ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

都市対抗・直で見たものまとめ:11/24分

今年はこのような事態なので、見る試合は最小限に抑えなきゃ、と思ったのですが…1試合さえ見れればいい、という気持ちだったはずなのですが、なんやかんやで5試合も観に行ってしまいました……
といっても、観に行ったのは結局1回戦だけでした。正直、個人的には命を懸けてまで行くべき2回戦というのはなかった……ネットで見て、やっぱ現地行きたかったなぁというのはあったけど。

中継とかで再三言われてはおりますが、今年の都市対抗には応援がありませんので、ベンチの声がとてもよく聞こえます。
…という状況は、普段のJABA大会とか公式戦とか、オープン戦でもよく見かけているので個人的にそのこと自体には驚きませんが、都市対抗だとどういうフレーズが出てくるかな、というのに興味がありました。
というわけで、何か真面目でいい感じな言葉を拾って帰って、ブログに書き残そうと思っていたのですが、1回早々に秦君が「ちょっと旅に出てくるから頼むよ」と言い残して一塁コーチャーズボックスに入っていったのを目撃した瞬間に腹筋が死んでそれどころではなくなりました。とんだ先制攻撃を喰らったぜ。
言うまでもなく、鷺宮において一番声出ししているのは秦君なのですが、自分が一塁コーチャーズボックスにいて不在の間、声出し担当がいないことを危惧してのことでしょうか、そんな思いをベンチに残った後輩(多分)に託したのでしょう。よしわかった。これから選手が一塁コーチャーズボックスに入ることを旅に出るって呼ぶことにするわ(爆)


そういうわけで、鷺宮のベンチの雰囲気はいつも通りだったかな。途中で声出しを忘れて目の前に集中しすぎてしまう皆を秦君が一喝するのも、よく見る光景というか。それにしても、いつものことだけど秦君の声出し時における語彙力がすごいよ。似た言葉は何回か言ったかもしれないけど、全く同じフレーズを複数回言ったりとか、殆どないんだもん。
補強の皆さんもよく馴染んでいました。レフトの守備に入っている井村君に秦君がベンチから声を掛けていたのですが、ちゃんと手を挙げてそれに応えていたのが可愛いなぁと思ったり(ライトの茶谷君はあんまり応えていなかったように見えたが、私の見落としだろう多分)、4回裏に木田君が暴走してしまったのですが、それを「いい積極性」「いいトライ」と言ってくれて、鷺宮の皆さんはほんまに優しいなぁと思ったりしました。まぁ鷺宮と明安に限らず、基本東京勢ってチームの垣根を越えて仲が良いイメージです。他の地区は、あまり見たことないから知らないだけですが…
しかし皆、井村君のこと下の名前で呼ぶの好きね。まぁ呼びたくなるよね、しげるって。

これなんかいいですよね(語彙力喪失)


試合は鷺宮が、ジェイプロジェクトの先発の白崎君を早々に打ち込んでKO。なんかね、鷺宮の選手は初球を思いっきり叩いてヒット、みたいなのが殆どだったんですよ。だから初球が甘いのとか、そういうのを見逃さなかったのかなーという感じです。
白崎君は1回ちょいで降板してしまいましたが、ここで西納君に代えたのは大正解だったというか、おそらくチームで一番の経験の持ち主でしょうから、ならではの投球術でピンチを切り抜けて、流れを鷺宮に行かせなかった。それがすぐさま今井君のタイムリーを呼んだようにも見えたので、ああこの試合はわからないな、と思いました。5回を終わるまでは。
しかしこのタイムリーの時のジェイプロジェクトベンチ…

魔貫光殺砲かな?
で、それ以降は…うーん、6回裏にランナー一塁の場面で、ジェイプロジェクトの橋本君を完全なゲッツーコースに仕留めたはずが、二塁上でベースを踏むのに失敗したのかセーフになってしまい、一塁ランナーに三塁まで行かれて調子が狂った…というほどでもないんだけど(ちなみにこの時の一塁ランナーは秦君でした。持ってますね)、そこからほあ→一三塁でサードゴロ→二塁に投げる→セーフ。フィルダースチョイスという流れは……ミスじゃないと思いたいけどなぁ。2アウトで一三塁の場面で、木田君をサードゴロに仕留めて、二塁フォースアウトにしたくて二塁に送球したというのはわかるし、実はその直前の6回表に、三塁手の木田君が同じような明らかなサードゴロを一塁に投げる際に暴投してしまったというのがあって(これは結局得点にならなかったからよかったものの)、その残像がジェイプロジェクトの三塁手にあったからこその判断だったのかもしれない、という気もしないでもない。なんかね、気持ちがなんとなくわかるから経験不足ですね、という感じがしないのですよ。技術不足ではあるかもしれないけれども。
あと、西納君の後を受けた投手たちが、その流れをちゃんと維持できなかったというのも辛かったな。これは流石に経験不足になってしまうかもしれないけど。
イケてる投手は一人いるけど、他はちょっと……というのは都市対抗経験が浅いチームあるあるだと思いますが…西納君には次があるけど(想像していたのとはちょっと違う進路に行くようですが)、ジェイプロジェクトの投手たちのためにもうちょい残ってもいいんじゃないか、という気もしてしまいました。ジェイプロジェクトは弱いわけではなくて、色々惜しいチームだと思うのですよ、だから。
そういう時は打線が助けてあげるのが良いチームだと思うのですが、百戦錬磨の野口君が出てくると厳しかったなぁ。平川君5回→リリーフ野口君というのは、試合後の監督インタビュー曰く岡崎さんの想定通りだったそうですが、まさにシナリオ通りだ!ってことね……ああ、このセリフは前々監督のものであった。
それにしても、鷺宮がこう…強いチームの野球ができるなぁというのがしみじみするというか、本当にここ何年か本戦に出場し続けることによって急成長したなぁという感じがします。それでいて、ベンチがいつ見ても面白い、いつもの鷺宮で安心します。