ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

6/12 第73回全日本大学野球選手権大会・3日目

まだ東北二次予選のレポ執筆中ですが、観に行ってきましたので、ざっくりですが感想を。


あと未来の自分へ。
おそらく平日だけだと思いますが、神宮の三塁側の売店は全く開いていません。中央入口のほう?なら開いていたようですが、貴方は絶対にめんどくさいとか言い出すと思います。ついでに売り子さんもいません。
第3試合の終わりまでコーラを飲んでいたかったら事前に予備を2本以上持参してきなさい。
あと、水筒の氷はとにかく入るだけ入れるようにしなさい。5個だけだと昼に全部溶け切ります。

地域というか連盟的にご近所さんの対決……だろうか。
この試合は、中京大の先発・安藤君に尽きる。非常に良かった。いやもう、何の文句もありません。こういう選手の存在を知れるのが、全国大会の醍醐味だと思います。


写真を撮りながら久々に見るガチムチタイプのピッチャー!と喜んでいたのは約一名わたしです(爆)スペックは180の99だそうです。まごうことなきガチムチです。
球速は145前後ぐらいをよく出していたかな。しかし速球でゴリ押しするピッチングではなく、変化球を織り交ぜながら投球術を駆使していく感じ。ガチムチのピッチャー=脳筋と決めつける偏見どうにかしたい。
5回と最後の9回に三塁までランナーが進まれるピンチがありましたが、いずれも危なげなかったな。特に5回は野手のエラーもあり、ノーアウト一三塁という大ピンチでしたが、空振り三振+ゲッツーという最高の結果で抑えていました。素晴らしかった!

中部学院大は、先発の長倉君は主戦ではないのかな。だからか複数人のピッチャーを繋ぎながらという投手運用でしたが、本当に4回表だけだったな。この回に連打から川瀬君の本塁打を浴びてしまい、結局それが決勝点になったという。長倉君をここで即降ろし、古澤君→小川君と繋いでいったのは良かったと思います。古澤君も連打を食らっていたが、最終的に無失点だったのでヨシ、小川君は7回以降をパーフェクトに抑える。ただ、打線が安藤君を崩すに至れずだったなぁ、と。安藤君はコントロールも良さげで、フォアボールを出して自滅するような雰囲気は全くなかったので。よく考えたら本日は無四球完封だったなぁ。えらい!

いやぁ良い選手の存在を知ることができた、満足満足、やっぱ全国大会に足を運ぶのも大事ね、と思いながら帰路についたのですが、その途中ネットのニュースで安藤君の真実を知った時は三度見しましたね。
数々の媒体で触れられていますが、一番情報が充実しているように感じた朝日新聞のソースを参考にしよう。
www.asahi.com
「半月板を激しく痛めた」というあまり聞いたことがない表現が使われていますが、別ソースによると半月板断裂だったようです。ガチの重傷やで…
にしても、そういうこともあるんだなぁ、と。長年大学野球を見ているけど、マチュアカップのような催しを除いて、裏方から選手に復帰したという話は聞いたことがない。ましてや全国大会の舞台に立つなど。
この情報を知らずに見ていましたが、そんな裏話があるとは全く思えないぐらい、堂々たる内容でした。そうそう、6回に「怪我の治療」というアナウンスがあって、出てくるまで時間がかかっていたので心配でしたが、そういう事情なら大丈夫だな。
ご本人はこの先の進路をどのように考えているかわからないけど、私はもう1つ上のステージでもやっていけそうな選手だと思いました。

昨日の試合といい、天理大は北から狩っていくスタンスなのかい?天理大は守りのイメージのチームだったから猛打すぎてびっくりしましたわよ。
5回コールドは、人生で初めて見たぜ……スコアボード撮れなかったのが悔やまれる(後で撮ろうと思って先にトイレに行ってました)
確かに天理大はよく打ってたけど、5回の攻撃はどちらかと言うと八戸学院大の集中力が切れてしまったような感じがしたな。押し出しデッドボールで11点目が入って試合が終わったのを見た時は……悔しいとも悲しいとも違う、複雑な感情がありました。


これだけでは何なので、雑談。
天理大スタンドの近くにいたので、応援の時に指示ボードを掲げていたのが見えたのですが……「俺達の○○ 一打にすべて込めてー」ってやつ、福浦の応援歌なのか。色んなところで歌われてるけど、元ネタがそれなのは初めて知った。
いや、やっぱり個人的には福浦の応援歌っつったらさ、

俺達はさーけぶー
行けふくーらー
行↑けふくーらー
せいえーんーうーけてー
行けふくーらー↑あー↓

なんすよ。ああ、うん、そう、確かに私はボーリックの応援歌とか好きな感じです…(爆)

