ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

1.30 プロレスリング・ノア GLOBAL Jr LEAGUE 2020in後楽園ホール

久しぶりに行きました、ノア。マットが白くなったので、シャッタースピードの加減がわからなくなって困惑しました。
ところで、いつの間にかカメラから変な音がするようになって、野球のシーズン直前に震えています…
まぁでも、今のカメラ使い始めてもう7年目になるので……酷暑の中でも連れ回してるカメラだけど、今まで1回も修理に出したりしたことないし、我ながらよく持ってるなぁと思います。

  • はじめに。

こないだこういうニュースが出ててさ。
hochi.news
買収が悪いことだとは思わない。ただ、手放しでは喜ばない。やってみなきゃわかんないことだらけだし、大社長が経営の救世主みたいに扱われるのも、うーん?って印象があるので。
何にしても昨今のプロレス業界では、保守に走ったり少しでも立ち止まったりすると、あっという間に衰退するので、やれることがあるなら手を出してみたらいいんじゃない、と思います。
あと個人的にこの買収で期待したいのは、
headlines.yahoo.co.jp

中継も「G+」、「サムライ」に「AbemaTV」と「DDT UNIVERSEDDTの映像配信サービス)」が加わるので充実すると思います。

ノアの試合がネットで沢山観れるようになれば嬉しいです。実家に帰ってG+見るか、ニコプロで中継されるのを祈るしかないからなぁ。
多少のお金は出すし、有料でもいいから、観戦の手段が増えたらいいなと思ってます。さすがにプロレスのための遠征もするってのは難しいので…
早速2.16後楽園の試合が中継されるらしいと、別な記事で読んだけど…これって日テレ(G+)との放映権の絡みってどうなってるんだろう?G+も別にノアの試合全て中継しているわけではないようなので、入り込む余地はあると思うのですが。
でも、この日の1.30の中継がDDT UNIVERSEで行われて、アクセス過多でサーバ落ちたらしいから、ニーズや注目度が高いのは間違いないと思う。




では、試合。

  • 第1試合:○イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vs●岡田欣也

岡田のスペックはいいんだけどなぁ、今日は何もできてなかったな、という感じ。

RATEL'SとStingerの対決ですね。
…ずっと思ってたことなんだけど、鼓太郎はジオニストらしいからコスチュームが赤なのは、別に良い。

でも鼓太郎の入場曲はずっと『戦慄のブルー』なんだよね。これはノア所属時代のパーソナルカラーが青だったからなんだろうけど……それでもあの曲、使い続けてるんだなぁって。でもいい曲です。昔ノアの入場曲集のCDを購入して持っていましたので、今でもよく聴いてます。ところでブルーディスティニーは今も使っているんですか…?(小声)
にしても、RATEL'Sは試合を温めるのが本当に巧いね。特にYO-HEYちゃんはあのキャラもあいまってすぐに温まる。華麗な身のこなしを見せつつ、「ゲッツ!」と言いつつ動きはコマネチなYO-HEYちゃんホントすき(そしてファンに違うとツッコまれる)
そんなYO-HEYちゃんと、寡黙なHAYATA、パワーのタダスケ、そんで原田。いやーRATEL'Sは本当にいいね。プロレスでユニットというと、勝利第一で結託してあれやこれやと暗躍したり何だりするところが多いけど、このユニットは仲良し同士で徒党を組んでるってのが良いのよね。そういうのは好かないという人もいるかもしれないけど……普段チームスポーツをよく見ているのせいか、やっぱり仲が良いチームを見ていると安心するというか、和みます。
対するStingerは小川さんの作ったユニット…だったかな?いやなんか、小川さんがユニット組むどころか、誰かとチームワークを組むイメージ自体がないもので……三沢さんとのタッグのイメージが強すぎるんだろうな。
Stingerはキャラよりか技術で見せる面々なのかな。鼓太郎は言うまでもなく、クリスもいいし……ここに何故小峠がいるのか、流れがわかんないけどまぁいいや。
というわけで、第2試合なのに実力者揃いなカードだったので勝敗が読めませんでしたが、結果はYO-HEYちゃんが小峠に捕まってたところに、HAYATAがトラースキックで救出。

そのまま逆転で、RATEL'S側の勝利。嫁のアシストいいですねー。
実は、鼓太郎・小峠組がジュニアのタッグベルトを持っていたので、そんな小峠からフォールを奪ったということで、YO-HEYちゃんがベルトアピール。

