ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

あってもいい気がしてきた

gendai.ismedia.jp

「仮に高校の指導者に嫌われて全然使ってもらえなくても、クラブチームで頑張れば、大学から呼ばれます。実際にウチの息子は高校じゃなく、クラブチームにおけるプレーを見た大学からスカウトされました。そんな風に、アメリカには選択肢がありますよね。

辛い練習を我慢することが必要な子も、必要じゃない子もいるんです。チームが自分に合っていないと思ったら、選手はやめてしまうでしょう。それで、その子が野球じゃなくサッカーや陸上に行ってしまったら野球人口がどんどん減ってしまいます。だから日本も、各地域に受け皿があればなと思いますね。高校に通いながらでも、高校野球じゃなくクラブチームで続けられたらいいですよね」

小学生向けにリトルチームがあるように、中学生向けにシニアチームがあるように、高校生向けにもそういうチームがあってもいい……と考えると、別に何もおかしい話ではないな。
誰がチームとかリーグ作るのよ、と思うけど、この記事にあるように海の向こうではカル・リプケンがそういうリーグやチームを主宰しているというのなら、日本だったら別にプロ野球のOBがそういう運営とか旗振りをしてもいいのよ、ということよね。


クラブチームというとJABAのアレを真っ先に思い浮かべるけど、日本学生野球憲章の定義では、
www.jhbf.or.jp

④ クラブチーム 加盟校の部員および同校元部員の混合チームであり、加盟校の責任の下に活動するものをいう。

ってなってるけど………そもそも高校生向けのクラブチームって、今どのぐらい存在するんだろう。ちょっとググったけど、やっぱり引っかかるのは社会人向けのチームか、高校生向けって探してもサッカーのクラブチームが多く引っかかって、野球チームはあんまりないのかなぁという印象です。
私の検索の仕方がクソか、あまりネットに情報が転がっていないだけだと思うんですが、こちらのブログによると実は高校生向けのクラブチームというか、そういう取り組みは割と存在していて、そういうクラブチーム出身のプロ野球選手も既にいるみたいです。
高校生向けのクラブチームもあれば、JABAのクラブチームに高校生が所属するというのもあるようで、色々なんですね。あーそういえば、芦屋大学って聞いたことあるね。
ameblo.jp
和田康士朗は見たことあるなぁ。代走でよく試合に出ているみたいですが、すごくスライディングが綺麗な選手ですよね。
という例を見ると、ちゃんとした学校の部活動で野球をしないとプロ野球選手になれないとか、野球自体ができないとか、何か色々ダメというわけでは決してないんですよね。クラブチームだろうが独立リーグだろうが、見る人はちゃんと見ていますし、インターネットが発展してからは尚更だと思います。あとはそういう場所や組織が手近なところにあるかどうか、なんだろうな。


高校生って、学校によっては強制的に部活動に参加しなければいけないってところもあるけど、それとの絡みはどうなんだろうね。ちなみにBladeCatcherさんは堂々の帰宅部でした。いや高校生やって最初の半年はバレーボール部におりましたので、最初っから怠けていたわけではないよ(震え声)
もし部活強制な学校が大多数だったら、クラブチームに入っても練習の時間って土日ぐらいしかないよね………と思ったけど、別にそれでもいいのか。既存の高校野球みたいなガチなことをする必要がないチームなんだし、社会人のクラブチームもそういうところが多いし。高校野球からこぼれ落ちてしまった子の受け皿として、平日5日みっちり練習できることを要求する意味も理由も特にないか。
既にJABAで社会人の皆様とプレーしている高校生もいると思いますが、そういうチームがもっと多く存在していて、そういうチームたちによるリーグや大会があっても、全然良いような気はしますね。JABA枠で何とかしてもいいけど、それにとらわれる必要もない気がしますね。でも新しい組織の設立って色々大変なのかなぁ。


今、学校を卒業した大人向けには、独立リーグであったり、新興の社会人野球チームがあったりして、受け皿はじわじわと増えていると思います(どれも不況の煽りを食らいやすいので、持続性って意味ではちょっと怪しいと思ってるけど)
だから、そのもう1段階下の部分の受け皿を増やしてもいい頃合いではないか、という感じかな。
野球に限らず子どもの頃の挫折って、大人になってもなかなか取り返せないというか、引きずりがちというか、この挫折を機に人生の全てが崩れていくこともあるので、そういう挫折を救済し癒していくような仕組みができれば、野球人口のナントカという以前に、そういう子どもたちの人生観がもう少し前向きになれるようになるというか、一種の教育プログラムみたいになれるんじゃないかなーと妄想できますね。






全然関係ないけど、超自分語りだけど、BladeCatcherは高校の部活動を入学半年ぐらいで辞めたけど、辞めた理由は部内の人間関係が面倒になったためで(ありがちですね)、バレーボールをすること自体は好きだったんですよ。
なので、高校でバレーボールのプレーを諦めた同級生と一緒に、市民体育館の一角を借りて、放課後にプレーしていたこともありました。まぁ2人しかいないから、パスぐらいしかできることはないですけど、それでも体を動かして、ボールに触って、ボールを打つのは楽しかったけどね。
野球やバレーボールに限らず、そういう学生さんは少なくないと思うのです。BladeCatcherがそう思っていたぐらいですから。