ぶれいどきゃっちゃー

社会人野球が好きな人が見たり聞いたり考えたりしたことを書いています。

都市対抗・10日目

観に行けそう、と思ってチケットの状況確認したら、割と良い感じの席が残っていたので行った次第であります。第1試合と第2試合の観戦です。
やっぱり行ける時に行くもんすな。


ネタバレを書くようですが、今日でベスト4が出揃ったわけですが、JR東日本東北vs西濃運輸に、東京ガスvs三菱重工Eastですか。
こちらの媒体で各地区の担当記者さんが予想をしていたようですが、

左の山を全力で外しましたね…
いやぁ、ここの山にはトヨタJR東日本に、NTT東日本といるもんな。普通はこの辺のチームが勝ち上がってくるって予想するよね。私も最初はその辺が来ると思ってたもんね……いや、私としてはこのような展開は楽しいけども(爆)

折角なので西濃の応援をここで聴き納めよう、という非常に軽いノリで行った試合だったのですが、まさかあんな展開になろうとは……あ、西濃の応援は非常に良かったです。
選んだ席はNTT西日本側ですが、敢えて反対側に座った次第です。こういうシーンが見たかったので。

やはり西濃は反対側からベンチを眺めて和むのがすき。


この試合の1回の攻防を見て「おっ、ついに殴り合う試合に巡り合ったか?」と思いました、私です(爆)
スコアを見ると確かにヒットの打ち合い・点の取り合いだけど、現地の印象としては、ちょーっと違うかなぁ、という感じがしました。
1回の表裏は確かに打ち合いだったと思う。少なくとも3回裏はちょっと違ったと思います。
スコア上ではわからないけど(スポナビの速報を詳しく読めばわかりますが)、3回裏の天井君のショートゴロとやら、これは最初は6→4→3のゲッツーと判定されましたが、ビデオ検証により覆り、1アウトランナー一塁のゲッツー崩れのショートゴロに変更。
続く山田君がツーベースを放ち二三塁としたところで、流れがかなり変わったような気がしました。
濵田君は空振り三振に抑えましたが、串畑君へのストフォアを挟みつつ3連打3得点でNTT西日本が逆転。そして西濃の先発・森岡君をKO。
が、直後の4回表に北野君のタイムリーと山﨑君のタイムリーですぐさま同点に追いつく。この辺が西濃らしいというか、俺の知ってる西濃という感じがしました。何だろうね、畜生やり返したる、みたいなのがあるのが西濃、というか(必死に語彙を絞り出す)
ここの攻撃は、北野君がしっかり決められたのが大きかったんじゃないかなぁと思います。北野君は1回・3回の失点に絡むエラーをしてしまいましたので(3回のはエラーではなくライナー風の強襲内野安打の扱いっぽいけど、厳しく見ると頑張れば捕れた、とも思える…)、その分を取り返せたのはメンタル的にも大きかったんじゃないかな。
ところで相変わらず西濃のベンチは愉快でですね、バッターがヒットを打つと、ベンチがこんなんやってる。

これにバッターも応えるし、

補強の山﨑君もノってる。ちなみにここのシーンの正面アングルはダイジェスト動画から見れます。

補強選手が補強先のカラーに染まっているのを見ると和みますね。西濃ほど極彩色レベルのチームカラーが出てるところって他にないと思いますが(爆)


というのが前半のざっくりした流れ。後半からは、やや投手戦の色が濃かったかな。
NTT西日本は6回途中から大江君が登板し、西濃は3回から2番手で山下君が登板して、7回頭から喜久川君が登板。どちらもランナーを出しつつ凌ぐような感じ。
などとやり合っていたら9回では決着がつかず、タイブレークに突入。そういえば今大会でタイブレークまでもつれたのは、この試合が初めてじゃないか。過去の大会では1回戦から1~2試合ぐらいタイブレークの試合が出ていた気がしますが、ここまでタイブレークが1回も出なかったのは珍しいんじゃないかな。11日目の中継見てて気づいたが、1回戦がすでにタイブレーク済みであった……自分が見ていない試合に関しては基本雑です(言い訳)


10回の攻防は、両チーム無失点。
西濃は先頭の原田君がヒットを打ってノーアウト満塁という大チャンスを掴むも、そこから三凡。大江君はもう4~5イニング投げていたにもかかわらず、まだまだ球に力がありましたな。
一方NTT西日本は、まず先頭バッターの辻本君がバントを試みるも、一塁手の好フィールディングに防がれる。続く成瀬君はセンター前へ抜けるヒットを放ち、これで二塁ランナーが突入するも、これも守備が良くホームタッチアウトに。二塁ランナーは串畑君だったし、走力的には問題ない。この状況なので、一か八かで突っ込ませるのは悪くないと思う。でも西濃の外野守備も堅いからね…
あと、辻本君のバントを阻止したのは一塁手でしたが、この時の一塁手は、この回から一塁の守備についた福山君だったのですよ。いきなりの守備機会で大変な大仕事を果たしたのではないかと思います。だもんで10回は、西濃は守備の硬さが光るイニングだったんじゃないかなと思いました。西濃のヤバいところは、打撃面が派手すぎて実は割と堅守という点があんま目立たないところだと思います…(爆)
11回表。2アウトから三村君が粘ってフォアボールを選び、満塁。
続く野﨑君は初球を振り抜く。いや、「まじか」という言葉しか出なかった。この場面で満塁ホームランを放てるとは、やりますね。連写の写真を見返し、ダイジェスト動画でも確認しましたが、本当に会心のフルスイングって感じでしたな。最後のバット投げまで、全てが美しいスイングだった。