くっそ煽るYO-HEYちゃんホントすき。





雅央の試合を観るたび、ノアはこういうのでいいんだよ、と思ってしまいます。いや全試合このノリではダメだとはわかっているんだけど…わかっているんだけどさ。
今日はストームのノア所属としての最後の試合ということで、ストームへの歓声多め。
…もうノアには参戦しなくなる感じなのかな?ノア所属ではなくなるけど、フリーでリングに上がるとか、そういうのかと思ってた…公式の発表があっさりしていたもので。でもプロレスは、よっぽどのやらかしや事情がない限り、二度とその団体のリングには戻らんみたいな展開はないから、近い将来また見れるのかもなーと思ってます。
で、こういう試合でちゃんとストームに勝ち星を持たせるってのが、ノアの優しみなんだなぁと思いました。いや、ライガーとか引退試合でフォールされてたし、こないだの葛西も黒星で送り出されてたので…



  • 第4試合・GLOBAL Jr. LEAGUE 2020 準決勝:●大原はじめvs○原田大輔

ジュニアと言うと、飛んだり跳ねたりが多くなりがちですが、この2人ってそういうタイプの選手ではないよね。でもどちらも好手ですよねぇ。派手ではないけど堅実な感じ。
終盤、大原がムイビエンを決めきれなかったのを見て「あっ…」と思ったものの、そこに至るまでの攻防は完全に互角だったと思うので、じっと見入ってしまいました。こんなん写真撮ってる余裕ないよ…



この試合を観に来ました。さすがのディック東郷でも、小川さん相手には手も足も出ない…というのは言い過ぎか。好きにやらせてもらえないんだなぁという感じがしました。
だから東郷さんクロスフェースロック決まったら、いきなり小川さんがタップした(ように見えた)のは、えー!?と思いまして。そんな簡単に負けちゃう?みたいな。
決勝までは残るんじゃないかなぁと思ってたから、なんか肩透かしを食らったというか、もうちょっと小川さんのシングル、見たかったというか………この名残惜しい気持ちが、また私をノア観戦に向かせるんだろうなぁ(ドMの感想)
で、小川さんは試合後に「思ったほどじゃなかった」というコメントを残していていたようですが…あ、ここに文字に起こした版がありました。

「完璧に油断しました。なんかいろんなところでプロレス教えたりしてるんでしょ? だからね、もうちょっとガッツリしたいい感じの攻防ができるかなと思って、いろいろ誘ったりしてみたんですけど、思ったほどのレベルじゃなかったんで。逆にガッカリしちゃった。それが敗因ですね。ちょっと思った感じの選手でもなかったというのが。それでちょっと油断しちゃって。負けたからね、こんなこと言ってもあれだけど」

すごい私の性癖に刺さるコメントをする…
そうそう、昔東郷さんはプロレススクール的なものをやってたのよね。実は後々登場する覇王君は、東郷さんの教え子です。
でも小川さんを満足させるほどのプロレスラーではなかったと………逆にそんなプロレスラーこの世に存在するんやろか?私のプロレス知識では思いつかない…小川さんの本気を引き出せるようなプロレスラーって…



めちゃくちゃかっこよくミノ様撮れたから、皆に見てほしい。

8人以上のタッグの試合だと、絶対に働かない人が出てきたり、選手を持て余してる感が出てきちゃうのであんまり良い印象は無いんですが、この試合はよかった!いい感じに10人が入り乱れておりました。っていうかこの試合ネタが多すぎるよ!
で、ちょっと最近プロレス見てなかったので、現状のノアの勢力図ってあんまりよくわかってないんですが、
・杉浦軍:親会社派
・金剛:反会社派
・他:色々あるのは知ってるけどよくわからん
と解釈していました。
そういうわけなので、ノアの現状とそれを何とかしようとしているリデットに立てついている金剛って、ちょっと微妙というか、反抗期みたいなやつなのかなぁと解釈して見ていました。親会社に反感持ってる割には、その親会社の思い通りにはならないってのを主張するパフォーマンス感があまり感じられなくて、でも文句みたいなのは一丁前に言ってて、なんか口だけで徒党を組んでるだけの集団なのかなぁと思ってたりして。ヒールユニット風というか、言動を見るに本人らはヒールのつもりではないようなので、ガンダムWエンドレスワルツにおける五飛的なのを期待していたので。
というわけで、この人たちが金剛。

そんな金剛の相手は…えーと、なんだこれは、ノア正規軍って感じでいいのかな。
私の周りのファンの話を統合するに、覇王君(さとうゆうき)が以前の大会で丸藤に結構突っ掛かっていたらしくて、この試合でも大分丸藤に噛みついていました。
丸藤に挑もうという心意気は大いに結構。でもスペックがね…覇王君小さめなのよね。丸藤が分厚すぎるのもあるが…

覇王君自身もはっきり言って実力者というほどでもない(旧名時代に見た金丸とのシングルはかなりダメだったなー)ので、丸藤にボコボコにされます。容赦なく逆水平が飛ぶぜ!

