ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

5/8 第52回JABA東北大会 トヨタ自動車東日本vsバイタルネット【公式戦】

トヨタの血脈を感じる。


スタメンはこちら。

<先攻・トヨタ自動車東日本
1(左)近江
2(遊)佐々木麗
3(二)瀬戸
4(右)桜庭
5(捕)飯野
6(三)大澤
7(指)村上
8(一)小林
9(中)瀬川
(投)中里
<後攻・バイタルネット
1(中)吉浦
2(一)大橋
3(左)嘉瀬
4(捕)梅田
5(指)新井
6(右)小川
7(三)池田
8(遊)津田
9(二)河野
(投)永島

  • はじめに

バイタルネットを見るのは4年ぶりか。4年の間にユニフォームのデザインが変わっていてもおかしくはないのだけど……このデザイン、遠目だと背中の文字が見えにくくて、視力が悪いBladeCatcherはちょっと困ったぞ。

背番号と名前がしっかり視認できることはユニフォームの肝ではないのだろうか。

  • で、試合

試合開始早々、トヨタ自動車東日本の先頭・近江君がヒットで出塁すると、続く佐々木君がセンターオーバーなスリーベースを放ち、トヨタ自動車東日本が先制。ここに至るまでわずか3球であります。さらに瀬戸君がヒットで続いて、トヨタ自動車東日本がもう1点を追加。何だろう、瀬戸君が打ったのに対して「知ってた」という感じがするのは(爆)
参考:
bladecatcher.hatenadiary.jp
それにしても、この得点した時のトヨタ自動車東日本のベンチのはしゃぎよう賑やかぶりがすごかったですね。なんか既視感があるぞ…と思ったらあれですね、本家トヨタ自動車ベンチも盛り上がるとあんな感じですね。
こんなチームだったっけ?と思いましたが、私がトヨタ自動車東日本を最後に見たのが4年前の都市対抗で、さらに都市対抗を除くと9年前のベ杯にまで遡るんですね…9年前なんて、まだトヨタ自動車東日本が社会人に参戦したばかりの頃だから、印象が違って見えて当たり前ですね。それにこの間にトヨタ自動車東日本には本家トヨタからの移籍(というか異動というか出向…なのか?)した選手や首脳陣も何名かいてますから、その影響を十二分に受けている可能性、あると思います。くそっ、こんなにチームカラーが変わった(というかあるべき姿になったというのか)と知っていたら、がっつりベンチに向けてカメラを張っていたのに(爆)
というわけで、良い雰囲気でこの試合のスタートを切れた感じがあったトヨタ自動車東日本ですが、先発の中里君がどうもパッとしないというか。
立ち上がりはヒットとフォアボールで一二塁のピンチを作り、これは凌いだものの、2回裏のこと。この回先頭の小川君にツーベースで出塁を許すと、池田君にもヒットを打たれ、これで小川君が一気に生還し1点を返されます。さらに津田君バント、河野君の当たりはピッチャー強襲…というと大袈裟かな。ちょっと強めのピッチャーゴロでしたが、これがピッチャーのグローブを弾いて失速、結果ボテボテのゴロのような感じになって捕球と送球が遅れ、河野君はセーフ。微妙な当たりだったためか二塁ランナーは動けませんでしたが、それでも一二塁のピンチには変わりなく。吉浦君はセカンドゴロで、二塁フォースアウトのみとなり、2アウトながら一三塁。ここで大橋君がタイムリーを放ち、バイタルネットが同点に追いつきます。さらに嘉瀬君の打席でパスボールもありましたが、結局ストフォアで満塁。梅田君の当たりはサード内野安打となり、この間にランナーが一人還ってバイタルネットが勝ち越し。新井君の打席は何でもないセカンドゴロだったと思うのですが、二塁手が後逸。グローブを弾く感じで打球が失速したのもあいまって一気にランナーが2人還ります。バイタルネット的には大きい追加点でしたが、塁上で首を傾げる新井君。まぁ、本人としてはビミョーな当たりだったと思うので……んで、尚も一三塁の場面で、打順がまるっと一巡して小川君に戻ってきたわけですが、小川君はまたしてもヒットを放ち、ランナー一人が生還。尚も一二塁で、さらにライトヒットでもランナーが一人還ってもう1点。このライトヒットなんですが、一球速報でライトヒットってなってるからそう書いてるけど、ここのところを詳しく書くと、

