ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

2.7 プロレスリングFREEDOMS『Go beyond the Limit 2025』in後楽園ホール

軽い気持ちで観に行っただけなのに…


で、本記事では流血や鋭利なものが多数出てきますので、ご容赦の上、記事をご覧いただきますよう、お願いいたします。

  • 第1試合:裸足王選手権試合6wayマッチ ●レッカ (6分51秒 フロントネックロック→ギブアップ) 八須拳太郎◯ 他の4人はバラモンシュウ、バラモンケイ、植木嵩行、最上九

最近ではあまりいないかもしれないけど、メジャー団体のプロレスばかり見る人がインディーの試合のことを「レベルが低い」だの「お遊戯会」だの馬鹿にしたりすることがあります。インディーの試合をよく見る私としては、「そんなことないもん!」とよく反発したものです。
でも……ごめんね、この試合は、質が低すぎる(爆)
吉野レフェリーのツッコミ及び解説で、お笑いとして多少見れる試合にはなったと思うが……あ、裸足王は元々お笑いだった(爆)
いやでも、それにしてもプロレスのクオリティが低すぎる。バラまいた凶器がガンプラのパーツ(パッケージにMA形態が描かれていたように見えたからサイコガンダム的なものと思われる)が悪いのもあるかもしれないけど、全体的にリアクションを見ていて「あんまり痛くないんだな」と思っちゃいました。いやガンプラのパーツも踏んだら痛いと思うけど、レゴブロックとか画鋲に比べたらそうでもないのかもしれない。
試合は胸毛ニキが勝利し、裸足王ベルトを奪取したものの「俺はデスマッチがやりてえんだ」と裸足王ベルトの返上・封印を宣言。相方の植木は突然の宣言に驚くも、よう言った!と胸毛ニキの決意を受け入れ、きたない熱い抱擁。


尚、返還されたベルトは吉野レフェリーにより雑にリングサイドに投げ捨てられていたのを僕は見逃しませんでした。

  • 第2試合:進祐哉、政岡純、○ガイア・ホックス (10分12秒 F-DRIVEⅡ→片エビ固め) 高岩竜一GENTARO、ドラゴン・リブレ●

シブい。

試合は凶器攻撃で形勢逆転したF-SWAGの勝ちってところかな。リブレは技のミス?があったのが隙に見えたな。フィニッシュムーブは合体技でした。
試合後は政岡がマイクで「ダムズ背負ってノアのジュニアタッグリーグ優勝してくるわ(超意訳)」と随分高らかに宣言していたが、進がリング下でそのマイクを聞き届けていたとはいえ、終わった途端にさっさと帰っていってたのが気になったな。
まぁ、進にとってノアはやはりアレなのかな。あと私の手元にあるプロレス選手名鑑2023では、進はノアの項に載ってるのもあってさ(扱いはフリーだが)
ちなみに、ノアのジュニアタッグリーグですが、この記事を書いている時点で予選は終わっているのですが、このような結果になったようです。


圧勝したわけでも惨敗したわけでもない、なんてリアクションの取りにくい結果なんだ。
そもそも、1ブロックあたりの参加チームが少ないのが悪いのでは?JABA大会のリーグ戦みたいだなお前な。
でも……こんな超大物選手に評価してもらったのは、良かったんじゃないの。
おっきいハコの大会にも呼んでもらえたし。ノアの8人タッグだからあんまり出番貰えないんじゃないの?と思いつつ。

いにしえのノアヲタ的にはダーク・エージェントの文字が気になりますが(爆)

最近香取はハードコアの試合にもちょいちょい出てるので、それはまぁいい。
ただ、拳剛兄貴がハードコアってイメージないなぁ。しかもゴリゴリのデスマッチもする竹田や伊東と組むとは……と思ってたけど、皆入場時に口元にバンダナ巻いてくるスタイルだったので、全員チンピラ?族?感あって全く違和感がなくて「こいつらシナジーありすぎでは」と思いました。ファイトスタイルは大分違うけどね、こういう組み合わせもなかなかいいね。連携もとても良かったです。

にしても、香取と竹田は過去に対戦したことあっただろうか。記憶にないんだけど……竹田が容赦なさすぎる。竹田は元々「相手によって多少加減する」みたいなことを全くしないファイトスタイルとはいえ、「ハードコアとはいえ竹田と試合をするということはこういうことだ」というのを香取は思い知ったのではないでしょうか。私は思い知りました。ボッコボコにしてましたね…


…と書くとなんかアレですが、やっぱ竹田は面白い!ホント「金出して現地来て良かった」「このレスラー一人だけで少なくともチケット1枚分の価値がある」って思えるレスラーの一人だと思うよ。私の中でそう思えるレスラーは、丸藤・杉浦貴(ここでは苗字だけで呼ぶと別なレスラーと混同するので)、そして竹田だな。基本ノアとダムズしか見てないから偏りが酷いのは認める。
それにしても、今日は殿も大分みなぎってた感じがしたな。張り切っているというか、気合が入っているというか……やっぱ殿もゴリゴリにハードコアやデスマッチせな。それと、ちょっとメインのことも頭をよぎった。またリング上で絡んでほしいなぁという気持ちもあるんですよ。名勝負を繰り広げた仲だし。
試合は伊東が平田へ蛸墨→蛸罠で形勢逆転し勝利。パワーも体格も大分平田が圧倒してたんだけど、


