ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

3/10 第78回JABA東京スポニチ大会 JR東日本vsENEOS【公式戦】

今日はこの試合のみの観戦です。
にしても、やはりこのカードにハズレの試合はないなと思いました。


スタメンはこちら。

<先攻・JR東日本
1(中)篠田
2(二)杉崎
3(一)菅田
4(右)山内
5(遊)海﨑
6(指)内野
7(三)髙橋
8(左)倉石
9(捕)小藤
(投)石上
<後攻・ENEOS
1(二)松浦
2(遊)川口
3(三)山田
4(一)丸山
5(左)滝澤
6(指)村上裕
7(右)与倉
8(捕)柏木
9(中)村上貴
(投)阿部

JR東日本の先発は石上君。新人さんです。東洋大のご出身とのこと。

その立ち上がりですが、川口君にヒットを打たれるものの、四凡で終了。
しかし3回裏、この回先頭の村上貴哉君に内野安打での出塁を許す。ショートが逆シングルで捕る形になる打球だったので、ちょっとしょうがないかも。
で、松浦君バント。そしてキャッチャーが身体で止めた投球をちょっと見失っている間にランナーは三塁まで進塁。ここで川口君がライト方向へのタイムリーを放ち、ENEOSが先制。打った川口君は二塁まで進塁しますが、石上君は続く山田君・丸山君と連続三振に仕留め、最少失点で凌ぎます。ここでズルズルいかずにスパッと切り替えてアウトにできるのはいいですね。
しかし4回裏、2アウト・ランナーなしの状態から与倉君にヒットを打たれたところで、石上君は降板。確かにここまで毎回ヒットを打たれてはいたけど連打を食らっていないし四死球も出していなかったので、ちょっと勿体ないなぁという感じがしましたが、まだシーズンは始まったばっかりですから、これからってところでしょうか。
後を受けた谷君は、続く柏木君を空振り三振に仕留め、この回はゼロで終わりました。


一方、ENEOSの先発・阿部君。今年6年目の選手らしい。

と言うと大分ベテランな感じがありますが、高卒の選手なので、まだ20代前半なご年齢。全然若い(BladeCatcher比)
こちらの立ち上がりは三者連続三振と超上出来。それ以降もちょっとヒットを打たれたり、すないぽでランナーを出したりしていたけど、気になるようなものではないかな。ランナーを出した瞬間ピッチングの内容が全然変わっちゃうとか、そういうこともなかったし。
先制点を貰いましたが、5回表のこと。1アウト・ランナーなしの場面で回ってきた髙橋君が放った打球は、低めながらかなり良い感じの角度のライナー性の打球。フェン直かな?と思いましたが、スタンドの前段ら辺にINするホームランとなりました。いや、スタンドに入るまで全く減速しなかったし、あの打球速度ちょっとおかしかったよ(褒めています)とんでもない打球でした。というわけで、JR東日本が同点に追いつきます。あ、髙橋君って新人さんだったんだ。新人ながら、あれだけの打球を放つとはやりますねぇ!
しかし阿部君が許した失点はこれだけで、5回は小藤君にヒットは打たれたものの、最少失点で降板。こちらもいい感じですね。


同点に追いついたJR東日本ですが、直後の5回裏のこと。この回は先程リリーフした谷君が続投中。
この回先頭の村上貴哉君にフォアボールを許すと、松浦君はまたもバント。前の打席のバントもそんな感じでしたが、隙あらば自分も生きることを狙ったような、非常に絶妙なバントでした。

野手の間を良い感じに抜くようなバントになり、松浦君はセーフ。

勿論村上君もセーフで、ノーアウト一二塁とチャンス拡大。度会2世などというよくわからん渾名を付けられているようですが(個人的にはこういう安易な○○2世って嫌いなんだよな)、本人もタイプちげーだろって自覚しているようですが、こういうのが松浦君の真骨頂だよなぁ。非常に首都っぽい(謎の形容詞)正直茂木君のほうがインパクト的には強いけど(爆)
ここで谷君は降板。山﨑君に交代します。で、続く川口君はきっちりバント。1アウト二三塁となったところで、山田君がきっちり犠牲フライを打ち上げ、ENEOSが再びリードを奪います。その後丸山君フォアボール、滝澤君すないぽと、満塁までチャンス拡大。ENEOSは村上裕一郎君への代打・篠原君を起用。一方、JR東日本は山﨑君から髙山君へとリレーを繋いでいく。なんとなく、JR東日本のリレーは都市対抗本戦を強く意識しているような気がしました。
で、高山君は篠原君を打ち取り、この回も最少失点に留めました。


高山君はこの後も続投。何だかんだで9回も任されていました。フォアボールは3つとちょっと多いかもしれませんが、許したヒットは1本だけ。抑えればよかろうなのだ!
一方。ENEOSは6回からは関根君が登板。2イニングを投げ、JR東日本の打線を完璧に抑えました。
そして8回からは柏原君を起用。これは完全に勝ちパに行っているなぁと思いました。
しかし1アウトから、代打の佐藤君に内野安打での出塁を許します。これは一二塁間に抜けそうな当たりで、セカンドの松浦君が良く抑えたって感じの打球だったんだよなぁ。難しい打球だったからか、体勢を整えるのが厳しかったようですが。
で、篠田君の放った当たりは進塁打となり、ランナー二塁。ここで杉崎君がレフトへ抜けるヒットを放ち、佐藤君が一気に生還!JR東日本が手版に追いつきます。
柏原君の失点はこれだけで、その後9回も投げ続けましたが、こちらは三凡に抑えました。柏原君はそんなに悪い感じはなかったと思うんだよなぁ。ただ、相手はあのJR東日本だぜ?というだけで。