帝京大の初戦の相手は、かしこいかしこい数学最強の関西学院大学になりました。
…いや、試合開始前に帝京大スタンドが「今日はよろしく関学」と呼びかけたのを皮切りにネタ合戦が始まってですね…(爆)で、色々あって関西学院大が返してきたネタが「かしこいかしこい関学」と「数学(?)最強関学」だったのです。帝京大は「野球で勝つ」と返していました。しょうがないね(爆)
いやはや、帝京大はいつもの感じで安心しました。あと、関西学院大スタンドの返しが非常に速かったので「やっぱり関西の人はこういうネタ考えるの鍛えられてるのかなぁ」と思いました(東北人並みの感想)
しかし関西学院大ブラバンにチアに応援団とガチの応援を動員しているにもかかわらず、帝京大に付き合ってくれてありがとう(爆)私は関西学院大のスタンドを見て「ちゃんとした応援団がいるやべえ」って思ってしまいましたよ(爆)いや、帝京大にもブラバンとチア(と思しき女の子たち)は確かにいたけど……
で、試合は序盤に両チームともバタバタしたものの、中盤以降立ち直って投手戦になった、という感じでした。
帝京大を応援しに来たので帝京大のことをメインに書こうと思いますが、試合序盤の榮君は、ちょっとらしくなかったかな。あんまり暴投とかする感じの投手ではない印象だったのですが、やっぱり緊張したというか、どこかいつもと違う感じになっちゃってたんだろうな。
中部学院、八戸学院、そして関西学院も(書いてて気づいたけど今日の試合○○学院多いな)早い段階で先発を降ろして継投に切り替えて立て直しの機会を窺っていたので、帝京大も3回裏に勝ち越されて、これは早々に榮君を降ろすのでは、と思いましたが、結局榮君は8回まで投げ切りました。確かに点を取られてリードを許したけど、それ以降は完全に立ち直って、よく見る榮君になっていました。5回以降はヒットを1本も打たれなかったしな。監督さんというか、このチームは榮君を信頼しているのだなと思いました。そんで榮君はそれに応えたと。
打線は、割とランナーは出せるんだけど、なかなか1本が出なくてですね、これはタイブレークかなぁと思っていましたが、9回に山本涼貴君が決めてくれました。いやぁ、よかったよかった。



試合後、関西学院大スタンドから「絶対勝てよ帝京」とコールがありました。帝京大スタンドは「明日も勝つよ帝京」と返していました。
で、明日の相手は…

……どうしても心配になってしまう(爆)しかし最近、何かと天理大とご縁がある気がするな。
ところでこの電光掲示板、こんな感じで明日の予定をずっと表示させっぱなしの状態にしてて、この試合のスコアは非常に短い時間しか映してくれなかったのが非常に不満でした(私は9回裏にゼロが入ったところすら見れなかったので、そもそも試合結果として本当に映してたの?という気持ちです)思い出として写真に撮りたかったのに。


にしても何となく、この試合を通じて帝京大関西学院大と親密度が上がった気がするんですが、気のせいですかね。
スタンドのやり取りもそうなんですけど、こんな出来事がありまして。
2回表、山本晃聖君がバックネット方向へのキャッチャーファールフライを打ち上げたのですが、これを永谷君が好捕しました。ただ、この時にバックネットの壁(?)に顔か頭を強くぶつけたようで、倒れてしまいました。関西学院大の関係者は勿論、帝京大のスタッフや今しがた打ち取られたばかりの山本君も傍に来て気にかけてくれていました。やさC。
永谷君はベンチ裏で治療を受け、無事戦線復帰したのですが、実に当然のように帝京大スタンドから永谷君へエールが送られていました。やさC。
その後…………何回だったか忘れてしまった(爆)4回裏だったかな。関西学院大の攻撃時にセンター方向へ大飛球が上がった打席があったんですよ。これをセンターの彦坂君が好捕しました。しかしこの時、背中からフェンスに激突するような形になったので、捕球の後しばらく動けなくなってしまっていました。幸いプレーに支障が出るような怪我はなかったようでした。普通に背中打つと痛みですぐ動けなくなると思うので、それだったのではないかと思います。
彦坂君の無事が確認できてプレーが再開される時、関西学院大スタンドから彦坂君にエールが送られました。やさC。なんてあったけぇんだ、と思いました。
試合自体も面白いけど、こういうコミュニケーションいいなぁと感動することが、この試合では多かったように思います。「この子たちええ子やなぁ」という場面を見るとですね、心が洗われるいうか。
こんな感じだったので、この試合は「どの選手が良かった」というのよりも、スタンドの雰囲気ややり取りのほうが強く印象に残ったのです。こういうのを楽しみの一つとして見に来ていますので個人的には全く問題ないです。いいぞもっとやれ(小声)