ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

6/8 第95回都市対抗野球大会・東北二次予選 JR盛岡vs弘前アレッズ【公式戦】

弘前アレッズは初見です。よろしくお願いいたします。っていうか青森の社会人野球チームを見ること自体初めてだなぁ。
そしてJR盛岡ですが……フフフ……実は過去に1度見ています。今回の観戦は、実に10年ぶりです。
bladecatcher.hatenadiary.jp


スタメンはこちら。

<先攻・JR盛岡>
1(中)八重畑
2(一)佐藤
3(捕)菊池
4(三)中澤
5(右)宮
6(指)湊
7(左)三浦
8(二)佐々木陸
9(遊)野中湧
(投)野中大
<後攻・弘前アレッズ>
1(二)大平
2(三)葛西優
3(中)川原
4(一)小形
5(捕)滝沢
6(遊)柳谷
7(指)下山
8(右)小山
9(左)畠山
(投)下山

えーと、弘前アレッズのDHの下山選手と先発ピッチャーの下山選手は同一人物です。
どうやら、先発投手と指名打者は兼ねることができるみたいです。これを俗に「大谷ルール」というらしいです。いやすみません実はこれがきっかけで初めてちゃんと知ったもので…(爆)
sports.yahoo.co.jp
というわけで、そんな下山選手が本日の先発の弘前アレッズですが、しょっぱなから大乱調。先頭の八重畑選手にフォアボールを与え、続く佐藤選手への投球を見る感じ、ストライクを取るのに苦しんでいる感じ。で、佐藤選手にはヒットで続かれ、菊池選手はバントで1アウト二三塁。ここで中澤選手がレフトへヒットを放ち、これでランナーが一人還って、JR盛岡が先制します。


さらに宮選手もタイムリーを放ち、もう1点。暴投もあいまってランナー二三塁となったところで、湊選手が放った当たりはショートゴロ。弘前アレッズの守備陣はバッターランナーをアウトにすることを選択したので、三塁ランナーが生還。JR盛岡が3点目をゲット。
やっと2アウトになりましたが、尚もランナー三塁。三浦選手にはフォアボールを与え、二盗を決められ二三塁。佐々木陸選手もレフトへのヒットを放ち、これでランナーが二人生還。JR盛岡が5点目をゲットします。
ここで下山選手は降板。あ、でもまだDHとして打線の中にはいますので、ここからはバッターとしての仕事に専念する感じですな。
代わって登板したのは塩倉選手。状況が状況なのでしょうがない感じもしますが、早速迎えた野中湧太選手(福島大のご出身とは、なかなかレアね)にフォアボールを与えると、打順が一巡して再び回ってきた八重畑選手にやっぱりレフトへのヒットを打たれ、これでランナーが一人還ります。続く佐藤選手が凡打に倒れたので、ようやく3アウトになったものの、JR盛岡は初回6点の猛攻を決めたのでした。さらにJR盛岡は、3回表にも四死球とか盗塁とか暴投とかで1アウト一三塁になったところで、野中選手の打席で二塁手のトンネルなタイムリーエラーがありまして、もう1点をゲットしています。まぁ都市対抗の予選の場合は、10点差がつかないとコールドにならないのですがね…
点差的にはかなり余裕ではないかと思ったのですが、JR盛岡の先発・野中大輔選手の出来は正直イマイチ。初回は2アウト満塁になったり、2回裏は2アウト一二塁にしたり……昨日、2アウトからボロボロになっていく試合を見ているから、2アウトとはいえちょっと怖いっすよな。
3回表は先頭バッターをエラーで出塁させるも、すぐゲッツーに打ち取ってリカバー。ちょーっと調子上向いてきたかな?と思ったのですが、野中選手は3回を投げ切ったところで降板し、4回からは高橋選手が登板。

野中選手は立ち上がりに失敗しただけだったのかもしれないけど、ちょっとgdりがあるピッチングでしたが、高橋選手はテンポが良かったですね。結構試合がサクサク進むようになった気がしました。

しかし試合がサクサク進むようになった要因は、これだけではないと思います。
弘前アレッズも、塩倉選手を3回いっぱいで降板させ、4回からは山口選手が登板。


あ、ちなみになんですが、山口選手が登板する際、DHを解除して下山選手が一塁の守備に入り、山口選手が二番の打順に入ったのでした。こういう、野球のルールを使い倒すような選手起用がクラブチームっぽいなぁと感じます(自分で喋っててよくわからない(爆))尚、下山選手はこれ以降ファーストとしてフルイニング出場していました。
この山口選手も高橋選手に負けず劣らず非常に良かった。あれだけ点を取られたJR盛岡のバッターを全く寄せ付けませんでした。この山口選手のピッチングを見て「この試合はコールドはないな」と悟りました。