固有のギミック技で逆転した感じがあって、めっちゃ良かった。こういうことができるのもプロレスだよな!
第3試合だがなかなかいい試合だったぞ、と余韻に浸っていたら、殿の衝撃のマイクで余韻が吹っ飛びました。
「2.22に正岡大介が参戦する」と。え…?
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「試合がしたくてうずうずしている」とのことらしいですが、あのクリスマスの試合から2か月も経っていないのですがそれは。まぁ2.22は土曜日だからね、それもあるのかな。
大会終了後、この2.22のチケットを抑えたのは言うまでもない。

  • 第4試合:MADNESS OF MASSACRE AGAIN〜狂気の殺戮再び〜 カミソリ十字架ボード+αデスマッチ ○葛西純 (17分05秒 クロスアーム式スティミュレーション→片エビ固め) 佐久田俊行●

「一番の刺激は俺だよ(うろ)」…これもう告白だろ。
この日の大会はメインのカードを見て行こうと決意したわけですが、この葛西と佐久田のカードの追加に、俄然テンションが上がった。
前に二人のシングルを見たのは……5年も前になるのか。
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ホントにこの時の試合、良かったんだよな。今も引きずっている。
刺激に飢えている葛西に「一番の刺激は俺だよ(うろ)」という佐久田に対して、葛西は「最近のお前はギラギラしていない。ギラギラさせてやる(意訳)」と言っていました。
試合が始まって早々に「ギラギラしてるじゃねえか」と佐久田を褒める葛西。喜びもせず意味わかんねぇ、みたいなリアクションをする佐久田に「ツンデレめ!」って襲い掛かっていてですね、ああやっぱり葛西もそう思うよね、って思いました。私は5年前から思っていましたが(爆)

いやでも、葛西の言う通りホントギラギラしていたというか、やっぱ佐久田はエグいデスマッチをしてこそ佐久田、って思うのよ。第1試合の、ハードコアですらない試合にばかり出ている時期もあったと思いますが「いや、そういうことをしたくてここにいるのとちゃうやろ」と思ってしまうことが多かったのです。
しかし葛西もカミソリ十字ボード・のこぎりボードと本気を出してきたというか。



たのしそう(こなみ)
で、こちら本日の佐久田の持ち込みアイテム。

見えるだろうか……安全ピンを開いて上向きに刺しているボードです。実に佐久田らしいアイテム。
これを食らうとどうなるかは、こちらの写真を見ていただきましょうか。


こういうシーンを目の当たりにした時の「ヒィッ」ってなる感じがたまらん。

抜く時も痛そうで「ヒィッ」ってなった。
蛍光灯とかガラスボードとか、ビジュアル的に映えるアイテムの試合のほうが人気あるかもだけど、個人的には「ああそれ痛いよね……見ててこっちも痛くなってくるわ」みたいな、プロレスというファンタジーの空間ながら、リアリティのある痛みを感じるアイテムのほうが好きだったりする。俺ドMなんだろうか。
あ、佐久田なので、串もありました。これは大分ファンタジーなアイテムだと思いますが……おかしいね、一応ピアス開けてる身なのに、いつ見ても「ヒエッ」ってなるのよね…



この日は、お互い受けれる相手を選ぶようなアイテムを、ここぞとばかり出してきたな。お互い「やりたいことやれる相手」なんじゃなかろうか。それもプロレスでは大事なことだよね。
だからこの二人の試合はもう、どっちが勝った・負けたじゃないんだよ。内容なんだよ。3カウントまでの間二人で何をしたかなんだよ。
うーん、ダムズはこのギラギラした佐久田をもっと生かしてほしいんだけどなぁ。葛西と組んでタッグのベルト狙うとかどう?この時(6人タッグだけど)結構良かったじゃん。
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不本意かなぁ。私は大歓喜なのですが(爆)
この後、葛西とバーブのやり取りがあったのですが、それはまた別のお話。
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  • 第5試合:KING of FREEDOM WORLD TAG CHAMPIONSHIP Wボード+αタッグデスマッチ ○ビオレント・ジャック、吹本賢児 (18分59秒 ラ・マヒストラルを切り返しての片エビ固め) マンモス佐々木●、山下りな

現タッグチームはその場の軽いノリでタイトルマッチを開催してしまう(それでももう2度防衛しているのですが)、それがベルトの価値を下げている感じがして気に入らねぇ、というのがりなちゃんの弁でして、いつタイトルマッチを開催するか、そんなんチャンピオンの勝手やろ、というのが吹本の弁。という感じで試合前に因縁があったのでした。
で、この面々に女が混ざって大丈夫なのか、と思われそうですが、絵面的には全く違和感ない。試合中も「女が混ざっている」という感じが全くなかった。野郎どもと実に互角に戦っておりました。試合中「男女の違いってマジで何だろう。ちん〇こついてるかどうかだけじゃね?」と真剣に考えていました。


このシーンまじで気に入ってる。趣味が趣味なので、女性を被写体に写真を撮る機会があまりないのだけど、やっぱり戦う女が一番素敵!かっこいい!最高や!


