ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

11.3 プロレスリング・ノア グローバル・リーグ戦2016in後楽園ホール

グローバル・リーグ戦とは、簡単に言うとヘビー級で一番つおい人を2リーグ制+決勝戦方式で決める大会です。
今日の大会は全部シングル戦です。

  • 試合前

実は最近こんなことがありました。
「プロレスの人気が再燃」みたいなことが一部で言われてるみたいだけど、確かに一時期より多少持ち直してはいるけど、実情は全然まだまだ。実は今日のノアも大入りというほど大入りではない。スカスカというほどスカスカでもないと思うけど。
そういうわけで、偉い人からご挨拶。

内容は無難だったので割愛。
そしてメディア用のアピール。

ちなみに今日はサムライTVで生中継されてたようで、解説が小川さんだった模様。き、聞いてみたい…何喋るんだろう。喋る内容エグそう。

清宮は徐々に技を出すのを許されるようになったっぽい。
今日見たのは、ジャーマンとボストンクラブかな。


ただ、ジャーマン→ボストンクラブって組み立てる技の順番ちょっと違うだろって思ってしまったけど、まだ経験が浅いから仕方ないね。
とはいえ、まだまだヘビー級の壁は高いなぁと感じずにはいられないね。最初組んだ時に、クリーンにロープブレイクせずにヨネに張り手をかました根性は評価する。

飯塚さんがやりたいこと全部やって満足して帰っていった。以上です。

※真人間にはわかりにくいかもしれませんが、とてもご機嫌な飯塚さんです。
所謂「試合には負けたが、プロレスでは勝った」というやつです。飯塚さん意図的に負けてるんだけどさ。

アーチャーの優しみ。

アーチャーが勝つのは目に見えてたけど、谷口は結果はいいから内容をちゃんとしてほしいわまじで。

アレハンドロ・サエスとは、チリからやってきたプロレスラー。今年行われたWWEクルーザー級クラシックにも参加してたらしい。

っていうかそもそも2年前にノアに「エクストラ・ラージ」というリングネームで参戦したことがあるらしい。なるほど、それなりにノアと縁があるレスラーなんだな。
ちなみにチリ在住らしいけど、チリではあんまりプロレスが開催されないので、普段はメキシコやアメリカに行って試合してる…って本人が言ってた。…なんかあれだね、向こうの大陸では飛行機って、日本で言う新幹線みたいな感覚なんだね…
遠目から見て小さいレスラーだなーと思ってしまったけど違いました。彼のスペックは185cm102kgと十分にヘビー級。クルーザー級の時は体重を落としてたみたいだけど。そもそも比較相手がデカすぎなだけでした(スミスは196cm120kg)
あっ、しかもプロフィール調べたらこの二人って、日本の制度で言う同級生なんだね。
なんかこの試合から、会場の空気がすごい変わったなぁ。だって二人ともまずグラウンドが上手なんだもん。グラウンドのやり合いだけでも十分に楽しめる。





そしてサエスはヘビー級ながら、ルチャドールのような体の柔らかさと身のこなしの軽さがある。


日本だとジュニアの選手がよくやるようなムーンサルトとか、

断崖からのシューティングスタープレス(!)とかを簡単に決める。

飯伏がヘビー級になったら、こんな感じになるのかなぁと思った。
パワーで圧倒するスミスに対して劣勢かなーと思うところもあったけど、



こんな舐めプをされたりもしたけど(人差し指のみでフォールしています)、

エスは技の切り返しが上手いねー!パワーボムを切り返して丸め込んで3カウントを奪ったのには、鮮やかで思わず叫んじゃったよ。



そりゃあ歓喜の雄叫びだってするさ。

スミス「あたしって、ほんとバカ」

これを観に来た。このシングルが面白くないわけがない。

まずはボスから入場。あれ?ボスが先に入場するって珍しいね。私初めて見たわ…ってなんか誰かついてきてるんだけど。

そして矢野さんが今日もご機嫌に入場。んでリングイン
通常であれば「○コーナー、大好評発売中ブレイクTシャツ(今日は黒いほうのTシャツを着てたんだが、あれ何だろう)・『読んでも絶対にためにならない本』著者(本が出るまでここではDVDを宣伝してた)、ヤノ・トールー!!」とコールされるのですが。
リングアナ「赤コーナー、大好評発売ch」ってまだコールされてないのにボスが襲撃してきた!ここが矢野さんの一番の見せ場なのに!!

あっ、あっ、ボスがいつも矢野さんが宣伝で持ってきてる本をビリビリに破いてる!!!これはひどい


しかもなんかタイチまで混ざって矢野さんを攻撃してる。お前はくんな!

さらにアキレス腱固めを食らって

ロープブレイクしようとする矢野さんを邪魔するようにロープを引っ張り、ブレイクさせないタイチ。このタイチのヘイトの集めっぷり、ヒールとしてはGJである。西永さんにめっちゃ怒られてたけど。
しかしこの鈴木みのる、猫が尻尾を掴まれると不機嫌になるように、髪を掴むと動きが止まります。

が、物凄い怒ります。のでマッハでボコられて、ゴッチ式を食らいそうになる矢野さん。何とか西永さんに掴まって踏ん張ります。

これは新日のG1クライマックスの放送にて得た情報ですが、G1における矢野さんの平均試合時間は5分程度らしいので、マッハで負けることは十分ありえるわけです。
今日はシングルだから丸藤は助けてくれない。矢野さん大ピンチ!さらにTシャツも脱がせられて、手枷みたいにされたので上手く身動きが取れない状態に。


しかしそこは頭が違う矢野さん、一瞬の隙を突いて邪魔してくるタイチをレフェリーに誤爆させ、手元が不自由なりにボスに急所攻撃(この写真の1秒後ぐらいに放った)

