千葉経済大は初めて見るかな?付属高校の名前は時々聞きます。
紫のユニフォームは割とあると思うけど、紫+ストライプは、アマチュア全体で見ても珍しいかも。
ちょうど準備運動中だったようで、いい感じにユニフォームの前後がわかる写真が撮れました。
あと、すぐに脱がれてしまったようなので写真には撮れなかったけど、この紫色に袖が桜のようなドピンクという非常に派手なオーバーウェアを見た気がしました……幻覚を見たのかもしれないけど…
スタメンはこちら。
<先攻・千葉経済大学>
1(中)佐藤
2(一)境
3(三)横田
4(指)宇津澤
5(左)土屋
6(右)最上谷
7(遊)水沼
8(二)岩舘
9(捕)大川
(投)高坂
<後攻・武蔵大学>
1(中)茂木
2(二)中島
3(左)岩谷
4(右)松下
5(三)林田
6(一)西牧
7(指)松本京
8(捕)黒川
9(遊)片山
(投)田中
いやー武蔵大の先発を見て面食らった。山内君は明日に備えて温存したいだろうなーとは思っていたけど、まさかずっとリリーフだった田中君を先発に持ってくるとは。
田中君はメンタルに自信があるようなので、ある意味この場での先発に適している………のか?
しかし、そんな田中君でも立ち上がりは難しいものだったようで。先頭の佐藤君にヒットで出塁されると、境君はバント。横田君もヒットで続いて、1アウトながら二三塁の大ピンチ。宇津澤君に打たれた当たりは結構よかったですが、幸いにもショートライナー。さらに土屋君のことも抑えて、無事無失点で切り抜けます。
するとその裏、先頭の茂木君がフォアボールで出塁し、盗塁と中島君の進塁打で、1アウト三塁と先制のチャンス。ここで岩谷君が犠牲フライを放ち、武蔵大が先制します。
さらに3回裏、この回先頭の黒川君がヒットで出塁し、片山君はバント。茂木君が進塁打で三塁まで進めて、中島君のタイムリーでもう1点を追加します。
田中君は2回・3回と三凡に抑えて、快調に続くかと思いきや、4回表に先頭の横田君にソロムランを打たれ、1点を返されてしまいます。宇津澤君もヒットで詰鋤、土屋君はバントを試みますが、捕球した三塁手が二塁へ送球し、アウトに。受け取った遊撃手(だったと思う)はゲッツーを狙って一塁に送球しますが、これが悪送球になり、バッターランナーの土屋君はその間に二塁まで進塁します。なんか最近こういう、直前の好プレーが無駄になる系のエラー多いね。
で、最上谷君の当たりはショートゴロ。しかし好判断で三塁に送球し、二塁ランナーをアウトにして、2アウト一塁とピンチを縮小。ところがここで水沼君にスリーベースを打たれ、一塁ランナーは生還。千葉経済大は同点に追いつきます。水沼君は主将なんだね。主将の一打で同点に追いつくっていうのはデカいね。
7回表、この回先頭の最上谷君が内野安打でしぶとく出塁。水沼君は三振で、岩舘君はバント。2アウト二塁となりましたが、大川君も内野安打で一三塁。佐藤君はすないぽで満塁に。ここで境君が放った当たりもやはり、内野安打。しぶとい当たりを重ねて、三塁ランナーがホームインし、千葉経済大が勝ち越します。
田中君は結構頑張っていて、1イニングでも多く投げるつもりだったんだろうけど、確かに良い時は良いんだけど、失点するイニングはどちらも先頭バッターを何らかの形で出塁させてますからね。初回も先頭バッターを出して、でも無失点で凌いでいたけど、あれも結構ギリギリで凌げた感じではなかろうか。うーん、次から田中君を先発で使いたいのか、今までと同じようにリリーバーとして起用するのかによると思うけど、この辺今後の課題になるのかもしれないですね。
千葉経済大の先発・高坂君は成績を見る感じだとエースなんだろうか。
