ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

4/14 第66回JABA岡山大会 三菱自動車倉敷オーシャンズvs日鉄ステンレス【公式戦】

というわけで、日鉄ステンレスの試合は今回が初めての観戦になります。よろしくお願いいたします。
まずはユニフォームチェックだ!


青に白のストライプが入っているデザインですね。
今日は日差しが強すぎて、光の加減がアレで分かりにくいですが、青の感じは「ライオンズ以上、ベイスターズ未満」って感じの青かなぁ。


スタメンはこちら。

<先攻・三菱自動車倉敷オーシャンズ
1(一)岑
2(遊)猪崎
3(二)榎木
4(三)尾堂
5(指)日向
6(左)平井
7(捕)谷川
8(右)沖
9(中)安藝
(投)末野
<後攻・日鉄ステンレス>
1(指)石鳥
2(中)國分
3(左)林
4(一)佐藤一
5(三)横田
6(遊)坂田
7(二)坂本
8(捕)田中
9(右)甲斐
(投)武藤

序盤は割と投手戦。どちらかと言うと日鉄ステンレス側のほうが多めにランナーを出していたかな。
試合が動いたのは4回裏。1アウトから横田君がヒットで出塁すると、坂田君もライト方向へのヒットで続く。この時右翼手ファンブルし、この隙に日鉄ステンレスは一三塁にチャンスを拡大します。
ここで迎えるは、主将の坂本君。ちなみに坂本君は、日体大のご出身です。こちらに進んでいたということは完全に失念していましたが、名前は覚えています。
参考:この辺の時代の選手でした。船山君との二遊間良かったなぁ。
bladecatcher.hatenadiary.jp
で、1球目に坂本君はスクイズの素振りを見せる。見逃しましたが、この状況では全然アリですね。そして私はこれを見て「首都だ…!」と思いました(意味不明)
そして2球目。坂本君はまたもスクイズの構え。今度はバットに当てましたが、

打球は小フライとして打ち上がってしまい、フライアウトになるやつ…!と思いきや、大分前進してきていたピッチャーの後ろのほうに打球が飛び、三塁手と投手の間に落ちるポテンヒットのようになります。この際三塁ランナーが生還し、日鉄ステンレスが先制します。
さらに5回裏には、石鳥君のソロムランで1点を追加し、倉敷オーシャンズを突き放しにかかります。

とはいえ、倉敷オーシャンズの先発・末野君はそんなに悪い感じはしなかったんだよなぁ。先制点はちょっとイレギュラーな点もあったし、ソロムランはしょうがないし、それ以外のイニングはランナーを出してはいたけど、危なっかしさはなかったな。7回に1アウト二三塁のピンチはあったけど、それぐらいかな。ここも無得点に切り抜けられていたし。
なので打線に早く援護してもらいたいところでしたが、日鉄ステンレスの先発・武藤君がなかなか打てなくてですね。


岡山県野球場は球速表示の類がないので、球が速いかとか全くわからんかったのですが(素人なのでカーブ以外は全部速く見えます(爆))、実は4回まで倉敷オーシャンズをノーヒットに抑えていたのでした。その代わり大体毎回フォアボールを出していましたが……私はメルビン・バンチ的なノーヒットノーラン*1を達成するのではないかと考えていました(気が早すぎる)
で、5回表に先頭の平井君にヒットを打たれ、ノーヒットではなくなりましたが、この回は無失点に抑えたものの、徐々に倉敷オーシャンズの打線が武藤君を捉え始めていきました。


そして7回表、この回も先頭の平井君がヒットで出塁すると、谷川君の当たりは進塁打。さらに暴投で1アウト三塁。興君の当たりはファーストゴロで、三塁ランナーは動けず。2アウト三塁と場面が変わり、ここで迎えた安藝君がセンター前に弾き返し、倉敷オーシャンズが1点を返します。
さらに岑(みね)君もヒットで続いて一二塁。猪崎君の当たりはかなり良い感じでしたが、サードライナーに倒れ、倉敷オーシャンズの反撃は1点のみとなります。
武藤君は7回を投げ切って降板。先発のお仕事は十二分に果たしたのではないかと思います。
その後を受けたのは加納君。しかし1アウトから尾堂君にヒットで出塁を許すと、暴投、そして山下君の進塁打で2アウト三塁。ここで迎えたのはまたしても平井君。今日の平井君はおそらく倉敷オーシャンズで最も当たっている超危険人物なので警戒せなアカンで……と思ったら案の定レフトへのヒットを放ち、これで三塁ランナーが生還し、倉敷オーシャンズが同点に追いつきます。


ここで日鉄ステンレスは、加納君から庄田君に交代。谷川君にもヒットを許し一二塁となりますが、沖君への代打・竹井君は凡打に打ち取りまして、何とか同点で踏ん張りました。