他、丸藤さんははおー君を場外に連れ出してボコるわ、乱戦模様になった時に、青コーナーに突進して襲撃してきたはおー君のドロップキックを、プロレスのお約束をガン無視で避けて自爆させるわ(しかも2回ぐらいあった)、おもちゃにしてましたねあれは……だんだんはおー君が可哀想になってきました。というか丸藤さんがナチュラル畜生なのかもしれません………いや、ああいうボロ雑巾のようにやられるキャラが一人ぐらいいてもいいわ、面白いから(ゲス顔)
そういや、はおー君清宮にもやられてたなぁ。

にしても清宮は3年以上見ない間にめちゃくちゃ逞しくなっててびっくりです。前々から写真とかで見てはいたけど、やっぱり実物を見ると、その成長っぷりがとてもよくわかる。
…私の偏見ですが、男性は20~22ぐらいの頃に急に成長するというか、精悍になる気がします。野球選手でもそういう選手が多かった気がするなぁ。
参考:たぶん最後に清宮の写真を撮ったと思われる試合
bladecatcher.hatenadiary.jp
ちなみに、仁王(Hi69)はそんなはおー君を諫めたり何だりするお兄さんポジションのようです。いや、なんか……わざわざノアさ移籍してきたのに、色々大変ですね(バレットクラブの石森君を見ながら)
で、金剛にはあと稲村とマサ北宮がいます。稲村は先程うpした集合写真の前列左側の選手で、割と最近デビューしたらしいですが、粗さはあるけどビジュアル的に貫録がありすぎて、デビューして2年ぐらいとは思えない(最初K-DOJOとかああいう感じのところから参戦してきてる選手なのかと思った)というか、物凄いノアー!って感じの選手ですよね、いいですね。
そんで北宮はあの北宮。丸藤の逆水平やトラースキックを食らいつつも震えて踏ん張るところとか、マサ斎藤スタイルとか、基本的に昔と変わってなさそう。組む選手とかユニットが変わったからってファイトスタイルが変わるわけではないのね、この金剛って………なんかパワハラを訴えてたっぽいし、ユニットっていうかただの労組だったか。


正直、5人はどういう集まりなんだっけ?という感じもあるけど(なんか拳王様の志に共感して集まった的な感じらしい)、金剛のチームワークは良さそう。分断とかもしっかりできてたし、ボコられるはおー君を拳王様なりに救出しようとしているようにも見えたし(なんか途中でリング外でバチバチと丸藤と言い合っていたような)
試合自体は拳王様が決めてましたが、試合後に拳王様のマイクアピール。昨今ニュースをちょいと賑わせた、買収の話題に触れてくれました。
―――確かに、プロレスラーはリングで結果を出してナンボだと思います。経営に関わる義務はないのかもしれません。が、そんな貴方がたの出した、その「結果」が「会社の赤字」なので、フロントなんざ俺らにゃ関係ねえというのは、ちょっと違うんじゃないかなーと思います。クソみたいな使い込みとか不正会計をしていたならともかく、フロントが頑張ったって、売れないものは売れないことだってある。その原因を、全てフロントのせいにしているようで、なんかアレな思考してんだなーと思いました。
赤字というのがどの程度の数字かはわからないけど、でもノアも会社変わりつつも結構頑張ったんじゃないかなと思います。この日の拳王様の言葉を拝借すれば、「ノアのブランド力が上がった」―――それは何より、親会社がちゃんとノアが好きで、見捨てず頑張ってくれたってのが大きいんじゃないかな。昔新日がヤバかった時、ユークスという会社が再建に手を挙げて頑張っていましたが(そして経緯は忘れたけど、色々あって現在のブシロードが親会社になる)、やっぱり親会社がその団体への愛を持っていて、見捨てないことってのは大きいと思うよ。
そんなリデットの頑張りを、拳王様も完全に否定していたわけではなく、むしろ理解していたのかもしれません。武道館開催もできたし、多分会場に足を運ぶファンの数も、いつぞやに比べたら年間を通して多くなったのかもしれない。
そういうわけなので、会場の北東ら辺に掲げられているリデットの社名が描かれている看板(?)と指し、「誠にありがとうございました!!!」さらに、リデットは親会社ではなくなるが今後もスポンサーとして関わっていくらしいということで「今後とも何卒よろしくお願いいたします!!!」と、看板に向かって深々と頭を下げるという、まさかのデレ発動。こんなツンデレ笑うわ。
…本当の会社の犬は、金剛だったのか…?
そしてこういうニュースが出てたけど、
hochi.news
大社長に拳王様噛みついたら面白いのに、と思いましたが、やっぱり釣られましたね。
金剛をDDTに乗り込ませたら、面白くなるかな?大社長の地位とかそういう系のをネタにしたアングルって、DDTよくやってるイメージなので。あとこういうこと言ってる拳王様が、一番DDTのプロレスにハマるんじゃないかという気もするんだけどな。
…とか書きながら色々な記事を見てたら、大社長から拳王様に返信があったようで。
hochi.news