リーグ戦では結構三振を奪っていたようですが、今日の試合は打たせて取るピッチングが多い……というより、武蔵大が全体的に早打ちで、すぐ引っかけちゃってゴロアウトにしちゃうようなことが多かったな。1イニング10球前後で終わることも多くて、6回裏なんか、連打を食らって2アウト二三塁というピンチがあったのですが、なのに打者5人8球で終わってますからね。こりゃあ、ちょっと武蔵大打線は工夫しないと打ち崩せんとちゃう?という感じのテンポの良さだったのではないかと。
しかし8回裏、武蔵大はこの回先頭の片山君に代わって、代打で村岡君を起用。その村岡君がヒットで出塁。
村岡君は秋のリーグ戦では出場がなかったと思うのですが、いいところで打ちましたね。
そして茂木君に打順が回ります。そう、ランナー一塁の場面で茂木君といえばバント。屈指の見所ですね。というわけでバントを試みますが、その間に暴投発生で、バントの必要なく村岡君は二塁へ進塁。そして茂木君はバントではなく、これ以上のものはないのではないかというぐらいの三塁方向への完璧な進塁打で、1アウトランナー三塁。ここで中島君がきっちり犠牲フライを打ち上げ、武蔵大が終盤に同点に追いつきます。いやー、中島君はホームランとか派手なことはあんまりしないけど、やってほしいことをきっちりこなしてくれるバッターって感じで、非常に良いですね。
…ちょっとこの、ベンチの面々可愛すぎんか…?やはりこういう選手達の表情を捉えることができるのは、現地観戦の醍醐味だな。実は一塁側と三塁側を間違って座ったんだけど、みだりに席移動もできないからやむを得ず反対から見ていたんだけど、まぁ結果良かったということで。
にしてもこの同点劇ですが、直前のイニングでピッチャーがそういう流れを作ってくれたのが大きいのではないかと思います。
先発の田中君は、7回を投げきって降板。7回3失点は、普段先発の柱をやっていないピッチャーにしては十分仕事をしたといえるのではないかと思いますが、8回からそんな田中君の後を受けたのは松崎君。
その松崎君、今日はめちゃくちゃ調子が良いみたいで、宇津澤君を3球見逃し三振で仕留め、途中出場の鈴木君はサードゴロ、最上谷君も見逃し三振で仕留めるという神のようなピッチングぶり。リーグ戦で見る松崎君はコントロールが心配なので、正直大丈夫なのかという思いで見ていましたが、問題なかったですね。オープン戦で何か掴んだのかもしれないですね。何にしても、この素晴らしいピッチングが攻撃に良い流れを呼び込んだのは間違いないのではないかと思います。
試合は9回では決着がつかず、10回からタイブレークに突入。ノーアウト一二塁から継続打順で始める系のタイブレークです。
まず先攻の千葉経済大。武蔵大は9回から山内君が登板していまして、10回も続投。しかし佐藤君にヒットを打たれて満塁となると、森君にタイムリー打たれて1点を先に取られてしまいます。
次は今日ホームランを打たれている横田君ですが、ここは見逃し三振。しかし続く宇津澤君に押し出しすないぽで、もう1点を献上してしまいます。が、続く鈴木君をすぐさま1→2→3のゲッツーに仕留めたのは、エースとしての矜持というか何というか、と感じずにはいられません。あんまりこういう表現を使うのは好きじゃないけど、この時の投球がとりわけ、気迫が凄かったように見えたな。
そしてその裏、後攻の武蔵大の攻撃。千葉経済大は先発の高坂君が続投中。
打順の巡り的には松本君から始まる攻撃ですが、ここで茂木君とはちょっと違うニュアンスでバントに定評のある斉藤君を起用。斉藤君はこの場面に実に相応しい、完璧なバントを決めて、1アウト二三塁とします。続く代打の五十嵐君は、フルカウントまで粘ってフォアボールをゲット。代打からファーストの守備に就いている村岡君に打順が回ってきます。村岡君の当たりは超ボテボテのサードゴロでしたが、これが三塁手が手につかず。その間に三塁ランナーはホームインし、村岡君をはじめランナーはオールセーフで、尚も満塁のチャンス。なんだこれは…?村岡君、もしや本日のラッキーボーイなのか…?おそらくこれまで諸々含めて一度も公式戦で見たことがない選手なのに…!