試合は9回では決着が着かずタイブレークへ。ここまでの感じでは、終盤に同点に追いついたためか打線が大分活気づき、そして7回を投げ切って降板した末野君の後を受けた岡田君の好投もあいまって、倉敷オーシャンズに良い流れが来ているように見えました。
あ、そういえば岡田君は社会人になって初めて見るんだった。非常に良かったです。


が、10回表裏の攻撃は両チームとも無得点どころかヒット・ランナーの一人も出ず。10回から、日鉄ステンレスは全く場内にコールされませんでしたが森君が登板し、倉敷オーシャンズは、10回の途中で岡田君から長谷川君に交代しました。両チームの投手とも良い内容のピッチングでしたね。
そして11回表、倉敷オーシャンズはまたも無得点でヒットもランナーも出せず。日鉄ステンレスの守りがなかなか堅い。
11回裏の日鉄ステンレスの攻撃では、佐藤君への代打・小畑君が定石のバントを決め、1アウト二三塁。横田君の当たりはファーストゴロ。一塁手は本塁に投げる。いたって普通のプレー。送球は悪くない。しかしここでヘッドスライディングを敢行した、三塁ランナーの國分君が一歩勝ったようで、判定はセーフ。
というわけで、3‐2で日鉄ステンレスがサヨナラ勝ちを収めました。


「あ、そういえばスコアボード撮ってない」って思い出して撮ったので、微妙な状態になってしまった(爆)
にしても、タイブレークでヒットもフォアボールも一切出ないで決着が着くことがあるんだなぁ、と。こういうパターンは人生で初めて見たな。
しかし日鉄ステンレスはなかなか面白いな。東の強豪を追い詰めたりもしたようだし(これは彼らが年に何回か見せるやらかs……おちゃめモードではないかという気がするがまぁ)もっと強くなって、もっと東にも攻め入ってきてほしい。私が観に行きやすくなるから(爆)

<本日の投手リレー>
三菱自動車倉敷オーシャンズ:末野(7回)‐岡田(2回・1/3)‐長谷川(1回)
日鉄ステンレス:武藤(7回)‐可能(2/3回)‐庄田(1回・1/3)‐森(2回)


  • 深い意味はない写真だが


岡山県野球場って、ベンチの裏ら辺に隠し通路的なものがあるようで、ここから次の試合のチームが待機しているのが見えることがあります。
いや、この写真は普通に倉敷オーシャンズのベンチを撮ったつもりでしたが、そういえば複数の三菱自動車勢が1枚の写真に収まることってそうないよな、と思いまして。対戦もそうだし、あまり同じ大会に出場することもないイメージだなぁ。そもそも今や三菱自動車系のチームが少ないという…

  • 見覚えのある名前

この、特徴的すぎる苗字のトレーナーさんを私は知っているぞ。

実はグランドスラムにも名前は載っていまして、私が今気づいたというだけなのですが…
そういえばセカンドキャリアとして、トレーナーになるとか何とか言っていた記事を読んだような……とググったところ、こんなんが引っかかりました。
www.chunichi.co.jp
www.ngu.jp
12/13の記事とやらはネット上には見つからず、紙面のみの内容ではないかと思われます。
で、この「社会人野球」というのが、日鉄ステンレスとなるわけです。
……今回、日鉄ステンレスと、彼の古巣のJR東日本が同じブロックなのは偶然なのだろうか。いや、物凄い偶然だと思う。トレーナーとしての姿を古巣に見せるってのは、正直個人的には想像が及ばないけども、いい顔見せになったんじゃなかろうか。

  • 光の不死鳥

冒頭のユニフォームの写真では非常に見づらいですが、前面をさらに拡大すると、このようなデザインになっています。

すごい昔のWindowsのピラミッド日本製鉄のロゴ、そして「Seagulls」の文字。これは日鉄ステンレスの前のチーム名・光シーガルズに因る感じですかね。チーム名は日鉄ステンレスだけど、公式HPのドメインはめっちゃseagullsだからね(爆)
もっと言うと、このチームの更に前身は新日鐵光の硬式野球部になります。
この辺の歴史の説明はWikipediaに丸投げするとして、かつては新日鐵光もJABA岡山大会に参戦していましたが、平成5年の第27回大会を最後に姿を消してしまいました。これは翌年から休部した影響と、それ以降はしばらくクラブチームとして活動していたからなんだろうな。
というわけで、今大会をもってして日鉄ステンレス…もとい新日鐵光は、昔と少し形は変わったけど、およそ31年ぶりの岡山大会への参加となったわけでした。ちょっとこの辺誰かもう少し詳しく調べて記事にしといてよ(雑なフリ)

*1:こういうことをイメージして言っている→https://2689web.com/2000/DY/DY1.html