最後の写真は、ダイヤモンドサポーターの子のリアクションがとても良いと思ったので……ホント信じられんよな、この展開。
今時精神論を語るのはどうかと思うけど、この西濃の打線の強さを説明するには精神論を入れないと成り立たない気がしてなりません(爆)彼らならこの場面でやってくれるし、打つだろうという何かがある気がします。


この試合のヒーローは当然野﨑君だったけど、投げては喜久川君のことも忘れてはいけない。気づいたら5イニングも投げていましたが…途中満塁の大ピンチがあったりもしましたが、よく踏ん張ったと思いますよ。こういう粘り強さを発揮できる投手がいるチームは上位に残れるやな。
11回裏。3回裏の時と全く同じ感じで、天井君のショートゴロゲッツープレーでまたビデオ検証が入り、また判定が覆ってセーフになった時は「同じ選手・同じプレーで同じ判定ミスをするってどういうことだよ」と首をひねりましたが、喜久川君はそんなことでは動揺せず、3アウト目を取ったところで、やっとガッツポーズを出していました。ここに来るまで、カメラを構えながら何度も「ここじゃなかったか」と思っていました(爆)




非常にどうでもいいけど、喜久川君って背番号34じゃないですか、昔西濃の補強で、左ピッチャーで○○川選手っていたよなぁと、ふと思いました(わかる人にはきっとわかる)
というわけで、西濃がベスト4に進出。試合時間は4時間……長いって感じはあんまりなかったなぁ。延長に入ったとはいえ、気づいたら4時間経ってたって感じだった。途中ビデオ検証が入って「テンポ悪ィな」とは思いましたが(爆)
打線は、私のイメージ通りなので何も言うことはないですが(爆)今回の西濃には「佐伯投手」も「佐竹投手」もいない。この先どう戦っていくのだろう。そのマウンドに誰が立ち、あと9イニング或いは18イニングをどう戦っていくのかに興味ありますあります。


あ、あとちょっと応援に関する話をしたい。
先に書いた通り、今回はNTT西日本側に座っていたのですが、大太鼓のある台に、三菱自動車岡崎のうちわとタオルが置かれていたのが見えました。タオルは広げて置かれていたから、真上の角度だけじゃなくて対岸からも見えたんじゃないかな。
これは……もしかして……過去の試合での狩りの戦利品倒したチームの分も、ってことなんですかね。NTT西日本は2回戦では日本製紙石巻と戦っていますが、私の位置からは石巻グッズは見えませんでしたが、あったのかなぁ。
それと、NTT西日本の応援席には、NTT東日本のスタッフもいたようでした。擬態するでもなく「NTT East」って描かれているお召し物を着ていました。
なのでこの試合は、西濃vsNTT東西連合か、と思いながら見ていました。動員は内野席が埋まらない程度で、そこは東日本の力は借りていなかったのではないかと思います。

第1試合を終えて外に出て、途中で折れ曲がり、並ぶこと自体にも規制がかかるほど*1の長蛇の列が22番ゲートにできていたのにビビりながら参戦。結構人は入っていたけど、まだまだ満席というほどではなかったな。明安は外野はあんまり埋められてなかったし(3階席は見えなかったからわかんないけど)


確かに第1試合に「長い」という感じはあまりなかったですが、体は大分消耗していたようで、その……ちょっと意識が飛びました(爆)あんな派手な試合からの、投手戦とか見たらそりゃあ穏やかな気持ちになっちまいますよ……あとお昼ご飯食べてお腹が落ち着いたのもありますが。
で、こちら第2試合ですが……はっきり言うてしまいますが「いつもの明安」「いつもの東京ガス」でした。途中まで割と良い試合はするんだけどね、自分に流れが来ていない時、流れがどちらに行っているかわからない時に、自分のところに流れを手繰り寄せる力が、やっぱり明安はまだ弱いと思うんですよ。四国銀行戦の時のように、先に自分のペースに持って行けたらあとは逃げ切り、というのができれば強いけど、それができないと厳しいというか。第1試合の西濃が見せてくれたような、投球で流れを持ってくる選手も、一撃で流れを変えられる選手もいない時、どうする?って感じ。
逆に、東京ガスにはそういう選手がいたやな。特に2番手の中村君は大分試合を立て直した感あったと思います。同点にもできて「全然いける」感をチームにもたらしたような気がする。打線は……東京ガスの打線は全員強いから特に喋ることないな(思考放棄)
だから明安はね、2つの押し出しの2点だけで逃げ切るのは厳しかったよねーと。
しかしこの試合を通して思ったのは「Hondaさんのところの投手強すぎるわ」と。何でHondaって予選落ちしたんだっけ?(素の感想)


あ、そうだ。どうしても言いたいことがあるのを思い出しましたので言います。
明安の応援席を観察していたらですね、一部のスタッフ(と思われる)が集まって、振り付けの確認?みたいなのをしていたんですよね。
で、その振り付けって、どう見ても寿司だったんですよね(爆)四国銀行のように、東京ガスが寿司煽りをしたわけでもないのに。
まだ勝ち越される前ぐらいだったので、これは……チームに勢いをつけるために寿司をやるんじゃな?と思いました。が、やはりこの試合でも寿司を握ることはありませんでした。は?何でよ(素の感想)
これがね、明治安田生命から明治安田に名前も変わったことだし、生まれ変わって、過去の自分は完全に捨ててやっていくってスタンスだったらまぁ、仕方ないかなって諦めもつきますよ。
でもさぁ、あんなの見たらさぁ、君ら寿司に未練あるんじゃねえかと思ってしまうわけですよ。
だからね、その時が来るまで、私は呪詛のように言い続けようと思う。
明安は寿司を握れ。ドリフをしろ。

*1:スタッフが「これ以上並ばないでください」みたいな声を掛けていたので。今は全席指定だから、早く涼みたい以外の用件で並ぶ理由ってないんだよなぁ。