ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

非常に濃厚な記事

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本当に橋本氏の書くデスマッチファイターの記事は素晴らしい。是非読んでほしい。

最初は“女子だけど頑張ってる”みたいな見られ方でした。

申し訳ない……私もその視点で見てました。女の子がデスマッチなんて、流血なんて、ってのは、正直誰でも思ってしまうと思います。記事にも書いてあるけど、最初のうちはやはり男子レスラー相手に敵わず、という感じで負けてしまうことも多かったと思います。
でもいつからだろう、女の子がデスマッチなんて、とは全く思わなくなったな。試合をしていても、女子特有のか弱さみたいなのを全く感じなくて、実に男子と対等に土俵に立つようになった。何なら男子からピンフォールも普通に取るし、それがおかしいとも感じない。相手が手加減してあげたとか奇跡的に勝ったということもなく「フツーにりなちゃんの勝ちですわ」という試合をする。


私がりなちゃんの試合を初めて見たのは、今から3~4年ぐらい前です。2019年にフリーになったとのことなので、多分ダムズに参戦し始めたばかりの頃だと思います。
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違和感が無くなったのは、それから2~3年ぐらいしてからかな。とりあえずこの辺のレポから、りなちゃんをフツーに強いレスラーという感じで見てますね。
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男子相手でも結果が出せるようになってきたのは「ベルトを巻いたことがきっかけじゃないですか」と山下は言う。

というのと時系列が大体一致しているのがすごい。


にしても、

昨年、新日本とスターダムが合同興行を開催した時には、男女タッグの試合が物議を醸した。

というのは、女子が男子とやり合うという歴史が浅いからじゃないかな。りなちゃんは2019年辺りからほぼレギュラーでダムズに参戦して、レスラーとしての経験を積むのは勿論「男子とやり合う女子レスラー」としてしっかり覚えられたんじゃないかな。かのメジャー団体で物議を醸したのは、女子が男子とやり合うのがフツーではなかったから。ダムズを見ている者としては、りなちゃんが男子とやり合うことは、だんだんフツーになっていった。だから違和感も何もなく「面白ければ男女のマッチでも全然構わん」という感じ。ベクトルはちょっと違うけど、2AWのあやめちゃんを見てても同じことを思うね。面白ければ相手は男でも全然よい、と。
それとレポでも書いているけど、りなちゃんは2019年のBlood X'masでもお客さんに今日一レベルの絶大なインパクトを与えている。だから第一印象もバッチリだったんだと思うよ。これが「ああ、山下りなってこんなもんか」程度の感想しか抱かせないプロレスをしていたら、今りなちゃんはこうはなっていないだろう。


最初は「女の子がデスマッチやってる」の興味本位的なものもあったかもしれないけど、今や男とか女とか関係なく、山下りなという存在なんだよな。ジュリアが「媚びない」と言っているのはそういうことではないかな。
女子プロレスはあんまり詳しくないけど、ただ可愛い女の子ってだけではいくらでも替えが効くだろう。でもりなちゃんみたいなレスラーを他に挙げろと言われたら、私はまず答えられないですね……りなちゃんは男子とやり合う上にデスマッチする以外にも沢山の魅力とストロングポイントを持つレスラーになってますからね。

他の選手と同じものを目指すより、自分自身であることが何よりも大切なのだ。

というのはまさにそれ。りなちゃんみたいなことをしているレスラーは他にもいるかもしれないけど、りなちゃんは唯一無二だと思うわ。
にしてもさ、

竹田誠志なんて“山下には犯罪以外なら何してもいい”と言ってましたからね。確かにその通りだなと(笑)。私はやられたらやり返すタイプ。だから遠慮なく攻撃してくれたほうが力が出せるんです

竹田ひどすぎワロタwでもそれも、信頼の証なんだよなぁ。