りなちゃんがマンモスを尻に敷き倒し、Wでキン肉バスターを決めるわ吹本のポーズで煽るわで大分やりたい放題でした。

※これは打ち合わせ中。


いいぞもっとやれ!
いやでも、マンモスは「え!?」って感じの困惑リアクションをしながらもりなちゃんにしっかり付き合ってましたから、体も器もデケェ!と思いました。いいタッグだと思う。もっと流行らせ。
試合は終盤、マンモスとジャックによる丸め込みの切り返し合戦で、最終的にマンモスのラ・マヒストラルを切り返して押さえ込んだジャックが3カウントを奪って勝利。マンモスvsジャックというパワーを感じる組み合わせからは大分予想外な、スピーディでテクニカルな勝負でしたな。
試合後はノーサイド。マンモスは吹本と、ジャックと握手。特にジャックとはガッチリ握手を交わしていました。長いことタッグを組んでた仲だもんね。
一方、りなちゃんはまずジャックと握手し、吹本には握手……と、見せかけて金的蹴りをかまし、中指を立てて去っていきました。ここの因縁はまだまだ続くやも試練。

試合前の煽り映像で、ドラゴンはこう言っていました。
―――BJWデスマッチヘビー級とKing of FREEDOMSの両方のベルトを巻いたことがあるレスラーは3人しかいない。
竹田誠志

佐々木貴

ドリュー・パーカー。

―――そして自分は、その4人目になる、と。
これを聞いて、私は「あれ?」と思いました。1人足りなくない?と。
家に帰ってWikipediaで確認したんですが、葛西は意外にも(?)BJWデスマッチヘビーは獲ったことがなかったのね。
ja.wikipedia.org
しかしドラゴンはかっこいいな。クッソシブかっこいい。



ドラゴンが20代ぐらいの頃も見ているので、「あのイケメンがこんなイケオジになるとはなぁ」と改めてしみじみします。男女とも若い方が持て囃されがちですが、やっぱこう、年月を重ねた感じも非常に良いと思うのですよ。その人の生き様が出ているような感じがするのだ。それは美醜以前に、その人の人生で成った、唯一無二だから良いものなのだ。
試合は、杉浦のパワーは確かにすごいけど、ドラゴンの巧さが光る面もちょいちょいあったというか、昔からアイテムの使い方が巧いんスよね。今もなのか分からないけど、ドラゴンはデスマッチ用のアイテムを作ったりしていたらしいからね。
あ、これは……そういやデスマッチファイターで蹴り技を多用する人、あんまりいないよなぁと思ったので。静止画で伝わるだろうか、美しいかかと落としでした。


で、試合は杉浦がドラゴンから3カウントを奪って勝ちはしたものの、ドラゴンをぶっ倒したという感じはなかったな。

何だろうな、ドラゴンがボロボロにやられたとか、体力の限界まで戦ったとか、そういう感じではなかったと思う。必殺のドラゴンスプラッシュをかわした杉浦が逆襲してそのまま勝ったって感じ。ドラゴンはなんか、終始余裕があったような気がしたな。

焦りとかそういうのが表に出ない・出さないだけかもしれないけど、そういう振る舞いができるデスマッチファイターもあまりいないような。ドラゴンだからか。
ドラゴンもマイクで言ってたけど、今日は、【今日の】伊東竜二に勝ったってだけなのかもな。でも、もしかしたら次があるかもって感じを残してくれたのは、デスマッチファンとしては嬉しい。またドラゴンがこういうデスマッチをするところを見たいもの。



試合後のマイクで、杉浦は「ありがとうございました」と丁寧に一礼。


これにドラゴンは拍子抜けしたと苦笑い。そうね、杉浦は普段こういう感じじゃないからね(爆)
でも、勝ったとはいえ、試合中「あれ、杉浦勝てそうじゃん」という感じもあまりなかったのは事実。ひょっとしたら取られちゃうかも、という気持ちもありました。
もしドラゴンに取られたら、このグッズどうすんのって。私これの、杉浦版買ったんですが、負けたら第23代王者じゃなくなっちゃうじゃんって(爆)


この似顔絵「そうそう、杉浦ってベルト誇示する時こういう表情するする」ってのがすごい出てる気がして、一目惚れで買いました。
まぁでも無事に防衛できましたんで、このトートバッグは何も懸念する必要もなく使っていこうと思っています。