8回表、この回先頭バッターで途中出場の伊藤選手にヒットを許します。続く代打・関口選手は見逃し三振に倒れますが、三浦選手はヒットで続き一二塁。佐々木陸選手の当たりはゲッツー崩れで2アウト一三塁に場面が代わります。
ここで迎えた野中選手の当たりは、遊撃手のグラブをすり抜けていくようにしてレフト前へ抜けていき、三塁ランナーが生還し、JR盛岡が8点目をゲットします。
ちなみにこの当たりについて、電光掲示板のエラーランプが点灯した時、野中選手が点を仰いでいるように見えました。まぁ、人によってはヒットと判定するかも、な当たりでしたが(私はヒットかな、と思ったけども)、今日結構出塁しているとはいえ、いずれもフォアボールやエラーなので、やっぱ1本ぐらいヒット打っときたい、ってな気持ちがあったのかなぁと思いました。
しかしその裏、JR盛岡はまだ高橋選手が続投中の場面。
この回先頭の大平選手にヒットで出塁を許します。高橋選手はもう5イニング目に突入していましたが、先頭バッターの出塁を許したのはこれが初めてでした。で、こちらも尚も続投中の山口選手(2打席目)の当たりは進塁打となり、川原選手の当たりはレフトフライでランナー進めず、2アウト二塁。ここで小形選手に代打・葛西涼雅選手が起用され、葛西選手の当たりはセンター前へ。これで二塁ランナーが生還し、弘前アレッズが1点を返します。

葛西選手は送球の間に二塁まで進み、チャンスが続きます。続く滝沢選手の当たりは長打コース。二塁ランナーは悠々生還。滝沢選手は三塁に到達するタイムリスリーベースとなりました。

こいつぁー反撃の狼煙か、と思いましたが、続く柳谷に倒れ、8回の攻撃は2点止まりで終了。
9回裏のマウンドにも高橋選手が登板しましたが、9回裏の弘前アレッズの攻撃は三凡で終わってしまい、反撃はこここまで。
8‐2でJR盛岡が勝利しました。

<本日の投手リレー>
JR盛岡:野中大(3回)‐高橋(6回)
弘前アレッズ:下山(2/3回)‐塩倉(2回・1/3)‐山口(6回)

しょっぱなの6点を除けば、高橋君と山口君の投げ合いで、全く展開が読めない試合だったんだよなぁ。

  • ながい

JR盛岡の試合を見たのは本当に10年ぶりですが、パンフレットの選手名鑑を見て、何名か覚えのある名前がありました。
同じ苗字の別人かも、と思いましたが、BladeCatcher宅にはこのような資料がありまして。

なんて貴重な資料なんだ(自画自賛
照合の結果、寺田選手・宮選手・関口選手・鳥谷部選手は10年前から在籍している選手であることがわかりました。寺田選手なんか10年前に先発してるところを見ていますぜ。ちなみに10年前のレポでは寺田選手のことをエースと呼んでいますが、これはおそらくパンフのコメントからの引用ですね。
とはいえ、若い選手も結構多いチームなので、今は一線を引いている選手もいるのかもしれませんが(関口選手は兼任コーチっぽいし)、久しぶりに見て今も尚現役の選手を見かけると、何となく嬉しくなるのです。

  • 試合に関係ないところ(主に応援の話)

JR盛岡はブラバン付きです。トランペット2~3人だけとかそういうのではなく、しっかりした人数を揃えてきていました。
JR盛岡の応援団の皆さんは「ひなび」と書かれている法被を着ていまして、何かの商品名かなぁと思っていたのですが、盛岡駅にて何を指しているか理解しました。

こちらの商品でした。宣伝は大事。
www.jreast.co.jp
それと過去のレポで、JR盛岡が「毎イニング冒頭にかっこいいファンファーレやってた」的なことを記載していましたが、これはフランツ・フォン・スッペの「軽騎兵」序曲の冒頭のことです。JR東日本東北が毎イニング頭にクラシック風のファンファーレを演奏していますが、これと同じだってなことを言っていたつもりです。10年前の自分語彙力なさ過ぎて何言ってるかわからんわ(爆)今もないけど(爆)
なので東北のJRは同じスタンスで曲を演奏してるのかなと長らく思っていましたが、本日見たJR盛岡のブラバンは全く演奏してませんでしたので、やっぱ違うのかも。でもしっかりブラバンのメンバーを揃えてきてました。JR東日本東北のとは全く別のブラバン部隊がJR盛岡に存在してるって感じなんですかね。
ちなみにJR秋田は、前日にチラッと見ましたけど、そもそもブラバン自体いなさそうでした。社員さんかと思われるスタッフはいたけど、見てわかる応援団はいなさそう。個人的には「JR盛岡がめっちゃ気合入ってる」という印象です。
一方、弘前アレッズはわかりやすい応援団というには見当たらなかったけど、攻撃のイニングが始まる前や、選手の出囃子に音楽を流すスタイルである模様。
でも1回裏の弘前アレッズの冒頭に、爆音で故・水木一郎アニキの歌声が響いた時は何事かと思いましたね。しかも歌詞に「津軽」って入ってるから、雰囲気的にアツい曲を流しているのではなく「水木一郎がガチで津軽に縁のある曲を歌っている」のを流しているのだと悟りました。
調査の結果、このようなコンテンツが引っかかりました。
www.city.hirosaki.aomori.jp
www.youtube.com
歌詞は1つ目のサイトの中にある「設定資料集」の中にあります。
アニキは仕事を選ばないお方だったと聞いたことはありますが……ちなみに仕事を選ばない理由も非常にアツい。
ググったら青森の高校野球で演奏されてもいるようですが、もしかして青森(弘前ローカルかもしれんが)ではメジャーコンテンツなのか?タメノブーンV…
動画のサムネにもありますが、作詞者名が予想外過ぎて思わず三度見しましたが、個人的には作曲が渡辺宙明先生なのが激アツだと思いました。水木一郎渡辺宙明って組み合わせは……ガチのロボットアニメないしヒーローソングですよこれは…
こういうローカルネタを発見すると「おいしいなぁ!」と思います。ホラ都市対抗だからさ、地域色出すの大事じゃん?