で、茂木君は三振で2アウト。続く中島君には、高坂君は何だか投げにくそうで、ボールが続きます。まぁ中島君には2安打打たれてるしタイムリーも打たれてるし、犠牲フライもちゃんと打ってるから、なんかやりにくさはあったんだろうな。で、3球目だったかな。サインなのかわからないけど、高坂君は一塁に牽制球を投げ、これが悪送球になってしまい、武蔵大はこの回ノーヒットで2点をゲットして、同点に追いつきます。どうしてしまったんだ高坂君……人によっては、2アウトだからランナーは気にしなくてよい、と言う人もいるであろう場面だったと思うんだけど。
中島君は結局ストフォアで出塁しますが、この後が続かず、武蔵大の反撃は2点止まりで、同点のまま11回へ突入。
表の千葉経済大の攻撃は最上谷君から。その最上谷君の当たりは、ちょっと深い気がするセカンドゴロ。しかしこれを中島君がうまく捌き、二塁へ転送し、さらに送球は一塁へもわたってゲッツー成立!尚も2アウト三塁ですが、水沼君のこともきっちり打ち取って、山内君ガッツポーズ見せてましたねー!山内君は普段はイニングが終わると淡々と戻るような感じが多いと思うんですが、この時はちょっと待って、ベンチのメンバーと一緒に野手の面々を迎え入れるような仕草を見せていました。
あっ、村岡君……
村岡君ファーストだし、このイニングのアウトは全部ゴロだから、一塁手が絡むのは当たり前っちゃ当たり前ではあるものの、偶然が重なりすぎてこれはもう神が今日のために村岡君を遣わしたとしか思えない(病気)
そしてその裏の武蔵大の攻撃は松下君から。松下君はリーグ戦の後半から急に調子を落として苦しんでいたようでしたが(松下君が調子を落としたというより、一時期の鷺宮の村上JPのように、一人だけマークがキツすぎて結果が出づらくなったのではないかと思いますが実際のところはわからん)、センターへ抜ける当たりを放ち、満塁とします。
松下君調子は良くなさそうとはいえ、これまで凡退した打席でもそうだったけど、打球音がなんか良さげなんですよね。これ、リーグ戦中はどうだったんだろう?中継越しじゃわからないアレだろうな。
で、林田君に打順が回ってきますが、林田君の当たりは低い弾道のセンターへのフライ。落ちるか落ちないか絶妙なところでしたが、中堅手が地面スレスレで捕球した模様。しかしこれを、三塁ランナーの中島君がしっかり見ていたらしく、飛び出さずにタッチアップの体勢を取っていたようです。ようです、というのは、私はこの打球は落ちるものと思い込んで見ていて、中堅手がダイレクト捕球をしたのを見て、これは還れんわと即行で諦めてちゃんと見ていなかったためです……で、中島君はそうして本塁に突入し、セーフに。
というわけで、6‐5でタイブレークの末、武蔵大がサヨナラ勝ちを収めました。
いやー、素晴らしい!中島君の多岐にわたる活躍も素晴らしいし、村岡君の救世主ぶりも素晴らしい。松崎君のリリーフも良かったし、他の何もかもも良い。
この試合を見るために休みを取ったけど、大正解だった。こんな良い試合を見せてくれた両チームに、多大なる感謝を。
千葉経済大はよくわからないチームだからと侮っていました。超人がいるチームではないけど、皆の力で粘り強く戦う感じ。
ただ、上手くいかない時に脆さが垣間見えたような。例えば先発の高坂君は非常にテンポが良かったから、自分のペースにハマれば無双できる感じのピッチャーなのかもしれないけど、ランナーを出したり、エラーが発生したりという場合に脆さが見えるような気がする。というのは、今日の高坂君の失点は全て、先頭バッターを塁に出したのがきっかけで起こった失点なんですね。タイブレークも、まぁある意味先頭バッターを出していると言えるんじゃないかと思いますが。
ここら辺は田中君と一緒……というか、投手の永遠の課題なのかなぁ。
ともあれ、千葉経済大も面白いチームだったな。また機会があれば……と思ったけど、千葉県大学野球連盟のこの枠って、大体は中央学院大と、国際武道大が来ているやつなんだよね……次は、どうだろうか…
- 一体何者なんだ
横浜市長杯のパンフに記載されている成績って、秋季リーグ戦での各人の成績だと思っていたんですが、違いましたかね?