だもんで、試合は9回が終わっても決着つかず、タイブレークに突入します。
ENEOSは柏原君、JR東日本は高山君と、両チームともリリーフが継続して投げていきます。
まず10回表、先頭の福武君が定石のバントを試みますが、打ち上げてしまいピッチャーフライ。続いて代打の大城君が登場しますが、6→4→3のゲッツーという最悪の攻撃になってしまいました。私はこの時、JR東日本の負けを確信しました。だってタイブレークの先攻でこういう攻撃をしてしまったチームが勝ったケースって、見たことないから……
その裏のENEOSの攻撃。こちらも先頭の丸山君が、やはりバントを仕掛けてきますが、こちらはピッチャーの好判断があり三塁フォースアウトでランナー進めず。滝澤君は内野フライ。途中出場の篠原君はフォアボールを選び満塁となりますが、続く与倉君の放った打球は三塁ファールゾーンら辺へ打ち上がったフライ。スタンドに入るかもというキワキワなフライでしたが、これを途中からサードに入っている福武君が、フェンスに激突しつつも好捕し、3アウト。ENEOSも得点ならず。
この福武君のプレーの時、JR東日本のベンチがめちゃめちゃ盛り上がってましたね。福武君はさっきの失敗を取り返した感あるし、思えばこのプレーがJR東日本へのブーストになったのかもしれない。


そして11回表。ENEOSは柏原君がまだ続投中。
この回ちょっと席を外していたので、篠田君の打席の最初のほうは見れていないのですが、篠田君の放った当たりはレフトへのヒットとなり、これで二塁ランナーが生還。JR東日本が勝ち越します。続く杉崎君は内野フライに打ち取られますが、続いて迎えるのは途中出場の渡辺君。10回裏の守備からの途中出場だったけど、ここでこういうベテランに打順が回ってくるのはいいな。で、渡辺君もセンターへヒットを放ち。これでランナーが一人還ってもう1点。
柏原君はここで降板。東山君に交代します。あ、同志社大リレーなのか。東山君は続く山内君を空振り三振に仕留めましたので、JR東日本の得点は2点となりました。
その裏、JR東日本は高山君が続投。えっ、高山君もうイニングをまたぎにまたいで7イニング目に突入してるんですがそれは。
先頭の柏木君はやっぱりバント。1アウト二三塁の場面で、村上君は犠牲フライを放ち、ENEOSが1点差に詰め寄ります。
JR東日本はここでピッチャー交代。西田君が登板します。
早速迎える小豆澤君はファールで粘りつつフォアボールをゲット。賢しいな(褒めています)一二塁の場面で本日3安打・全打席出塁というどう考えても怖い川口君を迎えます。何故だ、JABA大会の、しかもまだ予選リーグ戦なのにめっちゃ手の平に汗かいたんですが…!
で、川口君のことは見事ファーストゴロに仕留め、ゲームセット。この展開だからな、そりゃあ選手はこうもなろう。





またスポニチ大会でアイアンクローが炸裂しているぞ!(爆)

というわけで、4‐3で延長11回タイブレークの末、JR東日本が勝利しました。
どちらのチームも、普段積極的に試合を観に行ってないけど、こうして見るとやっぱりレベルが高いなと思います。

っていうかタイブレークの初手攻撃でしくじりつつ、勝ったというパターンは初めて見たぞ多分…!
これもJR東日本というチームの精神力の強さの賜物かもね。

<本日の投手リレー>
JR東日本:石上(3回・2/3)‐谷(1/3回)‐山﨑(2/3回)‐高山(6回)
ENEOS:阿部(5回)‐関根(2回)‐柏原(4回)


  • この試合ですが

日曜日だし、カードがカードだからか、結構お客さんが入っていたように見えました。ざっと見た感じだけど、バックネット裏の席は割と空いていたけど、両チームそれぞれの内野スタンド側はそこそこの入り様だったような。やっぱこの辺のチームはファンが多いですね。
なので、JABA大会ではあまり見ない光景だと思いますが、それぞれのチームで得点が入ったり、良いプレーが出たりすると、非常に大きな歓声が上がっていました。
個人的に人が多いとか、騒がしいのは苦手なのですが、やっぱりああいう光景を目にすると、いいなぁと思います。あと、賑やかと騒がしいは全然別だなと思いました。

  • 黄金カード

このカードの試合にハズレがない、というのは、かつて第83回大会と第84回大会の都市対抗の決勝のカードだったというのもあります。
あと、個人的にはこのような試合を見ていたというのもあります。
bladecatcher.hatenadiary.jp
この試合、めっちゃ好きなんですよ。もう12年近く前の試合という事実に激しく動揺しましたが、それでも人生で見た試合の中で5本の指に入るぐらい好き。録画を見せたいレベル。関東選抜リーグだから映像なんて残ってるわけがないんだけどさ(爆)
ちなみにこの時のENEOSの監督さんは大久保さん。慶應の監督になる前だね。で、JR東日本の監督さんは堀井さんだけど、当時のヘッドコーチは現監督の濵岡さんですね。
なので当人たちはどう思っているかわかりませんが、この組み合わせを見ると、なんとなくバチバチしたものを感じるのです。あの都市対抗以降、今日に至るまでこのカードで試合あったかな……おぼえてない(爆)

  • この後ですが

本当は第3試合も見るつもりだったのですが、具合が良くなかったので退散しました。前日のダメージがデカすぎた…
その第3試合がこんなネタ試合だと知っていたらますます見たかったけど、健康第一なので…
baseball.omyutech.com

  • げに久しくなりにけり

事前にENEOSの人事を知っていたので、現場に復帰したというのは把握していましたが…

久しぶりにお姿を見たので、何だか嬉しくなりました。もう10年ぶりぐらいになるのか…?