ファースト方向へフライが上がったと思われる→一塁手追う→今日も今日とて強風が吹き続けていて、おそらく風で打球が流されて、本来二塁手の守備範囲と思われる方向へ→二塁手捕れず打球が落ちる(もともと一塁手のカバーに行っていたと思うので、ちょっと戻るのは厳しかったかな)→右翼手がカバーして捕球→だから記録上ライトヒット

…なのだと思います。高く打ち上がった分二塁ランナーが一気に還れたって感じですかね。
というわけで、なんか色々ありましたが、まとめるとバイタルネットが2回裏に一気に7点を取って逆転しました。いやー…うーん……なんとなく昨日の室蘭シャークスとななぎんの試合と同じ感想を持ったな。バイタルネットもそんなに打ちまくるって感じのイメージではないんだよなぁ。
さらに3回裏、トヨタ自動車東日本のピッチャーは氏家君に交代。しかし先頭バッターの河野君にヒットを許し、吉浦君は進塁打。ランナー二塁となったところで、またしても大橋君が打ちまして、今度はレフト方向への長打コース。これでランナーが還って8点目。大橋君は3回裏にして猛打賞達成という打ちっぷり。嘉瀬君の当たりも進塁打となり、ランナー三塁の場面で梅田君がタイムリーを放ち、バイタルネットが9点目。この時点で7点差がつきコールド圏内に入りました。もう終わりだよこの試合、と思いました(前日の第3試合を思い出しながら)


しかし4回表、この回先頭の村上君がヒットで出塁。小林君は三振に倒れますが、瀬川君もヒットで続いて一二塁。近江君はフォアボールで満塁。佐々木君の当たりはファーストゴロ。ここではバッターランナーのみをアウトにしたので、ランナーが一人生還して、尚も2アウト二三塁。ここでやはりというか何というか、瀬戸君がセンターへ弾き返し、これで一気にランナーが二人生還。トヨタ自動車東日本はこの回合計3点を返し、4点差になります。


瀬戸君って意外と小さいんだな、と思いました(初見のような感想)
この攻撃を見て「あれ、ひょっとしてこの試合わからなかったりする?」と考えを改めました。大差がついたからってすぐに試合を決めつけてはいけないね。
さらに6回表、バイタルネットは先発の永島君が4回を投げ切って降板していて、5回からは沖垣君が登板していました。その沖垣君の2イニング目だったのですが、1アウトから近江君がツーベースで出塁すると、佐々木君もヒットで続き、

これで近江君が一気に生還し、トヨタ自動車東日本が6点目をゲットして3点差まで詰め寄ります。佐々木君は送球の間に二塁を陥れていましたが、後続が続かず、この回の反撃は1点止まり。それにしても、この一番近江君・二番佐々木君・三番瀬戸君の打順良いですね。かなり機能してますね。あ、そうだ。トヨタ自動車東日本には佐々木姓が3人いるようでして、このレポで私が絶賛しているのは佐々木麗希君のほうです。覚えておきましょう。


トヨタ自動車東日本のピッチャーのほうですが、3回途中から登板している小田君が非常に頑張っていまして。火がついたバイタルネット打線の猛攻を凌ぎつつ、何とか鎮火させていったって感じでした。終盤のほうは割と安定して抑えられていたんじゃないかと思います。
打線のほうも、実は3回に三凡した以外は毎回何らかの形でランナーを出していまして、打線のほうはそんなに悪い感じではなかったんですよね。なので3点差まで盛り返すことができていたんですが、バイタルネット側の投手陣も頑張っていたので、ちょっと及ばなかったかな。でも最後の最後までわからないかも、と思わせる攻撃は見事でしたよ。差が詰まってくると、ベンチも元気を取り戻して雰囲気も良くなってきてたし。
というわけで、9‐6でバイタルネットが逃げ切り勝利しました。