そしてそのまま丸め込んで…勝ったよ、矢野さん。やっぱ矢野さんってスゲーわ。

ちなみに試合時間は6分51秒でした。
試合後、キレたボスはタイチに命じてスタッフ的なお仕事をしてた清宮を連行して消えていきました…ブレないね、ボス。

  • 第6試合:○マサ北宮vs●杉浦貴

3ヶ月ぐらい前に同じシングルマッチを見た。その時は杉浦が勝った。
そんで北宮が杉浦にリベンジした。
以上だ!!
…あ、野球っぽい写真があったので、ちょっと貼っとく。

一言で言うと、勝彦がストームの技を全部受けきって勝った試合…と言うと聞こえがいいけど、実際のところ確かにそうなんだけど、勝彦が攻める場面はあんまりなかった。
なのに何故勝彦は勝てたのか。それはバーティカル・スパイクを一発出したから。
…あのさ、必殺技を持つのは構わないんだけどさ、そんなにダメージ食らってない相手をそれ一発で沈めるっておかしくない?かっこいい名前ついてるけど、ぶっちゃけ単なる垂直落下式ブレーンバスターやんけ。先の試合でゴツゴツぶつかってダメージを与え続け、必殺技でとどめを刺した北宮のような試合をしたならまだしも。
なんか今回のリーグ戦では、勝彦がヘビー級のベルト保持者としての強さが問われる、みたいなこと言われてたけど、こんな試合じゃダメじゃん。相手の技を受けきるだけの耐久力があるのは素晴らしいけど、相手を圧倒するパワーを見せないのは、なんか違うと思う。
…そうだ、なんかバーティカル・スパイクを必殺技にするようになってから、勝彦の試合内容って正直違和感があったんだよな。
ちなみに、勝彦が現在GHCヘビー級のベルトを持っていることについては…私個人的には、ストーリーの流れ上勝彦が取り戻して然るべきだよねと思うけど、別に勝彦自体はめちゃくちゃ強いわけではないと思う。「大事なものを取り戻してくれた正義のヒーロー」なだけであって、「強い王者」ではない。
これは他の団体にも言えることだけど、私は正直若手の台頭とか、20代の王者とかどうでもよくて、本当に強く、本当に賢い人間がベルトを所持すべきだと思うんだよね(そういう意味ではヤノマルフジってめちゃくちゃ妥当だな)
まぁ、ダメなところだと「あー若い子にベルトを持たせて何とか盛り上げたいんだなー」っていうのが透けて見えるので、超興醒めするんだけどね。ノアの場合はいいストーリーの流れで勝彦にベルトが渡ったね。このまま持ち続けることに関してはノーコメントだけど。
ちなみに、同じ20代の王者である全日本の宮原のことは全く知らないのでパス。新日本のオカダカズチカは…あんまりいい印象がないんだけど、あれは多分丸藤とのシングルを見たのがいけなかったんだなぁ。丸藤が比較対象になってしまうと、どんなレスラーも霞んで見えてしまう。
逆にこの試合は、ストームの再評価になったなぁ。ストームってラリアット厨になりがちな気がしたんだけど、今日は色んな投げ技を見せてくれて、実は結構色々できる選手なんだなぁって思った。まぁ、肝心のラリアットは勝彦の蹴りでことごとく弾き返されちゃったけど。

どうでもいいことですが、カメラを色々いじってたら、後楽園ホールでも連射撮影が可能であることがわかりました。
そのおかげで、丸藤が序盤によくやる定番ムーブを撮れました。





丸藤のプロレスを見てると、丸藤がアラフォーであることを完全に忘れる。
試合後のマイクで「今日の試合のとおり潮崎も潮崎で頑張ってるんだから、こないだ柴田勝頼とのシングルで負けたことは許してさしあげろ(意訳)」と丸藤に言われてしまったのは、潮崎にとっては屈辱だったであろう。すごく悔しそうにしてたしな。この握手も不本意そうであったが。

とはいえ、不知火も、











虎王2発も跳ね返して、

豪腕を踵落としの要領で砕かれても、


いつも涼しい顔して勝って去って行く丸藤の感情を激高させて、エメラルドフロウジョンまで出させた潮崎はめちゃくちゃ頑張ったと思うよ。初めて見たもん、丸藤のエメラルドフロウジョン。*1
おニューのガウンがすごいダサいし、全体的に黒だからヒール感すごいし、潮崎のサワヤカさを台無しにしてるようにしか見えなくて仕方ないんだけど。

そして丸藤から改めて、身売りの件についてコメント。「身売り」という言葉は一言も言ってないし、そんなニュアンスの言葉も一言も言ってないけど。
にしても、丸藤は言うことがいちいちかっこいいね。先があんまり明るくないんだろうなってわかってても、丸藤の言葉だと異常に説得力を感じる。
あ、デイリーにコメントの内容が載ってた。
そう、こういうことを言いつつ、締めに「このリーグ、優勝するのは俺だから」ってサラッと言うんだよね、丸藤は。これがかっこいい。

  • 試合後

エスにベタ惚れしたワイ、試合後に彼のサイン会が行われると知るやいなや、すぐに売店へ直行。サインをいただいてきました。
握手してもらったし、めっちゃ笑顔で対応してもらったし、超嬉しい(*´ω`*)
おかげさまで、その気は全くなかったんですが、明日のチケットもお買い上げしまいました…
だって明日、サエスと丸藤がやり合うんだぜ?これ、これ絶対見たいよ!

*1:エメラルドフロウジョンは本当に奥の手の奥の手なんだと思う。普段のタイトル戦ですらほとんど出さない。最近だと、オカダカズチカ&YOSHI-HASHIとのGHCタッグ防衛戦で出したぐらいだろうか。