「リング上は現場に丸投げして、俺は経営面をキッチリ見て、守るから安心してくれ。それより俺に絡んでるヒマがあるなら田村潔司に絡んでくれよ。親会社は変わったけど無かった事にするのは良くない」

何のことやらと思ったけど、ググったらすぐ出てきた。
number.bunshun.jp
ワロタwこんなことしてたんだw
っていうかこんなんチェックしてたんだな…迂闊な発言をするもんじゃないね。



藤田は、ノアのプロレスに向いてないんじゃない?途中から潮崎のチョップ受けられなくなってたし(体捻って避けようとしてた)、途中からばててたし。受けがダメなのかなー。試合前の雰囲気は悪くないんだけどなー。ノアに参戦してヘビーのベルトに挑むんなら、100発ぐらいのチョップは耐えられないと話にならないよね(マジキチスマイル
そんな人と横浜文体とかいうデカい箱でシングルしていいんですか、潮崎……しくじったらどえらい塩を晒しますぜこれは。だったら鈴木とのシングルのほうが、個人的にはいいんだけどなぁ…単に個人的に鈴木を気に入ってるだけなんだけどさ。
ってな具合で負の印象が強かった試合ですが、試合後に清宮が現れ、杉浦の持つGHCナショナルへ挑戦表明。清宮的には、最近の杉浦はちょっとイマイチみたいで、そんな杉浦にハッパをかけていたようにも見えた。
清宮は強かった杉浦の背中を見て育った、的なことを言ってたと思うけど、鈴木軍にいた頃の杉浦を指していると思うんだけど、確かにあの時の杉浦はめちゃくちゃ強かった。凄味もあったし、誰が挑んでも勝てる感じどころか、追いつめられてる感じもあまりなかったと思う。
で、杉浦側は…マイクでも言ってたけど…確かにこの試合の杉浦の出番ほとんどなかったね…藤田と鈴木は結構出てたけど。会社の犬とはいえ、出番がないのはアレよね。
というわけで、2.24にベルトをかけて、杉浦と清宮がシングル戦をすることに決まったのですが、なんかTwitterにこんなん流れてたぞ。


岡田って杉浦軍だったのか。
にしても、杉浦……パイプ椅子……うっ、キリングマシーン……椅子は叩くものじゃなく座るもの……



あまりにも小川さんの試合があっさりだったので、ここで東郷さん優勝→ちゃんと試合しろオラァ!みたいな流れになるのかと思ったんですが、そうはならなかった。無難に原田が優勝したかーという感じ。
試合内容はよかったので、原田が優勝することに違和感とか、そういうのはない。ただ、無難だなぁというのと、勝つんなら東郷さんのセントーンを受け切ってから勝ってほしかったなぁ、って感じで、ちょっと物足りない。セントーンことごとく避けてたからね。まぁダイビングセントーンを膝で迎撃したのを見た時は、ある意味結構ダメージがでかいとは思ったが……


んで、原田が優勝したんだけど、優勝したから即ジュニアのベルトに挑戦させろ、みたいな流れにならなくて、おや?という感じ。今のところまだジュニアのベルト戦は決まってないし…(文体でやりそうだけど)
試合そのものは非常に良いんだけど、相変わらずその後次の大会に持っていくための流れの作り方は、ノアはどうもイマイチだなーって感じ。続きはWebで的な商法も別に悪くはないと思うんだけど、現地で試合観た興奮そのままに、うおー次の試合も観に行きてー!って気持ちにさせられるような、そういうシナリオを作ってほしいなー。小説で例えるなら後書きまで気を抜かないで書いて、みたいな感じ。
原田が言うには、この決勝戦は最初メインではなかったらしい。が、セミファイナルのヘビー戦で盛り上がり、その盛り上がりのまま潮崎vs藤田戦が決まるとか、杉浦vs清宮戦が決まるとかいう流れがあって、展開が濃すぎるー!次気になる―!って気持ちになったのを顧みると、そういうのがなかったジュニアは、ちょっと尻すぼみな感じかも。
…いや違うな。もともとセミファイナルがメインのつもりだったから、そういう体でシナリオを書いたけど、特に深いことを考えずにそのまま順番を変えたから、その尻すぼみ感を覚えてしまったのかも。もし、この決勝戦がメインだった体のシナリオをしっかり構築していれば……
前々から言ってるけど、ノアのジュニアの試合自体は非常にいいから、なんかこうツメが甘い感じがするのが勿体ないな。