ方は4回表のチャンス以降な………あ、5回表にも1アウト一三塁のチャンスがあったけど、やっぱり得点できなかったし、投手陣も8回裏に大松君の2点タイムリーツーベースと鵜沼君のタイムリーでダメ押しの3点を取られたし。


などと城西大側の視点でも色々思うところが出てくる試合でしたが、個人的にはやっぱり、岩本君の復活ピッチングが一番印象的だっただろうか。
後半戦はフォアボールのランナーしか許さなかったし、投げた球数は8回で125球とちょい多めで、岩本君ならもっとできるはずって思うところもあるけど、十二分に良かったんじゃないかしら。岩本君が1年以上、全盛期からかけ離れた姿で苦しんでいたのを考えると、この日のピッチングは感慨深いものがありました。


写真にしたら非常に見えにくいシーンになってしまいましたが、イニングが終わってベンチ内で森君が岩本君に声を掛けに行っていたところが良かったです。一応撮ったけどあまりにもわかりにくくてボツにしたけど、この時岩本君の表情が穏やかだったのも良かったです。
次に岩本君を見るのは、おそらく数か月以上先の話になると思いますが、この日の調子を維持できていますね、なんてことが書ければいいな。
というわけで、9‐0で東海大学が圧勝しました。

<本日の投手リレー>
城西大学:中川(2回・0/2)‐常世田(3回・1/3)‐谷口(2/3回)‐長琉(2回)
東海大学:岩本真(8回)‐後藤(1/3回)‐和久井(2/3回)


  • 本日2番目に印象に残ったこと

東海大学は2番手として後藤君が登板しました。
後藤君は名前に覚えがあるぞ。昨年の秋ぐらいに見ています。
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あともう1試合見ているんだけど、正直いい感じに抑えているような印象はないですね…
しかし今日はワンポイント的な登板とはいえ、四番の坂口君をしっかり抑えての降板でした。
そして後藤君が降板する時、東海大スタンドから大きな声で「いいぞ、いいぞ、丈海」コールが送られていました。後藤君の下の名前って丈海っていうのですが……そう、後藤君は4年生の選手です。つまりそういうことだな。
後藤君の後は和久井君が受け、残り2アウトを取りました。和久井君も4年生の選手なんだよね。
それとこの9回の城西大の攻撃、3人のバッターを相手にしましたが4球で終わりました。城西大のバッターは、坂口君の代打に羽石君(4年)・瀬良君の代打に池永君(4年生)あとキャッチャーで途中出場している秋山君(3年生)という面々でした。
スコアだけ見るとただの三凡ですが、色々と思うところがあるイニングだったのではないかと思います。次の日……第3戦あるけど…(爆)野球における1打席・1イニング・1試合ってあっという間なのだな、と。
ちなみに翌日の第3戦のスコアを見たところ、第3戦の最後のバッターは代打で登場した池永君になっていました。普段あまり試合に出ていない選手でしたが、これまでのレポで名前を出したことあっただろうか。ってことで一応書いておくと、池永君は、今年の城西大野球部の主将なんですよね。

  • 結局第3戦は

米田君が圧巻の投球で城西大を完封して第1戦の汚名を返上し勝ち点ゲットしたという感じの試合だったようでした。
第1戦・第2戦と見てずっと思っていたけど、特にこの東海大戦、恋田君が全く打てていなかったんだよね。恋田君が一番顕著だったような気がしましたが、やはり城西大打線自体がなかなか破壊力あるので、かなり研究されていたんじゃないだろうか。特に恋田君はマークが厳しかったのでは。この試合城西大に覇気がなかった、みたいな風に書きましたが、やる気とか精神的な問題ではなくて、東海大が城西大が本領を発揮できぬような作戦を敷いた結果なのかもしれません。
ここのところの世代では、突出した能力を発揮している選手はいないように見受けられますが、それでもこのリーグ戦での戦い方というか、相手選手の攻略の仕方みたいなのは、東海大のほうがノウハウというか、そういうのが上手なんだなと思いました。

  • だからリーグ戦の最終結果は

こうなりました。

まぁその面々が結局上位に来るよな、という感じになりました。東海大はなんやかんやで順位を上げてきていたのか。なんか東海大って、いつもリーグの終盤になると急に強くなるような。まぁおかげで下位争いは割と楽しく見ていますけども(畜生)
単純な野球の実力は当然ながら、それとあわせて「リーグ戦を戦い抜く力」が要求されるのだな、というのを改めて感じます。何ていうのかな、単純なスタミナもそうだし、各チームのマークに対する対応力とか柔軟性とか、そういう感じのやつ。

  • あとチーム成績を見ていたら面白いことが判明したので

キャプチャうpします。実はこういう数字を見ながら色々考えるのが好きです。
これはチーム打撃成績。

これはチーム打撃成績。なんかカーソルに隠れちゃいましたが、キャプチャ取り直すのめんどくさいから言葉で記すけど(爆)明治学院大の本塁打は「2」ね。

あれ、まんま投手成績が順位にはねてるんだね。いくら打ってもピッチャーがイマイチだとダメだってはっきりわかんだね。明治学院大はもはや論外レベルの防御率だが…
で、これを踏まえて個人成績を見たいんだけどさ。


何故城西大は防御率十傑の1位・2位を抱えながらこれなのか。数字のアヤというか何というか、ですなぁ。
野球はチームスポーツというのがよくわかる。いい打者・いい投手を複数抱えていても、それが噛み合わなければ何故か勝てない。何故か。