というのは、本日の救世主である村岡君の秋季リーグの成績は、4試合出場の5打数ノーヒットと記載されているのです。が、前述のとおりBladeCatcherは村岡君を一度も見たことがありません。
かといって全試合フルイニングをしっかり見たわけではないので、私が見てないところで出場したのかも、と思いましたが、首都公式のスコアを見ても、村岡君の名前がどこにもありませんでした。
春の成績を加味することもあるんだろうか……真田君は8試合に出たと記載されているけど、真田君は秋は殆ど出番がなくて、2~3試合ぐらいしか出場してないんじゃないかと思う。春のデータは公式には残っていないので、自分で書いた手元のスコアを見るしかできませんが…
一体誰の成績を記載してるんだろう……謎。
- まさかの
真田君といえば、実は今日結構早めにハマスタに到着しまして、開会式を見ていました。
まさか選手宣誓を真田君が務めるとは思いもしていませんでした。武蔵大学ってアナウンスされた時、聞き間違いかと思いましたもんね。何基準で選ばれているのかわかりませんが…
実に堂々としていました。
- 現地だからこそ初めてわかること
林田君のあだ名は「リンダ」…理由は言わずもがな。
あと、武蔵大の野手陣の中でおそらく一番声を出していると思われるのは、レフトの岩谷君であること。そういや試合前のシートノック中に、内野はもっと声出せ的なことを言っているのがレフト方向から聞こえたけど、あれも岩谷君だったのかな。そういう系の選手とは知らなかったので、意外と言ったら失礼だけど、そういう面もあるんだなーという発見になったかなと思います。
中継でも試合中の選手の声を拾ってはくれるけど、その声の主や出所まではわからないことが殆どだから、あのポジションの選手がこんなに声出すんだーって、現地で初めてわかりますね。
大体ネット中継で見れるようになったし、もう現地観戦は良いかな、という気持ちもちょっと出つつあったけど、やっぱり現地観戦でしか得られないものがあると改めて思い知ることができました。
来年から、いつもどおり大学のリーグ戦や、JABA大会が開催されるようになると思っているけど……もしそうなったら、また球場へ行こう。仕事?知らん!仕事は明日でもできる。今日の試合は今日しかない!だから試合を優先する!
- 本日のボツ写真
茂木君のバント。結果はファール。
…あっ、そういえばBladeCatcherは茂木君の写真を撮るのは初めてで、当然ながらブログにうpするのも初めてでしたね。
そうそう、この子が茂木君です。あと3年間ぐらい覚えといてください(真顔)
このとおり最近の子では珍しい、両手共素手なのでわかりやすいと思います。
- 撮り納め
次の相手の上武大に負けてしまったので、山内君の写真はこれが最後になってしまった。あわよくばと祈っていたけど、さすがに上武大の壁は厚く、高いやな。
現地観戦できなかった期間が長かったのもあいまって、もう少し長く見たい選手であります。
来年、どうかな……もしまだプレーを見れる機会があるのであれば、そこまでお出かけに行きます。
思えば久しぶりに、下級生の頃から見続けていて、まだ見たいって強く思えた選手だったな。