ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

4/5 第68回JABA静岡大会 トヨタ自動車vsJR東日本東北【公式戦】

実は4/4は清水庵原球場に行くつもりで、清水界隈にいました。周知のとおり雨天中止になったので行けませんでしたが……
でも浜松は普通に開催してたんだよね。浜松は雨が上がってたのかなぁ?静岡は東西で全然違うらしいですが……清水は朝は雨も結構降ってて風もあって、野球するのはかなり厳しい天気でした。


スタメンはこちら。

<先攻・トヨタ自動車
1(左)八木
2(三)北村
3(指)河合
4(一)樺澤
5(右)多木
6(遊)佐藤
7(捕)高祖
8(中)坂巻
9(二)和田
(投)吉野
<後攻・JR東日本東北>
1(二)菅野
2(一)大保
3(中)鈴木
4(三)大西
5(捕)薗部
6(左)丸山
7(右)安西
8(指)夷塚
9(遊)小山
(投)竹本

トヨタの先発・吉野君は完璧と言っても全く過言ではない内容。

普通に球も速いんだろうけど、結構ゆるい変化球があるみたいで、緩急差が結構あったんじゃないかなと思いました。そのせいかバッターになかなか捉えさせず、フォアボールでランナーを出してもすぐにゲッツーで帳消し、2アウトからヒットを打たれても微動だにせず3アウト目をしっかり取る。これねぇ、打てないよ(諦めが早い)
そんな吉野君を、打線が早速援護。2回表、この回先頭のたっきーがヒットで出塁。この時左翼手が打球をちょっと後逸したようで、たっきーはその隙に二塁を陥れます。ようで、というのは、たっきーの放ったヒットって普通に三遊間を割ってレフトに転がっていくような、いたって普通のヒットで、外野手なら特に何てことなく拾って内野に返すだろうなと思われる、そんな打球だったので、何でもないヒットだと思ってすぐ目線を切ったからです……外野守備を割と過信して見るBladeCatcherあるある。記録は1ヒット1エラーでした。
んで、佐藤君はバントを決めて1アウト三塁。高祖君は4球目でスクイズを決めて、トヨタが先制します。意外と手堅くいくんだなぁと思いました。
先制を許したJR東日本東北の先発・竹本君ですが、何て言うんですかね……頑張っていました(語彙力欠乏)

というのは、トヨタってヒットも結構打つんですが、もう隙あらば次の塁を狙ってくるというか、とにかく積極的に盗塁を仕掛けてくるんですよね。これが八木君とか北村君とかなら全然わかるんですが、四番の樺澤君も盗塁を仕掛けてくるから油断も何もないって感じですね。薗部君もそんなに肩が悪い選手じゃないと思うんだけど、トヨタの選手たちはそれを掻い潜って盗塁を決めてくる。っていうかあまりにも仕掛けてくるから時々送球がおかしくなってたりもしましたね(爆)今年のトヨタは足で積極的に行くスタイルなんですね。
樺澤君は俊足って感じじゃないと思うけど(かといって鈍足と言うほどでもないけど)、多分スタートとか癖を盗んだりとか、そういう技術があって、それでしっかり盗塁を決められるんだと思います。この日の感じだと、トヨタの選手はほぼ全員そういう技術があるんじゃないかな。盗塁は足が速ければOKじゃないからね、足が速くても技術が低すぎて全く盗塁が決められない選手もいるし、逆に足が速くなかったり、年齢で衰えたとしても技術でカバーできる。最近の選手で具体例は挙げれないけど、前者は金城、後者は晩年の石井琢朗のイメージかな。
で、盗塁を決められまくったり時には野手のエラーに足を引っ張られたりもして、毎回常に二塁以降にランナーがいる状態でしたが、それでも踏ん張りまして、スクイズの1点だけで凌いでいました。竹本君はようやっとる、と思いました。
そして5回裏、この回先頭の薗部君が内野安打で出塁。何てことはないゴロだったと思うですが、途中でバウンドが変わったみたいで上手く捕球できなかったようです。急いで投げたらアウトにできたんじゃないかという気もしましたが…
そんで吉野君、何回か一塁へ牽制している最中に突如悪送球を放ち、薗部君は二塁へ。本当に突然だったので、どうしたもんかと思いました。続く丸山君は、ライト方向への2ランを放ち、JR東日本東北が逆転!


