ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

4/24 関東選抜リーグ・前期 新日鐵住金かずさマジックvsJX-ENEOS【公式戦】

真の日本一決定戦。
スタメンはこちら。

<先攻・新日鐵住金かずさマジック>
1(右)米田
2(遊)田中
3(二)野坂
4(三)澤山
5(一)佐々木
6(指)磯山
7(中)島影
8(左)渡辺
9(捕)清水
(投)加藤
<後攻・JX-ENEOS
1(二)石川駿
2(中)前田
3(右)井領
4(左)山田
5(指)山岡
6(一)高橋
7(三)山崎錬
8(捕)日高
9(遊)渡邊
(投)大城

関東選抜リーグなのに、めっちゃ本気の試合やないか!と思ったのは絶対に私だけではないはずである。
さて、かずさの先発は加藤君。加藤君を見るのは今年4回目になるけど、これまでどの試合でも素晴らしいピッチング見せてくれましたが、天下のENEOS戦となるとどうかしら。

ええ、全くブレてませんでした。のっけから石川駿君・前田さんと連続三振に仕留めて、初回三凡でした。前田さんが三振するとか、正直私の記憶にないぞ…?
ENEOSの先発・大城君。

グランドスラム最新号の片山さんとのインタビューで、片山さんが私が(もしかしたら他、社会人野球ファンの方も)大城君に対して思ってることをズバッと本人に言ってくれたなーと思っていまして(爆)今日もアレなんだろうなーと大分期待薄で観ていたがそうではなかった。今日の大城さんは初回からマジだ。
2回表のかずさの攻撃の時、佐々木君にツーベースを打たれちゃったんですが、この佐々木君をアウトにした、あの牽制は凄まじかった。あんなクソ早い牽制いつの間に習得してたんだ!?ってぐらい…あれ動画に撮って他の人も観てもらいたかったなぁ。そのぐらい、ものすごい牽制だった。廣瀬さんかと思った。
初回から両チームの先発とも、これ以上ないんじゃないかってぐらい素晴らしい投球を繰り広げてくれまして、当然ながら投手戦の展開に。
ピッチャーもすごいですが、それに触発されたように、野手陣の守りもとても素晴らしかった。
ENEOSの石川駿君はセンターを抜けそうな当たりも、一二塁間を抜けそうな当たりも素早く回り込んで簡単にアウトにしちゃう。社会人野球界に名二塁手はいっぱいいるけど、あそこまで打球に対して回り込んで捕れる選手は、そういない気がする。
あとENEOSは貴美男君だな。3回表の1アウト一塁の場面でしたか、打球は何てことはないショートゴロだったけど、かずさはエンドランをかけていて、普通だったら無難にバッターアウトを狙うかも、という展開。しかし貴美男君は一瞬も躊躇うことなく二塁に投げてアウトに。勿論セカンドは一塁に送球して、バッターもアウト。貴美男君のあの動きは完全に、自分のところに来たら絶対にセカンドに投げる、って強い意識を持った動きだったと思う。かといって慌てているような動きではなく、堅実にボールを捕り、確実にセカンドのグラブに収まる丁寧な送球でした。こういう二遊間の動きを見ると、いつもENEOSのレベルの高さを思い知らされるのです。まったくの余談ですが、このショートゴロゲッツーになってしまった打球を打ったバッターは清水君でした、ということをちょろっと付け加えておきます。
かといってかずさの守備も負けちゃおりません。5回裏に2アウトからフォアボールでランナーが出た場面で、貴美男君の打球はセカンドの頭を抜けるかという当たりを、野坂さんがスーパージャンプでキャッチして、もうホントイケメンすぎて汁出そう(爆)
このまま9回も終わってしまうんじゃないか、と思われましたが、試合が動いたのは7回表のかずさの攻撃。これまで大城君は特に崩れることなく、いい調子を保っていたと思うのですが、ここに来て1アウトから田中君・野坂さんと連続すないぽ。さらに澤山さんがヒットで続いて1アウト満塁。佐々木君は三振でアウトになり、磯山君のところで代打・内田君(職人)その内田君の打球はショートに飛んだものの、ちょっと深くてさすがに貴美男君でもアウトにはできず、この間にランナーが生還して、ついにかずさが均衡を破りました。続く島影さんには、大城君はなんか投げにくそうだった。島影さんは七番にいるのに一発があるからね…結局島影さんは選んで、押し出しフォアボールとなって、かずさが2点目をゲット。
今日の加藤君にはこの2点だけでも十分か…と思いましたが、最後の最後に試練が待っていた。
9回の裏、1アウトは難なく取れたものの、前田さんにすないぽ、井領君にはヒットを打たれ、ここで四番の山田君とかちょっとやだなぁと思っていたら、ENEOSベンチは代打を告げました。池辺さんと……そうだ今日この人スタメンじゃないんだったよorz
しかしここは加藤君、実に落ち着いて池辺さんをアウトにしました。それもゲッツーという最高の形で。
今日の加藤君は、被安打は散発で2の3四死球ってところか。正直、あのENEOSの打線をもってしても、今日の加藤君は全く打てる気配がしなかった。特に序盤のほうは打つどころか、バットに当てるのも一苦労って感じで、カットして粘ろうとしたんだけど、しくじって三振とか、凡打しちゃう場面が多かった(初回の前田さんの三振なんかはこれです)
そういうわけで、2‐0でかずさが完封勝利。

全くの余談ですが、加藤君はスポニチ大会での東芝戦以来、BladeCatcherの観戦履歴の中では今のところ25イニング無失点を継続しております。
去年の加藤君は中継ぎでちょいちょい登板することが多くて、そんなに悪い印象はなかったけど、ここまでのピッチャーに成長していたとは……もう、来年はここでは見れないかもな。来年は毎日か週1ぐらいで、もっと大きい球場で投げてるかも。

<本日の投手リレー>
新日鐵住金かずさマジック:加藤(9回)
JX-ENEOS:大城(7回)‐江口(2回)