<本日の投手リレー>
トヨタ自動車東日本:中里(2回)‐氏家(2/3回)‐小田(4回・1/3)‐齋藤(1回)
バイタルネット:永島(4回)‐沖垣(2回)‐松澤(1回)‐江村(2回)


  • 残念そこは

他のチームでもありますが、特にトヨタは選手個人の横断幕を結構作ってるんですよね。東日本もそうみたいで、こんな感じで球場を彩っていました。

あっ、一番端の村上君のがめくれてしまって見えない、というわけで撮り直し。

この、残念そこは○○ってよく聞くけど、初出は何だっけ?と思って調べたら「小坂」が初出のようです。こさっちならしょうがないね。
佐々木君も今日ショートだったし、守備範囲広そうな動きをしていたと思います。


  • 本日のアンコール

もう1回見たい、トヨタ自動車東日本の齋藤君。
トヨタ自動車東日本のピッチャーで唯一三凡を取ったから、ということで印象に残ったのかもしれませんが、非常に良かったように見えたんですよね。

……あっ、福島のご出身なのですね!応援しなきゃ(脊髄反射

  • 一方そのころ兄者は

JR北海道硬式野球クラブを投打共に血祭りにあげていた。
baseball.omyutech.com
試合見ながら速報も見てたんですけどね、先発投手見て笑っちゃいましたよね。都市対抗予選に向けてのウォーミングアップをしてたとしか思えん(爆)

  • よくわからなかったこと

一球速報見たら、この試合の勝利投手が江村君になっていました。これ、何でだろうと思いまして。
似たような事象が最近プロ野球でもあってさ。
npb.jp
この試合の中継も見ていたんですが、実況も「あ、勝利投手入江なんですか」って感じのリアクションで、何でそうなのかよくわかってなさそうというか、先発が4回を投げ切らなかった時の勝利投手の基準って、誰でもわかるほど明確なものってないのかな、と思っていたんですよ。私も知らなかったし。
で、ちょっとググったところ、このようなコラムがありまして、かなり参考になりましたので紹介したいと思います。
npb.jp

先発投手が前述の条件を満たさなかった場合、どのように勝投手を決めるのでしょうか。救援投手が1人だけであればその投手に勝投手の記録が与えられます。2人以上の救援投手が出場したのであれば、「勝利をもたらすのに最も効果的な投球を行なったと記録員が判断した1人の救援投手に、勝投手の記録を与える。」と、野球規則に載っています。つまり、このような試合展開になった場合には、その試合を担当の公式記録員が、勝投手を決定する権限を持っている、ということになります。

選ぶといっても投球内容とか、数字の根拠はあるようですが、結局記録員の主観になるんだなというのが率直な感想です。このコラムでは例を挙げてくれているけど、5年前の記事にケチをつけてもしょうがないんだけど、この例は難しいというか、わかりにくすぎる。もうちょっとわかりやすいというか、簡単な例はなかったのか……「同程度に効果的な投球の場合は先に登板した投手に勝投手の記録を与えるという原則のもと」ということらしいけど、この例で森が良いか岩嵜が良いと判断するかはかなり人に依ってくると思うぞ。正直私はあまりピンと来なかった。最近の入江の例だと、無失点だしイニングも他のリリーフ投手に比べて多く食っているので、わかりやすくて結構納得できる内容になるんじゃないかと思います。
これに照らし合わせると、確かにこの試合も江村君が勝利投手とするのが妥当かな、という気がします。また一つ勉強になりましたな。