丸山君は先制に繋がるエラーをやらかしてしまいましたが、これで十分取り返しましたね。


今流行の丸ポーズですね分かります。
いやー竹本君は踏ん張った甲斐がありましたね。こういう、投手の好投が報われる展開非常に嬉しい。


それはグラウンド整備明けの6回表の出来事。
この回先頭の河合君が内野安打で出塁。そして案の定というか、二盗を仕掛けますが、これは薗部君の送球が勝り、二塁でアウトに。5度目の正直ですね。
しかしこの時、河合君は左腕か肩か、どこかを痛めた模様。上手く説明できるかわかりませんが…野手を避けつつ二塁に滑り込もうとして、ちょっとベースを通り過ぎちゃいそうになる時、左手でベースに触れに行こうとする時あるじゃないですか。その時に痛めたように見えました。見間違えてたらすみません。
担架も持ってこられてましたが結局乗らなかったな。足は痛めてなかったのと、担架に乗せたり、運んだりする時の衝撃が逆に良くないと判断したのかもしれません。なので自分の足でベンチに下がっていましたが、それでも両脇をトレーナーさんに支えられながら、歩いた時の衝撃すらも患部に響くのか、ずっと痛がっているように見えました。昔から怪我がちな選手という印象ではあったけど……何試合も見ていると選手の故障の場面に出くわしてしまうこともあるけど、あれだけ痛がってる姿は他の選手でも見たことがない。河合君が痛がりすぎなだけで実は軽傷だった、なんてことであればいいのですが…
そんなことがあったせいか、その裏の吉野君のピッチングはより奮起したかのような鬼気を感じるピッチングで、たった1球のファールしか許さない3者連続空振り三振を取って見せてました。次のイニングも含めると4者連続か。とにかくね、6回と7回とすごかったんです。語彙力ポンコツなんでこれしか言えませんが、2ラン打たれた後のイニングということもあって、自分に気合を入れ直しているようにも見えました。
吉野君は7回を投げきって降板。2番手で登場した嘉陽君も吉野君の気迫を引き継いで……といきたいところでしたが、先頭の安西君にヒットを許し、夷塚君バント、小山君にもヒットを打たれて1アウト一三塁。迎えた菅野君は、高いバウンドの内野ゴロ。ゲッツーとはいけずバッターランナーをアウトにしたのみで、三塁ランナーはホームイン。JR東日本東北が3点目をゲットします。当たりが当たりなのでしょうがない気がしますが、今日の竹本君の出来だと大分致命的な追加点だったと思います。
5回裏に逆転してもらってから、竹本君はよりパワーアップしたというか、6回以降は河合君の内野安打以外の出塁は一切許さず、全イニングを通しても四死球はゼロ。前半はトヨタの戦術に苦しみましたが、後半はしっかり立ち直って、気づけば9イニングを一人で投げ切っていました。色々ありましたが、よく頑張りました。

というわけで、3‐1でJR東日本東北が勝利しました。

最近こういうレポを書く時は、できるだけ自分が見たものをそのまま、客観的に書こうと気を付けていて、選手の気持ちがどうとか気合がナントカって言うのは、あまり書かないように心がけています。チームの雰囲気が良さそうだなぁっていうのが見えたら、見ていて楽しくなるチームのことは啓蒙したいから書くけど、何ていうのかな……個人的に、他人の気持ちなんて他人は絶対理解しきれないと思っていてさ、何も知らない素人でもどうとでも言えてしまうことを書くのは良くないなと思って。そういう感じのことを言っている記事があれば、BladeCatcherの妄言だと思って流していただければ幸いです。
けど、今日の吉野君のピッチングからは熱い気持ちを感じた、そうとしか表現できないです。それを感じるガッツポーズを見たのもあって。

<本日の投手リレー>
トヨタ自動車:吉野(7回)‐嘉陽(1回)
JR東日本東北:竹本(9回)