ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

悪しき体育会から脱却、日体大野球部の躍進

なかなか面白い記事です。ちょっと長いけど、ぜひ読んでほしい。
私が首都を見始めたのは2014年頃のようなので、ちょうど日体大の分岐点にあたる頃を観れていたようだけど…私がスタンドを見て「大学生らしいやんちゃ感があっていいな」と感じていたことは、実は野球部の組織にとってはいいものではなかったんだ、と思った。
それに「上級生にいい選手がいれば勝つ」ってのも、大学野球にはよくあることだし、疑問に感じたこともなかったな。
確かにここ最近の日体大は4年生が主力、ということはほとんどなかった。投手は松本君を毎年見ていたけど、彼は1年生の時から投げていたし(そして来年ついに最上級生になる)、今は東妻君がいるから2戦目には困らなくなったけど、東妻君が覚醒するまでは、2戦目は4年生を含め、色んな選手が入れ代わり立ち代わりで投げていたような気がするな。打線も4年生がぽつぽつ入る感じで、3年生以下の選手で構成されているのがほとんどだったと思う。
ここで語られている体育会イノベーションというのは「なるほど」と納得できるものだと感じだけど、野球部に限らず体育会系の文化としては衝撃的というか、革新的というか…下級生が上級生が集中できる環境を作るために雑用をこなすなんて、当たり前だと思ってましたよ。自分もそういう環境で過ごしてきた時期があったから尚更。でも体育会イノベーションでは、全く逆の考えなんだね。
えー雑用なんてやってたら、プロ目指す選手とか練習に集中できる時間なくなっちゃうじゃん、と一瞬思ったけど、そういえば阪神に入団した、当時明治大の高山君は4年生でありながら毎日トイレ掃除をやっていたらしいという逸話を聞いたことがあるので、雑用をさせることは選手のパフォーマンス低下には関係ないと思います。下級生が雑用をやる云々ってのは、長年日本で培われてきた年功序列社会の詭弁なのかもしれないね。